ハンドルバーライザーを取り付けたのは随分と前の話で、パーツ自体は納車前から届いていたのでSSTR前にはつけていたと思う。
これを装着することで外人向けのポジションになっているX-ADVのハンドルを高く、手前に持ってくることができ日本人の体格でもライドしやすくなる…らしい。
確かに手前に来ることで長距離を淡々と走るような場面での疲労度は少ない、腕が緩やかに、だらけるように曲がるのでピンと張る姿勢で長時間ライドするよりは負担が少ない。
ただメリットばかりではなくデメリットももちろんあり、それが低速時の取り回しの悪さだった。
ハンドルが近すぎることと、自分の腕が長いこともあり全開までハンドルを切るようなUターン時の操作が非常にしずらくなったのだ。
純正のハンドルは少し低い位置にあるので高さだけは変えたい。
そこで今回導入したのがこの20mmアップのバーライザーだ。
ハンドルアップスペーサーとか自分は昔呼んでいた気がしないでもないけれど、これはセパハンのハヤブサにも導入しハンドルを高くすることで取り回しと長時間のライディングで腕にかかる負担を減らせるアイテムとして大活躍した。
それまで付けていたバーライザーと比べると形状が違うことがわかるが、窪んでいる位置だけ手前に持ってこれるわけだ。
ただ高さだけを変える、これだけでずいぶんとライディングは楽になり、ハンドル位置を前後に変えないため純正と扱いやすさはそこまで変化がないのがいい。
こういう理想を追求するのは本当に難しい。
リチウムイオンバッテリー限界チャレンジ
ついに関東平野部も朝は氷点下の世界、こうなるとリチウムイオンバッテリーにとっては厳しい条件となる。
もともと6℃前後を境にして「儀式」を行うわずに始動できるか否かが決まるが、これは確実に「儀式」がいる。
ちょうどスクリーンを交換する作業があったので10分ほど通電をさせてみた。
簡単に動画にしてみたけれどこの気温では10分通電させた程度では今にも死にそうな音を立てるだけでセル1発始動は無理だった。
リチウムイオンバッテリーはとにかく電池に負荷をかけて温めなければ始動性に難があるわけだが、そもそもフルLEDのX-ADVはそれが省エネであることも相まってそこまでバッテリーに負荷がかからないのではないかとさえ思う。
グリップヒーターをONにしても電圧が低すぎてグリップヒーター始動を表すランプが点滅するだけで暖かくはなっていない。
ハイビームかちゃかちゃやハザードを使う程度の10分間では無理だった。
手っ取り早いのはおそらく始動失敗を繰り返しバッテリーに負荷を与えることだがセルに悪影響があるんじゃないかと不安になる。
一度始動してしまえばあとは半日くらい放置しても始動性は特別に悪化することもないし、すぐにエンジンをOFFにして再始動しても問題ない。
一晩置いての朝一始動では無理だ、それがリチウムイオンバッテリーの難しさ、扱いづらさでもある。
必要なのは電熱ジャケットやグローブではなくバッテリーヒーターなんじゃないかと本気で思っている。
リチウムイオンバッテリー化を考えている人の参考になればうれしいです。
スクリーンをまた交換した
かなりの期間待たされて導入されたプーチのレーシングスクリーンSportだったが、早くもお役御免となった(何
新しく購入したのはX-ADVのパーツを多くリリースする日本のブランド「アンドロイドモーターサイクル」さんのスクリーン。
自分へのクリスマスプレゼントとして導入を決めた(何
そもそもなんで交換したのかといえば、たぶんもう理由はひとつしかないとみんな気づいていると思うけれど「色」だ。
ブラックは前が見えない、透過率驚きの0%という溶接眼鏡もびっくりの透過率の低さでスクリーンを最大位置にするとスポーツタイプだからまだ低いから上からのぞくようにすれば見えるものの視界の大半を「黒」が占めるのは結構違和感がある。
氷点下のこの季節にスクリーンを上げたくなるのはもう仕方ないと思うが、そうすると手前が見えないためすり抜けや普通のライド自体に影響がでるレベルで危険なのだ。
それにグレーの車体、その真正面を真っ黒が占める割合が多く実はそんなにカッコいいと思っていなかった(何
グレーが多少見えたほうがいい、それもあって次のスクリーンを探していたが、スクリーンもピンキリで難しい。
価格的なこともあったがX-ADVを知り尽くしているショップが出している製品ならまず間違いないだろうということでAMCさんから購入することとなった。
プーチのレーシングはその名の通り本当に低く、純正位置でも10cmだか低いはずで遠近法はあるにせよそれでもプーチの低さはなんとなくわかっていただけると思う。
AMCさんのスクリーンは純正をベースに上端をカーブさせることでヘルメットへの風のあたりを最小限にする工夫をしながらデザインも犠牲にせず、しかも純正にはないスモークというところが魅力的。
実際装着してもプーチよりバランスはよく見える。
スモークなのでそれでも暗いんじゃないのか?という声もありそうだけど全然見える。
街灯の多い場所を走る分には何ら問題は感じない。
明るい場所ならご覧のとおり透過率はかなり高い。
長さはプーチの短さが魅力であったが、形状がカーブしていることや長さが増したことで長時間のライディングでは間違いなく快適になっていることには違いない。
最初からプーチもスモークを買っておけばよかったものを…という後悔は若干あるにせよ人柱にならなければわからないことも当然あり、そのひとつがこれだった。
専門店がリリースしている商品なだけあって精度も完璧だけど仕様によっては注意があり、自分のようにハンドルアップしていたりナックルガードエクステンションを付けていることもあり最下段の位置でスクリーンとエクステンションが干渉した。
純正位置に戻すか、手前に出せるバーライザーに戻すか、エクステンションを外すかをすればどうにかなるが理想からまた遠ざかる。
冬場だけハンドル位置を下げたままにしておくというのもありなのかもしれないが…
2段目にすればぎりぎり干渉は回避できるのでエクステンションを装着している冬場だけは2段目を最低位置として使うことで暫定対処としたい。
エクステンションもそこまで高額なものじゃないし、アクリルだと思うのでやすりで削ってもいいんだけど冬休みの課題として少々考えようかなと。
そしてこのAMCさんのスクリーン、もうひとつ書いておかないといけないところが「重量」。
サイトでも軽いと書かれていたけれど、とはいえスクリーンなんて重さそんな変わらないだろうし、プーチのスクリーンのほうが短いんだから軽いに決まってる!むしろ交換したことで重量アップじゃない?ということで実測してみた。
計測は純正・AMC・プーチでいずれも同じ袋に入れた状態。
計測位置で若干の誤差はでるのでそこはご愛敬。
まず純正。
859グラム、これは残る2つのスクリーンよりもずっと重く、100グラム近い差があるものもあった。
純正に求められるのは壊れないこと、何かが当たったときや振動で割れることがあってはいけないしライダーの保護のために材質や形状を考える必要がありこのような重量になるのは致し方がないと思う。
続いてプーチ。
ショートタイプのスクリーンなので当然軽い。
763グラムと純正よりも100グラム近い軽量化になっている。
ではAMCさんのはどうだろう?
716グラムと圧倒的に軽い!
短いプーチよりも軽いというのは逆に驚き。
純正より長くなったのはご愛敬ではあるけれど防風性能もスタイルも視認性も犠牲にせずに純正どころかレーシングタイプのショートスクリーンよりも軽いというのは専門店がなせる業かなと驚きでした。
そんなアイテムの他にもチェーンガードを怪しいチャイナ製に変えてみたり。
これで多少は洗いやすくなった。
とりあえずこれで一旦、バイクとしては自分が理想とする形にまた近づいたかなと思うのであとは本格的なシーズンである春に向けてちょこちょことパーツを揃えたりギアを揃えていきたいと思います。