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PEUGEOT3008 | Honda X-ADV(2021) | Kawasaki Z H2(2021)で主にツーリングに行ったりしているブログです。

レカロRMS2700Gにすべてのオプションを付けてみた

piyoco-craft-works.hateblo.jp

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この記事の関連記事については上記をご参照ください。

 

こんにちは、今日はレカロRMS2700Gのカスタマイズ、現在販売されているRMS用のオプションのほとんどを装着してみようという内容になりますのでレカロRMSに興味がない方には微塵も参考にならないし面白くもなんともない内容となりますので該当しない方はページを閉じて置くのがよいと思われます。

RMSシリーズの特徴と欠点

www.club.recaro-automotive.jp

RMSが発表されたのはまだ世間がコロナだなんだのと騒ぎ始めるよりずっと前、2018年1月の東京オートサロン、発売はその年の4月とのことです。

 

ドライカーボン製とFRP製の2タイプを用意し、それまでのレカロとは異なり日本人に合わせシェルを設計製造したという今までのレカロとは少しだけ系統が違うシートだったようです。

 

特徴的なのはPRO RACER の名がつく通りかなり本格的にサーキットを意識した作りで、シート剛性はカーボンもFRPもかなりのものでおそらくスリックタイヤを履いた本格的なレーシングカーレベルの車体に取り付けたところでシート本体がよれるような不安な動きはまず起こらないだろうというそういったものになっているそう。実際、多くの競技車両でテストした上でリリースされている製品のため、まず一般公道で利用する中でこのシートの剛性に不安を覚えることはないだろうなと思います。

 

もう一つの特徴は調整幅がとにかく大きいところ。

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調整穴は前8段、後4段ですがこれはレカロで人気を博すフルバケットシートRS-Gよりも多いわけです。

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RS-Gは前後4段となります。調整穴が多いことは上下方向だけでなく覚悟の調整もそれだけ可能になり、更にはサイサポートパッドと呼ばれる座面先端のパッドの傾斜を変えることでも更に運転姿勢の調整が可能です。

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結構先端が盛り上がる形状なのでシートを寝かせすぎると足の角度に違和感が生じるかもしれない、それをなくすために薄型のものがあるというわけですが、自分の場合は既にクッションごと交換されているため実質薄型になっているわけです。

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その他にもRMSでは左右のオフセットや前後スライド量の微調整も可能。

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輸入車で右ハンドルの場合や極端に車内が狭い車両の場合はオフセットの調整が重要になります。このあたりはRS-Gのシートレール・サイドアダプタでも実現は可能ですが上下・角度の調整穴、そして原則これまでのシートでは調整が困難だったサポート性についての変更が可能です。

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サポート性能について、先程から何度も書いているRS-Gでは変更が実質できません。というよりシートは買ったときのホールド性がすべてであるため、どちらかといえば自分の体型に合わせたシートを選ぶことが重要になっていました。RS-Gは腰回りがきつめなので細身の方には向いていますが、逆に大柄な人ではそもそも入らないなどということもある、故にレカロではなくブリッドなどのシートを選ぶという人もいたわけですが、RMSに関してはこのサポート性能すら変更が可能であり、まさに育てるシート、カスタムするシートと言えそうです。

 

それはつまり購入時点ではかなりゆったりしたシートであるということ。

 

RS-Gがしっかりと腰骨をホールドする感覚があるのに対し、RMSはかなりブカブカなのです。もちろん大柄な人や、ある人はレーシングスーツなどを前提とすればこのくらいの余裕は必要だとも言っていましたが、それでも標準体型より大柄な人でないとホールド性が高いと感じることはない、そんなシートです。

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サイサポートも合わせればホールド、ポジション関連のアクセサリは3種類、今回はサポート性能に影響する2つのアクセサリを購入し、実際に装着してみるという記事になります。

アクセサリ装着

シートクッションサイドパッドPRO

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ASM横浜さんに在庫されていたシートクッションサイドパッドPROは下半身のホールド性、腿のホールド性に関わるアクセサリ、その価格は左右セットで2.6万円と決して「安い」と言えるものではありません。

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標準のパッドに比べて片側15mm、つまり両側で30mmシートが狭くなるわけです。

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交換前提のRMSはそのパッドがすべて両面テープで固定されているだけなので交換自体はものの数十秒で終わります。

<交換前>

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<交換後>

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パッと見でもわかるくらいに狭くはなっていると思いますが写真で見るほど窮屈ではありません。これは体格にもよるものですが自分はかなり細身、下半身に関して言えば女性モデルが履けるパンツを普通に履けるくらいの足の細さなのでこれでもまだ拳1個以上余裕で入る空間が開いています。

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レカロロゴなんかも入っていますが、交換前に比べればホールド性はあがっているのでコーナーで横Gをかけたときに腿を少しずらせばサイドサポートに腿が押し付けられて踏ん張れるので細身の人にはありがたいアクセサリではありますし、マスト…最初から買っておいた方がいいのではないかと思います。

バックレストサイドパッドPRO

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こちらはシートクッションサイドパッドPROよりも遅れて一週間以上してから購入しました。シートクッションを狭めたことで上半身のホールドの甘さが目立ってしまったのでバランスが悪い、だから購入しよう。まだこの時期はオリンピックのため首都高が1000円増し、これを買いに行くために確実に在庫があるASM横浜さんまで行くとそれだけで往復2,000円も余計にお金を払うことになり、それは純粋にこのパーツを2,000円高く買うということにほかならないため、会社帰りにあればいいなくらいの気持ちで寄ったAPIT東雲さん、そこで無事在庫を購入することができました。

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ダンボールから出せばADV150のメットインにも入りそうですが、折りたたんでもってきたエコバッグに近いリュックに突っ込んでかついで20km弱の道のりをかついで帰りましたが、そこまでスピードも出しませんし特に問題はありません。

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背後から見る人は何を背負っているんだこいつと思ったことでしょう。しかしながらスクーターは便利です、会社の荷物はメットインに、その他にこうして荷物を背負って持ち帰ることができる。わざわざこれを買うためにクルマを出す必要がなかった、それだけでもお得に買えたと思うことができます。

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こちらのアクセサリも両面テープで止めているだけなので交換はすぐに終わります。バックレストサイドパッドPROは脇部分のホールドを標準よりも片側10mm両側20mmだけ狭めることができます。

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腿同様に極端に狭い、入らないということはありません。下半身同様に上半身も当然のように細い自分にとってはこれでもぶかぶか、ただし腿同様に横Gをかけたとき身体を少しずらせばパッドに脇が当たる距離は短くなりその分ホールド性は増したと言えるためこれもまた必要なパーツを言えます。

おまけ:バックレストカバー

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ASMさんでシートクッションサイドパッドPROを買ったときに一緒に購入したカバー。よくフルバケットシートは後部座席がある車両ではカバーがないと車検に通らないみたいな話があり、それで装着する人も多いアクセサリとなります。実際車検に関しては保安基準適合さえしていればカバーの有無は関係ないといいます。

 

保安基準においては後部座席に乗る人間に過度な衝撃を与えないことが重要なので、乗員保護の一貫としてクッションつけようねって話なんでしょうけど正直この程度のカバーを付けたところで乗員保護になるのかはよくわかりません、毎度のことですがね。

 

まぁ保安基準なんてそんなものなのでどうでもいいんですが(よくない)、乗員よりもシート保護の意味でこのカバーを付けています。

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これがクーペや2シーターなどそもそも後部座席に人や荷物を載せないことが前提であるクルマであればどうでもいいのですがSUVで当たり前のように定員乗車をするクルマでは背後からのキックでこのきれいなFRPが傷つくリスクが非常に高い。買う時点でリセールを考えるのもどうかと思いますが、仮に売るときにも傷が少ないほうが高く売れますからそれも考えての「投資」だと思っておきます。

RMSの欠点 

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サイサポートはアフターパーツのクッションを買っているので購入は避けました。しかし、他のアクセサリはすべてを購入したということ…これがRMSの最大のネガポイントなのではないかと思うところで、とにかく金額がバカ高くなります。

<金額>

RMS2700G:¥166,100

シートレール(Nスポーツ):¥25,300

サイドアダプタ:¥8,800

工賃:¥16,500

+

エルスポーツ シートクッションフルセット:¥29,507(送料込)

バックレストカバー:¥12,100

バックレストサイドパッドPRO:¥24,200

シートクッションサイドパッドPRO:¥26,400

 

合計:¥308,907-

おいおいなんだよ、気がついたら30万円払っていたよ…ボーナス時期じゃなかったらこんなぽんぽんとアクセサリも買えなかったわけですが、それにしてもいいお値段になりました。

 

もちろんクッションなんかいらないとか、そういう話もあると思いますが、ここまでやって自分の場合は1,000kmを低反発クッションをしかなくても快適に走ることができる仕様になったので街乗りでRMSを使う、また体型的にRMSが合わないという人であれば追加の出費も考えて購入を検討するのがよいと思います。

 

さすがにクッションだけは交換したほうがいいと思いますが…

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ホールド性に関連するアクセサリは最悪必要もなく、サーキットを走るならば調整用にあったほうが走りやすいかもね程度の話ではありますが。

 

これだけ支払うと「RS-Gのほうが標準でホールド性もよかったし、シート単体の価格も安いからそっちでよかったんじゃないかなぁ」なんて思うこともあるのです。

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ただやはり試座をしてみると以前はRS-Gのほうが…ということも思いましたがRMSに慣れてしまうとRS-Gのホールド性に不安が出てくるのです、これはRMSを使っているユーザーならばわかっていただける話なのですが、RMSはシートに座るのではなくシートに落ちる感覚が物凄く、箱の中にハマって運転しているようなイメージになります

 

これはホールドとかそういう次元の話ではなく、シートの形をした箱に包まれた絶対的な安心感が得られこれはRMSでしか得られない感覚だと思います。

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RS-Gはねじこむですが、RMSは落ちる、この違い慣れてしまうと手放せないものになると思いますし、実際RS-Gを無償提供されてRMSと交換してよと言われても自分は運転席側には使わないと思うのです。街乗りでは座面先端にかけてサイドサポートの傾斜がなだらかになるRS-Gのほうが乗り降りはしやすいですが、その乗降性を犠牲にしてまでしっかりとドライバーを包み込んでくれる感覚は麻薬のような依存性があると言えます。

 

好き嫌いはありますし、追加で払うコストのことも考えると誰にでもおすすめできるわけではないし、とりあえずサーキットを走りたい、フルバケがほしいというのであれば多くの派生モデルを出し価格もリーズナブルで中古流通も多いRS-GやTS-Gなどのフルバケをレカロで選んでもいいと思いますがとにかくこの思いっきった硬派なデザイン、それだけでも十分に満足で所有感はMAX、だから費用に関してはこの際気にしないことにしたのです。

 

今回も長々とつまらないネタだったとは思いますが最後までお読みいただきありがとうございました。

RMSを仕事用の椅子には使いたくないなぁ…(ぼそ