ご挨拶
新年明けましたが、年末に上司のお母さまが亡くなられたので、喪中ということにさせていただきたいと思います。年賀状を書きたくない、いちいち挨拶が面倒という理由からではありません、悪しからず。
風を味方につけろ
というわけで、2023年末にやった作業を書くよ!み〇カラとか、Xには書いているので知っている人は知っているってことで…
124スパイダーの気になるところとしてフロントの接地感のなさがあった。
これ、もう致し方がないというか、ベースのロードスター自体が高速安定性を追求したクルマではなかったし、法定速度内でひらひらしたハンドリングが売りなクルマ。特殊な電子制御デバイスでも装着しない限り、低速時のひらひら感と高速域で矢のように走る安定感って両立しないと思っていて、限りあるコストと、ロードスターのコンセプト的なものを鑑みるに、この高速域で不安定になる特性は致し方がないというより、「その速度域で走るクルマじゃない」ってことなんだと思う。
これまでにもナックルサポートや、
ダイアゴナル補強プレートや
タワーバーの装着などなど。
とにかく直進性を上げる方向でパーツを付けてきたので、初期状態から比べると段違いに安定感は増している。
補強に頼りすぎないチューニング
下回りの補強など、まだまだ補強によって直進性を上げるチューニングはできると思ったものの、同時に補強を入れすぎると沼る可能性が高くなっていく一方ということもあり、補強は一旦ここで終わりにすることにした。
バランス的には、これまで付けたパーツでちょうどよく、130km/hくらいまでの範囲であれば特に不満の出るハンドリングでもないし、不安定さもなかったからだ。
補強を入れていくと、剛性感は出るし、期待する直進性もあがるかもしれないが、同時にタイヤも太くしたり、逆にエンジンがボディに負けて物足りなさが出てくるかもしれない。
競技車両として124を作るのであれば、それはそれで全然ありなんだけど、それは自分の中ではもう1台のメガーヌの担うところであって、124はあくまでも日常・普段使いにおける気持ちよさ、ゆっくり走ってもいいし、日常域でそこそこペースをあげても楽しいクルマってのを目指してる。
なので、補強に頼らず、冒頭にあるように「風を味方につける」ことにした。
アンダーフロアスポイラー
ボディカバーがめくれて霜がおりてた(´;ω;`)ブワッ
リアスポイラーは装着しているし、フロントもリップスポイラーがある。この状態でリアウィングを購入してもまるで意味がないというか、余計にフロントが軽くなるだけだろうし、空力パーツと言っても何があるんだ?と思われる同士諸君。
アンダーフロアスポイラーというものがあった。
NDロードスター用に出ているので、当然フロアの形状はまったく同じな124用にも適合するものはあって、近くのイタ車屋で取り扱いがあったので取り付けまでお願いすることにした。
UFSのよいところは、外観に一切の変化がない。
ウィング・スポイラー・カナードなどは付ければ見た目に大きな変化が出て、それがレーシーだったりしていいねって話でもあるけれど、「派手にしたくない」人にはちょっと抵抗感が強い。また、それらの多くはボディに穴開けが必要だったりと、売却を考えている人にとってもとっつきにくさがあるが、UFSはフロアの既存穴を利用しているので、心理的なコストと作業コストも低い。
作業はショップにお願いしたが、ジャッキと馬があれば多分小一時間もあれば前後装着可能なレベルだ。
外装を大きく変えるエアロとは違い、UFSは地味ではあるもののフロア下の空気の流れをコントロールすることは実際のレースでもやっていることだし、最近は量販車でもフロア下を極力フラットにして空力的に有利な作りとしているものが多くある。
なので、効果は確かなものだろうし、UFSは翼の角度を調整すれば好みのセッティングにできるという点でも面白そうだった。
効果てきめん!最後の微調整にどうぞ
ショップのブログにビフォーアフターがあったので拝借。
ローダウンサスで30mm以上は下がってるけど、こんな感じ。
普通に走っている分にはUFSが何かに当たることは、今のところない。
ジャッキアップポイントの近くなので、市販のジャッキで持ち上げるときに注意しないといけないくらいで、日常に大きな影響が出ていないところもいい。
取り付け後に普通に走っても、変化はまったく感じられない。そりゃそうだ、これ、スピードが出れば出るほど効果が出るものなので。。
街乗りでは見た目もハンドリングへの影響もないので、付けた感じが一切しないので、本当に効果があるのか懐疑的にはなるw
なので、夜に某所までドライブ(何
ここで高速性能を確認してみたところ、全然違う。
70km/hを超えたあたりから、ぐっと車体が地面に吸い寄せられる感じがして、クルマが重くなったように感じるが、車線変更などではそれなりにクイックさも残ってる。
タイヤが今まで以上にグリップしている感じがし、コーナーでもAWDかよと言いたくなるくらいの安定感だ。
UFS装着前より、「感覚的に(ここ強調)」10~20km/h近く、高速域でのコーナーリングスピードを稼げる。UFSがなくても、同じ速度は出せたかもしれないが、フロントのふわふわ感と、リアが破綻する気配にドライバーがびびって、公道ではこれ以上は踏んでいけない!ってことになるので、そういう心理的な不安が払しょくされたことも大きい。
安定感が出たことで、長い時間乗った時の疲れにくくなっているんじゃなかろうかと思います。
ただ、気を付けたいのがUFS単体はあくまで補助的なパーツであること。
エアロは基本そうだと思うけど、最後の味付け、微調整的に使われる。(見た目重視を除けば)
ノーマルにUFSを装着して、期待した効果が得られるかはわからないし、翼の角度や、足回りのセッティングでもまた感じ方は変わってくる。
基本は足回りや補強で、きっちりしたボディを作り、最後の最後でハンドリングの「ここを直したい」みたいなときに有効なパーツだと思うので、まずはやることをやってから付けた方がいいんじゃないかと思う。
弊害はあるものの、前後215サイズのタイヤを履かせただけでも安定感はそれなりに出るので、コストを考えるとこれでもいいよねって気もするし、まーなんだろうチューニングって奥が深いよねって思う。
こうしたパーツがラインナップされるのも、やっぱりベースにロードスターを持つ強みだと思うし、小さなパーツでも装着すると変化がはっきり出るのもロードスターの魅力なんだと思いますね。