奈良に行こうと思う
奈良でペンギンクリエイターさんたちのイベントが有るって聞いた!
行くしかないだろ(使命感
自宅から奈良まではちょうど500kmほど、往復1000kmならさくっといけるっしょ。
近鉄百貨店が開くのは午前10時頃だったはず。
日付変更と同時に出発しても会場が開いていないのでは仕方がないし、何より今年の冬は例年よりも寒いようで、そんなときに0時ごろの高速道路を使ってに走るというのは半ば自殺行為に思えたので出発は3日の午前3時に決定。
極寒の東名高速
十分寒いけど、AM4時までに高速乗らないと深夜割引が使えないw
首都高をかっ飛ばし、ぎりぎりで東京料金所を過ぎて3時50分港北PAに到着。
寒すぎるので屋内に退避する。
冬にバイクに乗ればどんなホットコーヒーも普段の5倍はおいしいと思うw
出発して1時間だというのに体はキンキンに冷えて体力をかなり消耗してるw
まだ平地なのにね…これから静岡の山岳地帯だよw
なんでこんな辛いことやってんのって、やっぱバイクが好きだからなんだよな…
新東名120km/hアタック
東名高速も大井松田を過ぎたあたり、気温が大きく下がり5℃を下回る。。。
視認性悪化を覚悟でスクリーンを最上段にしたままだったけど、外気温が低すぎて走行風を回避できただけでは、あまり効果がない。
身体にはホッカイロを2枚貼っていたけど、その効果も感じられないorz...
100km/hで走ることをやめ第一車線を80km/hで流すトラックの後ろを走る。
速度を落として走行風による体の冷えを予防…もうこれくらいしかできないw
新東名に入り、そしてすぐに訪れる「120」の標識を見てアクセルをワイドオープンし、DCTは1,2秒のラグを伴い2速シフトダウン、耳に響くトラックのようなバタバタした排気音で車速は一気に80から120へ…
寒いwwwwwww
風が容赦なく体温を奪い、ワイドオープンしたスロットルをすぐに緩めたわw
巡航は100km/hが限界、それ以上は寒くて体が耐えられない(´;ω;`)ブワッ
真冬にも対応できるジャケットを着ているとはいえ、体感気温マイナス20℃近い状況に耐えられないよねw
あまりの寒さに涙が出てくる、たまらず駿河湾沼津にピットインした。
時刻は5時半過ぎ、ここにきて二輪車を見かけるw
頭の悪い奴が他にもいるもんだな(誉め言葉)と思いつつ、どこかにいるだろうライダーに「お互い頑張ろうな」と無言の励ましの言葉を送り、先へ。
急いでいるには理由がある、10分後には雨が降るらしいんだよねw
雨具は持ってきているもののなるべくであれば使いたくないしw
出発してすぐにヘルメットのシールドに水滴がついた気がしたけどそれっきり。
ほとんど雨の影響もなく、気温は8℃まであがり、体感は暖かく感じられるようになり「これならすすめる」と感じたw
朝食、そして同胞との遭遇
体感気温が上がり、120km/h巡航ができるようになると一気に時間を短縮できる。
ものの数十分でネオパーサ清水まで到着することができ、ここで朝ごはん。
車中泊なのか休憩するクルマの数は多いように見えたけど、二輪車は相変わらず少なく、遠目に1台、停車中のものを確認できた・・・おっと。
X-ADV、新旧が平日朝6時の清水のサービスエリアでエンカウントする。
向こうも関東圏のナンバーだった。
テンションはあがるが体温はあがってこない、体感はいくらかマシになったとはいえinゼリー1つしか投入していない身体はカロリーを欲している。
朝食を取れば多少なり体温を上げることもできるかな…
すた丼の店にあった、すた丼ぽさを微塵も感じられない朝食セットを注文。
汁物があるだけで一気に体温が回復し、米を一気にかっ込んで身体の内側から熱を呼び起こす。
40分も休憩はしていなかったと思うが、これ以上は到着時刻が遅くなるので長居は無用、さっさと先を目指そうか。
時刻は7時前、外はすっかり明るくなったね。
太陽が昇れば気温も上がりだすし、ここから先はきっと楽になる。
快晴ロードを行け
新東名を抜け、やがて伊勢湾岸道に入ると渋滞やトラックの量が増えてきた。
ブレーキを握らなければ突っ込んでいるぞというタイミングで割り込んでくるw
なにこのスリーワイド…邪魔なんだがw
ところどころ休憩をいれ、その都度インゼリーを流し込みながら先を急ぐ。
当初昼前には到着可能だったものが三重の時点では正午過ぎと大幅にロス。
制限時間は24時間、充分な余裕はあるがそれでも先を急がないとね。
奈良へ向かうルートの定番、亀山から名阪国道。
相変わらず流れ速いなぁ…おかげで到着時刻は短縮できたけど。
天理まで名阪国道で抜けるのではなく、山添ICで降ろされた。
なかなかハイペースのワインディング。
ただ日陰で寒いし、凍結も怖いw
ヤエーをくれるライダーも多かった。
奈良公園の近くに出たよ。
めっちゃ鹿おるやんwwww
シカが放し飼いどころか、普通の県庁近くを歩いており渋滞ができてたw
到着
平城京を横目に、目的地はもうすぐそこ。
近鉄百貨店奈良には二輪用の駐輪スペースがちゃんとある、分かりづらいけどw
道路からの入口がどこにも見当たらず、どうやっても歩道を走る羽目になる。
駐輪場のゲートが相当狭い。
大型二輪も駐輪可とあったけど幅ぎりぎりだったよw
急ぎジャケットを脱ぎ、百貨店内へ。
イベントスペースにやってきた!
開催日三日目で結構売れ切れていたグッズもある中、めぼしい子たちをピックアップ。
いつまでもいたら確実に破産だねw
戦利ペンはこんなものです。
あとは東京へ戻るだけ!
でもそのまま戻るのでは面白くないということで暗峠に行くよ。
国道308号線 暗峠
「暗(くらがり)峠」その正式名称は国道308号線(暗越奈良街道)というらしいよ。
名の由来は昼でも暗かったからとか馬の鞍(くら)がひっくり返るほど急な坂が続くからとか?
おおよそ国道とは思えないほどの狭さと急こう配が続くことで有名で既に数多くのブログや動画などでそこを渡る様子走ってるけど、知っているだけで実際に走ったことはなかったんだよね。
いくら難所と言われてもそれは徒歩・自転車・低排気量のバイクとかの話であってナナハンにとっては大したことはないだろうけど。
奈良県側からだと案外普通の峠だね。
暗峠の「らしさ」を体感できるのは圧倒的に大阪側から。
有名なカーブ、下りでこれはかなり怖いwジェットコースターのようなこう配を下る。
大阪の町並みが見えた。
最初の写真「西池」バス停から、大阪側の起点となりそうな場所までは15分もかからない。
非常に短いけど、これを徒歩や自転車だと相当しんどかっただろうね。
逆側から上るほうが、大変さが伝わる。
とはいえDCTだし、ナナハンのトルクがあるADVは普通に登ります。
どんな場所でも安心して走っていける、DCTのメリットはこんな場所でも活きるね。
旅バイクだから、こういうイージーさもありがたいよ。
暗峠の狭さをわかりやすく表現するトンネル。
全幅1800mm以下は通行不可と書かれているけど、いけないこともないと思う。
自分のプジョー3008でここには行きたくないかなw
奈良の町並みを前にしながらきた道を戻った。
奈良に来たのでお参りに
暗峠を抜け、法隆寺駅を経由して次なる目的地へ。
奈良に来たのだから奈良らしいことをしなければ勿体ないよね?
奈良らしいことがどんなことなのか?
神社仏閣が立ち並ぶところなら参拝くらいはすべきじゃん?
やってきたのは大和(おおやまと)神社。
戦艦大和ゆかりの神社。
航海安全!肝心の大和は沈んだ気がしないでもないけど、航海安全!なので交通安全ということでバイクにもぴったり?
参道の長さは戦艦大和の長さとほぼ一緒らしい。
これ結構距離あります。
海上自衛隊のひゅうが。
これで197m。
大和の全長263mを全力疾走するだけでも大変だし、更に縦方向の移動もあるのでそう考えると巨大戦艦半端ないね。
帰りの無事とこれからの安全なライドを祈願して…
15時半とタイムリミットであるAM3時まで残り12時間を切ったので帰路につく。
極寒の山越え
お気づきの方も多いと思う、朝食からまともなものを食べていないw
食にこだわらないライダーだけどさすがに体力的にはしんどいわ。。
針TRSならなんか食べられるでしょ。
休日ならバイク西の聖地、関東で言うところの大黒みたいな扱い?
食事処があったので豪華に焼き肉w
自宅まで残り500km弱。
12時間なので下道だけでは間に合わない、途中から高速に乗らないと。
名阪国道を東へ、三重のあたりにくると気温は一桁へまた下がる…
日中は暖かかったので薄着になったけど、そろそろきつい。
途中で止まり、防風のアウターを履く。
19時前、ここは三重の長島スパーランドとかの近くだった気がする。
このあたりでゾロ目になった。
納車して3ヶ月くらいなのでまずまずのペースだね、SSTRもあったにしては控えめ?
平均燃費は300km近く走って、32km/Lを超えた!すご。
途中で事故渋滞にハマり、愛知を抜けるのに時間はかかってしまったが気分的には23号で蒲郡あたりまで来ると帰ってきた感がすごいある。
そしてゴール
蒲郡の時点でなかなか時間的には厳しくなってきた。
何よりそろそろ眠気との勝負(´;ω;`)ブワッ
20時間近いライディングと、一桁前半の気温が体力を容赦なく奪う。
クルマであれば仮眠しようと思えるが、二輪ではそうはいかない。
夏場であればシートに座ったまま仮眠できるが冬場にそれは自殺行為。
行けるところまで行こう、そして高速に乗ろう…
浜松まで来るといつも渋滞しないような場所がなぜかかなり詰まっていた。
さすがにクルマが横になっていて、人が閉じ込められているとまでは思わなかった。。
清水ICから高速に乗り由比で最初の休憩…二輪エリアに入れない。。
ここにトラックを止める必然性がよくわからない。
トラックスペースはガラガラだけどね。
この時間に二輪も車椅子スペースも使う人がいるとは考えにくいけど、良識を疑う。。
このあとの休憩は愛鷹で15分の仮眠をとったくらい。
予定時刻をオーバーしてしたものの、AM3時過ぎ無事帰宅。
総走行距離は1,079km、後半はだいぶ飛ばしたので燃費は29km/Lだったけどそれでもまぁ車格を考えれば十分な低燃費だったと思います!