熊本→福岡
熊本のサウナを堪能したあと、佐世保へと向かっていたが途中何気なく開いたSNSで福岡にある「天拝の郷」のサウナが最高すぎるという書き込みを見たので行かねばという使命感に駆られ目的地を変更した。
佐賀空港からなら二日市へ行くのも佐世保へ行くのもそう変わらない。
佐世保名物「サウナサン」は24時間営業だし、天拝の郷は23時までなので優先度を考えれば福岡に行くほうがいいだろう。
2月半ばにリニューアルしたばかりというサウナも気になるじゃないか。
そのサウナには神が住む
二日市といえばほぼ一年前に出張で泊まった宿がある場所だ。
もしそのときにサウナが好きだったら、あんな無様な出張の暇時間を使わずサウナを堪能できたに違いないと後悔もあるが、それは今が楽しいがゆえの後悔なのでポジティブに捉える。
ともかく二日市だ。
あのときは電車と徒歩で街を歩いたが、プジョーで行くとまた違う風景が見える。
住宅街を抜け、急勾配を登った先にその施設はある。
いわゆるスーパー銭湯的な施設で、非常に綺麗で活気に溢れている。
「華ほたる」が老人の楽園なら、天拝の郷・・・もとい天拝の湯は家族連れの楽園だ。
人は多いはずなのに誰も「37」を取得していなかった、2月22日・・・「猫の日」の21時ごろにサウナーはここにいなかった?ということだろうか。それとも福岡の県民性としてそこまで「37」にこだわりはないのだろうか。
リニューアルされたというそのサウナにもう涎が出そうであるが、早る気持ちを抑えて丁寧に汗を流し、湯船に浸かり、サウナ室を観察する。
サウナは2種類「さうな鎮守の森」、そして「さうな天満宮」だ。
太宰府天満宮のお膝元、なんというかサウナの名前からして神々しい。
まずは太宰府天満宮の名のもとに、「さうな天満宮」の扉を開ける。
そこには神がいた。
「さうな天満宮」で神との対話をする
筑紫野 天拝の郷 (Chikushino Tenpainosato) - 投稿 | Facebook
公式の写真を見てもらえばわかるように控えめに書いて「最高」の2文字しかない。
セルフロウリュができるだけじゃなく、サウナストーブが人間の座る位置より低い場所にあるため蒸気がいい感じに来る。
86℃とそこまで高温ではないが、ロウリュのおかげでいい感じにあたたまる。
マナーのいいサウナーたちが集う静寂の空間になっており、ロウリュも2回程度で済ませてくれるのでいい感じの温度で楽しめる。アホみたいにかけすぎる奴は万死に値するし、ひとりのときにやってくれたまへ。
とにかく静かだ、静寂がいい。
TVのあるサウナもいいが、この静かな空間でただただ自分と向き合う、自己対話の時間が好きだ。
8分・・・この時間を天満宮で過ごし眼の前にある水風呂へ飛び込んだ。
15℃・・・この水がカチンと体に響く。
屋内のととのいスペースもいいが、やっぱり露天スペースがあるので露天へと出よう。
「サウナは進化している」
天拝の湯の露天スペースから二日市の町を見下ろす。
二日市は福岡空港への着陸コースにもなっており、ととのいスペースから飛行機を眺めているのが最高に気持ちいい。
2セット目は「さうな鎮守の森」へ入る。
サウナ室のつくりからは想像できなかったが、入り口をあけると三段目に出る不思議なつくりをしている。
サウナストーブの反対側には鳥居とサウナストーンが祀られるなど荘厳な感じがする。温度は低めで結構子供も入っていてびっくりした。
フィンランドサウナと日本の宗教を融合させた変わり種、こんなサウナは初めてだし、たぶんほかの施設にもこんなサウナはないんじゃなかろうか。。。
ただ神秘的というか雰囲気を作っているだけなら娯楽だが、ちゃんとサウナとしても抜群によく、なんならサウナ室の外にヴィヒタもあるのでかなり本格派だ。
こんなサウナが福岡にあるとか最高すぎるんじゃない?
なんなら熊本も近いし、湯らっくすとは違う意味で楽しい。
「サウナは進化している」
そう感じる瞬間だった。
サウナサンを後回しにしてでも、今日ここに来ることができてよかった。
天拝の郷はわざわざ東京からでも行く価値がある、素晴らしいサウナに出会えるまさに「サウナの神」が宿る場所。サウナに神様がいるとするならば、間違いなくこの天拝の郷にはその神様がいるのだろうね。
サウナ飯は近所の餃子の王将(ぉ
さぁ、次はサウナサンだ。