大型二輪のナンバー返納
自宅マンションの駐輪場に眠るGSX1300Rは、もう車検が切れて二年放置。。
定期的にエンジンをかけているとはいえ、機能的にはオーバーホールが必要だな。。
特に10万kmそのままの足回りではもう本来の性能は出せないし、300km/h出したくもないw
二度に渡る追突事故でライダーとしての自分は終わった。
ハヤブサのような前傾姿勢は首が持たないのだ。
プジョー3008にしたのもバイクの代替的な意味合いもある。
バイクほどの開放感はないにせよ、パノラミックサンルーフと高燃費、ハヤブサも高速道路なら22km/Lくらいは出せたが、プジョー3008はそれよりももっと燃費がよく、快適により遠くまで行ける。
旅の楽しみは二輪車の方が上だったが、色々な環境を考えると遠出にバイクはもう厳しいのかもしれないと漠然とは思っている。
駐輪場に放置されるハヤブサも可哀そうだ。
そろそろお役御免でもいいかもしれない。
税金の関係もあるので月末の陸運局に足を運んだ。
大型二輪のナンバー返納は簡単
3月末という陸運局が1年で最も混む時期の朝、8時45分開局のところを8時50分に行って手続きを行ったが、窓口によっては50人待ちとかだった。
平時ならなんてことないが、さすがに密を避けろと推奨される中で1つの施設内に人が集まる陸運局は間違いなくクラスターの可能性を秘めており、サウナどころの比ではない。
ナンバー返納の手続きは簡単で、必要なものも少ない。
・印鑑
・ナンバープレート
・車検証
窓口は陸運局によって違うんだろうけど最初に手数料を払ってナンバーを返して、あとはなんかいろいろ窓口巡りして最後に税金の手続きをして終わり。
350円の手数料だけで完了。
混雑時期でも1時間弱で終わった。
廃車ではないので、また乗りたいときは車検を通せば乗ることはできる。
でももう乗らないだろう。
これで終わりにはしたくない
ハヤブサを買ったのはあの311震災があった直後。
社員のほぼすべてが出勤できない状況に陥る中、インフラ保守が必要だった自分は震災の2日後には通勤を再開することになったが、電車は動いていなかったし仕方なく会社から貸与されたママチャリで20km以上の道のりを3時間かけて通った。
そこに限界を感じた自分が二週間後に購入したのが中古のハヤブサだった。
憧れたハヤブサだったが、まさか震災をきっかけに乗ることになろうとは。
これほどに通勤に不向きな巨体もないが、案外普通に使えたし不動になったのは発電機が熱で死んだ1回きりで9万kmをほぼノートラブルで走ってくれた。
国産車の信頼性は半端ないね。
四輪より先に二輪でこの世界にやってきた、だから今でも四輪よりも二輪の方が好きだ。
不便極まりなく、実用性もない二輪車だが旅の楽しみは四輪では味わえない。
雨が降れば泣きたくなるほど辛いし、何度も心が折れそうになる。
それでもその先で見た景色は安楽椅子の四輪よりも遥かに素晴らしいものと感じられる。
でも、身体がそれを受け付けなくなった。
前傾姿勢は今のぼくでは1時間も続けられない。
だから一旦二輪は降りているが、いつか必ず戻ってくる。
そのときはネイキッドかもしれないし、スクーターかもしれない。
わからないけれど戻ってきたい。
ちょうど登録から9年目、ハヤブサのナンバーは消えた。
物はあるけどナンバーはない、公道を走れない。
複雑な心境、春だしセンチな気持ちにもなるだろう。
出会いの季節でもあり、別れの季節なのだから。
ハイハ゜ーハ゛イク VOL.27 SUZUKI GSX1300R Hayabusa (バイク車種別チューニング&ドレスアップ徹底ガイド) (NEWS mook―ハイパーバイク)
- 発売日: 2008/05/31
- メディア: ムック