大は小を兼ねるが大は小にはなれない。そんな当たり前のことを思いながら、以前ずっと前にフルモデルチェンジをしたトゥインゴを見たことがあった。
ニューモデル速報 インポート Vol.57 ルノー・トゥインゴのすべて
- 作者: 三栄書房
- 出版社/メーカー: 三栄書房
- 発売日: 2016/08/03
- メディア: Kindle版
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トゥインゴといえばぼくの中では犀川先生の車のイメージでしかない。
まさに「黄色ルノー」だね☆ミ
THEフランス車という感じのシンプルな内装!高そうにはまったくみえない。
実際ものすごくってほどではないけど輸入車のこのクラスとしては200万円を切るグレードなので実際安い。これにハイクオリティを求めるのは酷な話。いまどきは軽自動車でもこのくらいの価格帯でものすごい豪華装備満載なのに、輸入車なのでそこはご愛嬌。
もしこのサイズ感で高級感が欲しいのであれば、ルノーではなく兄弟車のメルセデスのスマートを買おう!
こちらにはブラバスモデルが存在している!
そういえば初代のスマートは三菱のコルトとプラットホームを共有していた希ガス。
なので当然初代はFWDだったけど現行モデルはトゥインゴ同様にRRレイアウトを採用している。
【smart Collection】 スマート フォーフォー 1:18 サファイヤレッド×ブラック
- 出版社/メーカー: Mercedes-Benz(メルセデス・ベンツ)
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デザインは前モデルよりも今の方が好きだなぁ
この手のクラスで言うと輸入車でのライバルはフィアット500
フィアット500のすべて (モーターファン別冊 ニューモデル速報/インポーテッドシリーズ vol.)
- 出版社/メーカー: 三栄書房
- 発売日: 2008/04/01
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VWのup!
フォルクスワーゲンup!のすべて (モーターファン別冊 ニューモデル速報/インポート 22)
- 出版社/メーカー: 三栄書房
- 発売日: 2012/09/26
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このくらいかなぁ。あんまりこのクラスの車ってないような気がします。
メルセデスのディーラーでトゥインゴのクオリティを売るのはブランドイメージからしてもなんだかちょっと違う気がするわけですが、スマートではクオリティはトゥインゴよりダンチで上がっているわけで、そこは驚いた。
どこのディーラーも屋内に展示してあるモデルはブラバスな気がする。
それは間違いなくクオリティがメルセデスに相応しいくらいには上がっているからなんだと思う(当然他のメルセデスと比べたら、例えばAクラスにだって劣るだろうけど。)。
内装だけ見比べてもトゥインゴとの質感は全然違う。
じつは標準車同士で見ると「そこまででもない」という印象を受けるけど、ブラバスならメルセデスディーラーで売れるくらいの高級感は出されていると個人的な意見。国産OEMに慣れてしまうとブランドマークを変えただけの車が兄弟車の印象だけどトゥインゴとスマートブラバスで比較するとまるで別物。ジープのレネゲードと500Xの関係性に匹敵するくらいにイメージが違う。
ただ、このクオリティを手にするためには相応の対価を払う必要があるね。
http://www.smart-j.com/forfour/
ターボモデルの非ブラバスですら260万円もしてしまう。この価格だったらなにが買えるだろうか?という疑問もしてくるけれど、それすら吹き飛ばせる勢いでブラバスになるとエクスクルーシブで312万円になっちゃう。
http://www.smart-j.com/brabus/
トゥインゴのターボモデルが190万円であることを考えると・・・
そこには安い軽自動車1台分くらいの価格差が生まれてしまう(滝汗
ただ、そもそもブラバスを高いと感じる人は、ブラバスの購入層ではない人だからそこまで心配する必要もないのかと思う!
ABARTH595コンペは400万円くらいする1.4Lのコンパクトカーだけども、それを買う人が「高い!」と文句を言うかと多分違う。あれはあれで金額にあれこれ文句を言わない層がターゲットだね。
だったらブラバスも同じじゃないかなと。
わざわざメルセデスのディーラーまでこの手の小型車を見に来る時点で価格にケチを付けるのは違うんだ。そういう人は最初からスズキのディーラーに行って、ダイハツのライバル車と比較して値引き交渉をする努力をしたほうが幸せになれると思う!この車を買う人は「もうこれに決める」の氏名買いだろう。
本皮シートはかなりイカしてる。標準車のシートと比べればそれは雲泥の差というやつだ。
標準車は如何にも格安な軽自動車品質なのに、ブラバスではイメージをダイブ変えてくる。
元々四人乗りの車なので座席の中央部分はデッドスペースになるけれど、そこをブラバスは巧く活用して左右独立シートにした上でドリンクホルダーと小物入れを付けてきた!なんでこういう発想とコストの掛け方を他のメーカもやんないにかと疑問に思うほどこれは素晴らしいアイディアだと思います!
ブラバスのイメージは小さな高級車。
本革シートにガラスルーフ、なにこの贅沢ぶりは。
お洒落は足元からというのであればこのホイールデザインもイケている。
グレードによってサイズが微妙に違うのだけどブラバスエクスクルーシブの最上級レッドリミテッド(2017年4月現在)ではフロントもリアも17インチを採用。幅は前後異径でフロントは185でリアが205を使っている。前後ローテーションができないサイズがRRらしいところでもある。ここはトゥインゴもサイズは違えど異径サイズを使うところは同じ。当然ローテができないのでタイヤ代が…という話もあるだろうけど、この車はフェラーリじゃない。20インチの着物の帯みたいなタイヤを履かされているわけじゃない。一番太いリアタイヤでも205サイズなんだよ? AU◎T WAYさんあたりで同形サイズを見るとだいたい5000円/1本以下で売っている。3000円台のタイヤも数多い。そもそも、このクラスの車に300万円掛けられる人がタイヤ1本数千円払えないというのもありえない話なのでそこはなにも問題じゃない。
リアがドラブブレーキなのはエクスクルーシブでも変わらないところだけど、1t弱の車に前後ベンチレーテッドディスクを搭載されてもそれはそれで困る。MC前のABARTHみたいにブレンボモノブロックにフローティングロータとかを組み合わされても、その制動力が必要な動きをするとも思えないし、その必要なく問題なく止まるはず!サーキットを走らなきゃ無用の長物ってやつですかね・・・パッド代とか高そうだし。
残念ながら試乗車にブラバスは存在せず、標準車。
素性を知るにはむしろこれが丁度いいとも書けるけどねw
排気量1000cc、公称値71馬力、トルク9kgm。
こんな自然吸気のエンジンに乗るのはもう何年ぶりだろうか?引っ越しで借りた軽トラだってもしかしたらもう少しトルクはあったかもしれない。
この低出力なエンジンを6速のデュアルクラッチ式ATで動かす!
期待を込めて公道にでる・・・・
遅っせえええwwwwww
いや、待て、諸元表を思い出せ?
70馬力ならこんなもんだろ・・・。
アクセルベタ踏みにしたときに車内に響く軽自動車によく似たサウンド・・・
そうだ、こいつ3気筒だ・・・。
トランスミッションの出来が物凄くいい、CVTとは違い確かに変速している感じはでるけれど物凄くスムーズな高級トルコンATを積んでいる軽自動車を運転しているような感覚・・・。
メータのシンプルさもあって多分知らずに乗せられたらターボの軽自動車を運転していると錯覚する程に漂う軽自動車感。
ドイツ車ではない、こいつはフランス車。ローパワーをMTで動かすのが似合う!
なのでトゥインゴであればもしかするとこれは許されるパワーだ…でもこの出来過ぎくんのDCTとこのパワーはかな〜り物足りない。
というか、ターボください、ターボ(´;ω;`)ブワッ
実用車として見れば多分なんの不満もないレベル、だからこそハイグレードのブラバスにターボモデルが設定されて100馬力オーバの化物もあるんだろうね。
単純な楽しさで言えば確実にアルトワークスのほうが上だね。
ニューカー速報プラス 第28弾 スズキ アルトワークス (CARTOP MOOK)
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メルセデスまで行って軽自動車ぽい何かに試乗したのかorz...という気持ちがなきにしもあらずなんだけど、まぁ貴重な経験。過剰な期待を自然吸気モデルにしちゃいけない。むしろ自然吸気であればトゥインゴをMTで乗りたい!!
RRという今時レアな駆動方式は、それを意識することがまったくないです。そりゃそうだ、今時の車は電子制御ががつがつ入るのでRRだからといって横転やスピンのリスクはほとんどないとみていい。ステアリングもRRを感じる瞬間は多分普通の人じゃあまりないレベルでしつけられているし、そもそもパワーがないので少なくともドライ路面でRRのネガを感じる瞬間はほぼないw
RRのため当然フロントにエンジンはない。いまどきこのレイアウトを積極的に採用する理由はあまりないと思うんだけど強いて言うなれば室内空間の確保と衝突安全性の獲得かな?独特なフロントの開閉方法・・・サーバからディスクを抜き出すときの動作を思い出した(ぉ
前面衝突時にこのサイズで怖いのはエンジンがフロントにあることで室内にエンジンが飛び込んでくることだったりするので、フロントすべてをクラッシャブルゾーンとして利用できるこの駆動方式はコンパクトカーであればこそ利点があるとも言えるかな。
ラゲッジ容量はVWのup!に数値上は負けていて、フィアット500と同容量の185Lらしい。up!は見た目に狭かった気がするんだけどね・・・。
up!の容量は251Lとある。多分だけど二段底になっているので、板を一番下まで下げたときに高さ方向に余裕ができるのだと思う。奥行きはぱっと見た感じはスマート/トゥインゴのほうがある気がしました。ただ二段底とかレイアウトに多様性がないのは、リアにエンジンを積んでいる車の宿命なので、そういうのは諦めよう。そこそこの荷室と乗員スペースが確保されている、そこがすごーい。
代わりに妙な収納スペースなどはあるので、そこまで困ることもない。そもそもそんなに荷物を載せるならAクラスでも買えという話だし?
メルセデス・ベンツAクラスのすべて (モーターファン別冊 ニューモデル速報/インポート 25)
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ルノーだったらルーテシアをどうぞ。
インポートシリーズ ルノー・ルーテシアのすべて (モーターファン別冊 ニューモデル速報/インポート 34)
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あくまでタウンユースのお洒落な車としてスマートは存在しているのでそういう使い方をしなきゃいいだけっちゃそれまで。そう考えるとターボモデル不要論もあるし、自然吸気でまったり走れやって話ですかね。
気になったのはこれ。
スマホをナビにできるクレードルをOPで用意している。だけども・・・
iPhone plusが入らないwwww
サイズが微妙すぎるので、純正のクレードルを使う場合はスマホのサイズに注意して!絶対に実物でサイズを確認してね?タウンユースでも都内を走ったりするとぼくはナビが欲しい・・・別に社外品はいらないし、スマホナビで十分なんだけど純正クレードルが使えないってのはざんねーんですね。
お洒落カーとみたときテーラーメイドプログラムはなかなかおもしろい。
http://www.smart-j.com/brabus/tailormade.html
自分だけの1台ができあがる。これは正直うらやましい。こういうところを見てもスマートは贅沢品だ。ルノーにも今後GTモデルでブラバス同様に100馬力を超えるホットハッチがリリースされるだろうけど多分それはルノーの性格を考えればMTのみとかになりそう。そうなるとATで楽しめるブラバス、しかもテーラーメイドで自分だけの1台を生み出せるのは相当に楽しい。実用的な贅沢車、そんなものがあっても全然いい。
テーラーメイドしたブラバスで380万円。これでもアバルト595コンペと同等の価格帯。それを高いと見るかどう見るかは人それぞれ。個性的でお洒落な1台をこの金額で買えてしまうのは見方によっては非常にお買い得な気もします。そう考えられる人しかそもそもスマートには手を出さないだろうし、逆にこの手の車がどうしてもほしいならルノーを買うと幸せになれると思います!心の贅沢をしたい、できる、そんな人にスマートを!街乗りをお洒落に行きたいあなたにトゥインゴを!いい住み分けなんじゃないかなぁとなんとなく思います。
でもなかなか個性的で、はじめて乗るジャンルだったけど面白かったですよ!
【smart Collection】 スマート フォーフォー 1:18 サファイヤレッド×ブラック
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