ダウンサスを組もう
プジョー3008のスタイリングはSUVとは思えないほど恰好いい(と思います)。
ただリアのタイヤハウスとの隙間が気になっていました。
乗り心地と人や荷物を載せたときのバランスを考えればSUVはどれもこんなものと言われればそれまでの車高をキープしていると思いますが、もう少し下げられたら・・・もっとスタイリングはよくなるのに!!と思っていました。
ダウンサスはあまり好きではなく、今まで乗ってきた車でも入れたことは確か1度しかありません。やるのであれば車高調かショックアブソーバごと変えてしまっていました、そのほうがバランスは間違いなくよくなるので。
プジョーのような足回りにこだわりがあるブランドで足回りを変更することは、ほぼ間違いなく本来の性能から低下するだろうなとは思いますが、それでも手に入れたい容姿があるんだ・・・ということで今回はダウンサスを組み込みます。
Ti2000
現在(2019年7月現在)RS★Rからはディーゼル用は出ていません(汗
P845G01はガソリン車の6ATモデルです。
基本的なサスペンションの構造はガソリンもディーゼルも変わりませんので流用自体は可能です。
決定的な違いがそこにあるとすれば重量。
ガソリン車6ATモデルは1470kg、ディーゼルFCPは1640kgで・・・
その差はなんと170kg!
RSRが開発車両に選んだのがガソリンだとすれば、当然170kg軽いガソリン車に合わせて適切なバネレートを与えたはずです。プジョー側のデータがないのでわかりませんが、これだけの重量差があればノーマルでもバネレートを変えている可能性は十分にありますし、足回りにこだわりがあるのであれば変更している可能性はかなり高い・・・そうなるとどうなるかと言えばバネレートが不足する可能性があるということです。
RSRが意図しないハンドリングになるかもしれませんし、その辺りを踏まえてここから先を読んでいただけるといいかなぁと思います、ディーゼル車のオーナーさんは特に。
購入から取付
購入も取付も今回も安定のKTSさん。
工賃とアライメントがセットになったプランもあるのですが、輸入車自体が工賃割高だし、3008のダウンサスなんか取付経験もなく、かつ基準となるアライメントデータもないということで、今回は商品と取付だけをお願いしてみました。どうせこのあとにホイールを交換する予定もあるので、アライメントもインチアップ後のほうがいいと考えたという理由もあります。
実績がない車種なので余裕をもって作業時間は5時間くださいとのことで、AM11時に預けて蒲田のマンガ喫茶で時間をつぶしていると予定より早い3時間ほどで終了。
取り付け前
タイヤハウスの隙間はフロントは許容できますが、リアは大きめ。こぶしが入ります。
これはどんな車でもあるあるな話で後部座席に人や荷物を積む関係で後ろ上がりになっているものは結構見かけます。ストロークを確保できればそのぶん乗り心地もよくしやすいのでセッティングとしては正しいのですが、見た目をこだわりたいとなるとここはネガティブなポイントになりますよね。。。
フロントは特に不満はないです。
取付後
キタワァ*:.。..。.:*・゚(n'∀')η゚・*:.。..。.
取り付け前
取付後
お店曰く、フロントは約20ミリ、リアは約50ミリDownとのこと。
RS★Rのサイトではフロント10~15ミリ、リアは35~40ミリとなっていますのでそれよりもずいぶん落ちたことになります。また取付直後なので馴染んでくると5mm程度はさらに落ちるはずなので印象としてはかなり下がったと思います。
特にリアの下がり方は大きいように思います。
これはガソリン車に存在しないAdblueタンクが搭載されているディーゼルだからではないかと推測されます。なにしろガソリン車に比べれてAdblueタンクが増設されており、Adblueも17L入るとすればこれだけで20kg近い重量になりますし、タンク自体も10kg以上あるはずなのでそれを考えるとガソリン車と比較すると後ろが重い。
だからメーカ公表値よりも下がったのではないかと思うんですね。
ただ下がる分にはいいことですw
車高調でもないし、実用性を残したダウン量ということで十分満足です。
乗り心地とハンドリングの変化は?
車高を下げればハンドリングがよくなるなんて、そんなのはゲームの世界だけ??
足回りというのはとても奥が深く、そして素人には難しいものです。
車高を下げれば見た目はよくなり、ハンドリングもよくなるということは100%正しい考えではないのです。。。
ノーマルはある意味で一番よくできた仕様です。過去に車高調を組んでいろいろやった車にも乗っていましたが、あるときノーマルに戻したらそれが一番ハンドリングとしてはよかったという結論にも至りました。もちろんサーキットを走ったり、ある目的に特化すれば話は別ですが、街乗りからワインディングくらいまでなら・・・という話です。
3008も同じで、ノーマルでベストバランスなのです。それはタイヤのグリップ、電子制御の介入タイミング、すべてがベストバランスで組み立てられてるので何か1つを変えてしまえばそのバランスが崩れてしまう。
今回ダウンサスを入れたことで車高が下がり、標準タイヤへの負荷が増えました。
コンチネンタル 4本セット サマータイヤ 225/55R18 98V コンチ クロス コンタクト LX2 SUV 18インチ 国産車 輸入車
- 出版社/メーカー: CONTINENTAL(コンチネンタル)
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オールシーズンタイヤなのでグリップはそれなりですが、それなり故に限界もわかりやすく攻めても破綻しづらくいいタイヤだと自分は思います。
ただ、車高が下がればタイヤに依存する傾向は強くなるため、55偏平のコンチクロスは明らかに頼りないフィーリングになりました。
タイヤのたわみも手に取るようにわかり、そして車全体のロールも増えています。
乗り換えたを変えないと今までと同じように走ると明らかにおかしな動きをする、それはアライメントを取り直していないことも当然要因としてはあると思いますが、ダウンサスを入れるならインチアップなりホイールを交換することを考えた方がいいでしょう。
ま、車高を下げたらホイール変えるよねww
乗り心地に関してもノーマルより突き上げは増えています。プジョーは乗り心地がよかった!と思っていましたが、運転席からも感じるほどにノーマルよりは悪化しました。これはもう仕方ないと思っています。車高を下げることと乗り心地の両立はアフターパーツ程度ではなかなか難しいことですから。
今回ダウンサスを入れたことに対してポジティブな意見を書いていませんが、見た目がよくなったということが一番の収穫です。それを手に入れるために払った犠牲もあるということです。
ネガティブな箇所に関しても乗り心地も悪化はしましたが、500Xよりは後部座席の乗り心地もよいですし、まだ快適と言える余裕が残っています。
ハンドリングに関しても慣れです。タイヤをインチアップして今よりもグリップが高いものに履き替えれば印象はだいぶ変わるはずです。
なので犠牲と書きつつも、これは犠牲というより覚悟の上で手に入れた理想です。
SUVにダウンサスを入れて車高を下げるというのは今までの自分からするとギルティだと思ってしまう行為でしたが、いざやってみるといいものだなぁと思います。
同じ3008を並べたときに、違いに気づいてにやっとできる、最高です。