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PEUGEOT3008 | Honda X-ADV(2021) | Kawasaki Z H2(2021)で主にツーリングに行ったりしているブログです。

【Day7/Day8】さらば北海道!最終日は怒涛の豪雨

【Day1】はじめての長距離フェリー!いくぜ北海道! - ぴよこ☆くらふと☆わ〜くす

【Day2】北海道上陸!豪雨の日本最北端、激走700km - ぴよこ☆くらふと☆わ〜くす

【Day3】体力温存?まったり、道東ツーリング! - ぴよこ☆くらふと☆わ〜くす

【Day4】自走で行ける日本最東端へ!天気が大変わるぅございました(´;ω;`)ブワッ - ぴよこ☆くらふと☆わ〜くす

【Day6】さらば道東・道央!十数年ぶりの札幌へ! - ぴよこ☆くらふと☆わ〜くす

【Day7】いよいよ道南!終わりが見えてきた北海道ツーリング! - ぴよこ☆くらふと☆わ〜くす

もはや存在自体を忘れていそうな北海道ツーリング、今回でおしまい!

最終日は5時に起床。最終日だからといってのんびりしないできない罠。

余裕がないのは本日の移動距離のせい、函館から小樽港まで移動しなきゃならない。

地図で見るとあっけない距離だねって思うけど、実際は500kmある。

この距離は東京駅から大阪駅と変わらない距離。

本州だったら東京→神奈川→静岡→愛知→三重→滋賀→京都→大阪や、奈良を使うか使わないかみたいな大移動なのに、その移動を北海道内でやっちゃうのがスケールのでかさを物語るね!!しかも高速を使っているけど、今日の移動は高速はほとんどない。。

圧倒的な下道移動!500km下道でフェリーの時間までには小樽港につかなきゃいけないので観光なんて悠長なことを言っている暇がないのはもうおわかりでしょうよ。。。

おまけに昨晩から降り始めた雨はやまず、出発から割と大雨orz...

隣のハイエースに積んで帰りてぇ!!!って思ったのは秘密な。

文句ばかり言っても仕方がない、17時小樽発のフェリーに間に合わないといろいろ詰むので出発だ!もう函館なんだから青函フェリーで青森まで行って高速爆走の方がいいだろ、500kmも小樽まで戻るなら、プラス200kmすれば青森から自宅まで帰れるんだし雨の中を走り続けるならその方が絶対楽だ!と思ったんだけど北海道一周が足かせになっているのでそのプランは使えないw

小樽発のフェリーに間に合うためには少なくとも15時には小樽にいたい。

雨の中をひた走る。

北海道新幹線の高架が見えた。

新幹線に乗れば今から小樽に行くより早い時間で自宅に帰れるな…

割と肌寒い、仕方がないここは北海道だから。車中泊していた人に声をかけられ「寒くね?」って…寒いよ?

まぁ寒さは耐えられないほどのものでもないし、平時なら気にならないレベルだけど問題はこの豪雨で完全に雨具もなにもかもが水没してしまいどうしようもない状態。

ライダーで雨が好きってやつ、いるんだろうか?

そんなやつ、酔狂すぎてきっと友達にはなれない。

別に路面状況が~とかって話じゃなく、自分はあの濡れた、蒸れた感じがすごく嫌だ。眼鏡ライダーなのもあるけどバイザーを開けると眼鏡が濡れて前が見えなくなるのも嫌だ、何もかもが嫌だ。新幹線に乗って帰りたい(ぉ

旅の終わりだからセンチになっているんじゃない、多分に道南エリアがあまり好きじゃないことも関係している。

北海道はその広さゆえにひとつのエリアが本州での東北、関東甲信越くらいの規模感になっており、当然それだけ広ければそれぞれ別な世界として雰囲気が確立されてる。

好き嫌いはあるにせよ、自分はこのツーリングで道東や道央(上のMAPにはないけど)が気に入った、それはただ走ることが好きな人には理想的な道が用意されているからで、とにかくどれだけ走っても終わりが見えない、スケールの大きさに感動したし、何より信号が少なかったりするので移動距離の割には到達時間が短いストレスのなさもよかった。

対して道南などうか?失礼な表現かもしれないけど道南は本州のどこかで見たような場所とあまり変化がなく、正直北海道らしさを道に感じられなかった。

それは地理的にも本州(青森)に近いとか関係あるのかもしれないけど、クネクネ道はあるからバイクで走ることは楽しいけど信号も多く、追い越せるポイントもあまりないので豪快で壮大な北海道走りができないフラストレーションがある。

だから一周という目的を今日、果たせてしまえば多分自分は二度と道南ツーリングを考えない。仮に行くとしてもそれは自走で本州から北海道を目指したときに、仕方がないから通過するというときだけだろう。

育ての親は函館を愛していたし、なんなら自分のご先祖様は函館で警察官だったと聞いたことがあるけど、残念ながら自分は道南に魅力を感じられなかった、、、、

展望台のようなところに置かれた新幹線や貨物の通貨時刻表。

そう北海道新幹線は在来線用の青函トンネルに新幹線規格の線路を通している既存環境の流用みたいなことをやっていて、そのため物流輸送のための貨物列車と同じトンネルを使わなければならない。そこまで利益を生まないだろう新幹線のために貨物を廃止するというのは現実的ではないし、気象条件を考えても有事に北海道に物資を搬送するのであればなんだかんだ鉄路が一番安定感がある。だから貨物や一部特別な電車は青函トンネルを使って北海道に上陸できる。

青函トンネルの記念碑みたいなものがあった。

青函トンネルはいつか通ってみたいと思いながら、結局いまだに使ったことがない。


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青函トンネルはプロジェクトXで見たことがきっかけで興味を持った気がする。ただ、現実的に鉄路で北海道に行く機会が若いころには全然なく、そもそも北海道に来るのも何年ぶりだ?って感じで下手すりゃ10年以上足を踏み入れていない場所で、もしバイクじゃなかったら飛行機で行くだろうし、とにかく青函トンネルを使う用事がない。

ただ、あんな長大な海底トンネルを1961年に掘り始め、工期20年以上で1988年に開通させたというのだから当時の日本人には恐れ入る。このトンネルのおかげで一応陸続きで北海道とはつながった。

理想を言えば青森と北海道の間に道路公団が橋をかけてくれることだけど、それはきっと自分が生きている間には実現しないし、死んだあとも実現していない気がするんだ…

雨脚が強まってきた…ここまでびしょ濡れなら逆に気分がいい、何も気にならない。

北海道のアスファルトはなぜか知らないけど雨になると滑りやすい気がする…タイヤは北海道前に新品に変えているのでバリ山なのに、特にトンネルに入った瞬間にずるりとフロントが流れる感触をこのツーリングで何度も経験した。

危ないこともあったけど、「トンネルに入るときは滑る」と覚悟ができたことで転倒事故は今のところ起きていない。

北海道最南端に到着。

最西端も通ったはずなんだけど雨でiPhoneが充電できず、電池温存のためにMAPも消していたからどこがそうだったのかはわからなかった。

ナビを使えなくても基本的に間違うような道はしばらくない。交通量の少ない道で適当に遅い車がいればパスしたりしながら、雨の中をひたすら進め。

北海道ではセコマの世話になることが多かったけどこれが最後のセコマになる。

11時前なので軽く菓子パンを胃に放り込んだ。がっつり食べるとおなかを壊す可能性が高いから、特に雨具を着ていてトイレが面倒な状態でそれは歓迎できない。

途中でかなりとばしたので時間的なマージンはかなり確保できた。

まっすぐにいけば14時には小樽港に到着する予定、この余裕は大きい。なにしろ異国の地とも呼べる北海道でフェリーに間に合わないということは帰宅困難を意味する。自分が予約できた便も奇跡的な感じで、もうこの翌日からの本州行の便は予約が取れなかった。その場合は函館まで戻って青函フェリーで本州に行くことになる。

それは最悪のプランだし、考えたくもない。快晴なら小樽まで500km走って、函館まで500km走りもう1泊は現実的なアイディアと言いたいけれど、豪雨で装備が全滅した今はその選択肢は某内閣総理大臣でも検討に値しないレベルだ。

何もないとは言えない、ここから先で転倒したり、豪雨にさらされたX-ADVが故障する可能性もありえないとはいえない。エンジンブローでもしない限りは修理できるだけの工具は積んでいるとはいえ、修理にかかる時間を考えると16時前に小樽につかなければいけない条件では14時には小樽にいられるというマージンは心の余裕にもなる。

心の余裕は事故から遠ざけてくれる、急ぐときほど冷静に。

だいぶ雨脚は弱まったころ、泊原発が見えた。ここにあるんだ。

装備は壊滅したものの雨が降っていないのはいい、iPhoneが充電できる。

冷たい風はむしろ気持ちがいい、蒸れたジャケット下の気持ち悪さを吹き飛ばす。

ゆるキャン△にこんな名前のキャラがいた気がする(ぉ

路面は濡れているけれど、雨は降ったりやんだり。

とまりん時点で13時。

目的地までは109km、およそ2時間。

滑る路面なのでペースを落としたけど結構ぎりぎりになった。

車高が低そう(ぉ

小樽手前の豊浜。

かつての豊浜トンネル崩落事故現場。

結構衝撃的な映像を当時見てました。

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今は新しいトンネルがあるのでそちらから抜けられる。

時間的な余裕はそこまでないけど、ここは絶対に寄りたかった、仕事柄。

反対側にも抜けてみた。

余市のあたりで完全に雨は止んだ気がするけど、雨具を脱ぐ気にはなれない。

時間の無駄だし、フェリーに乗ればどのみち着替えることになるからね。

余市でも寄り道をかます、時間大丈夫?w

余市高校もぜひ訪れたかった場所のひとつ。

ヤンキー母校に帰るの舞台になった場所っすね。

余市といえばもうひとつ。

ニッカウィスキーの蒸留所。

予約制だったので入れなかったけど。

余市は宇宙飛行士だった毛利衛さんの出身地みたい。

いよいよゴールが見えてきた…!

これが本当に最後の最後の寄り道になる。

さびれた遊園地を横目に…

坂を上ると…

見えた!

元「ホテル展望閣」!

断崖絶壁に立つホテル。

「ホテル展望閣」時代、高校生修学旅行で宿泊した場所で、ここはやけに印象に残っていて、逆に修学旅行中にほかで泊まったホテルを一切思い出せないくらいに。

洞爺湖に行く予定が噴火で行けなくなり、急遽小樽に変更になった経緯から空いているホテルがここしかなかったんだけどそりゃもう凄いホテルだった、いろいろな意味で。

 

「カニ料理がでる」と触れ込みで、血気盛んな高校生男子はフィーバーしてたんだよなぁ…

 

でさ、出てきたカニ料理がさ

 

こんなやつだった。

嘘はついていないな、これも立派なカニ料理だ。

他にも部屋のトイレが入口側にあるのに、洗面台が窓側にあったり、窓から見ると崖と海ですごい怖かったり、当然高校生にもなれば飲酒するわけで、先生が見回りにきたら空き瓶を窓から投棄したりetc...最悪な思い出しかねーじゃねーかwwww

当時は外から見ていないから気づかなかったけど…火曜サスペンスとかに出てきそうな立地している。よくぞ倒壊せず、がけ下に落下することなくその形を20年近く保ってくれた、ありがとう。

年を取るとこういう過去訪れた場所を懐かしむことができる、それはそれで素敵なことだとおもうんだ。別に高校生に戻りたいとかじゃなく、当時誰かの力で来た場所に、自分と相棒とで来ることができたという謎の達成感に浸れる。

大きくなったんだぞ、自分は!と、そう昔の自分に語り掛けるように。

この元天望閣を最後に、長かった北海道ツーリングも終わり。

X-ADVは本当にこういうツーリングに向いている。まったくといっていいほどライダーは疲れていない。アグレッシブにもまったりにも使えるオールラウンダー。ZH2ほどの面白みはないにしても、刺激は皆無であっても、旅をするということにかけては無敵と呼べるバイクの1台だと自分は思った。

小樽運河の横を走りながら…

港に到着。

案内のおっちゃんが「バイクの乗船始まってるよ、急いで!」と…乗船は1時間前じゃないの?と思ったら、実は2回にわけて乗船するようで、このタイミングを逃すと四輪の乗船のあとに乗船となり小一時間外で待つことに…さすがに慌てる。

もう少しよく調べておけばよかった…ほんとだ、バイクは15時って案内に出ているorz...

手続きを終えて、バイクに戻ると自分より前は移動を開始しててかなり焦るw

グローブもはめずに猛ダッシュしていることが焦っていることの証拠w

危ない、ぎりぎりセーフで乗船できる。

雨で滑るタラップを慎重にわたり…さよなら北海道!!

なんとか乗船、もう海の上…北海道の地を踏むことはしばらくない。

ここにいるバイクの皆さんも北海道を楽しめましたかね。

お、3008おるやん。

北海道ツーリング7日間の走行距離は4,290km。

自宅から新潟までの距離を差し引けば3,900km弱を走ったことになる。

7日間ということを考えれば、特段走ったという感じでもないね。ただ初北海道で走ることもそうだけどそれなりに観光に時間を使っているし、九州とかと違い野生動物が多い北海道での夜間走行は基本NGになるため一日の移動時間は限られることも要因としてはある。

ただ、おかげで北海道がどんな場所かはよくわかったので次回行くことがあれば自分が気に入ったエリアで回れていない道を走るだろうと思うよ。

他にも荷物のパッキングや雨対策など、普段のツーリングレベルではわからないことがよくわかったので学びもあったから、何事も経験だよなぁと。

そんなこんなで小樽港出航の時間になった。

最終日が快晴であってほしかったってのは、本州を台風が何個も直撃しているこの時期ではタワマンなみの高望みだった気がしないでもないけど、晴れ間はほしかったというのは本音。

レイン装備は壊滅的な打撃を受けたけど、ここから半日は海の上なので着替えができるのはまだマシって気がしないでもない。

デッキは風が強く、その風の香りはなんだか本州で感じるそれとは違う。

湿気が多いはずなのに空気は乾いて、鼻を突きさすような痛みがある。北海道はもう冬が近い、そう感じさせる空気だった。

ありがとう北海道(´;ω;`)ブワッ

ターミナルの駐輪場にはバイクが何台か止まっていた。

船は出たあとだったのでただの休憩組か?舞鶴行かなとも思ったけれど、その便は小樽発23時台なのでかなり早すぎる。だからただの休憩か。

お、あれマイカル小樽があったとこじゃね?

マイカル小樽は修学旅行の自由行動で行った、というより小樽で唯一観光したのがマイカル小樽で、しかもセガだったかのゲーセンに行って、現地の不良と喧嘩した思い出しかない(最悪だ)


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天望閣といい、小樽の思い出、全部ゴミみたいなのしかねーじゃんよw

雲はかなり低く、天気は悪い…外洋は荒れる可能性が高いと船内放送も流れている。

乗り物酔いは激しい方だけど、行きで酔い止めを飲んだら耐えられたので帰りも乗船チケット発行後に慌てて飲んでいる…ちゃんと効いてくれないと厳しいw

フェリーでちょっと「?」と思ったのは船体規模に比べてトイレの数が少ないんじゃねってことだった。げろ袋はあるにせよ、吐きたいときに便器に吐けなさそう…船内左右に配置された個室はトイレが配備されているぽいけど

中央のカプセル形式のベッドや小さな個室はトイレがない…しかもトイレの場所も少ないから下船前なんかはトイレ渋滞して、毎日下痢らな自分にとっては個室が開かなくてつらい思いをする。ゲロは袋に出せてもUNKは袋に出せないんだよ!(切実)

ただ、部屋だけならこのカプセルタイプは落ち着く。

閉所恐怖症の逆で、広い場所はまったく落ち着かない自分はこういう圧迫感があるスペースが好きだ。

出港して間もなく、ディナータイムになったので食堂へ。

最終日は北海道らしくジンギスカン定食。

なんで北海道で食べないで船の上で食べるんだよ…本場で食ってこいよってご意見はごもっともだけど肉を食べると高確率で腹を壊すのでツーリング中にそれは移動距離の制限と同じなので極力、移動中はインゼリーやおにぎり程度で済ますようにしている。

もともと、小食であまり食べないのでこの定食だけで朝まで持つ。

大変美味でございました。

食後はベッドに戻らずデッキへ。

どうしても船体中央は揺れとディーゼルエンジンの振動が気になってしまい落ち着いてダウンロードしたゴールデンカムイを見る気になれない。

数時間前に通過した積丹のあたりを船は通過している。

ぼんやりと見える明かりはそこに人が生活している証明だね。

そう考えると広大な面積の割に人が生活している場所は限定的だってわかる。

デッキでハイボール浴びる、このツーリングで3回目の飲酒(少っ)

もともとアルコールに弱い体質なのもあり(酔いは早いが、覚めるのも早い)体調を崩すリスクがある飲酒は極力控えていた。なので飲酒は往路のフェリーと、札幌、復路のフェリーだけとなっている。別に酒を飲みに北海道に来たわけじゃないし、酔わない方が人生は遥かに楽しいので、強制的に運転をできない状態にして移動距離を抑えたいときに投入するストッパー的な役割なんだよなぁアルコール。

やたら明るい灯台が見えた。

真っ暗なのにあそこだけやたら目立つ…灯台の役割としてはかなり正しい。関東にも灯台はあるだろうけど、周囲が明るすぎるのかここまで目立つものは見たことがないので結構驚きだった。

22時前くらいに奥尻島の横を通過する。

積丹半島の点々とした明かりに比べると奥尻島は光の密度が濃い。

日本の島 24号 (奥尻島) [分冊百科]

日本の島 24号 (奥尻島) [分冊百科]

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奥尻島は北海道で5番目に大きな島らしい、っていうか北海道ってそんなにでかい島たくさんあったっけ←

どうもそのカウントには北方領土が含まれているそうで、北方領土を換算しないと北海道2位の面積だって。なるほど確かに北方四島を含めればあちらの方がはるかにでかいよね。

奥尻島を過ぎればあとは青森に突入するだけ。船は明朝には新潟に到着するし、現時点での予報では新潟も激しい雨が予想されるため体力温存のために寝ることにする。

船体中央は荒波で突き上げるような揺れがあり、その荒波を突き抜けるためにうなりを上げるディーゼルの轟音が響くため振動がそれなりにあるが、寝酒に入れたハイボールがいい感じに効いているので気が付けば意識は飛んでいた、さよなら北海道。

目が覚めて時計を見れば6時半を過ぎていた。

新潟まではあと2時間弱で到着する、ささっと服を着替えてデッキに向かった。

予報通りに本州の天気は悪そうだ、MAPを見るとどうやら粟島のあたりらしい。

いつのまにか新潟まで来ていたということ、到着前に朝風呂に入ろう。

なんだかんだこのフェリーのお風呂がよかった。特に露店は波風を浴びながら入れる最強の風呂で、サウナもあるし、最高のほかに最適な言葉が見つからないほどによかった。

風呂を浴びたあとは朝食、フェリーでの食事もこれが最後。

モーニング的なセットを頼んだ、自分にちゃ珍しい。

少しでも食べておかないと自宅までのおよそ300kmを雨の中走るから体力が持たないだろうから、本当は何も食べたくないけどぶっこまなきゃいえないときにこのくらいの量がありがたいんだ。

8時50分、新潟西港へ入港。

結構な雨をデッキから確認できていたので完全雨具で下船準備に入る。

本州まで戻ってくれば、そして「元」がつくとはいえここは生まれ故郷の新潟で知人も多い土地なので故障してもなんとかなるという安心感。

とはいえ、自宅までノートラブルで走ってほしいね。

十数時間ぶりのエンジンはかろやかに目覚める、絶好調…

ん?

鍵がないエラーが付いてるじゃん?

いやいや、いまエンジン始動できたじゃん…鍵がないならエンジンはかからない。

そして最大の問題は北海道で給油してこなかったこと。

「鍵がないエラー」はエンジン始動前ならハンドルロックの解除ができない&エンジンがかからないというそれはそれで致命的な状態になる。何度か走行中に出たことはあるエラーだけどいずれも一瞬でエラーは消えた、でも今回は10分走ってもエラーは出続けている。

エンジン始動後に鍵をフェリーに落としたか?と思ったけれど、ポケットの中には鍵がある…つまり鍵と車体の通信エラーが起きてしまった。

そして、この「鍵がないエラー」の致命的なところは、エンジンがかかっても、エンジンを停止することができないことだった。

正確にはキルスイッチを使えばエンジン自体は止めることができる、ただし、キーOFFにできないので電装系は動いたままだし、なによりその状態になると今度はエンジンの再始動もできない。

困ったことにスマート化されたホンダのバイクはこうなってしまうと給油口すら開けることができないわけでガソリンスタンドについたものの給油ができない状況になった。

いくら新潟が知人の多い安心できる土地とはいえ、下船開始と同時にトラブルが起きるのは勘弁してほしいなw

ただ、もしかすると?という可能性はあり、スマホで車両マニュアルを見ると「スマートキーの無効化」の項目があり、それを解除すると無事に車両との通信が再開された。

この機能、ぶっちゃけいらんだろ?と思うんだけどどうやら車体と鍵が近くにありながら車体を離れる状況(カフェなど)だと誰でもエンジンをかけて盗難することができるから意図的にキーオフにする機能があるらしい

そんな車体と通信ができる距離にいるときに、こんなクソ重いバイクをさくっと盗難できる人がいたら出会ってみたいと思うけれど今は別にどうでもいい。とにかくエンジンがかかり、給油を無事に済ませることができた。

新潟BPを南下し北陸道へ。

最初のSAで荷物のパッキング確認。

連日の雨でADVは泥まみれ、一度洗車とは言わないまでもフクピカしたけどね…

チェーンやスプロケの輝きはまったくなくなっているから帰ったら大掃除だね。。。

湯沢の手前くらいに来ると…か、カブ!?

ちゃんと合法仕様のカブだった、150ccとかなんかな??

カブのタンク容量で高速移動は厳しいのか、携行缶で給油してたね。

群馬のあたりでやっと晴れた…雨具が蒸れるw

 

変な雲がいやがるぜ…

上里で安定の神様ラーメンを食べてから出発。

なんとか大雨にぶつかることなく進めそう。

自宅到着は16時、9時過ぎに新潟西港を出たはずだから7時間くらいかかった?

総走行距離は8日間で4,626kmだった。

鍵がないエラーは最後に出たけど、他はノントラブル、ノー転倒で無事に帰ることができた、それは当然と言えば当然か。無事に帰るまでがツーリングなんだから。

翌日は大掃除、油が完全に切れたチェーンもしっかり掃除する。

4,600km走ったのでオイルも交換した。

北海道向けにカワサキの冴速を入れていたけどADVには硬すぎた、純正のG1の方が燃費やエンジンのフィーリングはよかった。G1さ、実売価格は1,000円ちょいなんだけどオイルとしての性能はかなり高いそうでコスパに優れてると思う。ADVのようなツーリングメインのバイクでもG1で全然いいと思った、試さなきゃわからないことだけどね。

交換したオイルやフィルターには鉄粉たくさん(´;ω;`)ブワッ

北海道はハイペースで走る区間が多かったのでかなりエンジンには過酷だったんだろうなぁ…

とにもかくにも北海道はとても楽しいツーリングだった。次に行くとすれば道東をメインに、今回いけなかった場所をめぐるんだろうなと思う。できればそのときはZH2で活きたいね、どうやって荷物積むか問題はあるけどさ…