TMS2015で誰もが衝撃をうけたアルトワークスの発表から2ヶ月。
まさか年内に販売開始になるとは思ってもいませんでしたが…
12/24日、本日販売開始!!
まさかこの2015年にアルトワークスが販売されるとは、思ってもいなかった…
スズキが出してくれるとは思ってもいなかった…
ターボRSが出ただけでも御の字だ!とそう思っていた…
でも、わずかながら”背後にワークスが控えているのでは”という予兆もあった。
待っていた人には朗報。
15年ぶりのワークス復活!
正直、S660みたいに昔のビートですと言われても「ふーん」だった自分だけど、ワークスだけは一目見た瞬間に「これやこれ!」になれたのは、多分自分がワークスユーザだからというのもあるけどさ、95年に販売されたワークスや大昔のワークスに面影があるからなんだと思う。
ほら、ビートは自然吸気だったのに、S660はターボじゃん?別物じゃん?
公式サイトにもあるけどさ
軽さ!
新規格で安全基準への要求も15年前とは大違いの2015年の世界で…
2WDで670kgという軽さ!!
4WDでもMTなら720kg
99年最終型ワークスHA22Sの4WDの車重を調べてみたら740kgらしい。
15年前の車より軽くなるってどういうことよ…
計測方法が違うのかもしれないけど、いずれにしたって車は年々強大化し重量増が当たり前の世の中で90年代と変わらない車重で出したことは正直すごい。
パワーを上げるだけならターボカーなら当たり前に余裕な時代でECUでもブーストコントローラーでもぶちこめば、壊れる壊れないは別にしてちょい知識があればできちゃうけれど、軽量化は限界があるからね。
メーカが作るホワイトボディ以下の重量にするのは至難の業だし、一般人ができる軽量化には限界があるからね。
燃費向上だって車体を軽くするだけで、ハイブリッドシステムもいらないし複雑なエンジンもいらない。
この時代にゼロ戦的な考えの車というのが割りと魅力w
でも軽さだけじゃない、ボディ剛性も考えられている模様。
自分が乗っていたHA21Sとか、ボディ剛性なにそれ?だった。
Sタイヤ履かせるとボディが歪んでると気づくし、ストラットの溶接もげるんじゃないか?と不安になるし、装甲が薄いから峠を走っていて崖から落ちたら死ぬな…と思ったし、でも軽さ故にそれらはすべて免責されて、「速さのためなら死ねる」くらいの覚悟をワークスユーザは持つものだと、同じワークス乗りのラリー屋さんに言われたりw
そんなところもゼロ戦w
被弾したら耐えられないけど、当たらなければどうということはない。
そんな魅力的な車体に、皆が待ち望んだ5MT!
TMSで展示車に乗った人ならわかってもらえると思うけど、このミッションのフィーリングはかなりやばい。外観がアルトだとわからずに乗らされて操作させられたら、軽自動車とはわかるかもしれないけどS660?と首をかしげるかもしれないし、格上の車のミッションに思えるかもしれない。
スポーツモデル、しかも専用に5MTを出すってなかなかこのご時世では勇気のいることで、スズキがそれをやるとは思わなかったよね…
AGSもあるんだね。そこはターボRSとの差別化でワークスはMTのみと潔くすればターボRSのユーザにとっても救いだったかもしれない…専用チューニングのAGSですとか書かれてしまうとますますターボRSって…となりかねない。
当然、足回りの設定などはワークスとターボRSは違うんだろうし、スポーツのワークスと豪華装備のターボRSのすみ分けはあるのかもしれないけど、多分RSユーザもワークスみたいなものが欲しくてそれを買ったと思うわけで、その辺はある種、スズキに恨み節のひとつくらいは言いたいかもしれないね。。。
RECAROまで標準搭載されて随分とお洒落になりましたね…
AGS車ならレーダーサポートブレーキなんかも付いてますw
ワークスなのに超豪華w
それでいて軽いのだからもう文句はないよね…
そして、気になる価格は?
予想通りというか、ターボRSにレカロ代くらいの価格には落ち着いたようです。
十分安いけどねこれw
自分は2WDでよいと思っている人間なので150万円からのモデルでよいです、軽さが正義なので。
一部ではスイスポと値段がそんなに変わらないしスイスポでよくね?という声もあるようですが、違うよね…ワークスを求めるユーザはそもそもスイスポをターゲットにはしないよね?
圧倒的軽さ、軽自動車という枠組み、戦闘機としてこれほどまでに使い勝手のいいベース車両は近年ないし、販売体系も抽選で〜とかでもなく誰でも気兼ねなしに買えるスポーツカー!こんなの最近なかなかないよ?
若者向けといえば語弊があるかもしれないけど、免許取り立ての人が練習するにも最適だと思う。ってかなにげに90年代のワークスも程度のよい中古は100万近いし、新車でワークスが乗れるならお得じゃない?w
ランエボやインプ、GT-Rみたいなハイパワーターボに憧れるのはわかるけど、実際ワークスも乗り、ランエボも乗ってだとどちらが楽しいか?と言われるとこの30歳を過ぎたおっさんは圧倒的にアルトワークスが楽しいって書いてしまう。
別にランエボが制御不能かと言われたらそこそこ経験を積んできているドライバーであればその純情な電子制御と自分がやりたいことを機械が叶えてくれるエボの性能は圧倒的すぎるんだけど、それは多少のミスも車がリカバリーしてくれるということであり、とにかく”楽”すぎるんだよね。
ワークスみたいなアンダーパワーの軽自動車は、それこそスイスポ相手に戦うにも一度のミスも許されない、すべてのコーナーを完璧にクリアし、ハンドルも切りすぎず抵抗でパワーを落とさないように注意し、アクセルも無駄なく踏む!みたいに1つのミスで負ける!でもすべてが完璧につながれば最高に気持ちいい!となりとにかく楽しい。
大昔のワークスと違い5ドアで使い勝手もいいし、サーキットに荷物を満載でもいける(昔のワークスでもサーキット行くくらいの荷物は余裕で積めたけどねw)使い勝手のよさもあるし、家族がいる場合でも5ドアの軽自動車で燃費もいいとなれば旦那が嫁さんに反対される心配も薄いと思うんだよね…
来年頭くらいに試乗したいなぁと思うんだけど、同時に「試乗したくない」と思っても居る。
だってこの車、試乗したら間違いなく印鑑押しちゃう系のよさだって思うしねw
元ワークス乗りだった人は、ある程度の覚悟を持って試乗に望まないと本当に買ってしまう恐れがある、久々に危険な香りがする車の登場だなぁ…
この赤…ほしい(じゅるり