自分を超える旅にでないか
あれだ、プジョー508の記事のタイトルを丸パクリしている←
508で京都を旅するこの企画、もう少し濃密でもよかったんじゃないかと思うけど紙面的な問題もあるのだろう。
書かれている文面はさすがというか納得のひとこと。
歳を重ねるにつれ、肩肘張らない生き方にシフトしている気がする。
人の目を気にするのではなく、本当に自分が良いと思ったものを選ぶ。クルマ選びにも変化があった。
人生で初めてのフランス車、プジョー508を手に入れたのだ。無難なクルマばかり乗ってきた私が言うのも何だが、
クルマが人を変えることもある。
この最後の「クルマが人を変えることもある」が実にいい。
そのとおりなんだ、クルマは人を変える。
生活に寄りそう相棒であるからこそ、乗るクルマひとつで人生が変わる。フェラーリでもジムニーでもそれは同じだ。フェラーリを持てば無意味に六本木に行きたくなるだろうし、ジムニーを持てば毎週末は林道だ、生活ががらりと変わるのだ。
プジョーはそうだな、長距離が増える。
記事にも「クルマが人を変えることもある」として「京都までのロングツーリングを思い立った」と書かれている。
ぼくも会社帰りに東京から熊本までサウナに行こうと思えた。
これはプジョーでなければ叶わなかった話だ。
そう、生活はがらりと変わった。
最高の旅の予感、春の京都を目指す
自粛要請が出る前の週、ぼくらは京都を目指していた。
なぜ京都だったのか、たしかそれはその二週間前にスシローで飯を食べているときに京都のホテルが安いというようなツイッターの投稿を見て、その場で値段を調べたら二人でスィートルームが1泊8000円とか破格の金額になっており、これなら行くしかないだろうと思い、その場でキャンセル不可の予約をしてしまったからだ。
京都はまともに観光したことがあまりない。
修学旅行は京都駅のジョイポリスだか大きなゲーセンでずっとゲームをし、飽きたら京都駅で電車の写真を撮っていたら終わった。
強いて言うならば、夜中に部屋を抜け出して同じ学校にいた付き合っていた女子と京都市役所のあたりでいちゃいちゃしていたくらいの思い出しかない、正直どこを回ったかまるで記憶にないのが困る。
そんな京都に行こうじゃないか。
なるべく下道を使い、千葉を出発して4時間後の午前6時・・・朝風呂としてこれほどの贅沢な施設はないだろう、「しきじ」にぼくたちはいた。
朝サウナは最高で、頭から浴びるしきじの水は寝ぼけた身体を叩き起こす。
とても風が強い日だった。
三重県で大きな事故があり二名が亡くなった、その影響で早朝からずっと通行止めの区間が途中あったりしたものの、出発から10時間後には京都東ICに到着した。
海外からの渡航者は減っているのかもしれないが、日本人客は相変わらずなのか京都東ICも県外・・・主に関東からのナンバー車が目立った。
まだ知らぬ京都を往く
金閣寺も銀閣寺もじつのところ行ったことはない。なにしろ持っている知識が「どうせ金色なんだろ」とか「どうせ銀色なんだろ」とかその程度だ。神社は好きだが、寺は本当に興味がない(ぉ
哲学の道の桜はまだ咲いていなかった、あと一週間遅ければ・・・わからなかったがどのみち自粛要請期間だったし、あの天気では関東から関西方面へは来れなかった。
哲学の道と言えば「ちとせちゃん」だ。
京都でどこを巡ってよいのか迷ったら「おこしやす、ちとせちゃん」を読んでおけばいいと思う。この漫画とアニメを見ておけば主要な京都の観光スポットは網羅できるし、なによりちとせちゃんが物凄くかわいい。漫画もいいけれどぼくはあの可愛いちとせちゃんの鳴き声と動きが堪能できるアニメがお勧めだ。
そんな哲学の道を抜け、銀閣寺までの緩い登坂を歩く。
そういえば今回の旅行は珍しく歩いた。
いつもは自動車での移動がメインなのにね。
単純に京都の町中を自動車移動は渋滞で時間がかかること、そして駐車場代がかかるので上限料金があるところに停めて交通機関で移動したほうが安上がりでかつ早いという理由もあった。
京都の公共交通機関は発達しているからね。
コロナの話もあり、あまり混雑する公共交通機関は気分はよくないが、短距離の移動であればいいと思っている。
なによりそれがNGなら通勤電車の方がはるかにやばい。
銀閣寺は思った以上に歩かされる、というか園内に上り坂が多くクルマに頼りきりの体が徐々に悲鳴をあげてくる。何しろ「しきじ」でサウナした時間や休憩を除けば8時間くらいはアクセルを踏み続けていた足で歩くのは厳しい。
帰り道の参道で買った「神風」のハチマキはなかなか楽しい。
これを巻いて軍歌を流してプジョーで走れば立派なジャパニーズ・プジョリストだ。
本国からそろそろ怒られたほうがいい。
霊鑑寺の特別展
ちょうどこの時期に特別展をやっていた霊鑑寺へも行ってみた。
銀閣寺からはちょっと歩くが行けない距離ではない。
期間限定でしか入れないお寺様らしい。
ちなみに何の花かはわからない(ぉ
まるで花になど興味はないし、種類を覚える気もない。とりあえず全部桜って言っておけばいいだろう、それくらいの認識でしかない。
ただインスタ蠅しそうなスポットが多く、気分転換に歩くのはちょうどいい。
クルマに戻る途中で買ったコーヒーをここだけ咲いていた桜の木の下で飲む。
夜の京都へ行こう
銀閣寺からホテルまでは距離にすれば10kmもなかったが、渋滞が酷く1時間以上もかかってしまった。これが嫌で京都では電車移動を決めた。
格安だったホテルのプランには駐車場がセットではなく、近くの有料パーキングに停めることになった。
少しだけ京都市街地から離れた場所にあり不便は不便だったが、この不便さが生んだ交流もあったので今となってはいいところにホテルを取ったなと思う。
そんなホテルで少し休憩し、最寄りの駅から二条城を目指した。
京都の電車ではマスクをしている人が少なく、関東では信じられない光景だった。
まだこのときはそれほどまで危機感がなかったのか?
今となれば京都の大学でクラスタが発生しているのでそんなことはないかもしれないが、逆にマスクをしていると「こいつらコロナなのか?」的な視線を向けられているような気さえする。
地上を走っていたおけいはんはすぐに地下に入り、1度の乗り換えを経て二条城。
二条城を知っているのは歴史とかそういうのではなく戯言シリーズで。
京都といえば西尾維新だ、異論は認めない。いつか京都の街をベスパで走りたいものだ。
そんな二条城に来たのはFLOWERS BY NAKEDをみる為だった。
※コロナの影響で今は休止中の模様
チケット売り場もコロナ対策で間隔を開けてくださいと言われていたけど無理に決まっている。そんな光景を眺めながら30分ほど並んで入城。
定番の記念撮影、こんなことしてるからコロナに罹るんだよ。
プロジェクションマッピングを使ったアートが非常に幻想的だった。
人ゴミに長時間いるのもリスキーなのでさくっと会場を後にして、人気のない中華料理屋で静かに食事を取る。
京都らしい食べ物は明日以降だ、今日はもう疲れた。
本能寺ってこんなところにあるんか…めっちゃ街中やん?
池田屋もすぐ近くにあった。
そこからバスで数停留所先にある「サウナの梅湯」、京都に来たらサウナだろ。
ここに来るのは二回目だけれど、やっぱり京都の銭湯は水風呂がいい。
関東の銭湯と比べると湯船が深い気がする。
狭くて熱いサウナで徹底的に蒸してもらい、これでコロナも殺せるはずだ。
そんなサウナのあとの水風呂は最高で、もう完全に身体がお休みモードになる。
気合でホテルに帰り、なんとなくニュースで上野では花見が行われているなんて話を聞きながら、気が付いたら寝落ちしていた。
PEUGEOT3008の燃費が悪い
なぜだろう、今回の旅はえらく燃費が悪い。
通常燃料計半分で神戸まで行けるクルマが、京都の時点で半分を切っており、後続可能距離は500km以下だ。
スロコンを取り付けた影響なのか、下道区間が多かったからなのか、よくわからなかったが普段から燃費がよいクルマの燃費が悪化すると少々不安になる。
距離も40000kmに届こうとしている。
燃料フィルターなど消耗品の交換時期でもあるので帰ったらメンテナンスはしっかりしよう。
そう思った1日目。