運転席だけRECAROのRS-Gに変えた。メガーヌにもRECAROのRMS2700Gを装着しているが、あちらに比べるとRS-Gはだいぶコンフォートな座り心地と腰でしっかり支える安心感がある。
アバルト124スパイダーの純正RECAROのセミバケットタイプのシートから、フルバケットシートのRS-Gに交換した。純正RECAROは、以前に名古屋のボレロさんで「純正シートのレールを加工して45mmダウンさせる」加工を施してもらっており、目線で言えばかなり低くなっていたけれど、やはりホールド性に関して言えば不満は残る。
それをRS-Gに変えることでだいぶしっくりくる乗り心地と、ハードなGがかかっても身体をしっかり支えられるホールド性を手に入れた。
その代償として支払ったのがシートヒーターだった。
純正RECAROにはヘッドレストにスピーカーが埋め込まれている。RS-Gにするとそれがなくなり、ハンズフリー通話の音声が出ないという極めて不便なことが起きるため、ロードスター用に出ているリアボックスの蓋にスピーカーが埋め込まれているタイプを購入。
スピーカーはロールバーのカバーやリアボックスの蓋に埋め込むタイプが出ているので大した問題にはならなかったが、シートヒーターだけはちょっと手間をかける必要がある。それもどうにかするつもりで部品を注文していたが、納期がシート交換よりちょっとあとだったのでしばらくシートヒーターなしで乗ることになった。
バイクよりはマシだけど
純正RECAROはヘッドレストスピーカー、エアバッグ、シートヒーターと豪華装備。
南関東とはいえ1月、2月にフルオープンで乗るにはシートヒーターはマストアイテムだ。これがあるのとないのとじゃ大違いだと、シートヒーターを失ってすぐに気づいた。
「なければないで我慢できる」は確かにそうだ。実際、真冬にバイクに乗ったらこんなものじゃない寒さを感じることになるし、まだ暖房があり、真正面からの風はフロントガラスで遮られるクルマの方が快適に決まっている。
だから、シートヒーターをどうにかすることは、シート交換を考えるうえでは検討しておくべきことだと思うし、これからアバルト124スパイダーでシート交換を考えるなら絶対にシートヒーターをどうにかする方向で考えた方がいいと思う。
アバルト124スパイダーの美点
安定のモノタロウ、純正部品を注文できるのがうれしい。
シートヒーターには汎用品が存在し、自分がシートを購入したASMさんでも5万円ほど支払えば後付けでシートヒーターが装着できるらしい。ただ、その場合は純正のヒータースイッチは使えなくなるし、電源をヒューズから引っ張ってくることになるので、工賃や、自分でやる場合は手間も考えるとあまりおいしい作業ではない。
もし、このアバルト124スパイダーがすべて新設計でフィアットブランドで出された124というものだったら汎用ヒーターしか選ぶ道はなかったと思うけど、マツダのロードスターをベースとしているため、純正ヒーター流用方法もネットを調べればいくらでも出てきたため、今回は純正ヒーターの流用を選んだ。
他にも純正RECAROから電熱部分だけを取り出す方法があるそうだけど、その場合は多少なりシートを分解することになるし、もしクルマを売却するときには面倒なことになる。コスト的には一番安いだろうけれど、今回はモノタロウで背中と座面の電熱部を発注し、RS-Gに装着することにした。
部品代は4.5万円もするが、先の汎用のヒーターをお店で装着してもらうことを考えればわずかに安いし、何より純正のヒータースイッチが使えることが最大の利点だ。
RS-Gの下にはシートヒーターのリレーボックスが転がっているから、それを活かせるし、スイッチが押しやすい場所にあるのでここで操作できる方が都合がいい。
汎用品でも純正スイッチを活かせる方法もあるらしいが、確実にできることが確認できている純正流用が一番手っ取り早いと感じた。
自分でやる場合は、運転席から助手席側のヒューズボックスまで配線を通す必要があるので、その作業もまた面倒くさい。純正流用であればRS-Gのカバーをめくって電熱を貼り付けてリレーにカプラーを刺すだけだ。手間を考えるなら、これが一番いい方法だと思う。
装着しよう
背面部分。電熱部分の他に余計な生地が付いてくる。
先駆者が既に書いていることだけれど、純正流用の場合は電熱部の他に余計なものがいろいろとくっついてくる。背もたれの部分はそうでもないけれど座面の部分はウレタンまで付いてくる…だから値段が高いのではないか疑惑。
そんなに強固に張り付いているわけではないのですぐに剥がせる。作業としてはこの純正の電熱部分だけを剥がしてRS-Gに移植するだけ。
オープンカーのシート外しは滅茶苦茶楽ですね!
工賃の話がでたけれど、シート交換をしているのであれば、特に難しいことはなく、M14だったかのソケットと12mmの星型ソケットがあれば簡単にはずすことができる。シート自体を完全におろさなくてもヒーターの装着はできるので軽作業ができる人であればそこまで難しくない。
RS-Gの座面を外し、カバーをめくって着座センサー上から電熱部分だけを載せる。
RS-Gの場合は3分割式の座面の尻部分に電熱シートを仕込みます。カバーを外して、着座センサーの上から被せてあげるだけなので簡単です。
若干電熱部分が長いので背もたれ部分にいい感じに入れようかと思ったけど、あとあと面倒そうなので裏返しておくだけにした。
背面側はカバーを浮かせて手探りでもいけた。背もたれ側の電熱シートから座面側とつなぐカプラーとリレーにつなぐカプラーがでており、このケーブルの取り回しだけ注意すれば特に難しいところはなし。ケーブルは股下の6点式とかのハーネスを通す穴からシート下に落としてリレーとつなぐだけ。
汎用ヒーターのように助手席側のヒューズボックスまでの配線を通すために、内装を外したり、浮かせたりする手間や処理を考えたら最初からシートヒーターがあるアバルトの場合は純正を流用したほうが最終的なコスパはよさそう。それに、電熱なので変な汎用品を買ってショートとかされても困るし(移植した時点で純正でも保証はされないけどw)、そういう意味でもマツダ純正はなかなかありだと思う。
最後にちゃんと動くかの動作確認をやって終わり、なんだかんだで30分弱くらいで終わる作業だったので、自分は純正流用を推したいところですね。
おまけ
借りた倉庫がいい感じにカタチになりました(´;ω;`)
荷物を置きつつ、バイクの簡単な整備ができるスペースを確保。
オイル交換をしたさいにアスファルトを汚さないように配慮も欠かしません。なによりこれがあるだけでだいぶピット感でたと思いません?w
まだ余計な荷物がたくさん入っており、処分待ちなので、ゆくゆくは写真の左側手前部分はなくなる想定です。
なお、電源やライトがないので、そこはポータブルバッテリーとUSB-TYPE C充電のLEDライトの組み合わせにしています。LEDライトも3時間くらいはバッテリーが持つし、言うてそこまで夜間に作業をすることもないし、最悪クルマやバイクの電源で充電できちゃうのでw
自分にとって第二の部屋みたいになっています…本音を言えばちゃんとした広いガレージがあって、起きて5秒で即触れられるみたいな環境を欲しいんですが、、、、まぁ今のところはこれで十分ということで。。。