前日まで
ほんとなんとなくだけで東北まで来てしまったわけですが、すずめのなんちゃら的な映画を見たのが悪い(知らんがな)。ともかく、映画の聖地巡礼しか予定になく、ほんとノリだけで青森まで行こうかなと思ったけれど時間的な都合などもあり一度仙台に戻ってきてしまったわけです…
なので二日目の予定が未定…まぁよくある話なんだけども本当にどうしようかと、、、
とりあえず快活で仮眠をし、朝の4時に目を覚ました時点で考えることにした。
ただ戻るだけでは芸がない
午前4時、4月末なんだけどかなり外は冷え込んでいる!さすがは東北
仙台から自宅までは下道では国道4号線をひたすら南下して400kmというわずかな距離しかないのでツーリングとしては全然面白みがない。しかも、仙台くらいまではちょこちょこ下道で来ることもあるので(ブログに書いていないだけで、仕事では結構来る)この道程を辿るだけなのは本当につまらないし、まじめにガソリンの無駄!(何
限りある資源を大切に使おうとすれば、YORIMICHIするのが当然だろう。地球だって、無駄にいつもと同じ道を走られるのにガソリン垂れ流されたら無駄死(しんでない)と感じるかもしれんしね?
それに400kmだと高速なら5時間もかからないし、下道でも10時間もあればついてしまうので言い換えれば「アバルトに乗れる時間も10時間しかない」となってしまう。それでいいのかい?せっかくの休みに、たった10時間しかアバルトを満喫できない人生でいいのかい?頭の中でそうささやく声が聞こえたので、だったら迂回?しながら帰ればいいじゃん!ってことになった。
寄り道すれば桜もまだ見れるかもしれないしね?
そうなるとルートはおのずと宮城から日本海側に抜け、新潟を経由して帰るルートがいいだろう。なるべく混まない道はオープンカーには最良のルートになるし、日本海側に抜ければ海沿いを走れるルートも多い。
幸いにして天気も良さそうなのでルートはそういう感じに決まった。
寒いぞ、東北
ルートは決まったので、快活を出発した。この時点で気温は一桁、南関東ではさすがにそこまでもう気温は下がらない。東北だから仕方ないとはいえ、出発時点で暖かい格好なんかしていないから4月だってのにヒーターを付けながら走った。
寒すぎてオープンにすることさえためらう。ニット帽なんか自宅に置いてきちゃったし、頭がめっちゃ冷えそうだからね…
一度仙台市内で給油を済ませてナビアプリに従って福島方面へ南下する。
目の前に見えるのは蔵王、そこに至る道はまだ冬季通行止めだ
蔵王という名前の山はなかった気がするけれど、「蔵王」と呼んでしまう今日この頃。ともかくその「蔵王」はなんども目にしているけれど、実際にそこを走ったことは数回しかなかった気がするし、たしか大昔にX-ADVだったかでも着たことがあった気はする。
ただ残念なことに、見てのとおり積雪があり通行止めらしい。
帰宅後調べたら26日まで通行止めだった
この時期の東北はまだ通行止めも多いし、夏タイヤの後輪駆動車でリスキーな場所に行くのもどうかと思う。なんせ気温一桁なので平地でも水をまかれていたら凍結しそうなので日が昇るまでは標高の高い場所へは近づきたくない。
途中、水難事故で有名な小野さつき殉職地があった、ここだったんだ…
ナビはマニアックな道ばかりを走らせたけど途中で一瞬だけ国道4号に合流した。ほどなくしてまたよくわからない道に迷いこまされた。
峠駅へ
仙台を出発して2時間半たったAM6時半ごろ。
日の出を迎える頃に山形に入った。横断するといってもただ走るだけではつまらないので、毎度おなじみ「峠駅」を目指したわけです。
別に鉄道マニアでもなんでもないけど、峠駅の雰囲気は大好きで、ツーリングコースにも組み込みやすいからよく足を運ぶ。
途中の道はかすかに雪などがあったけれど、峠駅まではちゃんと走ることができた。
2年ほど前になるかな、ツーリングで行った滑川温泉までの除雪は行われていないそうで、そちらに向かうことはできない模様。あの温泉は冬季休業なんだね…知らなんだ。
まぁ確かにバイクで走っても狭い道だったし、そもそも峠駅までにしても冬季の需要がどんだけあるのかわからない狭路の除雪って相当に大変だと思うので閉鎖してしまうのはある意味で正しいのかもしれない、もっとも冬季でも毎月10万人訪れるような場所なら話は違うだろうけれど。
峠駅に到着。
雪よりなによりアバルト「124スパイダー」にとってはその路面状況の悪さが厳しい。大声では言えないけれど、アンダースポイラーが付いているせいで最低地上高は「アレ」なので普通にゆっくり走るだけでもこの辺の道ではガリガリと下回りから嫌な音がする(´;ω;`)
特に峠駅周辺は大きな轍があり、そこを超えることは無理なのでどういうルートで進入するかが難しかった。そもそもこういうクルマで来る場所じゃない(真顔)
タイミングがあえば山形新幹線の通過も見れるよ!
日が当たらないのでかなり寒い
トイレもあるので、住めます(だめです)
時間を読んでくれば山形新幹線の通過シーンも見れたりするし、日中の在来線停車時間は駅前のお店が峠の力餅を売りに来るので秘境駅っうほどでもない。単に自分はこのシェルターの雰囲気が好きなのでよく足を運んでます。
仮眠
峠駅をあとに国道へ戻る、途中で猛烈な眠気に襲われて仮眠をば
気温一桁の峠駅から国道に戻るころには一気に気温が上昇…これが非常に厄介で、既に4時間以上活動している身体をいい感じに睡眠に誘う(何
道沿いのパーキングに入り、30分ほど仮眠をとった。別に急ぐツーリングじゃないし、ソロなのでその辺は自由気ままでいいね。
アバルト「124スパイダー」はフルバケだけど、フルバケだからこそ仮眠が案外いい感じに取れる。仮眠というかほぼ気絶なんじゃないかってたまに思うけど、なんにせ眠気さえ取れてくれたらそれでいいのよ。
ひよこ食堂がちゃんとあってよかった(´;ω;`)
仮眠をとり下界へ、ひよこ食堂は日中だったら絶対に寄りたいお店だったけど、全然9時くらいだったので開店を待っていられなかった(´;ω;`)
次に来るときはゆっくり食事をしたいです!
新潟へのルート
米沢まで来ると新潟へ抜ける道は2パターンくらい頭に浮かぶ。ひとつは喜多方まで南下して国道459号を西に抜けるルート、そしてもうひとつは米沢から国道113号を使い日本海まで横断するルート。
後者のルート、そういえば一度も走ったことがない。
走ったことがないルートを走るのはわくわくするじゃない?っていうことで今回はその後者のルートを走ることにした。
ところが運が悪いことに、法定速度のマイナス10km/h以下で走る大型トラックが前を走る…追い越し禁止区間が多いのに、一向に道を譲ろうとせず、登坂になるとさらに速度は落ちて20km/hとかになる…何を積んでるんだ?核燃料か?だったら慎重になるよな?と若干イライラもしつつ、数少ないパッシングポイントで一気に追い越した。
追い越しても、その先にはまたもや制限速度以下で走る地元ナンバー…なんなんだこの道は?法定速度以下で走るのが大流行しているのか??
快走路のはずなんだけどペースが全然あがらないうえ、途中でネズミ捕りをやっていたり、なんだかなぁな道だった、多分あまり使うことはないと思うw
朝食
新潟に入ると桜が咲いていた
遅いクルマを先に行かすために、国道沿いに見かけた桜に寄り道。
新潟でも桜!桜とアバルトは良く似合う、知らんけど。
初のオープンカーとなったアバルト「124スパイダー」なんだけど、オープンカーの春先はとにかく気持ちがいい(´;ω;`)
花粉?知らんがな…
バイクもいいんだけど、アバルトを買ってからはもうアバルトばっか。単純に楽なんだよねー、下準備もいらないし。なにより燃費がZH2とそんなに変わらない(ぉ
だったら荷物も乗るし、適当な恰好でも乗れて、屋根が開いて風を感じられるアバルトでいいじゃんってなりがちなんです。
バイクはバイクで全然楽しいし、だから手元にあるんだけどさ。まーなんだろう、イージーに楽しめるのは断然こっちなんでw
日蔭は気持ちがいいけれど、気温はかなり高い
新潟に入ったら一気に気温が上がった気がする…朝の気温一桁は、同じ車載温度計で30℃近くまであがっていて日差しもきついので帽子がないともう耐えられない。
でもひとりの場合はオープンで灼熱に耐える(ぉ
ボディカラーがブラックだから余計に熱を吸収してそうな気がする罠
通り過ぎるコペンやロードスター、それらのオープン勢が誰一人として屋根を開けていないので、まぁそういうことなんだろうとは思うんだけど、やっぱりオープンはオープンにしてこそ!
近くの道の駅でトイレ休憩を兼ねて…ぽっぽ焼きを購入。
本日の朝ごはん
ぽっぽ焼きがこんな山奥?でもないか、ともかくそんな道の駅で食べられるとは思ってもいなかった…
これぞ新潟のソウルおやつ!
関川村の道の駅になんであるんだろうなぁと思ったけど、ぽっぽ焼きは新発田発祥なので隣っちゃとなりだから別にあってもおかしくはないのか…
このまま西に抜ければ日本海、その手前にある「胎内」に寄ることにした。
胎内観音から日本海
胎内へ逸れる道に入ると、一気に渋滞が始まった…何事かと思えば、山形で自分の前をとろとろ走っていたトラックがそこにいたw
脇道に逸れたら物凄い渋滞になっていた…30km/h以下で流れている、なんでこんなところでそんな渋滞が?と思ったらカーブの先に見覚えがあるトラックが走っていた。
山形で自分の前をとんでもなく遅い速度で走っていたトラックだった。
こちらは桜の写真や朝食も含めると30分どころじゃないくらい時間的なロスがあったはずなので、どんだけ遅いんだよって話。。
法定速度厳守とかそういう次元じゃなく、法定速度までも出せないんじゃないか?壊れてるんじゃないか?ってとにかく遅い…正直迷惑なのでせめて法定速度で走るか、横に避けてほしいですね、ほんとに。。。
というわけで胎内観音にやってきた。
小学校の遠足で来ました。
胎内観音は小学校の遠足できたことがあります!帰りに公園に寄って、そこで犬に追いかけられて池に落ちて水没したというとんでもない嫌な思い出があり、犬がいまでもあまり得意じゃないって話。。
青銅製の観音では日本一の大きさらしい。
子供のころにみた観音像はめちゃくちゃでかい印象があったけど、今見るとそこまで巨大って感じじゃなかったけれど、青銅製としては日本一の大きさらしい。
胎内観音と言えば自分の中では圧倒的に「人面石」だ。
当時は学校の怪談をはじめとして怪談ブームだった。
人面犬や人面魚などがTVを騒がす中で胎内観音には人面石(童女石と言われる)があったことは覚えている。小学生にとれば、そっちのほうが興味を引くし、盛り上がった記憶もある。
ただ、人面石についてはその「童女石」と呼ばれた由来や、そもそもなんのための観音像なのかというその歴史を見ると恐怖というよりは悲しい歴史から来たもの。
観音像ができたのは昭和45年、自分が昭和58年生なのでそこまで歴史があるものじゃない。普通こういう観音像って何百年とか歴史があったりするもんだけど、そうじゃない。
この観音像は昭和42年8月に発生した羽越大水害で甚大な被害を被り、多数の被害者を出したこの胎内地区に慰霊のために建設されたものでした。
あの「童女石」も水害で命を失った子供の霊が宿ったものだと言われているんですね。子供のころはそのあたりが理解できずに、学校の怪談をはじめとする心霊ブームの中でその1つのエンターテイメント的な扱いをしてしまったんだけど本当になんか申し訳ないって気持ちでした。
日本は昔から災害とのかかわりが非常に深い
そんなふざけた気持ちで見ていた昔とは違い、今は仕事で防災をやっていることもあり、かなり当時とは違った気持ちでここに来ることができた。
圧倒的な自然の力を前に人間にできることはあまり多くないわけだけど、ひとつひとつの尊い犠牲を出した災害を超え、次に活かすことで犠牲者の数を着実に減らせるようになってきているとは思うわけです。
そんな昭和42年の災害の話や写真を見て、皆さんの犠牲を無駄にせず未来に生きる我々は同じような災害で少しでも生き残れる可能性を高める努力をしますと誓うのです。
なんかアヒルがたくさんいる…
来てよかった、胎内観音(´;ω;`)ブワッ
暑いぞ、日本海!
最早、オープンで走っていい気温ではない
胎内から少し走れば日本海に抜ける。防風林の間を走る道になれば多少は涼しいかとも思ったけれどそんなことは全然なくってとにかく暑い…
気温はまったく下がらないどころか、ぐんぐん上昇しているorz...
この数日後、新潟県は全国で一番高い気温を記録した。
もう屋根をあけて走っている奴はたんなるバカだと言いたい、でもここまで来たら意地なのだ、絶対に閉めない(バカ)。
海を眺めて涼もう?まったく涼しくないけどな
窓を開けてエアコンを全開にする…だめだな、まったくエアコンが効かない。そりゃそうだろ、こたつに入ってアイス食うのと一緒で冷気を無駄にしているだけだ。
こうも暑いと頭がぼーっとしてくる。水分だけはかかさないようにしているが、エアコンの送風口にドリンクホルダがあるわけじゃないアバルトなので飲み物が10分もすれば温くなる…最悪だな、オープンカー(ぉ
時間的にもランチにしたかったので、そのまま新潟空港方面へ南下した。
寄り道
松浜橋
新潟に来てもあまりここを走ることはない松浜橋。小学生の頃に松浜はひとりで来てはいけない場所として指定されていて、だからこそなんども教師の目を盗んで自転車で来てはいたのだけど、そのときの背徳感やなんともいえない雰囲気で地元民には申し訳ないけど今でもなんだかちょっとした不気味さを感じる場所でもある。
阿賀野川にかかる橋を渡る
今の小学生に校区という概念があるのかは激しく謎だし、少なくとも息子が通う学校ではそんなものは聞いたことがない。単に阿賀野川を渡るのが子供にとってリスキー(実際、同級生に水難事故で亡くなった子もいた)だから子供一人で遠くに行くなってこどだったのかもしれないけど、そんなこといったら息子が通う学校の近くにも川があるしなー?誘拐事件とかめっちゃあったらから単に時代的な話だったのかもしれない。
前にも訪れた場所へ
新潟流イタリアン
ちょうどお昼時だったので、元実家の近くのイオン(当時はジャスコだ)に移動。
ジャスコとしての開業は1993年7月だった。自分が10歳のころにできた。
11歳の夏に新潟から群馬に引っ越したので、自分は1年くらいしかこのジャスコを知らないが、このエリアでは文句なしにダントツの規模の施設だった。何しろ、建物の中に遊園地(ジェットコースターもあった)があるなんて信じられなかった。
なんたって、この地域にはコンビニ的なものが当時なく、子供が買い物をできる場所は近所の酒屋しかなかったんだからね。新潟空港の近くといっても93年ってのはそんな時代だった。
校区を無視して遊び惚ける悪ガキだった自分は、友達を引き連れてジャスコの遊園地でさんざん遊んだし、当時付き合ってた(子供感覚でw)女子との初デートもジャスコだったw
もうジャスコにいけばなんでも揃う万能感が田舎の子供にはたまらない。
同時にここはサンリオの「しぶざる」に出会った場所であり、自分が小学生の小遣いでグッズを買い集められず、いつのまにか「しぶざる」グッズが消えていたことで猛烈なトラウマ…自分に資金があれば推しきれた(今風に言えば)のに!!という感情を芽生えさせ、今なおひよこやペンギングッズを惜しみなく買い続けるきっかけを生んだ場所でもある。
そんな話はどうでもいいとして…ランチ。
新潟でイタリアンと言えばイタリアンだ。
マツダ製のなんちゃってイタリアンに乗って、よくわからない新潟イタリアンを食べに来るなんて最高にシャレている、知らんけど。
みかづきのたこ焼きは子供のころからあった気がするw
なんかね、とてつもなくチープな味なんだけど、これがまたスナック的で美味い。量も適当なサイズなので、イタリアンの並盛とたこ焼きで自分はお腹パンパン、普通の男性ならちょうどいいくらいのボリュームになる。
今日はカレーイタリアンにした、もうネーミング的になんだかわかんねーなって感じがするのがイタリアン。まったくもってイタリアンじゃないし、「ミラノ」を「ジュニア」に改名させたイタリア政府がいつブチ切れるのか怪しいところって食べ物だけど、新潟に来たなら一度は食べてほしいね。
個人的には最近になって出てきたソースかつだかラーメンとかよりもこっちのほうがずっと新潟で食べてほしいB級グルメだ。イタリアンとぽっぽ焼きだけ食べておけばあなたも立派な新潟県ファンだ、知らんけど。
食後はわかる人にはわかる、もうひとつの新潟が誇るイタリアへ。
イタリア軒は、新潟とイタリアの切っても切れない縁のルーツとなった場所。
単に細長い新潟県の形とイタリアが似ているからとかそういうのではなく、由緒ある関係性が新潟とイタリアの間にはあるので、ぜひともイタリア軒のサイトを見てほしい。
この歴史を重んじるからこそ、真の新潟県民はイタリア文化を愛し、イタリア車を愛する、知らんけど。
シーサイドライン
新潟市内を離れシーサイドラインで弥彦まで行った。
海沿いの道だけど、とにかく暑すぎて、湿気も多く、快適とは程遠い。まだ4月中旬のはずなんだけど、そんな感じが一切しない、真夏だ。
気温は25℃らしいけど、この時期としては暑いほうだろうし、直射日光を遮るものがないので日差しをもろにくらうから体感気温はざっと40℃近くに感じる…車内に置いておいた冷たいドリンクがものの30分もしないうちにぬるま湯になる。
シーサイドラインが渋滞しはじめたので、一度弥彦に立ち寄った。
弥彦のワインディングはアバルト124スパイダーによく合っていて、とにかく面白い。
オープンで海岸線と走るのも気持ちいい(今日はそんなことはないけれど)けれど、やっぱりこのクルマはタイトなワインディングで生き生きと走る。
タイヤはそんなに減っていないはずだけど、路面が滑りやすいのかコーナーではリアがグリップを失うことが幾度となくあったけれど、そもそも非力なのでアクセルでどうにでもコントロールできるのがいい。
ロードスターと比べれば1,150kgの車重は決して軽いとはいえないものの、ECUチューンで実馬力があがっているのでパワーウェイトレシオで見ればロードスターとさほど変わりないはずで、下から湧き上がるターボのトルクと、レコモンマフラーの高音に抜ける気持ちいいサウンドがやる気にさせてくれる。
だらだらと流したあとに、「ちょっと」遊べるアバルト124スパイダーの適度な緩さが好きだ、本気にならなくてもこのクルマはあらゆるシチュエーションで楽しい。しかもATなので、全行程の8割くらいは楽できる(ぉ
長い距離を走るのは好きだけど、別にMTでガチャガチャやることに楽しさを感じている人ではないし、「楽できるところは楽したい」人なので…ね?
何度も書いているけれどトランスミッションだけがクルマの楽しさじゃないし、気持ちよさを決めているとも思わない。パワートレイン全体で見たときに、余程クソなトランスミッションじゃなければいい。同じエンジンを積んでいたフィアット500XのATはかなりイケてなかったけれど、124はアイシン製のATがそこまで悪くはないし、ATのコンピュータも書き換わっているから十分だ。
マニュアルモードで任意のギアを選択すればそこそこスポーティーに走れるし、好きなときにシフトダウンして快音が聞ける、これで十分だ。
ワインディングを攻めていると余計にそう思う。
唯一、ATにデメリットがあるとすればスピンターンしたいときにクラッチが切れないので難しいってことだけど、そんなシチュエーションが日常ではほぼない。
弥彦の展望台?に向かう途中にあった、インスタグラマーが飛んで「ばえー」っていいそうな場所。
バイクで吹っ飛んだら楽しそうだけど、いい感じに大けがはしそうである。
二日目終了
柏崎の原発あたりまで海沿いを走り、そこからは内陸部へ。
今日は群馬の実家に一泊するつもり。体力的な面よりも、色々と汚れたので洗車がしたかったってのと、もう少しで下取りになるイタルジェットの純正パーツの残り分を回収したかったからだ。
ステルヴィオなら1発で終わるんだけど、別に急ぎではなかったし、ステルヴィオよりもアバルト124のほうが全然楽しいってのもあって乗れる時間はこっちに乗りたいからついでを作った。
スズキノリが大勢走りそうな場所だ。
国道17号に抜ける山岳地帯も要所要所に気持ちのいいワインディングが入る。
山沿いはひんやりするけれど、日中の暑さを思えばオープンで気持ちがいいくらいだ。
雪が見えると気持ち的にも涼しくなるのがいい。
ワインディングはやっぱりオープンで走るのがいい。
単純に気持ちがいいってのもあるけれど、20kg近くある幌がドライバーの後ろに降りることでリアタイヤのトラクションが明らかに増え、走りが一段鋭くなる。
雨の日などは特に顕著で、幌を閉めなきゃいけないけれど、リアのトラクションが弱まるのでちょっと動きが神経質になる。こうなると幌を閉めても一定のトラクションが約束されるリアウィングを装着したくなるってもんだ。
だけど、ウィングがないスポイラーだけのこの姿も気に入っているからデザイン的なことで言えばなかなか悩ましい。
久々に帰りは三国峠を走ったけれど、ここもなかなか面白い。何度かキュッとタイヤが流れ出したけれど、やっぱりどんなときでもアバルトのコントロール性は抜群にいい。
限界がわかる、限界を超えてもなんとかなるというのは気持ち的に楽だ。
少し前まで家にあったメガーヌはそれを一般道で使い切ろうとするとかなり高い速度までひっぱらないといけないし、サーキットを速く走るクルマってのは普通に使うにはその性能が高すぎて面白みにかける。
単体で所有していればメガーヌは最高だったろうけど、アバルトが家にあるとどうしてもアバルトの普段使いで楽しいには敵わないと思った。
そんなこんなで20時くらいに群馬の実家に到着。
十数時間ほぼ走りっぱなしだったけど、不思議と疲れはないのがアバルト124スパイダーの美点。ドライバーが意のままに使えるクルマは疲れないってことで。
楽しい2日間でした。