ぴよこ☆くらふと☆わ〜くす

イタイタしい生活を送ってます。

ぼくの夏休みDay9(稚内→函館)

最終日!すたーと

Day9

稚内発東京行き快速「蠍124号」

稚内から東京は1,000km弱しかない、その事実を知って「なら気軽にいける」を実証するためだけに、わざわざ稚内まで北上したDay8。

疲労感はまったくないけど、旭川から250kmも北上したそのガソリンとガソリン代についてはまったくもってSDGsではない(ぉ

 

とりあえず出発しよう。

 

最終日も気持ちがいい朝で、最後の最後まで天気に恵まれた北海道。

 

昨日は600kmくらい走っていた。

気温は15℃くらいあるようだが、ガラスには霜が降りている。

 

宿泊先を出て、第一町民に会う前に道路わきで草を食す鹿に会うのが北海道。

 

道路の周りには鹿しかいない。。。

 

というより、人がいない(ぉ

北海道にいたこの時期に遭遇した生身の人間の数は、下手したら1日東京で過ごす間に見る人の数より少なかったんじゃないか疑惑も若干ある。

 

空母いぶきGGの聖地訪問をして…

 

気が付くと自宅を出発して4,000kmになっていた。

 

北海道まで来たものの、今回もそこまで距離は走れていない。

知らず知らずに体力を温存していたのかもしれないが、クルマへかかる負荷を考えても1日1,000km以下の走行に抑え続ける方がいいのかもしれない。

スタート地点、宗谷

霧の稚内、多分横は稚内空港のあたりだ。

 

ガラガラの道を低速で流す。

前後のクルマはほぼいないので、自分のペースで燃費走行できる。

 

宗谷岬に到着。

 

ここでTRIP Bを「0」にリセットする。

今日のルートは事前にアンケートを取り、「中央突破」か「海岸線ルート」かを募ったが、結局半々になってしまったので海と中央を適度にハイブリッドした感じで行こうと思う。

 

今日中には函館につけるだろうか?

 

フェリーで帰らず、自走するが、北海道を出るときだけは絶対にフェリーを使わざるを得ない。なので今日はそのフェリーで少しの間、眠ることができる。そのため宿もとっていないし、そもそもどこまでいけるか未知数なのでフェリーの予約もしていない。

まー最終日だ、気張らず、楽しんでいこう。

鹿がなんだ、こっちは馬だ!

午前7時過ぎ、東京への帰路がはじまった。

 

まずは宗谷丘陵を通ってオホーツク海側へ抜けよう。

 

丘陵の道はまるでグランツーリスモにでてくる海外ステージのようだ。

 

九州・阿蘇のあたりとはまた違った良さがある。

 

そんな稚内ともお別れだ、また来る日まで!

 

この道は本当にグランツーリスモに出てきそうな道w

 

素晴らしい道だからと油断して速度を上げるのはご法度だ。

その先には、国家権力よりもずっと恐ろしいものが待ち構えている。

 

出た!

 

鹿さん家族(かどうかは知らない、本鹿たちに確認を取ったわけではない)。

朝と夕以降は動物の世界であることを忘れちゃいけない。人間は、彼らの住まいにお邪魔をしているに過ぎない生き物で立場はまるで逆なのだ。

 

調子に乗り、彼らにぶつかった日には楽しいツーリングは一瞬で終わる。

 

今回、彼らとの事故がなかったのは単に運がよかっただけなのだ。

鹿笛があろうと、なかろうと、急に飛び出してくる彼らを「ぎりぎり」避けれたことは一度、二度の話じゃない。速度が出ていなくても、いきなり真横から飛び出してくるのだから反射神経が研ぎ澄まされていてもぶつかるときはぶつかる。

 

気持ちのよい道は多いが、調子ののって速度を出しすぎるのはやめよう。

国家権力に罰金を払うよりも痛い出費が待っているかもしれない。

オホーツク海側へ抜ける

朝霧が凄い、靄になって視界が悪い。

 

山を抜けて、海側に出ると霧は晴れた。

内陸部を抜けるルートよりも、海岸線ルートの方が交通量は少なく、ペースを保ちやすい。遅いクルマは道をすぐに譲るから、こちらも一定の速度で走っていられる。内陸部だと、なぜか途端に道の譲り合いが減るし、信号も増える。

距離と時間的なことを考えれば稚内から函館までは反時計回りの海岸線ルートが一番早いと思われる。

 

浜頓別にラウンドアバウト(環状交差点)があった。

交通量を考えても信号機を設置するより環状交差点のほうが安上がりに済みそうな気がする。ラウンドアバウト自体は信号機云々だけじゃなく様々なメリットはあるものの、日本ではそこまではやっているわけでもなく、東京だけ見ても2か所…しかもすごく微妙なところにしかない印象。

 

他都道府県でも不意をつくように出てくるくらいで、自分が思い出せる限りでは新潟の寺泊だったかあの辺のシーサイドラインや、最近では大阪の堺のあたりの住宅街で偶然見た…そういうレベル。

駅を見る

浜頓別から音威子府方面へ向かうR275で、曲がる道を間違えた(何

 

地図の縮尺次第では中頓別からR40方面へ抜ける道は見えないが…

実は知駒峠を通る道が1本通っている。

 

NHKの中継所もある山を走る。

スマホの電波がドコモでも入らないような場所だったので事故には気を付けたい。

 

自転車の人がひとり走っていたけど、こんなところを走るのかって道。

 

ここを抜けた先にあるのが割と有名な駅で糠南。

 

この駅舎?を見たことがある人は多いはず。

 

これ、小屋じゃなくて待合室だからねw

 

小屋に窓だけ付けましたみたいな感じなので…

 

クリスマスにはまだ早いが、なぜかサンタ帽がある。

なんか駅ノートがカオスって噂話を聞いたけど、開いてないからどんな風にカオスなのかはよくわからない。

 

廃駅になったところもあるんじゃなかったっけ??

 

写真で見るたびに、なぜか自分はこの方向が稚内だと思ってた。。。なぜ?w

実際は名寄方面で、左カーブするほうが稚内方面だ。

どうしても、写真を見ると勝手なイメージでそう解釈しちゃうんだけど、他の人はどうなんだろう?

 

駅周辺には鹿かヒグマかわからないが、糞が大量にあった。

時間もないので先を急ごう。

北海道命名の地

糠南からR40に抜けて南下すると「北海道命名の地」が見えた。

北海道だって、太古の昔に陸ができたときから北海道と呼ばれていたわけじゃないし、誰かが名付けたんだろうよという当たり前のことに今更気づいたけど、こんな場所があるんだな…もしかして、全国各地に「~県命名の地」ってあったりするん?

なかなか面白い。もしかすると北海道は海島道とかになっていた可能性もあるのか。

言葉の響き的に北海道が一番しっくり来る気がする。

こういう話はロマンがあって嫌いじゃない。

 

周囲は羆が出てもおかしくないような場所なので十分注意していきたいね。

というより、北海道で観光する場所の大半は羆が出るんじゃないかって気がする。

 

この車高でも入れるくらいの砂利道を入ります。

 

命名の地から少し進むと北海道で人口が一番少ない村?音威子府。

人口は1,000人以下らしい。そんな場所にもあるセイコーマートさんは神(ぉ

 

人口は少ないが、工芸高校があり、年代別の人口比率でみると10代後半と高齢者層が異様に多い不気味な感じになっている。在校生は100名弱で村内の寮で生活することから、人口が1,000人以下の村における割合が10%を占めているという。

 

数値だけ見るととんでもないことになっているが、在校生はすべて村外出身者で卒業と同時に離村するから15~18歳までの若者率が高く、それ以降の年代はガクンと減ってしまう現象になっているらしい。

 

それはそれで凄いな…

 

名寄に入って給油。

出発時点で満タンではなかったので、変なところでの給油となった。

弾丸南下

士別時点で時刻は11時を過ぎていた、もう半日が終わる。

 

ペースを上げよう。士別剣淵、日本最北端の料金所から高速へ。

この区間は下道だと時間がかかるのが昨晩わかった。とにかく、遅いクルマに引っ掛かると一気に苦痛なペースで走らされることになる。トラックなども多いので、「高速あるけど一般道でいいよね」は通用しないと昨日、分からされた。

 

向かう大雪山の方はいい感じの雪だった。

このときは知る由もないが、自分が北海道を出た翌日、北海道各地で冠雪があった。数日遅かっただけで通れない道があったかもしれないと思うと、天気にだけは本当に恵まれた一週間だったと思いたい。

まだ紅葉がはじまったばかりだというのに、見てきた風景が雪景色になったのだ。今年の異常気象っぷりはなかなか激しい。

そんな異常気象下にあっても影響を受けず、快適なオープンドライブを愉しめたのだから本当によかったし、アバルト124スパイダーを買ってよかった。

 

昨日通った道を南下する。

帯広までしれっと90km近い距離を提示してくる。これが東京起点だと何時間後に着くかわからないが、北海道はまぁ2時間もあれば着くだろう(ノンストップで)とおおよその時間にめどがつく。

道中は快走路、信号なんてまったくないからとにかく走ることが好きな奴にはたまらない。「思いっきり走る」という自分にとって最大のストレス発散が北海道でできた。

三国峠を越えて、今回は駐車場には止まらない。時間的な制約があるし、なるべく今日中に函館に着きたい思いはあった。

 

タウシュベツも正午すぎなのでえらい混んでいる、昨日寄っておいて良かった。

これだけごったがえしていれば羆遭遇もなかなかしないだろうし、してもワンちゃん誰かを犠牲に逃げられる(最低だ)。

 

ぬかびら温泉でオープントップからみた紅葉が最高だった。

 

14時前に士幌でランチ。

北海道最後の昼食らしく、ラーメンにしてみた。

確か、味噌!(何

縦断、北海道

出発からおよそ7時間、士幌でぞろ目。

とりあえず海が見えるところまで北海道を縦断する。

 

途中で腹痛に襲われて無人駅のトイレに入ったが…

これだったら野に返した方がよかったなくらいのひどいトイレだった(´;ω;`)

 

体感なんだけど、北海道の南側は道の駅とか、トイレが少ない気がする。多分気のせいなんだけど、前回も釧路から海伝いに函館を目指す途中にお腹を壊し、トイレがなくて難儀した。また、トイレがあっても道の駅とかではない汲み取り式の紙もないようなところで、だいたい状態が最悪なので、「もう野でいいかな」という気持ちにさせられた。

 

ほんと体感なので実際はトイレめちゃくちゃ多いのかもしれないけど…

 

そんなこんなで昆布刈石展望台へ到着だ。

 

とてつもなく風が強い。

 

このあたりに来て、何度か雨に祟れた。

どうやら、道南に向かうにつれ天気が悪化するらしい。

 

空は一転して曇り空…ただ、もうツーリングは終わりだ。

時間的にも日没が迫っているため、クローズで走ってもいいだろう。

 

大樹町のあたりでナウマン象発掘跡地を見つけた。

 

寒いし、いたんだろうなぁ。

ロマンがある。

 

ロマンと言えば大樹町はロケット関連の施設がある。

 

その先でなんかよくわからないでかい鳥に遭遇した。

えりも岬まで向かおうと思ったが、時間的に真っ暗になるため、断念。それよりも普通のお土産を全然買っていなかったので、新千歳空港に向かいお土産を入手することにした。お土産屋の営業時間が20時まで…この時点で16時半なので実質あと3時間くらいで着かないといけない。

高速を使えばいいものの、何を狂ったか下道で向かってしまう。まぁ時間的に30分くらいしかかわらないし、北海道の下道ならそんなに変わらないだろうと思ったが、この選択が吉と出るか、凶とでるかはまさに賭けだった。

新千歳空港

結論だけ書けば、新千歳空港へは19時半過ぎに着いた…本当にぎりぎりだった。

着けばいいわけじゃなく、ここから駐車場にとめてお土産を選ばなければならないので、時間的には余裕はほぼなかったと言えるし、お土産を吟味する時間は正直なかった。

 

買い物が終わったのは19時55分になったころだった…

ここで入手できないと、時間的にも北海道内でお土産を買える場所はほぼない(高速に乗ればもしかすると買えたかも)。

 

仕事をブン投げてきた上司に大量の地ビールを買う必要もあったし、やはり新千歳がベストだった。このツーリングで一番余裕がなかった目的地だったかもしれないし、多分この区間が一番アバルト124スパイダーの全力を出し切った区間だ(ぉ

ここから飛行機に乗れば、羽田から電車を合わせても4時間もかからず自宅に帰れるだろう。それなのに、なぜわざわざ自走で10時間以上もかけて帰ろうとしているのか…普通に考えれば愚か扱いなんだろうけど、その移動が純粋に楽しいのだ。

 

お土産で助手席が完全に潰れた、トランクにも入りきらない。

ロードスターベースなので積載力は普通のクルマに比べたらかなり劣るが、それでも9日間のツーリングを問題なくこなせるくらいの荷物は載るし、帰りに4万円分の大量の土産(主に地酒)を買っても積載できるくらいの積載力はあるし、工夫すれば積めるのでそこに特段の不満はない。

さすがはロードスターというべきか、まったく故障もなしに、ノントラブルで北海道を愉しめた。エンジンだけはフィアット製だが、そのエンジンも音を上げることはまったくなく、不穏な兆候すら見せなかった。

 

アバルト124スパイダーは壊れる?と不安に思う人がいるかもしれないけど、自分の経験から言っても前に乗っていたフィアット500Xと同じエンジンだし、エンジンはそのときだって壊れることはなかった。警告灯はよくついたが、壊れてはいない。

 

安心しろというわけではないけれど、北海道を愉しめるくらいの信頼性はあるし、バイクみたいな楽しさもある。オープンカー最高だわ。

そして、函館へ

お土産屋は閉まったが、飲食店はぎりぎり開いていた。

 

最後の晩餐はジンギスカンにした。

本当は新千歳空港内のSPAに行こうかと思ったが、値段を見て「この金額なら肉食おう」となっただ…なので、この日は結局、風呂に入らずしまいだったが、寒いし半日くらい風呂に入る時間を遅らせても問題ないだろう。そもそも、自分ひとりでしかいないわけで、誰に気を遣う必要もない。

 

食事をして函館に向けて出発だ…

サイドミラーが使い物にならないw

 

苫小牧で給油を済ませ、一気に南下する。

室蘭を過ぎたあたりから、急な豪雨になった。

 

雷もすごく、道路は川のようになっている。

 

滑る路面と暗い夜道…

ここにきて、ワイパーのゴムが死にかけていることに気づいた(ぉ

 

全然きれいにふき取らず、走っていると油膜みたいなのが広がるorz...

 

おまけに路面温度も低い雨なのでタイヤも滑る、滑る、滑る!!

 

ただ絶対的な速度が低いことや、ロードスターの持つ素直な動きに助けられて、滑ってもどうにかできるという安心感は凄い。逆にFWDのメガーヌよりも、雨でのコントロール性は高いんじゃないかと思った。

 

滑るとわかってるなら、最初から滑らせればいいというわけではないが、フロントタイヤが滑ってアンダーになる前に、コントロールできるオーバーに持ち込んじゃった方が安心だなってアバルト124スパイダーに乗っていると思う。

 

だからこそ、丸一日近く運転しているというのに、全然疲れていない。

 

長万部を過ぎたあたりで日付が変わり、Day9も無事終了!