ぎっくり腰
10月末に数年ぶり、数回ぶりのぎっくり腰をやらかし、過去最高レベルの動けなさで丸一週間自宅で芋虫のように這う生活を送っていました、こんにちは。
冒頭のゆるキャラにやられたとか、やられていないとか、まぁ色々疑惑はあるんですが、10月頭に北海道で修行みたいなツーリングをやり、10日で7,000kmを走るという無茶をやったせいで「足の親指の爪が割れる」に次いで「ぎっくり腰」が発動したと思われる。
もうね、自業自得の極みです(きりっ
会社に1週間行けず、というよりは数日は芋虫のように自宅廊下を這いずり回る…そんな生活を送っていたわけです。
そんなときに限ってアルファロメオはやってくれる(何
肝心なときに死ぬ、それがアルファロメオ
イタリア車あるあるなのかはわからんけども、彼女たちは「どうでもいいときは普通に動き、肝心なときに動かない」という嫌がらせに近いなにか不思議なものを持っているのです。
ぎっくり腰を発症した10月26日(土)、ステルヴィオで買い物に行ってそのままマンションの駐車場に止め、そこから月曜日まではまったく家から出られない生活を送っていたんですが、28日(月)に立てるようにはなったので病院に行こうと朝、ステルヴィオに向かったわけです。
ΦωΦ) リモコンキー、反応しなくね?
;ΦДΦ)・・・
嫌な予感しかしないというか、先月も同じことがあったので「わかる」んですよ。これ、バッテリー死んだな…って。
スマホを取り出して、C-TECKのアプリでバッテリーを確認すると一桁台、見るまでもなかったけど「あーんね」って妙な納得感があるのがイタリア車、もといアルファロメオオーナーになるということです(違
1か月ぶり、2回目のバッテリーあがり。リチウムじゃないので1回死んで弱っている可能性は大いにあるものの、そもそもお前新品で買って3か月で死んだからな。ボッシュが悪いんじゃなくて、明らかにアルファロメオの責任だからな、謝罪と賠償を要求するぜ?ってお気持ちを表明したいけど、今は腰がやばくてそれどころじゃない。
モニタリングログを追うとひどいことになっている。わずか10時間で容量が0に
前回死亡した時は焦ってて余裕がなかったけど、今回は腰痛はやばいものの割と冷静で、フロントルームランプ付近にある振動検知センサーのスイッチが異常に点滅していることが確認できました。
これが点滅するとなんなのかはわからんけれど、振動検知でセキュリティアラームが暴走していた可能性があります。もしかして10時間くらいアラーム鳴ってた?w
以前、「わからせた」ので音量は小さくなっているはずですが、それでも近所迷惑すぎるだろアルファロメオ・・・。本当に鳴っていたかは知らんけど。
なんにせ10時間でバッテリー容量はゼロになり、そこからなぜか30%くらいまであがり、そして緩やかな死を迎えたことになります。
そもそもC-TECKのログが正しいのかよくわからないことは今までも多々あって、たとえば走行後の容量は60%なんだけど一晩放置して翌朝に動かしたら68%とか謎に増えているみたいなことがあります。
蓄電しているわけでもないだろうし、走行していない状態では12Vしかかかっていないので発電されるなんてことは絶対にないと思うのでなんで容量が増えるの?っていうのはアルファロメオ7不思議のひとつなんだけど、単にC-TECKの計測値がおかしいだけだとは思っている今日この頃。
なんとか動かしたい、だがしかしたかし
ステルヴィオが動かないと整形外科に行くのもしんどいわけです。ぎっくり腰の状態でアバルト124スパイダーに乗れるか!って話です。あのフルバケに収まった瞬間、もう二度とはい出てこれない気がした・・・。
なので、ステルヴィオを動かせるのが理想だったんだけど「こういうときに限って」充電器がクルマを使わないといけない倉庫の中にあるわけですよ。
ほんこれ。
家にポタ電と充電器を置いているときに限ってバッテリー上りなんかは起きないし、北海道から帰ってきて倉庫に荷物を押し込んだ直後にこれですからね。
防災でもなんでもそういうもんです、身構えているときに死神は来ないのです。
なぜポタ電が必要かってそりゃぎっくり腰の状態でラゲッジ下から30kg近い重量のバッテリーを引き出せるか?と言われたら500%無理なんです、だってリアルに箸より重いものが持てないような状態だもん(´;ω;`)
なので、ポタ電と充電器をつないでエンジンルームの充電端子に接続して充電するという荒業を使います。ガレージがあればいいんだけど、ただのマンションの青空駐車場でそれは天気の影響ももろに食らうのでなかなか難しい。
充電はともかくとして、うちの充電器には3分間チャージしてセルを回せるようにするジャンプスタート機能が備わっているので、それでエンジンさえ始動できれば発電も行われるだろうっていう希望もあり、とにもかくにもポタ・充のコンビが必要なわけでした。
それなりの金額はした充電器だけど、北海道でも使ったし、1か月で3回も出番があるとは思わなかったので実質無料くらいに価値はあったね。
いやいや、本当はこんなものを使う必要もないし、イタリア車オーナーくらいじゃないか、バッテリーを毎月充電することになるのって。
とにもかくにも、アバルトにも乗れない、でもポタ充のコンビがないとどうすることもできないわけで苦肉の策というか、「かろうじてこれならいける」ということでイタルジェットさんを始動させるw
体勢を変えるのは辛いけど、一度座ってしまえばなんとかなるので、スクーターのポジションは案外腰に優しいと気づきましたw
過去ぎっくりやらかしたときは前傾姿勢になるバイクばっかだったので、この状態になってはじめてスクーターのすばらしさがよくわかります(´;ω;`)
ともかく、イタルジェットさんのおかげでポタ電と充電器の回収ができました!
持つべきものはイタルジェット!さぁさぁ皆さんお近くのディーラーでイタルジェットを購入しましょう(何
というわけで、ジャンプスタートを実験。
蓄電中はすげー音がするし、車体側に接続した状態で蓄電して13Vくらいかかっているとステルヴィオさんのヘッドライトがちかちかと点滅しだすのです。夜やったのは失敗だったな・・・ちょっと近所迷惑かもw
高周波の嫌な音とちかちか点滅するライトが鬱陶しく、早く3分経過しないかな・・・と無駄に3分が長く感じる時間を過ごし、「準備できたで」的な表示に変わったことを確認し、祈るような気持ちでエンジンスタートのボタンを押すわけです。
「目覚めてくれ、ステルヴィオ。ここにはポータブルバッテリーと、充電器と、俺がいる!」
キュルキュルキュルキュル…シューン
キュルキュルキュルキュル…シューン
orz... <-ぎっくり腰
セルは回るけどエンジンがかからないorz...ヘッドライトが点滅したり、アラートは出たりするんだけど肝心のエンジンはかからなかったわけです。ダメかよ!ダメなのかよ、ステルヴィオ(´;ω;`)
直4モデルだったらワンチャンいけるとかあるんかな?V型6気筒のクランクを回しきれる力はなかったか?
このジャンプスタートを期待して、北海道行きの際も搭載していたんだけど、これ船でバッテリー死んだら終わってましたねwwwwまじであぶねーw
ポータブル電源の容量が足りない
ポタ電経由でなんとか充電は開始される。
ジャンプスタートができないことがわかったので、次はポタ電+充電器をつないで充電することになります。
先に書いた通り、ぎっくり腰で30kg近いバッテリーは持ち上げられない、そもそもアバルト用のリチウムですら多分無理(2kg強)。なったことがない人にこの辛さを伝えるのは難しいですが、一度でも「魔女の一撃」を食らったことがある人ならわかってもらえるこの辛さ。
ただ自宅にあるポタ電はそこまで大容量ではないのです。
当初、もっと大き目を買おうと思ったんだけど、アバルト124スパイダーにも搭載できるサイズ感でかつ車中泊で扇風機とか使えればいいや感で購入したものなのでいったいこの容量でステルヴィオのバッテリーをどこまで充電できるのか?って話はあります。
そもそも、ポタ電と充電器をステルヴィオまで運ぶのでさえ耐え難い苦痛が身体を襲ったので何往復もしたくないわけです。
で、満充電の状態で試してみると、15%くらいは充電できるかな?って感じでした。
満充電と半分くらいまで充電した状態でなんとか30%台までバッテリー容量を回復させることができました。
経験上、30%も容量があればエンジンスタートはできるはず。
まじで祈るような気持ちでエンジンを再スタートさせるのです。
復活の日
頭の中に、某刹那さんの声が流れてくるわけですが、さすがにバッテリーあがり2回目なのでこれならエンジンはかかるとわかっているのでそこまで不安もないですが、ただ問題はステルヴィオはバッテリー端子を抜いたりしたあとの始動後は各種警報が出てくるのです。
これを消すためには何度か電源ON/OFFを繰り返さなきゃいけないし、最後に残るエンジンチェックランプはエンジンの再始動を何度か行う必要があり、それはそれでバッテリーを無駄に消耗するので「大丈夫か?」って気持ちにはなるわけで。
まぁ警告出ても走行には「ほぼ」問題ないので無視でもいいんだけど。「ほぼ」っていうのはエンジンチェックがついた状態だとDNAモードセレクトが使えないので「Nモード」から切り替えられないって話。まぁ充電運転ではまったく必要ないし、そこだけは無視できます。
想定どおり、問題なくエンジンは始動したわけですが、ガソリンがほとんど入っておらず、たぶん数十kmしか走れないという別な問題がw
まぁ・・・10分も走れば少しは充電されるだろうし、ガソスタで死んだら最悪充電させてもらおう(何)ってことでガソリンを入れに移動。
充電制御は怠けモノ
走行中に注意すべきは充電制御で、これも嫌な意味で想定通り動いておらず、バッテリー容量は30%台なのに電圧は12V台でまったく充電されませんのですorz...
充電制御、仕事さぼりすぎやろ・・・何を制御してるんだお前?w
制御って言葉の意味は「おさえつけて自分の思うように支配すること」らしいので、アルファロメオの考えとしては「一切充電させねーからな」っていうことなのかもしれない。これがアルファロメオの望みかよ!●ね。
これも北海道で散々味わった苦痛なので、慣れたもので北海道のような場所であれば問題になるけれど都会であれば逆に「運がよかった」という話しで、STOP&GOが増えれば回生で13Vを超えるので10分に1%とか微々たる量ではあるものの蓄電されていくのがC-TECKのモニタリングで確認できます。
ガソスタで30リッター給油して、深夜の交通量が少ない時間帯(死んでも迷惑にならない時間を狙う真心スタイル)を狙い、充電運転を行ってなんとか40%台まで回復させました。
まともにステルヴィオが運用できるようになったのは、なんだかんだほぼぎっくり腰から5日とか経ったあとだったのでその頃にはもう整形外科も徒歩で行っちゃったし、ステルヴィオを使う用事もなかったので「用はなくなった」状態だったわけです。
肝心なときに使えなかったという点は変わりなく、これがイタリア車を普段使いするということですという洗礼をとことん浴びましたね。
アルファロメオは先進装備を設けるよりも、ハイブリッドやEVを作るよりもガソリン車でもまともに充電されるクルマを作れよって話。これでEV作ります!ってもう恐怖しかないだろ…絶対に死ぬ(迫真)
異常がないのが異常
ぎっくり腰になった翌日にステルヴィオさんの半年点検が予定されていたのですが、腰の都合でキャンセル・・・どちらにしてもバッテリーがあがっていたので行けなかった疑惑はあるw
点検ついでにバッテリーも見てもらったけど、特に異常はなかったそうで。
アルファロメオであるこということが既に異常なんで、バッテリーが充電されないとかはもう「仕様」のレベルでしょう。
国産車に乗る同僚に言わせると「それはもうリコールだろ」ってことらしいけど、こんなんでリコールにしてたらアルファロメオに売れるクルマはないし、リコールだしたところで間違いなく改善しないので「バッテリーが死なないようにどうにかオーナーが対策しろ」ってことです、知らんけど。
このくらいのことでへこたれていたらアルファロメオに乗る資格がないと思います。
オーナーができる対策
株価?ってくらい謎の動きをするバッテリー。普通はこうはならないw
株価っていうか、仮想通貨の値動きか?ってレベルの不気味な動きを見せるバッテリー容量…日本車でこんなことになったら一発でクレームですが、アルファロメオなら仕様です。
メーカーとして対策されない以上、「オーナーが気を付ける」しかないのですが、そもそも何をどう気を付けるのかって話。
ジュリア・ステルヴィオ共通の問題としてバッテリーあがりがあるので、各方面で言われている対策はいくつかあり、まずは「監視する」ことでしょう。
C-TECKなりなんなり、まずは状態を知れるようなものを装着することからアルファロメオとの関係は始まります。何よりも先に状態監視できるものを装備し、バッテリー容量、現在の電圧、充電状況をチェックしましょう。理想は朝晩2回、乗らなくても様子だけでも確認することです。急激な電圧降下が起きているときは何らかのシステムが暴走しているのでバッテリー端子を抜いてとりあえず降下を止めることはできます。バッテリー容量自体はそこそこあり10時間は耐えたので朝晩監視できればなんとかなりそうな気がしています。
これは理想的な環境があることが前提ですが「充電できるなら常に充電しておく」でしょう。
屋内ガレージじゃないと厳しいし条件が揃わないと難しいけど、実用車の癖にそれくらいしておかないと不安で乗れたもんじゃないってのが結論でもあるのでアルファロメオに乗るならガレージと電源くらいは用意しましょうってことやもしれんね。
3点目は「暴走するシステムの停止」です。
ジュリア・ステルヴィオ共通の問題でスマートエントリー(ドアハンドルを握ると鍵が開くやつ)をONにしておくと主に雨が当たるとハンドルに触れたと認識されて鍵が近くになくても電源が一時的に入るらしいです。このスマートエントリーはオーナーがオフにできるので、自分は常時オフです。北海道ツーリングみたいな常に乗っている環境ではONにしたほうが便利なのでしますけどね。
そして、セキュリティの停止もここで必要になってきました。スマートエントリーをオフにしていても何かが暴走している、そして今回発覚した振動検知のランプが点滅していたことから何らかの理由でセキュリティが誤作動したと考えられます。セキュリティの感度自体はディーラーで下げることはできますが、完全にオフはできないみたいなのでこの厄介なシステムは残り続けます。
ただ、説明書にもあるように長期保管の場合はセキュリティをオフにするようにとあり、その方法として物理鍵でドアを施錠することです。こうすればセキュリティをは無効化されるようです。なので、これからは1日乗らない日があるのであれば物理鍵で施錠することにしました。キーカバーを付けていて、そのキーカバーを外すのにドライバーが必要なので、スペアキーの方で施錠するようにしています。。。旅行などの際にはスペアも持ち歩くという意味の分からないことをする羽目になったり、そもそもキーカバーを外すというなんともなことをする羽目になったのは残念ですが、バッテリーが死ぬよりはマシです。
最後に・・・「諦める、寛大な心を持つ」ことが最重要かなと思いました。。。
多分、何をしてもバッテリーが死ぬときは死にます。なので「むしろ死んだら充電してやろう」くらいの覚悟というかあきらめの心をもって普段から接するべきなのです。
別に1か月乗らないとかじゃないんですよ?1日乗らないだけでバッテリーが死ぬなんてこの時代のクルマじゃありえませんw
対策を施す時点でおかしいし、スマートエントリーをオフにする、セキュリティを無効化するって90年代のクルマ以下の機能にまで落としてもまだ不安が残るのが2020年前後に出たアルファロメオでも起きているのは「もう、どうしようもねぇ」ってやつです。
起きる人、起きない人もいるだろうし、もう正直運だと思うので、付き合いきれないと思う人は最初からアルファロメオなんか買わない方がいいし、アルファロメオをメインカーになんかしない方がいいんじゃねと。
セカンドカーのはずであるアバルトの方が信頼性が高い(マツダだけどねw)ので、ぶっちゃけセカンドがメインよりも稼働率が高い状態になっていますが、アルファロメオなんでそういうもんで。SUVという実用車のフリをしているだけで、中身は道楽の極みなので普段使いできると思うなよって話なんでしょう。
学んだこと
今回の学び。
・並みのジャンプスターターではステルヴィオのエンジンはかけられない。
・ポタ電と充電器は常に積んでおくか、駐車場に置いておけ
・半日以上乗らないときはセキュリティを無効化する物理鍵での施錠をしろ
※それでもあがらないという保証にはならない
・アルファロメオは必要なときに死ぬ、気まぐれラテン娘
これでも「アルファロメオは最高だぜ」って思える人はアルファロメオに向いているんでしょう。
まーなんだかんだ不満はあるし、不安もあるけれど、それでもやっぱりクアドリフォリオのエンジンは最高だし、走り出してしまえば割とどうでもいいことばかりなのでなんだかんだ気にってはいます。
これでも配偶者が普通の神経していたら絶対維持できねークルマだと今更に思いますね。。。2台持ちできる体力があってよかった、本当に(´;ω;`)
そして、腰が治らないorz...