前回取り付けてもらったレカロRMS2700Gですが、長距離ドライブには十分に耐えるものでしたが唯一「尻が痛い」という課題が残りました。
RMSに新採用されたISFパッドは公道利用に耐えうるものではありますが、あくまで路面からのインフォーメーションを優先したものでRMSのFRPシェルに直座りするよりはマシ(意訳「カートのシートよりマシ」)というもので自分の場合は100kmも走ると尻に痛みが出てきたため低反発クッションを敷いたりしていました。
見栄えはよくないですがこの仕様であれば4,000kmを走っても問題はなかったわけですがクッションがずれるし見た目がやはり微妙な感じがするので社外品ではありますがクッションを買うことにします。
RMSの社外品クッションは今の所2種類?
RMS用のクッションは純正からは「サイサポートパッド薄型」と呼ばれるものは出ていますがそれは尻部分ではなく腿の部分になります。
ちょうどシート先端、腿の裏があたる部分が純正は盛り上がっており、これがあたって痛いみたいな人ように盛り上がりが薄くなったものが純正品であり見ての通り尻に影響する部分ではないのです。
そういう意味では尻・腰に影響する部分の座り心地を改善するものではないですし、そういう意味でもレカロはRMSのオプションをあくまで「ドライバーの体型に合わせて調整するパーツ」としてしか出しておらずそれは快適性を向上させるものではないということです。
そのため快適性を向上させることができるクッションとしては調べた限りは今のところは2社からしか出ていません。
Craftman RECARO PRO RACER RMS 専用Black ultrasuede Seat Pad Set
東レ製のウルトラスゥエードを採用し2種類のウレタンで構成された3ピースのクッションは見た目の高級感も抜群です。レーシーなRMSがここだけ高級感が出るというのはそれはそれで違和感かもしれませんが街乗りでは大いにありだと思います。いいなぁとは思うものの価格がネックで3点セットで税込み38,500円なのでかなりいいお値段なのです。確かに素材も良いものでしょうしこだわりはありますがなかなか手が出しづらいところでもあります(´;ω;`)
el SPORTシートクッション RMSフルセット
そこで今回購入したのがラックという会社が出しているクッションで座面だけなら1.9万円で今回は背もたれ部分も変更できるフルセットにしたので28,600円となりましたがそれでも随分と安くあがりました。
RMSのISFパッドはそれなりの硬さがあり腰骨の少し上あたりも長時間乗ると違和感が出てくることもあったのでそこもクッションにすることでもっと座り心地はよくなるのではないか?という考えあってです。
素材は2社とも違いますし当然クッション素材も違うので座り比べができればいいのですが現実的にそれは無理な話です。両方買ってどちらかを最後はメルカリに流すとか考えたのですがそれも面倒だなと思い…
というわけで今回は「el SPORT」のクッションとなりました。
交換して乗ってみた
クッションもといパッドはすべてマジックテープで止まっているだけなので簡単に外すことはできます、交換と呼べるような交換なんかしていませんw
このようなになりました。
純正のISFパッドが人権侵害パッドであったならばこちらはちゃんとしたクッションになっており適度な硬さもあり印象としてはRS-Gのスゥエード生地に近い座り心地かもしれません。
ISFパッドで痛みが出始める1時間を超えても痛みは出ていませんし、同時にシートポジションも調整しながらでしたがいい感じです。
当然、背中のクッションもあたりが柔らかいので一気にRMSが快適な「普通の」シートになった印象ですね。
見た目で言えばCraftmanさんのシートがよいのですが価格を考えればこれでもまずは十分じゃないでしょうか。
サーキットを走るのであれば路面からのインフォーメーションも考えて純正ISFがよいとは思いますがこのクッションでもそこまでインフォーメーションが落ちるとは感じませんので街乗りレベルでは十分すぎるとも言えます。
またロングすれば印象は変わるかもしれませんがしばらくはこの仕様で様子を見ることにします。