オープンカーに乗っているのに、この時期にお花見に行かないのは罪に取られるだろうということで1泊2日で伊豆方面へ。
ターンパイクの桜並木を走りたい!そう思っていた先週…ただ、土日の天気が微妙すぎて、なんなら金曜日の夜には雨が降っていて、「これはもうだめかもわからんね」と半分以上諦めていたものの、朝には雨はあがっていた(´;ω;`)ブワッ
路面は濡れているものの、幌を開けるには問題ないくらいの天気!日頃の行いがいいとこういうラックがある。
ところで、ほぼ一人乗りとして、原付の如し日常利用しているアバルト124スパイダーを動かし、二人で泊まりに行くのは初めてだった。ひとりでは北海道を一週間くらい楽しめる積載量がぎりぎりあるものの、二人になると一気にその狭さが露見する。
ましてや相方がキャリーなんか持って集合場所に向かってくる姿が見えた日には、思わず苦い顔をするしかない。
トランク内にトレイを入れていることで上下方向のゆとりがない。
それでも、機内持ち込み可能なキャリーが1個とリュックがぎりぎり入るくらいのスペースはあるので、よく言われる1泊2日程度の旅行であればなんとかなるはず…もしかするとアルファロメオの4Cとか、あの手のMRのほうが荷物が入るんじゃね疑惑はある。それでもコペンとかよりは全然載るだろうから、そこは普通車の強み。
出発時間が10時前とのんびりだったこともあって、高速は渋滞。
首都高は事故だったし、東名に入れば港北あたりから一気に詰まる。ちょうど配信されたばかりのすずめのなんちゃならをiPadで見ながら走っていたら気が付いたら渋滞が終わっていた。
渋滞の最中で、アバルト124スパイダーと遭遇。
向こうさんから挨拶がきたので挨拶返しした、アバルトであんまりこういう機会がなかったから新鮮だった。この時間帯に東名を西に向かっている関東圏ナンバーだったのでもしかしたら目的地は一緒かもしれないねと思った。
渋滞を抜けて小田厚。珍しく覆面を一台も見なかった。
渋滞で暑かったので幌を閉めていたけれど、この辺からはずっとオープンで行けた。やっぱりオープンカーはオープンじゃないとな。
ターンパイクの入り口で東名で遭遇した白の124を見つけた、やはり目的地は一緒だった。
いつもの駐車場は撮影渋滞だった、そこまでして撮影はしたくないから自分はパス。
むかしほど、風光明媚なものをクルマを一緒に撮影したいという欲がなくなったので、これも一種の加齢かもしれない。渋滞していなきゃもちろん撮影するけど、待つのがとにかく嫌なのだ。
ちょうど先の124と入れ替わる形で出発。
ターンパイクはハイスピードで面白い。
ベタ踏みすると車内が一気にオイル臭くなるのはご愛敬、というよりこのマルチエアターボあるあるなので気にもしない。
オープンで桜の下を走るのは最高だ、おととしまでプジョーの3008で近いことはできていたけれど屋根がないというのはサンルーフやガラスルーフとはまた違った気持ちよさがある。バイクとも違い、ヘルメットがないので桜の葉がいつのまにか髪の毛に絡まっていたするのもまた風情がある。
ターンパイクを登り切ってランチ。
気のせいじゃないと思うけど、オープンカーが多かった気がする。
カフェで頼んだカレーがめっちゃうまかった。
食後は伊豆スカイラインを走り、一気に南下する。
アバルトで伊豆スカイラインは確か、初めて走る。
高速区間が多い伊豆スカイラインでは、タイヤのグリップの低さが気になった。リアはフロントよりも太い215を履いているけれど、アジアンタイヤあるあるのグリップのなさが気難しい。普通に乗るには十分だし、滑り出しがわかりやすいので流したくないときはアクセルを緩めればいいという扱いやすさはある。
ただ、それは絶対的なグリップのなさでもあり、ちょっと速いクルマについていこうとするとこちらは簡単にリアが流れ出してしまう。速度が全然低いからコントロールできるけれど、一般道でドリフトする趣味はないし、この辺は考え物。
235を履くか、ウィングでリアのダウンフォースを増加させて落ち着かせるか…悩みも尽きないがアルファロメオを買ったばかりでお金もない(切実)。
40km近いワインディングを愉しみ、16時前には下田のホテルに到着した。
珍しく夕食と朝食がついているプランを選んだ。
和食懐石なのがよかった。どうも最近、肉を身体が受け付けない。洋食でメインに肉料理が出てくるとその時点で吐きそうになるので、魚と野菜の構成される和食はいい。
伊勢海老が出てきたのは感動したし、どれもこれも味がよかった(´;ω;`)
下田は海の幸もとれるし、山もあるので野菜も取れる。そこがいい。
夕食後、温泉を浴びて久々に布団にダイブ。最近、まともに布団で眠ることがなかったのであっという間に意識が飛んでしまった。
2日目
夜中に物凄い雨が降って何度か目が覚めた、でも朝にはやんでいてこれまた運がよかった。朝風呂を浴びたあとに朝食、これはビュッフェスタイルだった。
量を調整できるのはありがたい。朝は基本的に食べないし、がっつり出てこられても困る。白米とあら汁(伊勢海老汁もあった)で十分だ。
しらすを載せて、あら汁で流し込む、これだけで1000円くらいの価値があるんじゃねーのとか思った今日この頃。
朝食後に部屋でコーヒーを飲んでいたときに気づいた。
どうも同じホテルに偶然、Twitter(X)の相互フォロワーさんが宿泊していたらしいwなんつう偶然だこれ…みんな天気がよかったし、お花見シーズンだし、南下したかったってことなのかもしれない。
スプラをやりながらチェックアウト時間ぎりぎりまで過ごす。
どのようにして帰路につこうか…
結局、伊豆スカイラインを北上し、そのまま御殿場まで抜けることにした。
海沿いを極力走り、気持ちの良い山岳ルートを快走したかった、そのエゴを叶えるためだけの前日と似たルート。
アバルトのエンジン、スリーハンドレッドのECUにしてからかなり気持ちがいい。バブリングも心なしか当初より音が鳴りやすくなった気がし、ATながら積極的にマニュアルシフトをすると心地よい爆音を響かせる。
なによりアクセルに対する反応が気持ちいい。これはアルファロメオのV6ツインターボにも絶対に負けていないし、アルファロメオを持っていてもなお、この非力な1.4Lターボばかり乗ってしまうのはそういうことだ。
バイクでもリッタークラスの出力は一般人には扱いきず、結局日常での使い勝手のよさもあって低排気量の小型バイクを好む傾向が出てくる。クルマも同じで、510馬力あるV6ツインターボを積んだ1.9tもあるでかぶつよりも、200馬力出ていないくらいの1.1tくらいの軽量なクルマを手足のように動かすのが楽しい。
伊豆スカイラインのあと、芦ノ湖スカイラインを抜けた。
芦ノ湖スカイラインを走るのはかなり久しぶりだ、なんならランエボぶりじゃないか?
むかし、よく会社の同僚(NCロードスター乗り)と走りに来ていた。当時はNCじゃエボの敵ではないと思っていて、よくがんばってついてくるねーとか小ばかにしていたこともあったけれど、いざ自分がロードスター的なクルマでここを走ると、全開区間はほぼないし、ロードスターくらいの車格がぴたりとはまって案外エボ相手でも戦えたんじゃね?と気づくことになる。
アクセルワークだけでクルマをコントロールできる道にロードスターも、それをベースに作っているアバルト124スパイダーもぴたりとハマる。とにかく面白いが、助手席は右へ左へ振られてかわいそうだったので途中から自粛した。。。
御殿場に降りてやってきたのは富士霊園。
ここも桜の名所だ。
個人的にはターンパイクでカーグラごっこんい興味がないのであればこっちのほうが桜を堪能できていいんじゃねと思う。
桜の下にクルマを停めての撮影もしやすい。前にきたときは停め場がないくらいに混んでいたけれど、この日はそんなことも特になかった。
帰りはゲロゲロに暑く、オープンがしんどいくらいだった。
オープンカーが気持ちのいい時期ってバイク同様にそこまで多くない。春先だって花粉持ちにはしんどいだろうけど、自分は開けられるときはとにかく開ける。オープンカーはオープン状態が一番美しいルックスだし、暑かろうが自然を感じられていい。
ぜいたく品っちゃそれまでかもしれないけれど、オープンカーは皆がいうように一度所有すると抜け出せない沼のようなものを感じる。そこにアバルトの毒がおまけでついてくるこの124はとにかくやばい、そりゃメガーヌも売りますわって話。
今年も仕事がやばそうだけど、乗れるときはいっぱい乗ってあげたいと思う。
というわけで往復500kmもないようなツーリングだったけれど、桜を堪能できたのでよかったです!