ぴよこ☆くらふと☆わ〜くす

イタイタしい生活を送ってます。

いよいよ試乗、憧れの1台は今の自分にどう響く?

憂鬱な休日出勤を吹き飛ばせ!

3時間で終わる仕事のためだけに、8時間かけて関西から帰ってくる…そういう不条理がサラリーマンには往々にしてございますわけですが、最近は土日になると天気が崩れることも多く、この土曜日はまさに翌日は大雨予報!でも今日だけは天気いいよ!って日だったのでもう精神的には大ブーイングですが、そんなことを言うものならクビから上が東京駅前に転がることになるので「何もいえない」、そんな社畜でございます、ごきげんうるわしゅう。

「休日出勤へのレジスタンス」を掲げ、反抗的な服で出勤なのです。

イタリア車乗りならぜひとも着たい、「Italianシャツ」

このシャツ、「隠れ新潟県民」を炙り出せます(何

イタリアンを知っているか否かでまず新潟県民であることを確認し、次いで「みかづき」なのか「フレンド」かで地域を絞る…ってことができます。

コミュニケーションツールとしても非常に有効だし、アバルト「124スパイダー」のような偽イタリアン(超失礼)に乗るときに着ると最高にテンションあがります、知らんけど。

それにしても休日の都内もとい大手町は駐車場が高い…6時間くらい停めることになるので、そうなると3,000円を超える金額を請求されるとこばっかり(´;ω;`)

休日出勤の手当て、半分は吹き飛ぶんじゃね?って感じなので嫌になりますが、見つけたんですよ安いところ!

最大料金、まさかの1,700円!!

全幅1,955mmという幅広な「ステルヴィオ」さんは、都心の機械式駐車場はかなり苦労します、、、会社が入っているビルの駐車場はNG。。。そういう条件もあって使える駐車場が絞られ、安いところも幅でNGだったりする中で、この駐車場は機械式ながら24時間で1,700円と近隣相場の半額かそれ以下という安さ…しかもそこまで会社から遠くなく(徒歩5分)、いいのか・・・いいのかこんな金額で??と不安になるレベル。

短時間だとむしろ高く感じられるかもしれない。2時間以上止めるなら安い

昔からあったのか、最近できたのかはわからないけれどとにかく安い…「ステルヴィオ」が入るということはアバルトも問題なく入るわけで。。今まで休日出勤はバイクか、高い駐車場にクルマを停めていましたが、今後はここを使おう。。。なんでもっと早く気付かなかった(´;ω;`)

横スライドで格納される機械式ってなんかロボアニメの出撃風景みたいで好き

このクルマの全高・全幅でOKなので大抵の普通車は格納できると思います。「ステルヴィオ」を買って普段使いでサイズが気になることはほぼないんだけど、都内で唯一本当に困るのが駐車場。下調べしておかないといざというときに入らないってことが往々にしてございまする。

待ち焦がれた日

そもそも、なぜ通勤に「ステルヴィオ」を使ったの?

快晴ならバイクorアバルトで通勤する、それは楽しいという理由もあるけど単純な話で「ステルヴィオ」の燃費が悪すぎ、通勤ではリッター5kmくらいしか出ないので駐車場代と片道20kmのガソリン代を考えると大赤字になるためって話。

なので基本的に休日出勤に使うことはないけれど、この日は「同僚を乗せる」というイベントがあったため、わざわざこいつを動かした。

クルマ好きでRZ34に乗っている同僚で、たまたま休日出勤のタイミングが被ったこともあり「似たようなエンジンを積んだクルマに乗る者同士、お互いのクルマを乗り比べない?」って話になったわけです。

もともとフェアレディは欲しかったクルマで、予約注文だったり、納車がいつになるのかもわからない状況だったりで結局それを買わずに、アバルトを昨年買ったわけですが、とはいえ今でも好きなことには変わらない。

なので、もし今回フェアレディに乗って「いいな」と思ったら転売価格でも買うのはありかな?とも思ったりしたわけで、そんなこんなで仕事をさっさと片付けて同僚を自宅に送り届けるついでのドライブ。

アルファロメオと日産

大昔、アルファロメオと日産は関係を持っていた時期が一瞬あったのは古い人間の間では有名な話。

news.yahoo.co.jp

悪い意味で、有名な(ぉ

乗ったことはないけれど「イタリア車と日本車の悪いとこどり」だったと当時を知る人が口をへの字に曲げて語るほど。

上の記事にもあるように高級路線だったアルファロメオで、誰でも買えるアルファロメオを謳ったこともよくなかったとか、まぁとにかく販売台数を見ても散々だったらしい。

そんな歴史的な話はあったり、なかったりするものの今回は「アルファロメオのV6エンジンと、日産のV6エンジンを比べる」という目的でお互いを乗り比べる。

同僚はアルファロメオも大好きで、「ジュリアのクアドリフォリオが欲しい」と言っているくらいなので、じゃあ実際にアルファロメオを体感してもらったほうがいいだろうということで早速走り出す。

100mも走らないうちに「Zと全然違う」と驚いていた。特に、その加速は「おおおお!?」とビビり散らかすほどで数百kgも軽いフェアレディよりも素早く、かつ獰猛に加速することに驚いていた。

変速スピードの速さにも「DCTでしたっけ?」と聞いてくるほど、いやいや普通のトルコンATだし、フェアレディよりも1速少ない8ATです。

速度を出さなくても排気バルブを開放しているときの「サウンド」のすばらしさに感動していたようで、さっそくこれがアルファロメオと日産のエンジンの違いであり、やっぱりアルファロメオはエンジンがやばいということをご理解いただけたようで。

ただ、言ってしまえば「本当にエンジンだけ」なので、機能面含めて「これが新車価格で1,100万円したのか・・・」とちょっと引いていた。

だから言ってやったのさ、「私はクルマを買ったわけじゃない、エンジンを買ったらSUVがおまけでついてきた。そう考えるとお得じゃないかね?」って。

元Z33オーナーとして、乗り込んだら時点で懐かしさに涙する

キタワァ*・゜・*:.。..。.:*・゜(n'∀')η゚・*:.。. .。.:*・゜・* 

対面したフェアレディ、自分がまさに欲しかったイカヅチイエロー/ブラックルーフを手にした同僚を素でうらやましいと思うわけで、あわよくば「ステルヴィオを捨ててこのまま乗って帰ってしまうか」と考えていたわけですが、まぁ実際運転してみてどうかね?ってことで。

ドアを開けて、運転席に座った瞬間、

 

「フェアレディや!これは間違いなくフェアレディZや!!わての知ってるZちゃんや!!」

 

ってなった、知らんけど。

なんだろう、そのすべてが「懐かしい」。もともとRZ34という形式からZ34のビックマイナーみたいな扱いだとは知ってはいるものの、Z34から見てもメーターはフル液晶になっているし、インパネも新しくなっているから古さは一切感じないのに、シートに座っただけで「これはわしの知ってるZや!」ってなるのがなんとも凄い

大画面液晶にCarplayも使える。純正ナビは性能がアレすぎた。

20年前に自分が新車で買ったZ33とたいして雰囲気が変わらない。

FR-Lプラットフォーム自体が当時から改良に改良を重ねて使い続けられているもので、あのプラットフォーム自体がスカイラインやフーガなど今や絶滅しかけている日産の大型後輪駆動車用として開発されたもので、もともとスポーツカー専用のものじゃない。

Z33が出た当時の日産の経営状況を考えれば、他社種とプラットフォームやパーツを共有しコストを下げつつフェアレディというスポーツカーを残したことが半ば奇跡的であり快挙と言われるレベルの話なんだけど、ともかく乗用車用のプラットフォームなのでフェアレディのフロア高はけっこうあり、シートを頑張って下げ、全高を極限まで下げ、足を前方に投げ出す典型的なスポーツカースタイルを取りながらもなんか妙に高い位置にドライバーがいる感がある。うまく言葉にできないけれど、ある意味でZ33から続くフェアレディらしいポジションを感じたよ(´;ω;`)b

ドリンクホルダはドア含めて4口、ただし1口はアームレスト?下にあるので何のためにあるのこれ?

RZになりエンジンは3.7リッター自然吸気から3.0リッターV6ツインターボと全然変わってしまったり、走行面の改良は大掛かりなものになったけど、一方でインテリアなどの変更はファインチューンくらいに留まっている。

内装の質感などはZ34と基本的には変わらないね…

ATは電気式9速ATに変更された。日産のこの形状のATシフトレバー、地味に使いづらいのが嫌w

同僚が買ったモデルは最上級のバージョンSTで9AT、ニスモを除けば一番高いグレードになる。フェアレディはMTよりもATで乗るべきだと自分は思う…え?お前はなんでもAT派だろって?それは否定しないwww

なんだろうね、こういうトルクがあるクルマはATでゆったりクルーズして、たまに出てくるワインディングを適度に楽しむ使い方の方が似合っている気がする。

レースとか速さはもともと日産はGT-Rだし、フェアレディはそれとは別な次元にいるクルマ。

果たしてRZ34になってその辺がどのように変わったのか?そこはちょっと気になるところでもある。

優しいスポーツカー

フェアレディに搭載されるVR30DDTTは3.0リッターV6ツインターボで405馬力/475Nmを発揮する

運転席に座り込んで、しばらくぼーっとするほどにフェアレディの懐かしさに酔いしれたけれど、クルマは走ってなんぼなので早速動かそう!

とおもったらイグニッションスイッチがどこにあるかわからず10秒くらい探した(何

ステルヴィオはステアリングにそれがあり、乗り換えた直後ということもあり戸惑った。

無事にエンジンをかけて発進しようとパドルシフトの+を引いたがドライブに入らない…そうだ、普通はこうならないorz...

なんというかアルファロメオで異質な操作系と思ったものが地味に使いやすかったと、乗り換えてそれを思い知る。

エンジン音はステルヴィオよりも静かで日産的の力強い感じの重低音、エンジン形式も加給方式も変わったけれどこのあたりのチューニングはVQエンジン時代からあまり変わっていないのかもしれない??

排気量はそれなりにあるのでクリープもそれなりに強く、ブレーキを離すと思ったよりも前に飛び出す感覚があるけれど、これもクアドリフォリオよりは大人しい。

アクセルを踏み込む量もスロコンを入れたクアドリフォリオより多めだけど、低回転から十分なトルクはあるので街中ならほとんどアクセルを踏まずに進む。

かといって上が回らないわけでもなく、レブリミットまでスムーズに回る。

ツインターボと聞いてクアドリフォリオに積まれる690Tの過激さをイメージすると拍子抜けする。VR30DDTTは大排気量自然吸気のようなスムーズにパワーを出すエンジンでかなり扱いやすい。望むパワーと望むトルクがドライバーの意思とずれずに出てくれるからこりゃ気持ちいでしょって感じ。

フェアレディZはとにかくカッコイイ!走るよりも止めて眺めていたい!!

スポーツカーらしくちょっと硬めの足回りだけど、これもクアドリフォリオから見たら全然柔らかい。ちょっと攻め込んだコーナーリングをするとにゅるっとしたロールを見せるところもZ33で感じた「攻めるとなんか不安になる足回り」が継承されている?w

気になったのは強めのブレーキをかけて旋回すると、リアが滑りだし一瞬遅れてVDCが介入するところ。

ジュリア クアドリフォリオと似たようなサイズで、リアタイヤは275幅あるのでこんな簡単にリアが出そうになるかな??と不思議だったけど、もしかすると後輪駆動にしてはやけにフロントヘビーな特性も影響しているかもしれない。もともとフェアレディは若干フロントヘビーなセッティングながら、ガソリンを満タンにしてドライバーを含めれば割と理想的な重量配分になった。Z33のときはモデルによっても変わるかもしれないけど53:47とこのクラスにしてみれば割と良好な数字だった。

RZ34はターボ化されて補機類が増えたこともあるのか、その重量配分は57:43とかなりフロント寄りになった。後輪駆動はリアのトラクションを稼いでなんぼだし、自分が試したように強めのブレーキをかけて前荷重になり、リアのトラクションが抜けるような状況になると、フロントが重すぎればリアはスパンと飛び出してしまう。

これが悪いことか?と言われたら、テールスライドを愉しむこともフェアレディの在り方だとも思うので悪くない。逆に、少しフロントヘビーの方がリアを出しやすいというのもある。

でも、無茶苦茶攻め込んだわけでもなく、ステルヴィオだったら何も起きないレベルのドライブしかしていないのにこの動きだったのでちょっと焦った。VDCの制御も、一昔前の制御のように感じる、センサー系は最新だと思うんだけどどうなんだろう?わざとこうしているのだろうかね??

乗り回して思ったこと、相変わらずフェアレディZは「優しいスポーツカー」だ。

肩の力を抜いて乗ることができる、別にハードに攻める必要もない。エンジンだって踏めば望むパワーがでるけれど、それは決して過剰ではなく、フラットトルクもあって全域で乗りやすい。

燃費だって街乗りはクアドリフォリオよりも全然走るし、高速燃費なら15km/Lを超えることもあるらしい(9ATだからかな)。

このやさしさはフェアレディの特徴であり、美点だと思う。

スポーツカーとして乗りたい人にはそれなりのパーツもあり、エンジンにしても500馬力を余裕で超えられるだけのマージンはあるでしょうし、足回りなんかもユーザー好みでスポーツカーにもラグジュアリーカーにも振ることができる。

懐の広さ、好みに応じてその姿を変化させられる余裕をあえて残しているように感じるのは日産の良心だと思う。

クアドリフォリオになると「メーカーが作りたいものを作った、お前らはそれを乗りこなせ、文句は受け付けん」っていう強固な意志を感じてしまう。

変わらないことが美徳

フェアレディZはシーラカンスみたいなクルマだと思う。50年以上続くフェアレディという車名、そのブランドにおいてここまで「フェアレディ」とわかりやすいクルマもない。

国産スポーツカーは一時期死にかけていたけれど、今は各社それなりに復刻させている。トヨタは86、スープラがあり、ホンダはシビックTYPE-Rがあり、少し前まではNSXもあった。でもそれらのスポーツカーは車名こそ同じであっても、オリジンと雰囲気が似ているかと言われたらそうでもない。

でも、フェアレディだけが乗り込んだ瞬間から「これはフェアレディだ、誰がなんといおうとフェアレディだ」

と、誰が乗ってもフェアレディだとわかる貴重な1台なんじゃね??

少なくとも20年前にZ33のオーナーだった自分は終始「懐かしい」という気持ちをハンドルを握れたし、まるで元カノと当時を振り返りながらデートしているかのような気持ちになれた、そういうクルマであり、それこそが最高の価値なんだとも思う。

同時に、フェアレディを知らない世代にもあのデザインのスポーツカーはなかなかないし、なんとなく90年代すら感じるようなその味を令和のいま新車で楽しむことができるクルマとしてもとても希少なんじゃなかろうか。

いつかはフェアレディに乗りたいと、そういう夢を抱かせる魅力もあると思うしね。

そういう変わらないことを大切にしているクルマは本当に貴重だし、これからも末永く生存させてほしいと思うよ、本当に(´;ω;`)ブワッ

ステルヴィオや124スパイダーを売って乗りたいクルマだったか?

フェアレディからステルヴィオへ、アルファロメオはやはりいい

クルマが多少なり好きな人なら、フェアレディからステルヴィオのようなSUVに乗り換えたら「がっかり」することのほうが多いだろうし、フェアレディが忘れられなくて、その足で日産ディーラーに駆け込んでしまうレベルかもしれないけれど、残念ながら?そういう気持ちにならなかったのは、アルファロメオがとんでもない奇特なクルマを作り上げたからだと思っている(何

フェアレディを返却し、ステルヴィオに乗り込みエンジンをかけ走り出した瞬間に気持ちは一気に引き戻され、クアドリフォリオの虜にされる。1kmも走らないうちに「クアドリフォリオでよかった(´;ω;`)ブワッ」ってなるね、もうね凄く楽しいのwwww

いや、ありえないでしょ普通?

相手は日本で50年以上の歴史を持つ、日本を代表するスポーツカーであるフェアレディZ…たいしてこちらは邪道(蛇だけに)なアルファロメオのSUV。並べて比べてよいクルマじゃないんだけど、そうならないのがアルファロメオらしさというか、アルファロメオがぶっ飛んでいるところなんだろうなと、逆にアルファロメオの魅力というか、やばさを再認識した。

日産のVR30DDTTは確かにいい、下から上まできれいに回るエンジンは扱いやすく、かといってだるくもないし楽しい。でもアルファロメオの690Tはさすがフェラーリ系のV8由来だけあって高揚感がある。日産のように振動が少ないわけでもないし、静かでもない、でもスピーカーで音を作りることなく、自然なエンジンとマフラーだけの音で気分を最高潮まで盛り上げてくれる。背中を指でなぞられるような「ぞくっ」とする恐怖感もこのエンジンの魅力・魔力・不可抗力?だなと。

ハンドリングはフェアレディよりもずっとクイックで、フェアレディより190kg重いことをまったく感じさせない。

加速にしても、減速にしても、基本性能・運動性能はノーマル同士ならすべてフェアレディを超える。こんなSUVないだろ?って、ほんと走りだけはずば抜けて凄い、というより凄まじい。

ペダルの剛性感などを見てもステルヴィオのほうが、スポーツカーとしては一枚上手であり、それでいて普通に乗ればフェアレディよりも普通のクルマとして扱えるし、大人4人がきっちり乗れるw

唯一フェアレディに劣るとすれば見た目と燃費(2つあるから唯一じゃねーな)。

これを直後に味わったら、もうフェアレディ欲しいなんて言えません(きりっ

付加価値の魅力

では、アバルト124スパイダーとの買い替えはどうだろうか?

ステルヴィオから乗り換えるほどではないにせよ、じゃあ2シーターとして見たときにアバルト124スパイダーからの買い替えならあるのではないかと、それも思った。だから、帰宅してすぐにアバルトに乗り換えて走りにでた。

基本性能はそのすべてがフェアレディに劣るアバルト

でも不思議なことに、アバルトを手放してまで欲しいとは思えなかった。

124スパイダーはベースがマツダ・ロードスターであり、そのロードスターもフェアレディ同様に世界で一番売れたスポーツカーとして名を馳せるクルマ。

その魅力はやっぱりすさまじく、特に付加価値としての屋根が開くというところは捨てがたい。

そう、RZ34もロードスターモデルが登場することがあれば自分の気持ちは変わると思う。Z33にしてもZ34にしてもロードスターがあり、自分はそちらの方が昔から欲しいと思う人だった。

というより、単純なスポーツカーが好きじゃないというのは大きい。ステルヴィオはSUVなのでスポーツカーではないし、アバルトもスポーツカーとしては見ておらず屋根が開くクルーザー、ドライブしてて気持ちがいい、バイクの代替として見れるクルマという価値があるから乗っている。

そういう付加価値がという面で124スパイダーにフェアレディは勝てていないというのが自分の中であるから、強烈な乗り換え意欲がわくまでには至らない。

もし、これがメガーヌとステルヴィオの組み合わせだったら、メガーヌをフェアレディに交換する選択肢はあったと思うし、自分のことだから欲しいと思ったら転売価格だろうがなんだろうが次の日にはカーセンサーで問い合わせをして買いに行っているだろうから、6月下旬に試乗して、3週間以上経っても見積もりの依頼すらしていないというのはそういうことなんだと思うよ、まったくね。

それだけではない購買意欲がわかない理由

別な日に見たフェアレディZニスモ、こちらは1,000万円近い価格になる

買う理由もあれば、買わない理由も当然あるということで、なんで自分の中での購買意欲がそこまで低いのかを考えた。

やっぱりその理由のひとつには「買えない」。

フェアレディに限らず、人気の車種は今や数年待ちだし、そもそも抽選だったりするからディーラーに足を運び注文書を書いたら100%数か月後に届くようなものでもなくなった。

正直、そういう予約だったり抽選だったりする注文は萎える。そこまでしてクルマを欲しいと思えないw

で、新車は買えないけど転売価格で中古車屋には並んでいる…

標準車でも新車価格より100万円以上高いとかな…まぁこれでも一時期よりはだいぶ価格落ち着いたけどね。

希少車ならありだろうけど、自分の中でフェアレディはそこまで希少車でもない。むしろ売れてないけどいつでも買えるクルマなので、お金にめどがついたらディーラーでください!って言うクルマなので割高になってまで欲しいとはどうしても思えない。

別に買おうと思えばバージョンSTの中古が700万円以下なら別に買うことはできるけど、そこまでしてほしいと思うようなものでもないw

そもそも論、物価高とはいえフェアレディはプアマンズ・ポルシェ。ポルシェより圧倒的に安い価格で、ユーザーがカスタムして頑張ってポルシェに対抗できる性能が出せるのが魅力だったのに、この価格なら下手したら中古のポルシェが買える。

信頼性云々はさておいてもケイマンなら600万円台とかでもあるし、見栄wでいえば古のおっさんたちを相手じゃなきゃケイマンとかのほうが見栄えもいいはずwどう転んでもポルシェはポルシェだしね。

何よりアップデートこそされているとはいえ基本はZ34…

Z34発売当時の価格表

2008年と物価が違うとはいえ、当時360万円で売られていた(まぁ今思うととんでもないバーゲンプライスだが)ベースグレードは16年で530万円になった。もちろん価値観の話なので今の時代に530万円は確かに安い、その価格で買えればの話だけど(ぉ

でもやっぱ割高さは感じてしまうし、けっきょく最初の話に戻るんだけど「その価格で買えない」ことが一番の問題なんだと思う。

ちゃんと供給がなされ、誰でも予約も抽選もなく、たとえば半年待てば手に入りますよの状況だったら自分も「じゃあ買おうか」になった可能性はあるけどね。

変わらないフェアレディ、変わってしまった自分

長々と書いてはみたものの、単純に「フェアレディZは昔から変わらない、変わったのは自分自身」ということに落ち着くんだと思うw

フェアレディはずっとずっと素晴らしいクルマだけれども、それを今の自分が望んでいるかと言えばそうでもなかった。

20年前に交際していた女性に、今街でばったり会ったとして当時と同じ気持ちを抱けるかと言ったら多分にそうでもないように、人の気持ちはやっぱり歳をとると変わるものだと思う。もちろん変わらない、ずっと同じ一途な気持ちを持てる人もいるし、そういう人は素晴らしいけれど自分は無理なわけです。

昨日と今日で気持ちが変わることだってあるし、そういう変化を柔軟に受け止め気にせず生きていくスタイルなので、変な話いまは完全にイタリア車の生活になっているけれど、来月には全部ドイツ車になっているかもしれないってことです。

まーそんなわけでフェアレディをそこまで欲しいと思えなくなったのはクルマが悪いわけでもなく、いまの自分がTHE国産スポーツカーみたいなジャンルのクルマを欲していない、メーカーが自分たちが作りたいものを作ったこだわりぬいた結果にできた変態みたいなクルマだったり、バイクだったり、尖ったものがいい。

それが1年後に死ぬとわかったら何に乗りたいかの考えにもつながるところであり、そういう意味でフェアレディよりも優先して乗りたいものがアバルトだったり、クアドリフォリオだったり、イタルジェットだったりZH2だったりってまぁそういうことです。

そして、なぜかフェアレディZに乗ったらアルファロメオ4Cがすごい欲しくなって、カーセンサーでそればっかり探している(何

なんだろう、フェアレディZがこんなものか、やっぱり自分に向いているのはこういう変な尖ったやつなのかってのを再認識できたからなのかもしれないけれど。

もしアバルトを手放すとするなら4Cスパイダーなんだよなぁ・・・金額もフェアレディと変わらないし、ATしか乗るつもりないし、パワステもいらないし、黄色あるし、自動車税安いしってことで4Cでよくね?って気がしたってだけなんですがw

カーボンモノコックボディが中古でも800万円あれば買えるって安いと思うんだけど、何が安いのかはよくわかりません、書いててなんだけど。

フェアレディZに試乗できて、本当に欲しかったものは4Cだと気づけたので同僚に絶賛感謝の気持ちを示したい今日この頃です、知らんけど。

いやーほんとたまらんな、4C…行くか?逝っちゃうか…いや本当に逝くな、ここまでやっちゃうと。。。。石油王になりたい…