ぴよこ☆くらふと☆わ〜くす

イタイタしい生活を送ってます。

KOMINE GK-804電熱グローブ2,000kmレビュー

昨年末にKOMINEの電熱グローブを買いました。

16歳からバイク乗り始めて20年以上経つけど、はじめて買ったよ電熱グローブ!

今までは真冬でもウィンターグローブだけで乗りきってきたんだけどついに手を出してしまった禁断のアイテム!!

なぜ今まで電熱グローブを使わなかったか

単純に使わなくてもなんとかなったから(何

よく寒いから真冬はバイク乗らないって人がいるんだけど、自分は真冬で雪が降っていてもバイクに乗っていた時期があるくらいなので関東在住の今はほとんど雪も降らないし年中乗れるわけです。

あと寒さには強いんだけど暑さに弱いので夏のほうがバイクが億劫になるなぁくらいに冬は別に嫌いじゃないし、普通に乗ってきた。

ただ、寒いものは寒いし数年前にちゃんとしたウィンターグローブがほしいなぁということでクシタニのウィンターグローブを購入してかなり快適になったしバイクをADV150からX-ADVに乗り換えてグリップヒーターが標準になり、かつナックルガードで風も避けられるということで過去最高に防寒性能を得たってこともあってそこまで手の防寒に気を使わなかったw

上半身だけは電熱ジャケットを使っていたんだけどね。

ZH2を増車してX-ADVより冬場の快適性が劣ることに気づき(当たり前w)だったらそこまで高くないし電熱グローブを買ってみようということでやっと導入。

KOMINEを選んだ理由は価格だけじゃない

今回はコミネを購入。コミネといえばコミネマンというワードが昔からあるほど安く、そしてデザインがちょっとアレなことで有名(何

最近はコミネのデザインも割と普通になっているけど、大昔に3シーズンジャケットを買ったときはデカデカとしたコミネロゴにちょっと抵抗があったw

安価ながら機能としては悪くないし、耐久性も年数万km乗る自分でも10年近くジャケットは持ったくらいなので十分すぎるし、変なブランドに手を出すくらいならコミネとさえ思っているけど電熱グローブに関しては別に価格でコミネを選んだわけじゃないよ。

 電熱グローブでメジャーなブランドでいうとまずRSタイチ

e-HEATシリーズはジャケットでも出ているしデザインや機能も含めてさすがはタイチだわって店頭で触って思うほどよくできている。一番高いモデルで定価20,900円でエントリーモデルなら定価15,400円と極端に高いわけじゃない、。

っていうかクシタニの電熱じゃないウィンターグローブも定価1.8万円くらいしたので電熱がついてその金額なら安すぎね?っていうか最初から電熱買えばよくね?って今更に思った(ぉ

GPゼストグローブ、操作性を重視して選んだやつです。

最初はクシタニがデザインもよくっていいんじゃね?と思ったんだけど唯一にして最大のネガがあった。

なんか車体側とつなぐケーブルに不具合があって自主回収された模様。

www.rs-taichi.com

昨年10月の話だけど購入時点でまだ解消していなかったようで、店頭でみたときも注意書きで車体と接続できませんとしつこいくらいに書かれていた。

バッテリー単体の稼働時間を見るとハイパワーで3時間半、エコノミーで7時間。

バイク用電熱シリーズe-HEAT(eヒート) | タイチ公式サイト(RS TAICHI)

この程度の稼働時間だと交換用のバッテリーを持ち歩かないといけなくって、しかもグローブ単体は2万円で買えるんだけどバッテリーが1.2万円もするw

半日程度走るツーリングとして予備を買うとそれだけで2.4万円、グローブ代と合わせれば4.5万円だからそれはちょっと微妙だった。

バッテリー式の恩恵がある人は「頻繁に乗り降りする人」、「日中数時間のツーリングを楽しむ人」なんじゃないかな?あとから書くけど車体から給電する方式はそれなりにデメリットもあるからね。

なのでRSタイチは早々候補から消えて、Youtube動画とかでよく出てくる謎のブランドのバッテリーとシガー電源が付いてお値段がかなり安い電熱グローブもいいかなぁ?なんて思ったんだけどデザインがダサかった(何

全然コミネのほうがバイク用としては考えられたデザインだったし、バッテリーと車体側から取れる電源が付属してかなり安いとあってもバッテリーは最初から必要じゃなかったのでだったらとデザインでコミネを選んだわけです。

コミネもグローブの種類が多く、デザインの他になにか違いがあるのかよくわからなかったんだけど初の電熱グローブでどこまで暖かくなるのか未知数だったので試着ができて即納できたのがGK-804だったから今回はこれにした。

デザインとしてはレザージャケットとレザーパンツなのでEK-218がよかった。

自分が見たときは納期が未定だったので見送ったけど次買うならレザーの電熱グローブにすると思うよ。そこは普段のライディングファッションに合うものを選べばいいんじゃねと。

そんなGK-804もなんだかんだ購入から1ヶ月で2,000kmほど使ったので初の電熱グローブということもあるのでどんなものかってレビューを書いてみるね(`;ω;´)b

バイク用として考えられたデザインと操作性の高さがよい

クシタニのGPゼストグローブと比べるとかなり大きいw

サイズはGPゼストがSでGK-804がMなので1サイズ大きいものを買った。自分の手のサイズは左右がいびつで片手だけSだと若干きつい感じだけど基本はSでいけるくらいの手の小ささorz...

だけどMにしたのはインナーグローブをはめても窮屈じゃないように。

どれくらいの防寒性能があるか不明だったことと、ウィンターグローブ全般そうではあるんだけど基本洗わないでくださいって感じらしく、汚れを防ぐ意味でもインナーグローブをはめたいのでSサイズはちょっと窮屈だ。

GPゼストグローブのよいところは操作性の高さ。

そのため他のウィンターグローブよりも生地が薄いみたいなことは言っていたけどグリップヒーターの熱が通りにくいくらいには分厚いし実際これで1シーズンを乗り越えたのであまり問題はない。それよりもクラッチ操作などにあまり違和感がないのが嬉しい。そのGPゼストから比べると若干動きは鈍くなるもののGK-804も十分に操作性が高い。クラッチ操作が不要なX-ADVはもちろん、クラッチ操作やナーバスなスロットルコントロールが要求されるようになったZH2で使ってもGK-804はすごく使いやすいと思う。

薄いとはいえ汎用グリップヒーターを取り付けて太くなったグリップを握ってもウィンターグローブの中では相当操作性がよいグローブだと思う。

電熱がオフの状態でも中敷きはもこもこで温かい。

気温一桁後半であれば自分は電熱オフでグリップヒーターだけでも余裕。

手のひら側にもプロテクターがついていてバイク用としてはいい。

この面の生地はGPゼストグローブより薄い気がする…というのもグリップヒーターの熱がGPゼストグローブのほうが通りにくいように感じたからだ。電熱の熱線は手の甲側にしか入っていないので手のひらは冷えるし指先も手の甲の余熱で温まっているようでそこまで暖かくはないのだけど、逆に手のひらはグリップヒーターがあれば十分に温まるのでここの生地を分厚くして操作性やグリップを握ったときの違和感が大きくなるよりもこのくらいの厚みで十分だなと自分は思った。

もちろん手の甲側にもプロテクターは入っていて安心。

こちら側は最強で使っていると一桁の気温では熱いくらい。氷点下5℃のときはさすがに最強にしたけど基本は中・弱で十分なほどの出力が出ている。関東平野部で氷点下5℃までいくことは稀だし、そんな場所をツーリングでも走るなよ危ないwって気がするので性能としては十分にあると思った。

1日で1,000kmを超えるツーリングでも休憩回数を減らせているのは手の冷たさが軽減されているからで、ウィンターグローブでは100kmごとに手を温めるために休憩しなければいけなかったのに対してGK-804は連続走行が余裕になっている。

氷点下5℃から10℃くらいまでの間で使ったけれど温度に関してはまったく不満がなかったけど、これはグリップヒーターと併用していることもあるのでグリップヒーターがない車両だとまた感じ方は違うと思うよ。

氷点下5℃にも耐えられる

ライディンググローブとしての性能は問題なし、では肝心の電熱はどうなの?ってことで冬の箱根や神戸まで往復1,000kmに使ってみたよ。

自分のZH2は汎用のグリップヒーターも使っているからそれと合算の評価です。

神戸に向かう途中で一番冷えたのが御殿場で氷点下5℃まで下がったけどあとは0℃前後の環境、そこでグローブを試した限りまったく問題なし。

手の甲側は温度を最強にしておけば「ちょっと冷えるな」程度で済む。指先まで温まるタイプではないものの指先は丸めておけばグリップヒーターの熱もあって麻痺するくらいに寒いとか操作に影響が出るレベルではまったくない。

気温一桁半ばくらいあれば最強温度はむしろ暑すぎるので温度を下げないと無理w

真冬のライディングは指先の冷えに耐えきれず休憩することが多かったけどグリップヒーターとの相乗効果もあってか手が全く問題にならなかったから数時間の連続走行に耐えられた!電熱グローブ凄い!!

さすがにレバーを触り続けていると冷えが伝わってはくるものの電熱OFFでウィンターグローブとして使っても日中で気温が少し高ければ全然問題ないレベル。

これさ、一度使うともう手放せないね!

バッテリーかシガー電源か問題

電熱グッズは当然ながら電源がないと動きません(`・ω・´)b

バッテリーか車体側から給電するかの2通りでどちらも一長一短。

最近のバイクは最初からアクセサリ電源が取れるカプラーが存在していたりするけど自分は電源を増設しました。

電熱グッズのメーカーや種類によって電源の取り方は違うんだろうけど今回のGK-804に関してだけ書けば車体からの給電方式はシガーソケットタイプ。

よほどのツアラーでもなければ純正でUSBポートはあってもシガーソケットタイプの電源を備えているのはないんじゃね?って気がするけどZH2は純正OPのDCソケットを付けたので都合よく電源が取れます。

なければデイトナとかからシガータイプの汎用電源出ているので買うとよろし。

USBポートがあれば滅多に使うことがないタイプなんだけど長距離ツーリング用に車載Wi-Fiも付けられるようにこのタイプを早い段階で付けていたのでコミネの電熱グローブの給電方式は都合がよかったというのもコミネを選んだ理由のひとつではあるかな。

車体給電のメリットは基本的に稼働時間に制限がないこと。

バッテリー稼働は常に残り時間を気にするストレスがあります。

だったら車体給電だけでよくね?と思うけどそれは使い方によるかな…

この方式のデメリットもあって

・コードをジャケット内に通さなきゃいけないので面倒

・乗り降りのたびに配線をつなぐ必要がある

・(シガープラグの問題?)衝撃でプラグが抜けて電源がOFFになってる

・長く使った際の断線リスクがある

まずこの電源ケーブルをライディングに支障がでないようにジャケット内を通す手間。

ジャケットの外に出しておくと何かの拍子に引っかかって危ないし、可能な限りアウターの下を通した方がいいですよ!ってわけでジャケットを脱ぐたびにケーブルを持ちながら袖を通す手間が発生します。

次いでケーブルとグローブを接続する手間。

車体を離れるときは一回シガープラグを抜く必要があるのはもちろん、グローブをちょっと脱ぐ(写真を撮ったりするとき)でもケーブルとグローブを分離しないとグローブの重さでコネクタ部分が断線するかもしれないのでいちいち外す必要がある。

これはソケットとの相性問題なんだろうけど走行中の衝撃で電源がOFFになる問題も。

どういうことかといえば通電していたかと思うと衝撃でプラグが抜けかけて一瞬電源がOFFになる。プラグが抜けると再度さしてもグローブ側はOFF状態なのでたまに「やたら手が冷たいな…外がそんなに寒いのか?」と思うとグローブの電源が入っていなかった!なんてことがある。プラグをちゃんとさしても起きるのでこれはもう仕方ないか…一般道なら信号待ちで再度電源を入れればいいけど高速道路だとちょっと難しいw

どのグローブも似たようなものだろうけど電源ボタンが硬く、長押しの必要がある。

走行中に電源OFFに気づいたとき右手側の電源は基本フリーな左手でONにできるけど左手側はクルコンを使わないとスロットルから手を放す必要があるので無理wやろうと思えばバーエンドにスイッチを押し付けてONにできるんだけどちょっと危なっかしい。

バッテリーであればこんなことは起きないのでこれもデメリットではあるよね。

最期に電池でも起きうることではあるけど抜き差しの頻度が上がる分、グローブと給電ケーブルの接続部分の断線リスクが高くなる。

メーカー保証もあるっちゃあるので1シーズン目で破損すれば次のシーズンまでに交換対応はしてもらえるのでそこまでのデメリットではないっちゃないけど出先で断線しました、使えませんは結構つらいかな。

ここまでデメリットを書いたけど要は用途次第ってこと。

バッテリーにもデメリットは当然あって

・バッテリーそのものが高い

・稼働時間に制限がある

・充電が面倒

Amazonでは5,500円で売っているけど定価は8,000円を超えるバッテリー…それでいて稼働時間は数時間と短く自分の場合は片道20km1時間の通勤で2往復持てばいいかな?くらいの短さなので通勤にはいいとしてもツーリングでは使い物にならない。

ケーブルはつなぐ手間があるとは書いたものの、バッテリーは充電する手間がね?

でもこれは本当に使い方次第という感じで通勤で自宅から会社まで一度もバイクを降りないなら車体給電でもまったく不便はないし、逆にバイク便とか出先でも頻繁に乗り降りする(グローブを着脱する)ことが多いならバッテリーの方が絶対に便利だし、冬でも3月とか「ちょっと寒いけど電熱グローブがいるかいらないか微妙な季節」であればバッテリーで必要なときだけON/OFFすればいいかなって気もする。

最近は3℃とかの日もあるけれど日中であれば電熱オフでグリップヒーターの熱だけでなんとかなり、日が暮れてきて体感する寒さが増したら電源を入れるみたいな日が結構ある(それだけ配線が面倒ってことでもあるw)からその辺は使い方次第で決めればいいけれど、まず迷っていて車体側にシガータイプのプラグをさせるならEK-208の電源を買っておけばいいんじゃないかと思います!

総評:なくてはならない真冬の必須アイテム!

電熱グローブ、なんで今まで買わなかったんだろうな(棒

真冬に寒い寒いと言いながら気合で毎月何千kmとライディングしてたの、あれは多分若さゆえの過ちやね(何

人は楽を覚えてしまうともうつらい方には戻れないって言われるけど、実際電熱グローブを知ってしまったらもう普通のウィンターグローブとか戻れないと思うよ。。

どんなものか使ってみたいという人はAmazonでよくある格安グローブでもいいかもしれないけど、とにかく試してみるのが一番だと思う!

耐久性が未知数ではあるものの正直グローブなんて1シーズン、2シーズン持てばいいと思っているよ、自分の使い方(年数万km走る)だと。ウィンターグローブをクシタニで購入したとき店員さんにも「2シーズンくらい使って買い替えるのがいいですよ」と言われていたけどウィンターグローブは選択すると内装が壊れやすいから2シーズンくらい使って汚れたら買い替えるくらいのイメージのほうがよいって。

電熱もそういう意味では2シーズン持てばOKって考えでもいいんじゃないかな?

バッテリーや給電ケーブル自体はよほど変なメーカーでもない限りはモデルチェンジしてもしばらくは使えるはずなので、グローブだけを買い替えていけるんじゃないかと思う。

アパレル系で久々にいい買い物したなぁという感じでした。