アルトワークスに試乗したのでワークス本をやっと買えました。
購入対象のクルマは下調べをしてからディーラーに行くのだけど、このアルトワークスだけはそんな予備知識無しで乗りたくって試乗レビューとかほとんど見ていない状態で行ったからね。
ついでにS660もね。
どちらも試乗するとそれぞれに主張があって今時非常に面白く、おっさんが熱くなれるクルマだと思うね。若者に乗って欲しいというのはごもっともで、でもやっぱり精気を失いかけたおっさんが乗ることで”若返れるクルマ”でもあると思います。
さて、この2台に乗って思ったのは非常にハイレベルなマニュアルトランスミッションが搭載されていること。
S660には軽自動車初の6MT。
ワークスにはアルトバンの流用ではない、ワークスのための5MT。
ATが8割、9割を占めるといわれる新車販売においてこの2車種はMTをメインに売り出している非常にレアなクルマでもあります。
MTといえば先日こんな記事がありました。
マツダもMTを頑張っていますね、CX-3みたいなスモールクロスオーバーにもMTを出しているのは好印象で”クルマ好きの為のメーカ”というイメージがより強くなりました。MT車が好きな人を見捨てない…最近ではスバルですらCVTメインだからね、ほそぼそとMTは生きている感じがしないでもないけどさw
S660とワークスにおけるCVT・SMT/MTの比率がどんなものかは正確にはわからないけど、予想としてはどちらもMT比率の方が高い状態で販売推移していると思います。
というのはやはりこの2車種はMTが圧倒的に面白いから。
64馬力という非力で小さなクルマはやっぱりMTで限られたパワーを引き出して操った方が面白いし、あとはやはり購入する年齢層が高めでMTに抵抗がなく、セカンドカーがあったりするから別に趣味の車としてMTでも問題がないという人が多いのではないかとも思うね。
S660は若者向けを謳いましたが、実際のところはどうでしょう??
ワークスは価格的には若者向けですが、販売開始から二桁くらいのワークスを見ていますが若者が乗っているところに出会えたことは未だにありませんw
両車ともにおっさんホイホイなクルマであることは間違いなく、往年のビートやアルトワークスシリーズを思い起こさせるため必然的に当時を懐かしむためにおっさんが買ってしまうのでしょう。自分もそうだけど、30を超えると未来よりも過去を振返りたくなるもんで、「若いころに乗ったワークスは…」という気持ちになるのはよーーーーくわかります。
そんなあなたに
デス!
ワークスは文化だなんて書かれたら買わないわけには行かないじゃん?
50歳以上限定で〜とはいうけれど、30代前半のぼくも15年前を振り返れますw「あった、あった」は時代を超えて、世代を超えて存在するものだから別にいいよね。
新型ワークスの解説もさることながら、旧型ワークスの振返りも(・∀・)イイ!!
HA21Sの赤って当時のカタログカラーだったんだね、知らなかった。
16bitで頭がいいと呼ばれることに時代を感じますねw
64馬力なんて普通車のスポーツカー勢からすればゴミみたいなスペック(ぉ)ですが、車体重量700kgに届かない軽量ボディを5MTで操れば峠では普通車をころしにかかれる悪魔になりますw
そもそも普通車相手に負けても敗北感が薄いのもいいよね!(ぇ
エボでGT-Rに負けたらショックだし、エボVSエボでも同じ、エボがワークスに負けたらドライバーは自殺したくなるレベルだと思うけど、ワークスはエボやGT-Rに負けても「まぁ勝てんわなw」と苦笑いで済むし、離されなければ「エボ遅すぎわろすwww」と小馬鹿にできるし、勝てば「あんたもうエボ降りたらpgr」と最上位の鼻で笑うができます。
同じカテゴリ同士で負けると切ないので敵はビートやヴィヴィオにカプチーノ、歴代ワークスだったりしますが、そもそもそこまで軽スポーツでガチ勢がいない林道で走っていたので自分の場合はすべての敵が格上でしたw
底辺クラスからの下克上にロマンがあるのも軽の良さ。
この時代のワークスはMTでしか乗れないクルマです。一応4ATと3ATもあって、友人がスズスポ仕様のATに乗っていたけどこれじゃいくらワークスでも勝てんわ…と思ったほどにできの悪いATだった…5AGSならまだサーキットでは戦えるかもしれないけど、90年代のATでサーキットでMT相手にしたらほぼ勝算はないはず。。
だからこそのMTです。
MTは確かに楽しい、クルマを操っている感じがする。クルマが好きと言いながらではなんでATなんか買うの?と言われることも結構あって、実際エボで8台目の購入車になるけれどMTなんてワークス・マーチ12SR・エボ9の3台しか乗ってません。残り5台は新車で買ったスカイラインとフェアレディZもATです。
プレオとフェアレディZの2台同時所有していた時期でさえ、プレオは7速CVTだったし、Z33も5ATでした。
当時の自分、銀色が相当お好きらしいwww
日産のこの当時のATはとにかく出来が悪かったのが印象的。
マニュアルモードも付いていたけど峠で攻めると2コーナ目くらいでATがセーフティーに入って手動変速を受け付けなくなったり走りには少々しんどかった。
フェアレディZのあとに買ったスカイラインなんか2.5Lで4AT。
この車…いまみても20歳の人間が選ぶ車じゃないな…
V35、スカイラインとして見ると多分ぼろくそ評価なんだけど、V35という車で見ればセダンとしては凄いよくできていたし、ディーラーの展示車で安く買えたのもあるけどなかなかどうしていい車、ただし高速道路をのんびり走っていると覆面に間違えられる(ぉ
こいつの上位グレードは5ATだったかCVTだった気がするけど、この当時ってまだこの手の中級クラスの車でもATは4速が主流だったね…
いまではスモールクラスSUVでさえ6AT、FIATなんか9ATを出してきた。
V35って2,001年販売の車だから十数年で随分とATは進歩したもんだね…
ATなんて…と言われることもあるけれど、技術の進歩を感じられるのはAT特有のメリットですね。MTなんて技術的な進歩はほとんどなく、シンクロが使われたり精度が上がったり程度にとどまっている、故に故障しても直せるという利点はあるし、そのシンプルさ故に軽いという点は認めなければいけないけどね。
ただエンジニア側の視点とすればATの技術革新を見るのはなかなかおもしろいことで、歴代のクルマを見てもランタボでは4AT、同じ90年代でも後半には三菱がFTOで当時のATとしてはレアなスポーツモード付きと5ATを採用しました。
スポーツカーというジャンルを除いても当時はコンパクトカーでは3AT、高級車でも4ATとかの時代になぜか全然売れないFTOに5ATを採用した三菱の血迷い方が最高に好きです。テコ入れのための顔つきまで変える後期型MC。
それでもトータル販売台数なんかWiki情報だと94年から00年までの6年で3.8万台だからねw現行プリウスなんか今年の1月時点で2.1万台売れたそうだからプリウスの2ヶ月分くらいの販売台数がFTOの6年間の販売台数と同じですwそんな売れないクルマに5ATを採用しちゃう三菱、ほんと好き。というか愛してる。
乗った順番としてはZ33->V35->DE3Aだったので当然Z33の5ATのほうがFTOの5ATより優れていなければおかしいのだけど、乗った感じとしては全然FTOというより三菱のINVECS-2の出来のほうがよかった。古いからそんな機構がなかったのかもしれないけどセーフティーが全然なくって峠も普通に攻めれたり、レスポンスも時代を考えれば上出来です。さすがに10万kmを超えたので滑りはしたけど普通に乗るには十分でとても楽しいATだったし、普段は楽できました。
ATのメリットはラクなところですね。
MTはボケ防止、誤発進防止という利点を振りかざされることもあるし、ダイレクト感や操作している感など感覚的な面で「MT正義」を押し通すこともできます。
ワークス本にあったスズキの人のインタビューでも。
だから「いま、マニュアルに乗る」なんでしょう、大いに賛同できます。
ワークスは確かに意味もなく、大学の講義が終わるとクルマに乗り込んで走りたくなり、ついカッとなって当時住んでいた金沢から徳島まで缶コーヒーのみに行ったりとかしていましたね。
そう「移動目的もない」のに運転したくなる、そういう面白さが先日試乗したS660やアルトワークスにはあると思う。クルマに興味がなくても運転したら意味もなく走りたくなるクルマになると思うんだよね。
では逆に移動目的がある場合を考えたらどうだろう?
通勤や業務でクルマを動かさなきゃいけない場合、それがMTである必然性はかなり薄く、むしろ東京都内で考えればMTなんて乗っているのはMT=「マゾヒスティック向け・トランスミッション」の略なんじゃないか?と思うほどの苦痛を味わいます。エボにカーボン製強化クラッチ入ったときとか20kmの道のりを3時間かけて通勤して会社に着くと涙が出そうになるくらい疲労していたからねw
家族で移動する場合もそうです。子供を乗せて全力で峠なんか攻めれないw家族が酔わないようにスムーズなハンドル操作、またぐずる子供をあやしたりするために片手がフリーに使えるほうがいい。ボケ防止や安全なMTと言われても、家族で移動する場合、子供に気も向けなければいけないので変速操作や同乗者への意識を向けることを考えれば意識散漫になりがちなので少しでもそれを減らすためには変速に気を使わずに済むほうがいい。
ただ自分の考えとしてはATを運転するにしてもMTは運転できるようにしておけというものがあり、嫁さんが免許を取得するときもMTで取らせたし、強化クラッチのエボも運転させた。これは「クルマの構造、動きを学ぶ」という勉強の意味があったね。ATだってMTでやることを自動でやれるようになっただけで、特にSMTのような構造はわかりやすいけど何にしても”どのようにしてクルマは動くのか”を学ぶことはATに乗っても活きてきます。その構造と原理さえ頭に入っていれば別にトランスミッション自体はATでもMTでもどちらに乗ってもいいし、ATで事故をおこすような人はMTでもなんらかの事故は起こすだろうし、台数が多ければその分ATの事故が目立つのは至極当然だよね。
誤発進がないというけれど、ぼくの友だちはなぜかバックじゃなくて1速に入れたまま後退しようとクラッチ繋いで家に突っ込んだ猛者もいるのでMTでもコンビニアタックしようと思えばできるよ!(するなよ。
意味もなく移動にしても、MT3台しか乗っていないとはいえカウントしているこの15年間の走行距離はMTだけで50万km以上走ってます。
それだけ走ればもうMTである必要もないだろと…なのでもはや「意味もなく走る」ことに「意味がある」状態になっているのでとにかく無駄に意味もなく長距離走るときにラクなATを選んでしまうってのもあるかもしれないね。
それと自分がバイク乗りであることもMTにこだわらない理由かもしれない。
スクーターに乗れないので必然的にMTの二輪車にばかり乗っていて、そっちがMTなのだからボケ防止とかそれで十分だわ!操っている感なら四輪車よりも二輪車の方がぼくは上だと思っているしね。死ぬリスクは四輪より随分高いし、そのリスクの高さが一体感とも言えると思うからw
ATが楽しくないって、十分楽しいと思うんだけどなぁ…
競技にだって普通に出てたしw
まぁトランスミッション云々を思うのは勝手だけど、人にそれを言うのはお節介な話だよなぁと思うわけです。ぼくがMTを選ばなかったことで「なんで!」と言ってくる人たちにも常々いうけれど、トランスミッションでしかクルマを選べない人生を送るほうがよほど不幸だと思う。
ま、ぼくは1台のクルマに長く乗るタイプじゃなく浮気症なのでね?
乗りたいクルマに乗ればいいし、あれこれ理由をつけてATもMTも正当化かする必要はない。宗教と同じ。それぞれにそれぞれ信じる神がいるようにそれぞれにそれぞれ好みのトランスミッションがある、だからどちらがどうだと押し付けるのはその人の宗教観をDisることにほかならないし、だからこそいっつもこの手の議論は白熱するんだろうなぁと遠い目で見ております。
自分は彼女や家族と乗るならAT、そうじゃないならMTでもいいやって感じwそう見ると自分が歴代乗ってきたクルマでMTに乗っていた時期は彼女がいない、ATになったら彼女がいたというのがもろわかりwわかりやすいな自分!!
エボだけは唯一、「黄色だから」という理由でたまたまその場にあったクルマを衝動買いしたので結婚していたけどMTだったね。まぁ嫁になった女性を隣に乗せて常に手をつなぐか?ッて言われたら否だし、また子供ができて子供をあやしながら…という環境なのでAT回帰した、それだけの話しですね。
なのでセカンドカーにアルトワークス買うなら絶対MTだわね!
こういう危険なプランを提示する雑誌まじこわい…
500Xのローンの支払いラクなパターンにしちゃったしなぁ…こういうこともあろうかとね?いやいや、今年1年はもう増車しないぞ…二年で3台も200万円以上の買い物できるゆとりはありません!!
嫁さんが働いていればなぁ…
まさに”保育園落ちてアルトワークス買えなくなった、日本◯ね”だね。
大変余談だけど、MT車に乗るとどうしても水中花かクリスタルノブを付けたくなる。
マーチのシフトノブってネジ山がないからわざわざダイス買ってネジ山を切ってまでつけたクリスタルノブw
エボのときはメタルドクロのシフトノブを付けたこともあったよ!
エッセ乗っている人に無理やり押し付けちゃったけど(ぉ
MTってスポーツカーっていうより「トラック野郎」とか「VIP」なイメージに突き進みたくなるんだよね、ぼくのセンスだと。一時期、どこまでシフトノブを伸ばせるか?と天井付近まで延長ノブで伸ばしたりしたり、とにかくシフトノブが長いことがMT乗りの優劣を決めると信じていた若気の至り。
アルトワークス買ったら確実にノブは水中花ですね!
S660だったら天井ないし、オープンのときはシフトノブが後続車から見える高さまで伸ばしてかつ光らせて乗りたいものだ…
こういうシフトノブが簡単に装着できるのがMT車の一番の利点かもね。ATは限られたシフトノブにしか交換できないし(ゲート式だったり、TC-SSTみたいなのはまだ交換できるみたいだけど、ボタンを押すタイプは難しい)、そこはAT大好きっ子だけども羨ましいと思ってますね。
あぁ…水中花を500Xにつけたいよぅ…日伊の歴史コラボ的でよろしいと思うんだけどね。「そんなの誰もやんねぇよ禿!」だって?
誰もやんないから自分がやるのがいいんじゃない!!
ATかMTか、非常にそれは些末なことなんだけど、実は水中花やクリスタルが装着しやすいという面でMT優位なんでしょう。
AT乗りを減らせるかどうかはやっぱりよりバリエーションゆたかで若者に訴えかけられる「花」をデザインできるかに掛かっていると素人ながらに意見してみる。
書いていて思ったけども意外な理由でMTのよさを発見したという感じです。
アバルトモデルなら水中花いけんのかな?
Fin…