ぴよこ☆くらふと☆わ〜くす

イタイタしい生活を送ってます。

GR ヤリスは令和のエボリューション?

GRヤリスを見るためにオートサロンに行ってきた

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三連休の初日、土曜日にオートサロンへ

むかしはモーターショウのほうに興味があったけれど、今やオートサロンの方が1000倍(当者比)面白く感じるのは自分が高齢者になったからという理由もあるのかもしれないし、家電みたいな自動車を展示されるよりカスタマイズカーのほうが魅力的と感じるようになったからってのもあるかもしれないなぁ(挨拶

 

オートサロンって自分の中の勝手なイメージでチバラキのヤンキーが集まるイベントで、大体会場でそいつらにカツアゲされたり、車に火炎瓶投げつけられたり、五体満足では帰れない感じなんだけど、いつしかちょい悪程度のイメージで、なんならメーカーも新型展示するよ!みたいなモーターショー番外編、ジャパンプレミアムもあるよ!になっていた(どんな。。

 

 

今回の目玉は自分的にはGRヤリス、これを見るために入場料を払う価値があるっ!

ラリーは速いクルマがカッコイイ

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GRヤリスはすごい人だかりでその期待の高さを思い知らされた

写真は散々眺めていたけれど、実物のGRヤリスを見て購買意欲が爆上げになったw

ニューモデル速報 第591弾 トヨタ ヤリス のすべて (モーターファン別冊 ニューモデル速報)

ニューモデル速報 第591弾 トヨタ ヤリス のすべて (モーターファン別冊 ニューモデル速報)

  • 作者: 
  • 出版社/メーカー: 三栄書房
  • 発売日: 2019/12/28
  • メディア: ムック
 

 

ベースモデルのヤリスと比較するとデザインがまさにエボリューションだった。

 

欧州ハッチバックさえイメージされたヤリスのデザインを元に、ラリーで勝つためという要件を盛り込んだホモロゲーションモデルとしてはめちゃくちゃカッコイイ。

 

必要なのは勝つためのデザインであって、お洒落は二の次、三の次。

 

ラリーやダートラはサーキットで行うレースとは違い一定速度で走っていることができず、サーキットより圧倒的に低い速度レンジで高回転までぶん回し、灼熱の砂漠から極寒の雪山までありとあらゆるシチュエーションを走らなければならない。GTカーが川渡りをすることはまずないし、走行中に牛にぶつかるようなイベントもない、岩がごろごろ転がっているような場所を最低地上高がほとんどないクルマでは走れない。

 

空気抵抗が増えるとわかっても熱対策で穴だらけのボンネットやバンパーをつけなければいけないし、その取付だって規程で大きく変えることができないラリーなどに対応するためにぶつけても平気なようにある程度割り切ったものにしているはず。

 

ホモロゲーションモデルであるGRヤリスはまさにそういう戦うために生まれたクルマなのでデザインの随所から戦闘機たる資質を感じ取れる(´;ω;`)ブワッ

 

こういう熱いクルマが復活しておぢさんたちは歓喜する(´;ω;`)ブワッ

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この雰囲気、最高すぎる。

 

トヨタでなければ出せない地上の戦闘機

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何にしてもこのクルマはトヨタじゃなきゃ出せないだろうね。

 

トヨタがこれほどのクルマを限定でなく量産できるのはCAFE(企業別平均燃費基準)などの厳しい規制がある中、各社が限定モデルや少量生産でスポーツカーを販売する苦労の中をトヨタは圧倒的なハイブリッド車の台数などでそれをクリアすることができ、全体的に余裕があるからじゃんと思う。そしていまの社長だからこそGOが出された。車屋はこうでなくっちゃいけないとまさかトヨタに思わされる時代が来るとは思ってもいなかった。

 

そんな事情はさておいても、GRヤリスを構成するパーツ群を見たってカーボンルーフだったり、量産車にはおおよそ相応しくないものを備えている。

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サプライヤーとの付き合いや量産体制もレクサスなどで経験があるからできるんかね。

 

ブレーキや足回りも標準のヤリスとはまるで別物。

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標準は4穴なのでハブから変更されているし、ブレーキも相当にお金をかけている。

 

ちょいスポーティなグレードでヤリスを出すなら4穴で軽量ホイールでも搭載してブレーキパッドを強化する程度でも十分なはずなのに、わざわざハブまで変えて5穴化しているのは遊びクルマではなく競技ベースなんだと感じる(´;ω;`)ブワッ

 

軽量化に貢献するパーツもボンネットくらいは交換する人はいるかもしれないが、フェンダーやドアまでアルミ化するととんでもないコストがかかる。ブレーキキャリパーもハブも構造変更が必要な勢いだし、素人がやるにはハードルが高く、オーバーフェンダーもここまでやれば構造変更になるし、なによりシャシーだって別物だ。

 

 

アフターパーツメーカーが出すと採算が取れないのでより高価なパーツになるところを量産モデルでメーカーが出せばだいぶコストは低く抑えられる。

 

加工技術も量産体制があるメーカーの方が有利だし、一般公道で使う以上は安全面も必要でそのあたりもメーカーは当然配慮されているから気兼ねなく乗れるしノーマルなら問題なく車検だって通る。

 

ヤリスを魔改造すれば似たようなクルマはできるかもしれないけど車検も通り、保証もつき保険も契約できる・・・という気兼ねなく乗れるすべての要件を満たせるのはメーカーが出すクルマのメリットなんだよね。

 

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電動化されたらどうしようと思ったサイドブレーキもちゃんと手動(´;ω;`)ブワッ

 

エンジンだってほぼ専用だしね?

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未だに3気筒に対してネガな人がいるをの見るときっと昭和から令和に移行できなかったんやろなぁ(遠い目)と悲しくなるねw

 

今や3気筒のネガとされた振動なども対策されているし、シリンダーが4気筒より減る分、絶対的に軽く作ることができる。排気効率も4気筒より上げられるし、トルクも出しやすい。シリンダーが減れば当然のように燃費だってよくできる。競技車両としての魅力も出しながら、一般公道で普通に乗る分にはそれなりの燃費も出るんじゃないか?(ギア比の問題はあるけどもw)と思わせてくれるのがこの3気筒エンジン

基礎から学ぶ高効率エンジンの理論と実際

基礎から学ぶ高効率エンジンの理論と実際

  • 作者:飯島 晃良
  • 出版社/メーカー: グランプリ出版
  • 発売日: 2018/12/06
  • メディア: 単行本
 

450万円も払うのに3気筒なのかよってコメントを見かけるたびに、じゃあこいつはなんだよとi8を見て思う今日この頃。2000万円払って3気筒かよとか、3気筒だからi8を買わないって人はまずいない。

そもそもそんなことを気にする人は購入層からは外れているし、いちいち意見を聞くだけ無駄なのでSNSなどで呪いの言葉でも吐いていればいいと思うの今日この頃。

 

とはいえ自分も昔は3気筒=軽自動車のイメージしかなかったけどね。

 

MVアグスタを買ったあとに3気筒やばたん派になった←

 

そんなもんだよ人生は。

 

 

ホモロゲーションモデルに必要なこと

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駆動系からしてかなりコストをかけているね・・・。

 

センターデフだけ電子制御してくれるのが一番いい、競技を想定された構成。古くはランエボでAYCなどリアデフの電子制御もあったけれどラリーやダートをやる人はオーソドックスな機械式に変えることが多かった。

 

同様にGRヤリスも前後のデフは本格派なら交換するだろうね。

 

そうなると残されたセンターデフだけ電子制御化してくれれば、いずれトヨタ自身かアフターパーツメーカがセンターデフの制御に介入できるコンピュータを出してくれる気がしている。制御自体はコンピュータでバランスをとっているだけだと思われるので、設定値だけいじれれば駆動配分は自由自在に変更可能なはず。

 

変にフロントやリアに複雑な電子制御を組み込まないだけいい。

 

ヤリスに対するスポーティーグレードではなく、まったく別物の戦うホモロゲーションモデル、エボリューションなヤリス・・・今の時代ここまでやってくれるメーカーはトヨタくらいしかない。

 

 

会場にいたトヨタの方と話をさせてもらったら本当はもう少しやりたいことはあったが量産化コストの関係で断念したものもあるとおっしゃられていたけれどこれだけやってくれたらむしろ十分すぎると思ってる(´;ω;`)ブワッ

www.autocar.jp

自分も乗り換えのタイミングだったら間違いなくポチッただろうなぁ。。。

 

こんなクルマはトヨタにしか出せない、見れば見るほどにそう思い知らされる。

 

GR ヤリスはスイスポ絶対〇すマンか?

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TAS2020で展示されたスイスポカタナ

国内でライバルとなりうるものはなんだろうか?真っ先に思い浮かぶ現行車ではスイフトスポーツだったし、たぶんにそういう人は多いと思うw

 

ハチロクやロードスターはそもそも別ジャンルで、エンジンも自然吸気でお話しにならない、スイスポは同じテンロクターボ、馬力は140馬力とライトではあるし駆動方式もAWDとFWDなので違うがまぁクラスとしては似ている。

 

スポーツカー自体が死にかけ人形な国内市場でホットハッチってノートNISMOとかスイフトスポーツくらいしかぱっと思いつかないのが悲しい。

FWDだけど、サイズ感や6MTを操る楽しみという点では似ている

140馬力のスイフトスポーツと270馬力超えのGRヤリスでは勝負にならないようにも思えるが、スイフトスポーツの初代から持つ武器は圧倒的な軽さだ。

 

GRヤリスも1280kgと90年代のインプやエボに匹敵する軽さが魅力ではあるが、スイフトスポーツは驚くなかれな970kgとトン切りしており異様な軽さなのだ。

 

馬力がない分、とにかく軽い。

 

GRヤリスに対して300kg近い軽さはパワーがない分を補える武器になるだろうし、峠の下りなど限られたシチュエーションであれば驚くようなパフォーマンスでGRヤリスを追い回せるかもしれないし、ぶち抜けるかもしれない。

 

そしてスイフトスポーツはとにかく安い。。

 

6MTなら180万円だよ、安すぎるだろ・・・。

SWIFT MAGAZINE with アルトワークス  Vol .8 (ニューズムック)

SWIFT MAGAZINE with アルトワークス Vol .8 (ニューズムック)

  • 作者: 
  • 出版社/メーカー: 三栄書房
  • 発売日: 2019/10/19
  • メディア: ムック
 

これと比べればGRヤリスのハイパフォーマンス450万円はぼったくり価格に思えるのかもしれないけど、そこと比べるのは散々書いた通り大間違い。

 

生い立ちはどちらもラリーなんだけどね。。

 

GRヤリスの登場タイミングが2020年夏ごろと考えると、現行スイフトスポーツの初回車検組も乗り換え対象になるかもしれない。

 

タイミング的にもスイスポぜったいころすまんに見えるかもしれないけど、それはそれでいいことでもあり、乗り換え組が出ればまだ3年程度の新し目でそれなりにチューニングされた安いスイスポが市場に多く出回り、お金のない人でも手に入れやすくなる。そうなればスポーツカー市場全体が活性化される。

 

エボやインプからの乗り換え組もいるかもしれない。エボに至ってはモデルが消滅しており、乗り続けていた組もWRCの息吹を感じられるGRヤリスへ転向するかもしれない。

 

何しろAWDの旧車で現役で走り続ける人は維持費がえぐいことになる。

 

自分もエボのメンテナンス代金だけで年間どれほどかかったことか・・・。。

 

それなら新しいトラブルが少ないクルマに乗り換えた方が、よほどその車に愛着でもない限りはいい、現役で走り続けるならなおさらに。機械は整備すれば当時に近いパフォーマンスは出せるが、費用対効果でそこまでするのかしないのか?って話もある。

 

格安の中古のAWDスポーツを買うくらいならGRヤリスがいいと思うし、そこまで手が出なければスイスポあたりでも十分に戦える。

 

お金がなくても、格安になるだろうチューンドスイスポで腕を磨くことができるってわけだ・・・いい時代だな(´;ω;`)ブワッ

 

GRヤリスは素晴らしいクルマではあると思うし、自分がどの年齢であっても欲しいと思ったには違いないけれど、免許取り立てとかなら絶対にGRヤリスよりもスイスポのほうがいい。

 

ハイパワーで電子制御されたAWDはドライバーの荒を許容し、それなりに速く走れてしまう。これはドラテク向上には非常によくないことで、自分の限界を超えたところに簡単に行けてしまうので危険でもある。

 

最初はそこそこなパワーの安いクルマで練習するのがいい。オープンデフのFWDで曲がらない、トラクションがかからない、じゃあどうするのか?みたいなことを考えながら馴染みの峠やサーキットで上手くなるよう走りこむ・・・その後ならGRヤリスだろうとなんだろうとそれなりには扱えるようになっているはず。

 

自分は駆動方式はなんだっていいと思ってる。後輪駆動がうんぬんは正直どうでもいい。なんでもそうだけど自分が好きなものを使うのが一番だし、そういう中で自分は後輪駆動が嫌いだとはっきり認識して今に至る。

 

だからスイスポは全然いい。

 

安いというのは何にも勝る利点だ。最初はどうせぶつけるし、事故も起こす、そのときにパーツが格安で手に入る、そこまでお財布がダメージを受けない、これが走り続けるためには必要で、スイスポでもまだ高いくらいで10万円のぽんこつの軽自動車でもいいくらいだ。いきなりGRヤリスで走りこんだから、きっと練習すら躊躇うだろうね。

 

金のある年よりはどんどんGRヤリスを買って盛り上げましょう(´;ω;`)b

 

総論:GRヤリスが欲しいたったひとつの理由

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CVTコンセプトなんていうFWDとCVTのGRヤリスもあった

GRヤリスに魅力を感じたのは単にラリーカーで、自分がラリーが好きだからという理由もあるが、他にもあってそれがわかりやすく、メーカーの中の人が自分たちが作りたいと思えるクルマを作っているということが伝わってくるから!!

 

市場や顧客が望むものの声を拾うのは正解ではあるけど、やはり工業製品は尖ったメーカーの開発者たちが真に欲しいと思えるクルマを市場に媚びずに作ってもらうもののほうがいい。

 

「我々が欲しいものを作りました、欲しくなければ買わなくて結構」

 

それでいいじゃんね?w

 

お客様の顔色を伺いながら作るクルマはメーカーの姿勢としては正しいけれど、こういう尖ったクルマは開発者に好きなものを作らせた方が絶対楽しい。

 

高いから買わない、これこれこうだから買わないって人はどこにでもいるけど安心してほしい、誰もあなたたちをターゲットとは見ていない

 

文句のひとつも出る時点でメーカーはあなたたちの顔を見ていないし、誰もその声に耳を貸さない、そもそもここまでやった本気のクルマは人を選ぶ。クルマにも選ばれないし、あなたも選ばなくていい、それでいいじゃないかーと。

 

実際問題、事前予約が相当数入っているそうなのでこの尖ったコンセプトに賛同できた人はそれなりに多いってことだね。

 

自分も久々にココロオドル1台に出会えたので増車も視野に入れたい1台。

 

峠をまた走りたい、そう思わせてくれるクルマがまさかスバルでも三菱でもなく大嫌いだったトヨタから出るとは・・・長生きはやはりするものかもしれない。