慣らし運転で1500km?そんなの2日で終わるぜ!
そんなふうに思っていた時期が私にもありました。
子供が生まれ生活環境が変わるとさすがに2日で終わらせるのは無理でした。9台クルマを買ってきたけれど500XはZ33フェアレディの次に乗っていないクルマです。納車から一週間経とうとしているのにまだ1000kmも行ってないんだから自分でも驚きだ。
そんなことはさておいて、GWなので帰省しました。
GWも既に数日経過しており関越道は事故や通常の渋滞くらい。
今まではGWとかバイクで移動することが多く「子連れで運転するお父さん南無www」とバカにする側(最低だ)だったけど今や自分が馬鹿にされる側。
すり抜けしていくバイクを横目に涙をながす、普通の父親になったわけですよ…人生何が起きるか分からない。
当然ながらATなのでエボより全然楽です。静かだし、走行性能も高く渋滞でクラッチを踏まなくていいことがこんなに楽とは!
エアコンが使えるのがいいね(そこ?)
MTと軽自動車ではエアコンをONにしないことをモットーにしています。
パワー食われた感が半端無く伝わってくるのが嫌です。
そもそもエボは購入時になぜかエアコンが付いておらず、子供が生まれるまではエアコンレスで真夏でも夫婦で乗ってました。
子供が生まれてからさすがに熱中症になるだろうとエアコンを直しましたけどね。
渋滞抜けてクルコン使って走っていたらいつのまにか500kmを過ぎていた(´;ω;`)
ファイズ!!
500Xはクルコンを使うとODOメータが消えるんです。。
クルコンの設定速度が表示されちゃうんだよね。
9ATは相変わらず高速でも9速に入ってくれません。一応100km/hで9速をマニュアルモードなら使えるけれどすぐに8速を要求されるので巡航は厳しい。何より1.4Lターボとはいえ1.5tを越える車体(含む乗員・荷物・ガス)を1600rpmで巡航させるにはトルクが細いってことでしょう。これがレネゲードの2.4Lであればもしかするとトルクがあるので巡航可能なのかもしれないですね。
旧式タイプのクルコンでレーダークルーズではないので速度調整はアナログにステアリングスイッチで行う必要があるけれど渋滞さえなければゲーム感覚で操作できるので右足が疲れず楽ではあります。
ATはMTに比べて考えなしに走れると言われるところもあるけれど、こうしたハイテク機能を駆使してクルマをスムーズに走らせるには頭を使います。クルコンだって自動追尾ではないので前車との距離を測りエンブレだけで速度調整できるように操作するには知識と経験が物を言います。確かにMTは操る楽しみがありますが、ATにはATの楽しみ方があるとずっと思ってます。便利で楽なものが嫌いなら家電だって、スマホだって使えないw
チンクエチェントを逃したので600(セイチェント)!
もちろんその手前で到達するこいつも忘れない。
ABARTH 595 TURISMO(ツーリズモ)|コンパクトスポーツ
一度きりの500を逃したのはチンクエチェントの名前を冠するクルマに乗っているものとしては万死に値する。
この世代のランサーが一番好きだね。
ダウンサイジングターボで高速道路を巡航するのはどうなのか?
正直、公称280馬力、トルクは40kgを越える化物みたいなクルマから1.4Lターボで170馬力トルク25kgに落ちればエンジンがダウンサイジングどころかクルマとして大きくダウンサイジングされたので不安はあったけれど、結果で言えば何の不満もない。
ただし追い越し加速などはエボの溢れんばかりのパワーで後続車が来ようが一瞬で引き離すということはできず、あくまでクルマなりの加速しかしないのでゆとりを持った運転が必要で、まぁそれが普通だよねって感じです。ずっとエアコンを付けて走っているけどそれも気にならないくらいに低速トルクはもりもりあるし、高速巡航も無駄に9ATあるので2,000rpm付近で回転数は落ち着きます。130km/hくらいだせば9速まで使えるので今後新東名などが120km/h制限になったりすれば楽でしょう。
そこは国産車と欧州車の決定的な違いですね。あちらは高速で長距離を走ることも想定されているのでコンパクトカーだろうと高速巡航の性能が求められます。日本でコンパクトカーといえば街乗りメインで高速は二の次、最近でこそ輸出を考えてスイフトなどはかなり高性能化されていますが、それでも日本では120km/hを越える性能とか別に必要ではないのでこのクラスでは重要視されずコストを考えれば切り捨てられる領域です。VWやMINI・BMWでは当然のことですがイタリア車もなかなかどうして快適です。
草津方面へ向かうクルマがこういう時期は増えるので渋川伊香保ICは混みます。
料金所も渋滞。
渋滞とは「渋川伊香保ICで滞る」という意味です。
兄妹揃って赤いSUV。
X-TRAILと500X。まもなく3歳の甥っ子は立派に「ちんくえちぇんとえっくす」と発音して驚き。妹の家で先週の法事のときに預けたデグナーのサイドバッグを受け取る。
アンダースペースを空けなかったら確実に入らなかった。
逆を言えばこのスペースがあれば相当な余剰スペースになるので使えます、500X。当然テンパータイヤレスなのでパンク時にどうするか?は考えたほうがいいと思います。
息子と甥っ子を遊ばせつつ。
パパは外で荷物の積み替えです。
なにしろこのあと妹と甥っ子を乗せて実家に帰省するという500Xでやるには少々酷な旅が待っているので整理しないとラゲッジに2家族分の荷物が載らないんだ…orz
後部座席が倒せないので都合350Lプラスアルファのラゲッジに無理やり押し込む。
90Lゴミ袋の汎用性の高さたるや…
テーブル付けてみた。
アームレストがないこの手のクルマでは見た目を犠牲にしてもテーブルは必要だと思うんです。子供がいると特にね。
荷物を積み込んでとりあえず一旦公園に遊びに行く。
日産ならX-TRAILではなくJUKEと比べるべきですが、サイズ全然違うなぁw
もともと3列シートがあるX-TRAILと比べちゃいかんですね…
さすがに30℃近くまで温度計があがっていたので暑い。
なんでぼくはヒートテックなんか着てきたんだろうかorz...
砂利道も案外似合います?
汚れるのでゆっくり走るけどね。新車は心のなかではいつまでも新車なので大切にします。エボだったらWRCレベルの攻め方をしただろう(最悪だ
チンクエチェントエックス地獄の店員フル乗車。
チャイルドシートをこんな感じで付けて後部座席に大人を二人押しこめば案外行ける。
大人3人ざっくり150kgと子供ふたりで20kg、合計170kgが増えて余裕の1.6tのスモールSUVですが、榛名山を越える勾配の激しい道も500Xは余裕です。とにかく低速トルクがあるのでアクセルを踏みませば何の不満もなく登るし、国産車とは明らかに違う出来栄えのブレーキ性能でこの車重でも不安なく、かつコントロール性もいいので運転していてストレスが少ない。正直、500Xなんて大したことないだろと思っていたけど期待を上回る性能だった。
ただし狭い。
このクラスにフル乗車で何時間も走ることは当然想定されていない使い方なのでできることはできるけど厳しいだろうなというのが正直なところ。こういう使い方を日常的にするのであれば1つ上のクラスを買うと間違いなく幸せになれる。後部座席は間違いなく軽自動車の方が広いしね。荷物が乗る分、軽自動車よりマシという程度かな。
実家に到着と同時に666km。3桁台のときはゾロ目が頻繁に来て慌ただしいね。
撮らなきゃいいだけなんだけど。
実家にて話題のクルマと(ぉ
実家のカーポートに収まることを大前提にクルマを選んでいるので500Xは余裕です。
長さ方向がはみ出て側溝の蓋に被っちゃうけど500Xはちゃんと敷地に収まる。小さいことはいいことで、必ずしも大は小を兼ねないということを実感しますね。
洗車。
500Xになっての唯一の不満が背が高すぎてルーフが洗いづらいこと。
シートに立ってルーフレールを掴みながらの洗車&拭き取り。
輸入車はその特性上ブレーキダストが多いものが多くホイールが汚れやすい。
666km走行時点でこの程度の汚れ。
一応コーティングしたので汚れは落ちやすくなっている。
クロスプラスのホイールデザインは遠目に見ると案外シンプルなんだけど磨こうとすると細かなところが多くて苦戦する。
なのでこういう洗車道具をはじめて買いましたw
水で流してこすって綺麗に。
今のうちだけですね、そのうちへどろにまみれた500Xが走ることになるでしょう。
フィアットの面汚しだ。
ブレーキダストや鳴きが輸入車では気にする人が多々いるんですが、パッドの特性上仕方ないこともあるし、低ダストのパッドに変えればいいってこともあるんだけどランエボのブレンボはこんな汚れじゃ済まないし、鳴きだって更に酷い。社外ローターと攻撃性の高いパッドを使っていたのもあるんだけど、それから見たら500X程度のダストや鳴きであればまったく汚れていないも一緒!という感じ。結局前車が何であったか?でその辺の感じ方は変わってくると思うし、普通の国産車からであれば気になって夜も眠れない状態になるのかもしれない。
みんな、スポーツカーから乗り換えるといいと思うよ。
この日は一泊して翌日は軽井沢、八ヶ岳経由で帰宅しようと思ったけど、息子が”これがないと眠れない”というブランケットを嫁さんが積み忘れ、2時間以上泣きわめき寝る気配もなかったのでドライブに行くくらいなら連れて帰るということで埼玉へ帰ります…orz...まぁ近くてよかったけどこれ遠方地だったら絶望した。子供ってそういう無いと眠れない的なグッズがあるので絶対に忘れちゃいけないと心に誓ったGW…。
泊まるつもりで一日の行程を組んで体力も使いきった感があったので帰りの運転が絶望的に疲れる。
おまけに夜中に仕事が入っていてリモートでやろうと思っていたけど急遽帰宅になり自宅で作業することになったためかなり大急ぎ。
眠ることも止まることさえも許されない状態でのドライブ。
良い子は真似しちゃいけない。
使っていなかった車線逸脱警報や衝突軽減ブレーキをONにする念の入れよう。
車線逸脱警報ははみ出そうになるとステアリングにトルクを掛けて車線内に戻すというものでこのトルクが結構強めに掛かり戻されるので意外に自分がふらついた運転をしていることに気付かされる。。。
これでレーダークルーズがあれば日本車的な半自動運転が可能になるんだろうけど、それはイタ車ではなくドイツ車の領分かな?イタ車でむしろここまで安全装備があるということは凄いと思うんだ。イタフラ車はいつもその手の技術はドイツ車よりも遅い採用で、あくまで最後まで人が操作しろよって意思を感じます。
帰宅は日付が変わってから。
304km走り、うち高速道路が201km、残りが一般道のアップダウンの激しい道ばかり。
総燃費は車載の表示で13.5km。
30℃近い中だったので冷房全開でのドライブ。フル乗車もしたし、荷物も満載だし、山坂道も走ったし…という中でこの燃費は優秀だと思います。
だってこれ普通のガソリンエンジン車だからね?
ハイブリッドやディーゼルであれば20km/L近く行くんだろうけどそういう車ではない。エンジンだけ見ればアバルト・アルファロメオのスポーツモデルでも使われるエンジンで三菱で言えばかつてのエアトレックターボ的なモデルになるはずだよねw
4G63積んだSUVが高燃費であるはずもなく、ましてやトランスミッションも1.4Lマルチエアターボには今までラインナップがなかった9ATを組み合わせる。MTAやTCTとの組み合わせを考えたエンジンにトルコンATなんだから極端に燃費がよくなる要素もない。なので購入する側も高燃費車を500Xには求めていないと思うけど、そういう意味では想像以上に燃費がいいクルマで驚いているって感じです。
排気音も低音が聞いていて静かな中に”秘めている”ものを感じさせるし、シフトダウンで高回転まで回すと凄いいい音がするんだよねこれ…形がSUVなので余計に違和感はあるけれどただのダウンサイジングターボではないというのは間違いないかと。
まもなく800km。短距離の試乗では見えなかった500Xのよいところも悪いところも色々見えてきましたが、現時点で総評すれば圧倒的に買ってよかった!と思えるクルマです。