タイヤを変えたい
「群サイを走る!」と決め、「やれることはやろう」の下準備を開始。
先のブログで書いたとおりタイヤは群サイどころか、まともに公道でもグリップしないようなやつなので変えなきゃとてもじゃなきゃ群サイを走れたもんじゃない、多分ガードレールとお友達になれる、そんなフレンズはいらない(´;ω;`)
というわけでタイヤを買わなきゃいけないんだけども…
問題はサイズをどうするか
おとなしく純正サイズを履いておけよって話なんだけど、そこがまた悩ましい。
サーキットではない群サイに、タービンが死にかけ(もう9万kmだからね)の124スパイダーなので太すぎればパワーを食われるし、細すぎてもどうかなってところ。
車高を下げているし、TWSのホイールのインセット的には235/40R17が入るはず。ただ、車高調じゃないのでもし入らなかった場合は色々終わる。
ちなみに215/45R17は今もリアに履いているけれど、なぜリアだけなのかって?フロントはステアリングを切るとインナーフェンダーに干渉します。外径がでかすぎるんですねー215/45は。
235/40だと外径は純正サイズ205/45R17と3mmしか変わらんので平気らしい。
https://www.autoway.jp/how-to-choose/inch-calculator
とはいえ幅が30mmも出るのでキャンバーついていないとちょっと不安。
そんなわけで選ばれたのは215/40R17でした。
ATのネガを克服できるかもしれないサイズ
215/40R17の外径は604mmと純正より12mmも小さくなる。
純正より外径が小さくなるタイヤなんてスタッドレスくらいでしか買わないのだけど、今回選んだサイズはこれ。215幅だけど外径は純正より小さいのでインナーフェンダーへの干渉もせず、このサイズであれば選べるタイヤもまぁまぁ多く、ハイグリップも選択できるのがいい。
235だとパワーを食われるけど、205ではちょっと…という絶妙なラインをつけるのもいいし、もうひとつのメリットが外径を小さくすることで実質的なローギヤード化を実現できること。
要は「加速を良くすることができる」という話。
124スパイダーはMTとATでギア比が違い、MTはそもそもNCロードスター用なのでNDロードスターとはギア比が違うんだけど、ATはNDロードスターRFの6ATとまんま同じものを利用しているためファイナルギアがMTの3.454に対してATは3.583と高い。
理論上6速5,550rpm(最高出力発生回転数)まで回すとMTは280km/h弱なのに対して、ATだと390km/h弱まで出ることになる、いやそこまで回せないだろwwwww
もう無意味にハイギヤード、なんでこんなに?ってレベルでハイギヤード。だからこそATでクルーズしているときは快適なんだけど、その快適さはモータースポーツでは特にメリットにならないし、いくら群サイがハイスピードレイアウトとはいえこのギア比であるメリットはまったくない(´;ω;`)
ギア比を変えることは現実的にはできないので、手っ取り早くできることは「タイヤ外径と小さくして、ローギヤード化を狙う」なのです。
これはモータースポーツやっている人ならよく使う手法だと思います。
ギア比をサーキットで合わせるようなブルジョワなことはできなくても、タイヤの外径をあげて最高速を狙ったり、下げて加速重視にしたり、どこぞのコーナーに合わせたりみたいなテクニックはあるのです。
それを使うことでうちの124スパイダーも実質的なローギヤード化を狙います。
とはいえ、ほんのわずか数km/h程度の変化になると思うので、それが果たして吉と出るのかどうなのかは自分でもやってみなきゃわからない…というのが正直なところです。
ハイグリップタイヤを履かせたい
タイヤサイズは決まりました!なので次は肝心のタイヤです☆(ゝω・)vキャピ
自分は宗教上の理由で長らくハイグリップタイヤを避けてきました。
え、単にお金がなかっただけだろって。そうですね、そのとおりです、死にたい。
まーあれなんです、ハイグリップタイヤを履いちゃうとタイヤに頼ったドライビングになりがちなのでローグリップなタイヤを履いて練習しましょうね!ってのが自分が信じる宗教での教義にもなっているので仕方がないのです。
とはいえ!やっぱりお祭りイベントなのでぽんこつなタイヤで走るのは逆にもったいないだろうということでタイヤを買います!あ、でも国産は無理です(´;ω;`)
まぁこのへんかなーシバタイヤとかもあるけどなーと思ってみていたところ、「なにやらナンカンのCR-Sってやつがいいぞ」という情報を耳にしましてね?
あーどっからどうみてもハイグリップ、グリップするしかねーみたいなパターンだわ。
NS-2Rとかでもよかったんだけど、どうも215/40R17のNS-2Rはもう生産されていないのか、なかった気がするので1本2万円と自分が買うタイヤにしては規格外に高いタイヤになっちゃったんだけど「物は試し!チャレンジ!」ってことで今回は4本通しで買いました…
タイヤ交換!
オートウェイさんで購入し、交換するお店に直送。アバルトは積めないからそれが一番いい。
第一印象からして「でかっ!」、「太っ!」、「めっちゃ食いそう!」で、これ消費税だけじゃなくって固定資産税もかかるんじゃない?ってレベル。
今もリアは215を履いているけど、それにしても存在感が凄かった。
数か月に1度ペースでタイヤ交換に来るお店なので店員さんとも顔なじみなわけですが、「珍しいタイヤ買ったね」と言われるほどwどんだけわしは格安アジアンタイヤばっか履いているのかという(´;ω;`)
外したタイヤと比べてみよう
元々履いていたタイヤも別にエコタイヤというわけではなく、アジアンタイヤの中では「スポーツ」にカテゴライズされるタイヤだったわけですが、見比べるとトレッドパターンからして全然以前のタイヤの方がエコタイヤに見えるw
TWSのホイールに組まれた姿、雰囲気があります。
ホイールに組みこまれるといい感じに雰囲気出るね!もともとTWSのホイール自体が鍛造軽量ホイールで競技に使えますよ的なやつなので、それに安いタイヤ履かせて街乗りすんなよ勿体ないくらいの話だったのが、やっとあるべき姿になった感w
それにしても外したタイヤ…全然減ってないwwww
これ前後ともに2万kmは走っているんだけど、全然まだ残ってる…アバルトが軽いとか、非力だからとかはあるのかもしれないけど、単純にコンパウンドが硬いんじゃね感もある。だから法定速度でも余裕で滑るんだろうなぁ(遠い目)って感じではある。
長持ちさせたい、維持費を下げたいって話なら全然ありだと思うけどね!
もったいないけどアバルトにもう履くつもりはないので、処分です…
普通に乗るにはすべってもコントロールはできたし、逆に40~60km/h程度でも滑り出すので低速で後輪駆動車の滑らせ方を勉強させてもらえたので、後輪駆動車初心者の自分としてはそこまで悪いタイヤではなかったと思います。ただ、群サイを走るという上では少々役不足かな感。
タイヤサイズが変わるということ
215/40R17を履かせた124スパイダー、干渉などは大丈夫か?
交換するまで不安だったことは「干渉」。特にフロントについては「タイヤを買ったはいいけど、また当たったらどうしよう」という不安で眠れなかったくらいです、知らんけど。
おとなしく純正サイズを履けばこんな心配は無用です。
ぶっちゃけ純正+10mmくらいであれば、インチアップも含めてそこまで心配する必要はないんだけど、前回フロントに215/45R17を入れておもいっきり干渉したのでどうしてもそのトラウマがよみがえるのです。
ロードスター自体そんなにホイールハウス内の余裕がないのか、そもそもとしてベースになっているNDロードスター自体、純正サイズは195のため124スパイダーの時点で既にワンサイズアップ、今回の215ではツーサイズアップなのです。外径は大丈夫だろうとは思っていたけど、正直履くまでわからない。
みんカラも散々みたけれど、足回りも人によっては違うし、参考になるようでならないんだよねー。215/45でも干渉すると書いている人もいれば、そうじゃない人もいるし…結局は何を信じてという話でもあり、試してみなきゃわからない(個体差や仕様差によって)って話でもあるのでなかなか難しいところです。
ホイールを戻され、浮いている状態でも「大丈夫かこれ?」と思うほどに太い
扁平率は変わってはいるけれど、リアの幅は前と同じはず…
リアはワイトレ化するために5mmのスペーサーを装着中
スペーサーを入れているとはいえ、もともとそれでも全然余裕があったんですが…浮いている時点で大丈夫か?と不安になるくらい、視覚的なインパクトがでかい。
フロントは接地してかなりギリギリ…
横から見た印象はこんな感じ。外径が小さくなったのでフェンダーとの隙間が生まれました
幅はなんとか車検に通るかなという感じ。
リアはまだ5mmのスペーサーが入っているので抜けば大丈夫です。この状態でも走ればキャンバーが付くのでフェンダーにあたるということはないし、ステアリングを切ってもインナーフェンダーへの干渉はなし。
でもまぁ実際に比べてみると交換前後でもフェンダーの隙間は大差ないというか、そこまで気にならないかな?という感じはしますね。それよりも、タイヤのむちむち感が協調されて「強そう」って印象になったかなと思います。
ファーストインプレッション
久々のハイグリップタイヤの印象はいかに?
交換して走り出した瞬間から違いは感じます、とにかくクルマが軽い。
タイヤが軽くなったわけではないだろうけど(いや、軽いのかもしれない?)、とにかく加速がよく、タイヤがしっかりアスファルトをとらえている感じがする!
外径を小さくし、ファイナルを下げたのと同じ効果を狙うという目論見は悪くない方向であっていたのか、ここまで印象変わるのか?というくらいに加速がよくなった。
ステアリングもしっかり感がでて、高速道路の車線変更ではボディがねじ切れるんじゃないかというくらいに重い車線変更になってます。それだけタイヤのグリップがいい。
特に面白いのがコーナーで、今までは滑り出すからそれ以上は踏めない!って限界が低かったのに、ステルヴィオと同等の速度で曲がれてしまう、しかも何事もなく。
こんなのを体感したら、もう安物タイヤに戻れないじゃんwwww
タイヤで限界値を下げていただけで、これが本来の自分がカスタムしたアバルトの実力だったということなんでしょう…そうなると必然的にボディの緩さを感じるし、下回り補強の重要性も出てきます。
バランスなんだよねーこういうのは。
タイヤで限界値を決めて、あえて緩いクルマを作っていたのに、一気に限界を引き上げてしまったのでバランスの悪さが顔をだしたかもしれません。
とはいうものの、間違いなくこの状態でもタイヤ交換前の124スパイダーよりは全然速いし、なにより楽しい!盤石のコーナーリング、なんの不安もなく走る、曲がる、止まるが叶うなんて…
最初からわかっている話ですが、何はともあれタイヤはすべてなんだと思います(今更)。
限界の低いタイヤでずっと走るのも練習としてはありだったんだろうけど、本来の性能を見ぬまま手放すことにもなったかもしれない、そう考えるとやっぱりちょっともったいないし、今度からはちゃんとしたアバルトぽいタイヤを奢ることにします!
というわけで、次回はこのタイヤで山を走ります☆(ゝω・)vキャピ