ぴよこ☆くらふと☆わ〜くす

イタイタしい生活を送ってます。

ぼくの夏休みDay10(函館→東京都内)

やっと書き終わる(´;ω;`)ブワッ

Day10

長かったようで、あっという間の10日間…実際10日なんて普通に働いていれば納期に追われたりでツーリング以上にあっという間に過ぎてしまうわけで…悲しいことに。

 

稚内を朝7時に出発し、長万部のあたりで日付を跨いでしまった【快速 蠍124号】なわけだが、最後の最後で北海道は豪雨になった。

 

帰宅後に知ることだが、自分が長万部を走った翌日には北海道でも割と低めの山で積雪があった。道央や道東でも峠道では冠雪があり、スタッドレスタイヤでなければ通れない道も生まれた。

 

たった数日でここまえ天気が豹変するものか?と思ったが、今年は特にその傾向が強く、これを書いている時点でも全国各地で本来11月に雪が降らない場所で積雪し、雪が降るべき場所がいまいちだったりと変な天気になっている。

 

とにかく、今回のツーリングに関しては絶妙なタイミングで行けたと思っている。Day10で帰宅となるが、これ以上北海道にいても積雪があり、夏タイヤのアバルト124スパイダーでは平地を選んで「雪が降りませんように…」と願いながら走ることになり楽しめなかったと思うし、期間に関しても適切だったと思う。

 

ただ、こればっかりは本当に運で、夏場のツーリングを仕事で断念せざるを得なくなった、その我慢がこの結果に結びついたと思う。日頃の行いってのは、多分ある。

深夜、函館

午前1時前に函館に入った。

 

特に予約をしていないが、ここで本州に向かうためフェリー乗り場にチケットを買いに行く。

 

実は、このときにはじめて知ることになるが、函館から本州(青森)までの船を出している会社は2社あった。「津軽海峡フェリー」「青函フェリー」だ。

 

自分はこの2社をまったく同一の会社で、単純に目的地が青森港か大間かで呼び方を変えているだけだと変な勘違いをしていた。

 

「津軽海峡フェリー株式会社」は函館~青森までの航路の他、室蘭航路もある。

対して、「青函フェリー株式会社」は函館~青森のみで一日8往復(津軽海峡は6往復なので少し多い)で就航している模様。

 

【津軽海峡フェリー】

【青函フェリー】

時刻表からもいい感じに時間がずれていて、時間帯によってはどちらかのフェリーが1時間に1本はあるので便はかなりいい。深夜でもどちらかの便で本州に渡ることはできるので使い分ければほぼ待ち時間なしで移動できる。

 

料金もさほど変わらない?

 

【津軽海峡フェリー】

https://www.tsugarukaikyo.co.jp/fare/fare_route1/

 

【青函フェリー】

10月の料金で見るとアバルト124はぎりぎり4m以上になる(ここがロードスターとの地味な違いで、フェリー乗船時に割高になるデメリット…)ので津軽海峡は19,670円、青函フェリーは17,500円だ。

 

6mは一律同料金の津軽海峡に対して、1m刻みの青函フェリーと差はあり、ロードスターのような4m未満なのであれば青函フェリーのほうがお得感はある。

 

まーそんなわけで、何も考えずにナビでフェリー乗り場を探して到着したのは津軽海峡フェリーの方だった。

 

深夜だが、それなりに人はいたがみんな事前予約をしており、チェックインターミナルから乗船待ちの車列に入っていた。

自分は窓口でチケット購入だったが、最悪なことにここで津軽海峡フェリーと青函フェリーの2社が存在することを知る。なぜって、自分は青函フェリーの割引券を提示して、ここでチケットを買おうとしたからだw

 

Ω「これ、青函フェリーですね」

 

と窓口の人に言われて「!?」となったのは秘密だ、どちゃくそ恥ずかしい。

 

今更「じゃあいいよ!青函フェリー行くよ!」とは言えない奴だ。

涙を流しながら定価を払ってチケットを購入する。

函館、徘徊

2社あることを知らず、青函フェリーのHPを眺めながら津軽海峡フェリーターミナルでチケットを購入したことで、金額のほかにももうひとつミスをした。

 

それが乗船時間だ。

 

青函フェリーの深夜便は午前2時出航で、この時点で1時。2時に間に合うように大雨の中、アクセルを踏み続けてきたのに、津軽海峡の深夜便は午前3時20分なのでざっと1時間半は待つ羽目になった…いや、窓口で断れよって思うよねw

 

単純に眠すぎて3時20分の便ですねと聞かれたときに違和感はあったが、違和感は「午前or午後」に対してで、窓口係に「午前ですよね?」と聞き返すのが精いっぱいなくらいに頭が死んでいた、とにかく眠すぎた。

 

前日は5時台に起きているので、なんだかんだもう20時間くらい稼働している。

 

アバルトが疲れないクルマとはいえ、さすがに眠気には勝てない(´;ω;`)

 

そんなわけで、無駄に時間ができてしまい、かといってエンジンを切って止まっているには外が寒すぎる。なので、ぎりぎりまで時間を潰そうと函館市内を徘徊する。

さすがに、この時間はタクシーくらいしか走っていない。

 

逆にタクシーは走るんだ…飲み屋とかやってるん?という果てしない疑問はあるものの、まぁ気にしないことにした。

 

坂の町なので、いい感じの雰囲気のところで撮影だ。

 

クルマ通りはほぼないし、人もいないから気兼ねなく撮影できる。

 

函館は自分のご先祖様(顔も知らない父方のじーちゃんだが)の出身地らしいが、特に何も感じないw

自分の苗字は平等院さんとかに比べたら全然普通の苗字だけど、北海道と千葉に多い苗字らしく、函館でも同じ苗字の会社を見かけた。漢字自体は関東でも見かけるが、読み方が違うらしく、関東ではよく読み間違えられるが、北海道の人には確かに一度も読み間違えられたことがない。

 

そういうところくらいしか、祖父が函館出身というところ感じないし、そもそも祖父も函館から来たというだけで、生まれがどこなのかはわからない。

 

祖父は父が幼少期に亡くなっており、父すら記憶に残っていないようで、祖母にしても結婚して数年で亡くなったためほとんど何者なのかもわかっておらず、祖母ももう他界してしまったので祖父について知る者が我が家には誰もいないというのもまた変な話だ。自分の祖父について知っていることが「函館で警察官をやっていて、何かの拍子に新潟に来たときに祖母と出会って結婚した」ってところしかない。なんなら、自分は祖父の名前すら知らない(ぉ

函館出航

特にすることもなく、そもそも眠気がピークだったので午前2時前にフェリーターミナルへ戻った。

 

時間の割にはフェリー待ちが多い。

エンジンをかけておくのは迷惑になるので、思いっきり厚着をして、寝ることにした。

 

何かのアナウンスで目が覚めたとき、午前3時前だった気がするが、気が付けば意識が飛んでいて30分は寝れた。

 

まもなく乗船、ODOメーターの数字は67,036kmになっていた。

北海道に乗船前のODOメータが62,783kmだったので4,000km弱走ったことになる。滞在期間を考えるとその程度か…って気がするし、なんなら稚内から都内までがおよそ1,500kmであることを考えると都内と稚内を往復した程度の距離しか走っていないので、数字だけ見れば満足感は薄い。

 

ただ、今回は前回廻れなかった場所を廻ったし、観光ぽいこともした。だから、距離は少なめではあるが、満足感は非常に高い。

 

午前3時過ぎ、乗船開始。

 

さらばだ、北海道。

 

この瞬間、ツーリングの終わりを感じてちょっとだけ寂しくなる。

 

なんであれ、事故やトラブルなく北海道を出られるんだから、付き合ってくれたアバルト124スパイダーには感謝しかない。

事故を起こさないというのはドライバーのスキルもそうだが、クルマに対して信頼が置けることで、事故を起こさない、誘発しないことにつながると思っている。なんだかんだ免許をとって20年以上経ち、百数十万kmを運転しているが、事故は停車中に追突された2回だけだ。

 

そういえば、追突されたのはフィアット500Xのときで2年連続で追突されたものだから、同僚には「当てられ屋だろ」とか、保険屋にも「昨年も追突されてますよね…」とちょっと意味深な感じで聞かれたり、まぁなんかいろいろよろしくなかった。

 

それもあったので500Xは車検を待たずに売却したが、数年後に同じエンジンを積んだアバルト124スパイダーに乗っているとは、当時の自分は思いもしなかっただろう。

 

何はともあれ、無事船内へ。

アバルトも数時間おやすみだし、ドライバーも3時間弱の仮眠が取れる。

強制的仮眠時間

稚内から都内は距離的には都内から鹿児島へ行くのと大差がないが、絶対的な違いは「強制的な休憩」が発生することだ。

 

鹿児島であれば、ドライバーの体力次第でトイレ休憩くらいで向かうため、割と体力の消耗が激しい。休む理由がないと休めない人にはそれはなかなかきついだろうし、車中泊ができるようなクルマであれば途中でいくらでも眠ることはできるが、アバルト124のように横になれないクルマではなかなか快眠はできない。

 

その点、同じくらいの距離の北海道はこの本州へ渡るフェリーで強制的な3時間の休憩が付与される。

 

ベッドがある部屋はとっていないが、雑魚寝スペースで横になれるだけで十分だ。

 

時間帯のためか、外にでることはできなかったので、さっさと横になり、気が付けば船内放送でたたき起こされるまで意識が完全に飛んでいた。

本州縦断

青森港到着は7時前くらいか。

 

船内放送で飛び起きたら、同じスペースにいた人はみんな姿を消しており、それどころか乗車が始まっていたので同じフロアには係員しかいなかった(ぉ

 

別にリュックひとつで船内にいたので準備もないので、大慌てで靴を履いて車両甲板へと移動した。

 

一週間ぶりくらいの本州だな。

あとは800kmくらいなので、あっという間に着いてしまう。

 

どんよりした雲がかかっているが、雨は降っていなさそうだ。

 

意外と大きな船だった。

 

港入口のコンビニで朝ごはんを調達したら、太平洋側へと進路を向ける。

青森から関東に向かう場合のルートはざっくり2本で中央縦断か太平洋側縦断だ。

 

中央はR4をまっすぐ南下すれば都内に入れるし、東北道も使えるが、太平洋側は三陸道の無料区間があるため大幅な交通費の削減ができる(´;ω;`)ブワッ

 

というより、高速道路をひたすら走るのは、アバルト124スパイダーにはあまり面白みがない。多少なり、くねくね道が入る区間が絶対いい。

 

雪が降りそうな雲は、このとき既にかかっていた。

 

かの有名な八甲田山を抜ける。

 

天は我を見放した、だっけか。

風は強く、かなり寒い場所だった。

 

三陸道に抜けて、どのあたりだったか忘れてしまったが、途中でお風呂休憩。

さすがに丸一日風呂を浴びていないので、かなりすっきりした。

 

久しぶりの奇跡の一本松を見に来た。

 

サイボーグ松だのなんだのと言われているけど…

自分としては別にそれでもいいと思っていて、なんであれこの場所に人が訪れて、地元にお金が少しでも落ちるならそれは復興へ繋がる道なんじゃないかと思う。

 

言い方は変かもしれないが、目的がなければ被災地で足を止めることもない。

足を止めてもらわないと、外部から来た人のお金は地元に落ちないんだからね。

 

昨晩、新千歳でジンギスカンを食べて以降、パン1つしか食べていない。

 

ここに来てやっとお昼ご飯だ。

タニタ食堂だった気がする。

 

なぜか鳥取名物のすなば珈琲がある。

このときは、なぜすなば?と思ったけれど、その理由はひょんな形で後日判明した。

 

仙台までは三陸道無料区間と下道で…

 

そこから先は高速道路を使い、一気に都内まで戻ってきた。

 

震災後、はじめて仙台から常磐道を使ったが…

某原発横で線量計の数値が倍以上になって「ただちに影響はない」とは言われるものの、数値が出ると恐ろしいよねって気持ちになりながら、アクセルを踏む足に力がついつい入ってしまった。

 

見えるものは怖くない、見えないものが怖いんだ。。。

10日間、およそ5,000kmのドライブを終えて

都内には深夜に到着した。ポータブル電源を会社でおろし、一仕事を終えて朝帰宅。

 

稚内を10月15日のAM7時に出発し、会社着が22時前だったので1,800kmをおよそ39時間で走ったことになる。

うち、3時間はフェリーだし、新千歳に寄ったり、観光したりした時間もあるから寄り道しなければ&最短ルートでいけばフェリーを使っても恐らく35時間くらいあれば稚内までいける。

 

そう考えると東京と稚内はそう遠くないことがわかる。

 

下道で鹿児島まで行ったときも、確か35時間くらいかかっているが、これも途中休憩を頻繁に入れての時間だった。鹿児島と変わらないと思うと、とたんに近く感じるのは脳のバグかもしれないが、実際走ってみるとあっという間で、会社に着いてからも気持ち的には「これから鹿児島行けるな」だったので、もし機会があれば稚内から佐多岬まで下道ドライブもいいかもしれない。

 

日本の狭さを改めて痛感する縦走だった。

 

結局Day10までの間に6,000kmを走った。

マルチエアエンジンにとってはオイル交換2回分の距離だが、一般的に考えれば大した距離じゃない。飛行機でイギリスまで行けば9,000kmくらいあるはずで、その半分くらいの距離しか走っていない。ユーラシア大陸ならまだロシアすら抜けられていないんじゃないか?

 

なんにせ、無事に帰ってこれたのはアバルト124スパイダーのおかげっちゅうことで。

壊れる、壊れる言われているけど、乗り方じゃない?本当に壊れるクルマなら、今頃自分は北海道で羆の餌になっている。

 

壊れる前に、壊れそうなところがわかっているクルマなんだからパーツは予防交換しているし、メンテナンスもそれなりで、壊れないような乗り方を意識しているというのもあるにはあるが、逆にそれをやらずに壊れたと言ってしまうのは124スパイダーに対して失礼ってやつだと思う。

 

本当にいいクルマだ。

同時に、北海道を走って見えてきたネガな部分も出てきたので、これからそれらを改善していくために買うべきパーツを買うことにした。

 

ほんと鹿にぶつからずに帰ってこれてよかった…(´;ω;`)ブワッ

 

そして、めっちゃ書くのに時間関わったわ、今回のツーリング!

 

北海道はまとめるのが大変だから、年に1回行けばいいねorz...