金曜日は本厚木で
本来ならばおとなしく家に引きこもれという話なのかもしれないが、あくまで国は「自粛」としか言っていない。
どう捉えるかはそれぞれだと思うけれど、経済活動を止めれば死ぬ企業も多いだろう。
金曜日に訪問した会社の社長も恐らくもって半年だと嘆いていた。
「誰も悪くはない」
もともとコロナが流行っても流行らなくても時間の問題だったのかもしれない。
とはいえ、ひとつの企業が倒産すれば多くの従業員にも影響する。
なんともやるせない気持ちになりながら、帰り道でこのサウナに立ち寄った。
地下の楽園URBAN SPA
アーバンスパはつい先日の3月11日にリニューアルオープンしたばかりの施設。
本来なら盛大に祝われ、それなりの来客だって見込めるイベントであるリニューアルもコロナの影響で静かなものになったのかもしれない。
ここだけではない、ホテル業界などもオリンピックなどを見込んで春にオープンするところは少なくなかったはずだが、本当にそれどころではない。
キャッシュがあるところならそれなりに持ちこたえられるかもしれないが、自然災害と違い収束のめどは立たないし、目に見えないものを相手にしており、かつ日本人が大好きな自粛ムードの中で大々的に騒げば叩かれるという苦痛もある。
施設は閑散としていたが、言い方は悪いが人が少なければ感染リスクは抑えられる。
駐車場は3時間無料なのでクルマでも来ることはたやすい。こういうときだからこそ可能な限り公共交通機関の利用は避けたいし、気は使う。サウナには行きたいが、電車でしか行けないような場所はなかなか足が重くなる。
20時を過ぎれば870円という金額で楽しめるのが凄い。
バスタオル・ハンドタオル・サウナマットがついている。
一瞬戸惑ったのはロッカーキーの番号とロッカーの番号があっていないところw
1003の場合は下一桁で「3」のロッカーが該当する。
4桁のロッカーはここには存在しない。
新しい香りがするサウナ
浴室に人はいてもサウナまで来る人はごくわずかだった。
広々したサウナ室に距離を置きながら3人が座る。
ヒーター横の上段を陣取り温度計を見れば「90℃」となっていた。
適度に湿度もあるので十分に耐えられる。
構造的に扉が開いても熱が逃げにくいのか、人の出入りはそれなりにあったが寒気を感じることはなかった。
まだ二週間ほどしか経っていないサウナはいい香りがする。
男性サウナは18時から100℃になるとブログには書いてあったがなぜだか90℃だった、100℃の高温サウナも体験してみたかった。
というのは水風呂がよかったからだ。
アーバンスパの水風呂は湯船と同じくらいの広さがあり、そして冷たい。
14℃を経験するとやっぱりサウナは100℃にしてもらいガンぎまりしたいなぁという思いはあった。
サウナ室で流れていたのが魔女の宅急便・・・ぼくはこの手の作品が嫌いで、どうにも心が落ち着かなかったので2セット目で退館してしまったがそれでも十分にアーバンスパのよさが伝わった。
「マジで無理しねーよ、コロナに罹ったら国民からグーで殴られっからさ」
残念ながらこんな時期なので声を大にしてサウナも楽しめない。
仕事先でも気を使うし、マイホームの名古屋は連日コロナ騒動で「民度がー」と言われるほどの騒ぎようで落ち着きもない。
だけど余計なストレスをためることの方が不味い。
在宅勤務が始まって以降、社内で対策チームに入っている自分のところには連日のように罵倒のメールが届き辛い気持ちにもなる。
緊急事態宣言はまだ出ないのかとかぼくに言われてもわかるわけがない、東京都に聞いてくれとしか言いようがないし、「なぜそんなこともわからないんだ」っていつから弊社は東京都よりも早い段階で情報を得られる機関になったのだとこちらが逆に文句を言いたくもなる。
平時なら、みなさんの優秀な頭脳をもってすればそんな質問が的外れであることはわかりそうなものだが、そういう冷静さを皆失っている。
こんなときだからこそ、適度にストレスを解消する方法をみつけねばよくない結果が待っている。
だから、両手を広げて愉しむことはできないが、静かに、サウナを愉しみたい。
この調子では夏休みにボーナスを使ってフィンランドへサウナに行くなんてのも無理そうだしね、、
ぼくらはできることを、できる範囲でやっていくしかない。