納車してから数日後、あらかじめ買っておいたサブコンとスロコンの取り付けに着手。
Racechipを購入
アバルト124スパイダーはECUを書き換えたけど、ステルヴィオは予算的な都合でサブコンです…。
某オクでたまたま見つけたRaceChip。+82PS/120Nmとな。
RaceChipを定価で買うのであれば、ぶっちゃけ行きつけのショップにお願いしてECUチューンをやっても金額的に大差ないかと思ったけれど…
半額以下で手に入ったのでラッキーだった。。。そもそも、ジュリアもステルヴィオも販売台数がそんなにないし、クアドリフォリオともなればさらに台数が少ないので競い合うライバルもいなさそう…
サブコンは昔はよく使っていたけど、最近は金に物を言わせる(安心を買う)ECUチューンに行ってしまったので、縁がなかった。メガーヌ用に購入したRacechipが、メガーヌに付けると高回転で失火する不具合があり、結局無駄な投資になったこともあり、最初から安心できるチューンに走った。
ジュリア/ステルヴィオ クアドリフォリオは、そもそも付ける人が少ないのでトラブルは未知数なのだけど、人柱になれるくらいの金額だったので挑戦する価値はあった。
それにしても+82馬力/120Nmはえげつない。
カタログ値にプラスすれば510PS/600Nm⇒592PS/720Nmだ。
エアクリもBMCに交換したので、数値通りなら600PSに届く出力を誇るはずで、それはもう化け物としか言えない。そもそも、500PSでも十分すぎるし600PSを使う場所が公道には存在しない。
でもいいんだ、馬力もトルクもロマンだよ、ロマン。エンジン出力の余裕は心の余裕につながるし?大型二輪に乗ると、下手に飛ばそうとなるよりは、周囲のかっ飛ばす連中を生暖かい目で「低出力車が頑張ってるねwwww」という親目線になれるじゃない?それと同じで、600PSもあれば高速の追い越し車線をかっ飛ばすプリウスやよくわからないミニバンを生暖かい目で見て先に行かすことができる。
「何よりも強い」という余裕は、あらゆることに置いて必要なことなんだと思う。
ZF社のATはどこまで耐えられるのか
サブコンをやめた理由のひとつ、それが3008に付けたときにATのエラーが吐いたこと。トルク容量が問題になってくる。
ステルヴィオ クアドリフォリオに搭載されるATはZF社製の8HP75。ZFのATは先頭の「8」などの数字がギア段数を表し、「75」の部分が許容トルクを示す。この場合の「75」は「750Nm」まで対応するATということだ。
クアドリフォリオの標準トルクが600Nmなので純正であればATとしてのキャパはかなり余裕がある。ZFにはほかにも60や70ともうワンサイズ、ツーサイズ小さい許容トルクのATもあることにはあったはずなので、やはり余裕を持たせての搭載ということになるか?
ただ、RaceChipを入れることで最大トルクが700Nmを超えてくる。750Nmまで対応とはいうものの、それはディーゼル用のATのことらしく、ガソリン車は700Nmまでという情報もあるので割とギリギリになるかもしれない。
トランスミッションが壊れるとすれば、それは馬力ではなくトルク。プジョー3008にサブコンを付けたとき、そのトルクはミッションのキャパを超えてしまったようで、走行中にエラーがでまくった。
それもあったのでサブコン系は割と慎重になったところもある。。。まぁディーゼルで750Nmまで耐えられるなら大丈夫なんじゃね?と信じて購入…ダメならまたエラーがでるでしょう(何
取り付けはわかりづらい
各センサー類にアクセスするために邪魔なタワーバーを外してしまおう
RaceChipの取り付けに難儀したことは過去1度もなかったけれど、ステルヴィオ クアドリフォリオはちょっとばっかし面倒だった。
センサーのカプラーがエアクリボックスの下に入っているので浮かせて作業する。
エアクリ交換を1度でもやったことがあれば勝手もわかるので難しくはないけれど面倒で、また付属の説明書ではカプラーの位置がわかりづらかった。
それにツインターボなのでケーブルも当然ターボの数分あるため最終的な取り回しを考えないと熱でやられるかもしれない。このあたりが一番苦労した。
とはいえ、車体側の鍵をロックして完全にシステム停止するまでの15分くらい放置、そして放置している間にカバーなど邪魔なものを撤去する下準備を済ませておけば取付からケーブル取り回しまで含めても1時間程度あれば終わるのでそこまで難しいわけじゃない。
ただ、先に書いたようにカプラーの位置がわかりづらかったためYoutubeで海外ニキがサブコンを取り付ける動画を参考にし、おおよそのカプラーの位置にあたりを付けた。
ありがとう、海外ニキ(´;ω;`)ブワッ
スロコンの取り付け
これも某オクで転がっていたものを安く購入させていただいた。
サブコン以上に、購入したクルマには問答無用で取り付けているのがスロコン。アクセルレスポンスを任意で変更できるこれは、サブコンは入れなくてもとりあえず入れておくことで運転しやすくなる場合が多い。
実際にパワーがあがっていないのに、スロコンによって異様にレスポンスがよくなった結果、パワーがあがったようにも錯覚する。特に普通のクルマの場合、「一般的な」乗りやすさのためにレスポンスはダル目に設定され、スポーツカーであればスポーツモードに入れた際にレスポンスがよくなる仕掛けを施すことが多い。
そのだるさを嫌って、車体側でスポーツモードのような切り替えをせずとも通常の状態で好みのレスポンスにセッティングできる便利ツール。電子制御スロットルがほぼ100%といってもいいくらいの最新鋭の自動車の場合、ほとんどのクルマ用にラインナップされている。
Pedalboxよりもメガーヌに付けていたRaceChip製の方が好きだ。
定番のPedalBoxだけど、自分はRaceChip製の方が好きというか、あちらは設定値がデジタル表示されるのでわかりやすい。Pedalboxはボタンの色でモード(「シティ」、「スポーツ」、「スポーツ+」)を切り替えるタイプ。これの厄介なところは、自分のような色弱な奴は赤と緑とか微妙な色の違いがわからないw
大昔にフィアット500Xにもこれを入れていたけれど、ずっとスポーツだと思っていたらシティだったとか、そういうことが結構あった。。。
もちろんレスポンスは大きく変わるのでわかるといえばわかるものの、人間は慣れがあるので、すぐにその些細な違いがわからなくなってくる。なので表示は色より液晶で表してもらえる方がうれしい。
スロコンの取り付けはバッテリーのマイナスを外してから行った。取り付け自体は数分で終わったけれど、バッテリーを戻した際にエラーがめちゃくちゃ出た(´;ω;`)
どうもジョルジオ・プラットフォーム車になって、バッテリーを外すとエラーが出て、そのリセット作業をする必要がでてくる(しかもファミコンの裏技ボタンみたいな入力が必要だ)のが面倒くさい。
電子制御マンセーな最近のクルマは、そういうややこしさもある。
スロコンとサブコンの相性
両方のメーカーが違うため相性問題は懸念される。エラーが出た場合の切り分けも難しくなるだろう。
サブコンよりも、まずスロコンを入れたことによる変化は大きい。
もともとステルヴィオ クアドリフォリオは圧倒的なトルクで1,900kgを超える車体を軽々動かしてくれていたが、それでも物理的な重さはアクセルペダルからも伝わってきた。それがスロコンを入れたことで、アクセルをほんの数ミリ踏めば街乗りでは十分に走るようになった。
体感的には500kgくらい軽くなったような印象で、出足の鋭さはアバルトはもといメガーヌのそれよりも遥かに上だった。
Racechipも効いているのはわかる、低回転域の変化は少ないものの、ターボが聞き始めるころからただでさえ鬼加速とか感じていたステルヴィオの加速はもう1段、2段鋭くなり、今まで以上に笑っちゃうような加速になる。
RaceChipは標準だと7段階だが、本体側の設定はエラーが出た場合の設定用とされ、Bluetooth付になるとスマホアプリを使って「レース」、「スポーツ」、「エコ」の3つのモード、
また、それぞれのモードで数段階の微調整が行える。
ステルヴィオには車体側にも「DNA」で設定が行えるため、車体側で4段階、スロコンで18段階、サブコンで3段階(+α…各モードで微調整できる幅が微妙に違っていて、全部見ていない)と組み合わせがとんでもない数になる。
とてもじゃないけれど、その組み合わせを全部公道では試せないし、サーキットでも試すやつはいないと思われる。なので限られたテスト走行(エラーがでないかどうか)を見る際は各モードの一番過激なモードと一番ぬるいモードを試し、さらに中間値でそれぞれ30分ほど使い、アクセルも普通に踏んだり、パーシャルにしたり、急加速やラフなアクセルワーク、またマニュアルモードを使いレブまで回したりなどなどをしてATの変速との相性なども確認した。
結果、特に異状なし。
サブコンとスロコンを一番過激にして、DNAを「A」で走らせるとATの変速はまったりになるのにパワーも出るし、レスポンスもよいのでATがぎくしゃくしだす動きはあったけれどこれはもう仕方がないw
いずれにしても、サブコンはスマホで、スロコンはリモコン?でそれぞれすぐに切り替えができるからそれぞれの使用場面に合わせて変更をするでも全然OKだと思う。
取り付けて数時間後に、石川県に向けて往復1,000kmの弾丸ツアーをステルヴィオで実施することが決まったが、この状態で向かうのはさすがにちょっと怖かったので必要な工具を積んで現地で最悪どうにかできるように準備をしてから向かったのは言うまでもない(ぉ