晩の記憶がまったくない、泥のように寝て、起きた朝。
Day2 北海道を目指す
肌寒さで目が覚める。
前日、誰よりも早く寝た為、5時くらいに目が覚めたが、さすがにすることがないので二度寝というか布団にこもりネットサーフィンをして時間を潰す。コテージにはフリーのWi-Fiがあったけれど誰もつながらない。参加者にはシステムエンジニアとネットワークエンジニアがいるので、みんな必死にクラックしようと頑張っていた(最悪だ)。
連休中は仕事をしなきゃならないので、会社から貸与されたポケットWi-Fiを使う。山奥だけどドコモの電波はちゃんと入る。
7時ごろになって、そういえば昨晩シャワーも浴びずに寝たことを思い出して、シャワーを浴びるために起きた。
暖房が弱い寝室のある2Fに比べて、一晩中暖房をつけていた1Fは暖かい。コテージの広さに対して暖房が弱い気がしないでもなかったが、まぁ各々暖かい格好で過ごせば問題のない範疇。
今日はいよいよ北海道に向けて出発する。
23時50分のフェリーに乗るために夜には福井県敦賀市に移動だ。
朝食とエンジンルームチェック
朝シャンする奴、朝から仕事をするやつ、撤収準備を進める奴、思い思いの朝。
前日、イオンで買ったレトルトのごはんをボイルしたり、レンチンしたり朝食準備。
普段、朝は出社してからドーナツを食べる。
今日だけは米とみそ汁という日本的な食事になった。これは美味い。
前日大量に食材を買いすぎたせいでみそ汁も余ったので、それはいただくことにしてフェリーの中で飲むことにしよう。
昨年、フェリー飯で相当なお金を使った、そういうのは一度やれば十分なので、今年は食事にお金をかけずに移動費に全プッシュするつもりだ。
食後、撤収準備もあらかた済ませて外に出ると32RのK氏がタオルで朝露をふき取っていた。ボンネットも開けていたので中を見せてもらう。
相当にお金がかかってる…エンジンだけで、うちの124スパイダーが買えそうだw
綺麗なだけじゃなく、ポテンシャルとしても500馬力を軽々超えるだけの性能があり、そのパワーの出方は前日一瞬だけ横ノリで楽しんだけれど古のチューンドマシンのそれで凄く刺激的。排気量の割にドッカンターボで、回転が上がるにつれてパワーがついてくるセッティングなのがいい。最近じゃこんなパワー特性のクルマに乗る機会もなくなった。
FDの運転席に座らせてもらった、そういえば乗ったことがないクルマだ。
ポジションはロードスターなんかと大差ない気がしたけれど、包まれ感はFDのほうがある気がした。
全体的に新車のそれを維持する32Rと比べればかなり年季を感じさせるFD。
今後はボディなども含めてリフレッシュしたいとオーナーは語る。
しかし、このエンジンがロードスターに載るって凄いよなぁ…これでなんだかんだ280馬力とか出してしまうあたりが恐ろしい、レシプロ換算すれば13Bは1.4リッターターボと大差ない排気量なんだけどロータリーエンジンは凄い。
駆動方式は違うが同じ1.4リッターターボエンジンのスイスポ。
純正でのスペックは124が勝るが、エンジン回りのパーツなら間違いなくこっちのほうが出ているだろうし、サブコンなんかで一気にパワーはあがるだろうから侮れない。何より970kgのカタログ重量が武器だ。ロードスターなら軽さではいい勝負できるが、スイスポのほうが馬力がある分、一発の勝負は速いだろう。長丁場になればFWDのネガもあるからロードスターが勝るかもしれないが…
124の車重だと150kg以上スイスポが軽いので、シチュエーション次第ではいい勝負になる気がする。124の「軽さを活かす」走らせ方もスイスポ相手には通用しないかもしれない。
初代スイスポは過激さが目立ったが、現行になるにつれパフォーマンスもありながら、普通に乗れる素晴らしいバランスのクルマになったね、スズキすごい。
出発
この日は第七餃子で食事を食べてから解散を決まった。
第七餃子は混むので、開店前から並んでおく必要があるので、早めにコテージを出発。
曇っているが蒸し暑い、オープンにしてもエアコンをつけないと暑くて運転できない…北陸はこの時期でも蒸し暑かったんだっけ…
コテージのカギを返す。
第七餃子のあと、どうやってみんな帰るんだ?って話をしていた。
下にある道の駅瀬女に降りて、ここでハイエースのS氏は分かれる。これから元スーパー林道を通り、白川郷から富山に降りてバイク乗りの友達に会うらしい。
なので、全員揃うのもここでラスト。
S氏、おつかれさまでした!
第七餃子
マツダ車2台を並べてみる。全高は124もFDもそんなに変わらないが、ダウンサスの分だけこちらが数センチは低いみたい。実測値で1000mm前後だろう。
H氏がカフェでコーヒーを買っていたが、あまりに出てくるのが遅すぎて、第七のオープンに間に合わない疑惑が出てきたので先発隊としてH氏とU氏を除くメンバーは出発した。
自分はT氏のBMと一緒になり、後続とは逸れた。
結局、一番最初に出たはずなのに、到着は最後になった。
オープン前に到着したのに、この大行列だ。
6月にも来た第七は、注文から焼き上げまで時間がかかるのでローテ効率が悪い。カウンターだとなんだかんだ1時間以上待つこともあるが、今回は団体なので2Fの個室を取ることができるので、なんと開店第一陣で入ることができた。
正直、ホワイト餃子5個でよかったが、誰かが10個で注文していた。
うーん、食べきれないなこれはw
第七餃子は自動車部にとって思い出の場所で、先輩の代までは新入生歓迎会は第七と決まっていた。
体育会系なので、第七で餃子の具を全部だしてラー油を詰める「爆弾」を食べることが新入生のしきたりで、ケツから血を吹いたやつは何人もいる。
現役時代に第七が好きだったってやつはあまりいない。自分たちが4年生で仕切るころには、そんなパワハラ系のことをするやつはいなかったので下の代は爆弾を知らずに過ごしたやつも多かったかもしれない。
今や会社でもハラスメントだのなんだのって言われるけど、自分たちの時代がちょうどその境目だった気がする。しごきみたいなものも、自分たちの代はなく、けっこうのほほんとした雰囲気だった。それは、先輩たちからすると気に入らなかったみたいだけど、そういう時代じゃないっていうのは感じていたからそれでよかったと思う。
それぞれの帰路食後に解散。
関東組はみな、帰りはばらばらだ。
ご安全に!
千里浜へ
石川組の二人に最後に撮影してもらった、自分はこのあと千里浜へ向かう。
前日から波が高く、千里浜へ入れないかと思ったが通行止案内は出ていない。
むしろ日本海の波がここまで高いと、今晩から乗船するフェリーが不安だ。
船と飛行機にはめっぽう弱く、勝率4割くらいだ(負ける=ゲロ)。
風も強いが、しめった風で気持ちいいってものでもない。
ただ、海辺をオープンで走るのは最高に気持ちがいいし、この瞬間が一番オープンカーに乗っててよかったって思う瞬間じゃなかろうか。
まずは入口で1枚。
海水浴のシーズンではないけれど、さすがは三連休中日ということもあってかこの場所でも撮影する人が滅茶苦茶多く、ゆっくりしていられる感じではなかった。
浜辺も大混雑だった、なんなら前回来たときよりも人が多い。
終点のレストハウスまで行かず、途中で引き返してきた。
もう少し涼しいと最高だけど…それでもバイク並みに潮風を感じられたのはよかった。
消えないエラー
乗船時間まではまだ8時間以上あったので、途中でSABへ寄った。
ずっと消えないチェックランプを消す作業ができるのか?と思って訪問したけどダメだった。SABでもやってもらえるって聞いたことはあったけど、店によるのか?ただ消えないだけで、走行に支障はないからもう北海道でも気にしないことにした。
懐かしのスーパー武蔵にも寄った。
むかし、ここでマーチ12SRのシフトノブ交換のためシャフトのねじ切りをやった。
ホームセンターと言えば自分たちはむさしなんだけど、関東に引っ越してからは当たり前だけどご無沙汰だった。ここではカメラの三脚が壊れたので修理のため、ナットを購入した。
ホームで試す124スパイダーの実力
まだ購入して一か月も経っていないけれど、慣れた石川県の山道でテストをする。
何千回と取った道なら、一回走っただけでクルマの素性がわかるので性能チェックにホームは欠かせない。
ただ、今回は北海道に行くための荷物で40kgはある荷物を積んでいる。(助手席足元のポタ電だけで25kgくらいある)だから、性格な意味でのチェックにはなっていないけし、全開にできるような時間ではないので、ドライブスピードでの確認になる。
ワインディングを走るとロードスターの素性の良さが光る。
癖のないハンドリング、ターボを使いパワーもトルクもロードスターよりあるとはいえたかが知れた数値なので危ない動きをすることもない。
履いているフェデラルSS595のグリップも十分で、純正サイズながら終始高いグリップを保つ。これでパワースライドに持ち込むのは難儀で、下りでブレーキを使って前荷重にしてあげるとするっとリアは滑り出すけど、終始穏やかなものだ。
これがFDとかだと多分扱いきれない。。
ロードスターの「非力」というネガをターボで補いながら、危うい感じにはなっていないベストなバランスであることがよくわかった。これなら後輪駆動の初心者にもおすすめできる。
とにかくコーナーを普通に曲がるだけでも楽しい。
パワーがあると言っても、メガーヌより全然非力で直線は大したことはないけれど、コーナーに入ると思わずにやっとしてしまう楽しさがある。ブレーキのタッチも不安がないし、過去にホームを走ったクルマでの比較になるが、メガーヌやランエボ9と比べてもブレーキングポイントは奥になり、旋回スピードはメガーヌよりも速く、電子制御のエボには負けるものの楽しさで言えばこちらのほうが楽しい。
こういう後輪駆動のクルマに乗ったことがなかったので、とにかくすべてが新鮮だ。
高度な電子制御を持たず、クルマの素性の良さだけで勝負する。軽さと適度なパワーという点が今どきのクルマからは欠けているもので(2018年が今どきかは怪しいが)、そういう昔ながらの走らせ方で楽しめる貴重な1台。
ドライバーのテクニックがすべてという点では、免許取り立ての頃に乗っていたアルトワークスに通じるものがある。あれも非力(カタログ値は64馬力だけど、エンジンブロー寸前でNA並みのパワーしか出ていなかった)ながら、軽さとドライバー次第では相当速く、下りだったら地元のラリー屋さんを相手に互角の勝負ができた。
知り合いのおっさん連中の多くがロードスターを所持していたり、過去に所持していたこともあるんだけど、乗ってみるとその昔ながらってところが懐かしく、青春カムバック的な意味合いでほしくなるのかなーという気持ちがわからんでもないな。
ハードに攻めていると2つめの警告灯が点灯する。
ウォッシャー系のエラーは横Gが激しくかかった時や、段差を超えると出る。
なぜかOBDの診断機をつないでもエラーは検知されない。
なので消すこともできないが、気が付くと消えている謎のエラーだった。そもそもウォッシャーの警告灯って何を警告しているんだ?
某I山を走り、福井に向かう道中にある真ホームの449へ。
できれば荷物を全部おろした空荷の状態かつ夜に全開にしたかった。
ちなみに基本屋根は下げた状態で走っているけれど、この状態の方が動きがいいように自分は思う。重量物がリアの低い位置に移動するのでトラクションのかかりが違うような気がするし、安定感があっていい。
クローズ状態だとマフラーサウンドが聞こえづらく、雰囲気的に盛り上がらないって意味もあるけど、動きは少し違うので両方で同じ場所を走ってみるのも面白いかもしれない。
前にメガーヌで走ったときと路面状態に大きな差はなかった。
小型車が2台ぎりぎりすれ違え、道路の端はコケや落ち葉で実質的な有効道路幅は1~1.5車線分しかないような舗装林道。こういう道が124は実によく似合う。
細かいコーナーが連続するところは後輪駆動が得意とするところで、きついのぼりもターボのパワーがあればそこまで苦ではない。
全開にできる直線が数えるほどしかなく、何百馬力あろうとも踏める数秒しか全開にすることはできないので排気量やパワー差がでにくい道だ。最大出力よりも細かいコーナーが連続するのでピックアップのいいエンジンが嵌る。
街乗りが得意なカスタムされた124のエンジン特性がいい具合に嵌り、ハンドリングのよさもあってかなりいいペースで走れた。
滑りやすい路面なので何か所かテールが出るところもあったけど、コントロール性の高さもあって怖さも危うさもない。
全開にしつづけるとオイル臭くなるのはマルチエアの特徴。500Xも山を走るとすぐ臭くなった。オイルが燃えているんだろうな…
自動車部の同期の中でもダントツで林道を走っていたのは自分だった。
みんな攻めた走りよりもドライブやラグジュアリー方向で楽しんでいた気がする。
今ではもう誰も林道なんか攻めた走りはしていない。自分だって昔ほど攻めた走りはしなくなったものの、クルマとの距離を縮める目的だったり、自分のドライビングスキルがどれほど落ちたのかを確認するための物差しとしてホームは必要だと思っている。
早い段階で来ることができて本当によかった。
福井へ
ホームを出たのは16時前で、まだ福井に向かうには早すぎる時間ではあったが、夕食をとったり、時間が余ればスーパー銭湯にでも行こうかと福井を目指すことにした。
もう何年も走っていない川北大橋、無料化されてから数回くらいしか走っていない。若いころはこの橋に100円払うことすら抵抗感があったものだ。
山側環状と呼ぶこともあるけれど、自分たちはこの通りを加賀産(加賀産業道路の略)と呼んでいたように記憶している。石川県の良さはドライブが好きな人なら山も海も同時に楽しむことができることだけど、この加賀産を通れば小松までも快走できる。
信号が多く渋滞もする8号線よりも自分はこちらのほうが好きだった。
ナビアプリで目的地を設定すると目的地の天気予報がアナウンスされる。
確か60%だったか、そのくらいの予報で、実際に小松に入る手前くらいで雲行きはかなり怪しくなった。
オープン状態なので、いつ閉めるかのチキンレース。
湿った空気がまとわりつき、涼しいとはお世辞にも言えない。
屋根を閉めてエアコンを入れたほうが絶対快適なんだけど、それをやるならオープンカー(和製英語)を買う必要はそもそもない。
可能な限り屋根は開けたままで乗る!
小松の自動車博物館あたりで急に豪雨になった。
バイパス区間なので路肩に止まるわけにもいかないし、信号もなくどうしようもない。
少し手前に休憩スポットはあったが、タイミング悪く通り過ぎてしまっていたので、慌ててバイパスを離脱し、信号に止まったところで素早く幌を閉める。行きの新潟でゲリラ豪雨を食らったときも思ったことだが、手動開閉は便利。この素早さは電動には絶対に真似できない。幌の対候性や耐久性に難があるとしても、電動機構よりも自分にはこっちのほうが合っている。
海岸線
小松で降った雨は加賀温泉の手前ではもうやんでいたが、そこから先も降ったりやんだりを繰り返すことになる。
8号線を敦賀まで進むのも芸がない。せっかく日本海側に来たのだから海沿いを進もうと海側へルートを変えた。
風も強く、波も高い。夜の船が途轍もなく不安だ。
東尋坊は駐車場が有料なので心霊スポットで有名な雄島へと向かう。
学生の頃は何度も肝試しに来た場所で、何度か書いたような気がするが海から上がってくる不審者に遭遇したこともある。
あれは絶対に北朝鮮からの使者だと今でも思っている。
気温がどれほどだったか忘れてしまったが、とにかく風があって肌寒い。
17時半前、日没まではあとわずかだった。
雄島を出て、東尋坊を過ぎたあたりで急に強い雨が降り出した。丁度、タカスサーキットを超えたあたりでワイパーも役に立たないくらいの豪雨になって「ルート選定を誤った」と激しく後悔する場面もあったが、戻るわけにもいかなかった。
快晴であれば敦賀まで日本海側を南下するこのルートは面白い道だ。
雨が降ると舗装の悪さもあってスリッピーになり、フロントのトラクションが怪しくなるが、SS595の雨での性能はかなり高い。後輪駆動なのでリアがそれなりに怪しい挙動を見せるが、フロントの舵は効くので雨においてはハイパワーFWDのメガーヌよりもこちらのほうが安心してアクセルを開けていける。
途中、シカが飛び出してきて雨の中ABSが効くまでブレーキを踏んだ。
鹿笛…忘れちゃったな。。。
最後の晩餐
敦賀市内に入ったのはフェリー出航およそ4時間前の20時前だった。フェリーはそのルール上、1時間前には港にいる必要があるので実質3時間程度の時間になるが、夕食を済ませたりしているうちにあっという間にその時間は来るだろう。
昼に食べた第七餃子がまだ胃の中に残っており、夕飯はわりかしさっぱりしていて、かつ量がコントロールしやすいものが食べたいと思った。
自動車部のグループLINEで敦賀での夕飯を聞いたところ、福井出身のU氏が「敦賀ならアトム一択」と教えてくれたので夕飯は寿司になった。
20時を過ぎているのに店は大行列で、ソロでも1時間近く待つことになった。
本州最後の晩餐は回転すしだ。
あとはフェリーに乗って寝るだけなので、血糖値を気にせず攻めていける。いやいや、胃袋にそもそも余裕はないけれど。
なんだかんだ言って自分にしては結構食べたほうなんじゃなかろうか…
このアトムで食べた金額が、このツーリング中での食費最高額になった(何
これ、スシローだったら半額以下だな…なんてもともこもないことを思ったりしたものの、美味しかったし、これもツーリングの醍醐味なのか?ということで目をつむろう。明日からは徹底した食費を削る生活になる。
遅れる乗船
燃料計の針が半分を下回っていたので、北海道に行く前に満タンにしておく。北海道の方が福井よりはガソリンが高いだろうと思ったが、これは上陸してすぐに間違いであったことを思い知らされた。北海道の方が20円近くガソリンが安かった…ちゃんと調べてから給油しておけばよかった。
上陸が20時すぎなら苫小牧であればガソリンスタンドが閉まることはないだろうし、少し進めば札幌もあったので早朝の小樽よりもガソリン難民になる確率は低い。これは次回以降の反省としたい。
一昔前、北陸でセブンというのは信じがたい話だったが、今は昔だ。
2009年に福井にセブンは初出展したが、自分が学生の頃は北陸でセブンイレブンはまったくなかった記憶があり、高校までセブンの弁当に育てられてきた自分はかなりつらい思いをした記憶がある。なぜなかったのかはなんか大人の事情があるとかないとかだけどよくわからない。そもそも、北陸外でもセブンがない地域はあった。
セブンでフェリー内で食べる朝食やお菓子を買い込む。今回は個室を取ったので冷蔵庫もあるので飲み物も買っておける。
旅感のある寝台的なスペースも悪くはないが、20時間という乗船時間を考えるとやはり個室をプラス1万円払ってとったのは正解だったように思う。
買い物を済ませて新日本海フェリーの乗り場へと向かった。
乗船前にスーパー銭湯でも寄ろうかと思ったけれど、外が寒く大雨であったため湯冷めして体調を崩すのも嫌だったのでやめておいた。
それに、フェリーに乗れば出航後1時間程度は大浴場が使えるので、そこで入浴してすぐに寝た方がいい。
さすがは10月の三連休中日、乗船するクルマの数はピークから見ればだいぶ少ないし、バイクの数も微々たるものだ。それにしても、この雨でバイクは辛い。クルマで来て正解だったとヘタレ感を出してみる。
21時半に到着したので、乗船開始までまだ1.5時間ほどある。
目の前で大雨の中、タイヤ交換をしている人がいた。
その車高じゃフェリーにはどう足掻いても乗船NGなので、タイヤを変えて、車高を上げて挑むってことだろう。
エンジンを切ると寒いが、乗船までエンジンをかけ続けるのも厳しいのでターミナルへ移動した。
最低地上高に関する注意はちゃんと書かれている。
太平洋フェリーは若干甘いらしいが、新日本海は過去にこの基準を守らないクルマがスロープで破損してかなり揉めし、以降は基準厳守を徹底しているという都市伝説がある。そもそも車検に通らない車高だし、それで破損して文句を言うってのもどうかとは思う。
自分の124は厳密にはジャッキアップポイントあたりで測ると9cmはきわどいところだが、東京湾フェリーでも、その辺のスロープでもツッカエタことはない。
ふと、乗船時刻の案内を見て違和感があった。
乗用車の乗船開始が24時半になっている。フェリーの定刻出航時間は23時50分のはずで、この時点で40分近い遅延になっていた。理由は聞いていないが、日本海が荒れていたので苫小牧からの便が遅れて到着したためだろうと思う。1時間近く乗船時間が押したので、待ち時間が延びるのがつらい。
大浴場は遅延しても、乗船から1時間程度は開くだろうから問題ないが、すでに1日中遊んでいるので眠気が心配だ。
しばらくはターミナルを散歩したり、
外を歩き回っていた。
港の待機スペースにいたクルマが乗船待機位置に移動するのを見て、自分も慌ててクルマを動かしたが、誘導係に「低床車は一番最後だから駐車場にいて!順番が来たら呼びに行くから」と戻されてしまった。
低床車は一番最後に、フェリーの低層部にトラックとともに積み込まれる。高層フロアはスロープの傾斜がきつく、車高が低いと擦る可能性があるからそうなっているらしい。
なので駐車場に止めた、寒いクルマの中で仮眠をとった。曇り止めで窓ガラスを吹いていたけど、あまりの温度差に役に立たず、車内の窓ガラスはもう何も見えない。
とりあえず、北海道に行く前のODOだけ見ておこう。
自宅から敦賀までの2日間で858km走ったらしい。
そんなに走ったか?という感じがするんだけど、国産車のトリップは輸入車ほど適当ではないだろうと信じることにした。(輸入車も適当ではないと思うがw)
23時半になってもお呼びはかからないが、いつ乗船になるかわからない。
酔い止めを飲んで、再び仮眠…Day2はこれにて終了。