荷物を取りに郵便局へ!
最近クルマは荷物を取りに行くときしか使っていない、一周回って電気自動車でもいい気がしてきた。
というわけで、OGKのF-17を購入(´;ω;`)
これはX-ADVには積めないな…
高速域の空力性能に不満があったSHOEI GT Air2
ヘルメットはここ2年以内で2つも買ってるのにまた買ったの?w
このヘルメット群、X-ADVに合うヘルメットを…ということで買ってる。
RYUKIは自身初のシステムヘルメット。X-ADVのスクーターというキャラからしてシスヘルの方が便利だろうということで買ったんだ、カラーもX-ADVと似たグレーがあったしね。
GT Air2はRYUKIを購入した年の暮れに2りんかんで見つけて衝動買いw
2個ヘルメットがあることで毎日バイク通勤に使うから内装を洗濯しても、予備として1個残っているから支障がない状況を作れたし、どちらもインナーサンシェード付きモデルながらフルフェイスとシステムという違いがあるので「通勤はシスヘル」、「ロンツーはフルフェイス」と使い分けたり、夏場はシスヘルとか季節によっての使い分けもできた。
今回F-17を買って、おいおいまたフルフェイス買うのかよって話w
GT Air2も非常にいいヘルメットなんだけどZH2で求める空力が出ていないんだ。。
X-ADVとZH2では巡航速度が大きく異なる…
法定速度内でならGT Air2でも不満はないけれどサーキットレベルの速度域、具体的には160km/h前後からGT Air2は激しいヨーイング(頭が左右に振られる現象)と後ろに引っ張られる現象に見舞われちゃう。顎ひもを締めているのに顎からヘルメットが浮き上がりそうになるからねw
GT Air2はサーキットをガンガン攻めるメットじゃなく、あくまで法定速度内での快適性を追求したヘルメットだから…使い方が違うんだよって話はある。
一応空力は考えたような顎周りのデザインになってる?
後方もスポイラー形状になっているから問題ないと思ったけど…
X-ADVは大型のスクリーンもあるしもともと風の影響はネイキッドバイクよりも少ないから目立たなかっただけで、風をもろに受けるZH2ではヘルメットが持っている空力性能の良しあしがはっきり出ちゃったみたい。。
160km/h以上出さなくても、120km/h巡行でもヨーイングは出ているのでZH2での高速巡行にあまり合わないヘルメットで、先日神戸に行った翌日も首がやられたw
ZH2は高速巡行もパワーがあって楽だし、真冬でもロンツーできるような電熱装備を与えられたのに今度はヘルメットが高速巡行に不向きってところが目立っちゃったから長い目で考えれば首肩がやられて整体に行った費用を払うと思えばヘルメットの購入は実質無料だろうということで購入した(考えがおかしい)。
OGK F-17を選んだ理由
F-17を選んだ理由はいくつかあるけれど、ひとつは価格w
SHOEIの最新モデルX-15が74,000円から、F-17は53,000円と結構違う。
それでもOGKにしてはかなり高めの価格設定!しかも2月から原材料費高騰の影響で3,000円値上がりすると来たものだ…この値上げ情報も購入を急いだ理由のひとつかな。
あとは自分が求める空力性能が確実に手に入ると思ったから。
OGKは2011年にFF-5Vというレース用モデルを使ってたことがある。
当時乗っていたハヤブサで300km/hアタックをしたことがあって、そのときにFF-5Vを使ったんだけど300km/h付近でもヨーイングはかなり抑制され、真正面を向いていられるだけの空力性能の高さ、空気抵抗の少なさが際立っていて感動した。
それだけの性能が実売価格3万円以下と他社の半額で手に入ったのもすごい。
ちょっと考えられないよね、2.9万円ってw
F-17のレビューを書いているや動画にあげている人が多くないし、あったとしてもそれは自分が知りたい速度域の話じゃない。公道やミニサーキットの速度域でのレビューはまったくあてにならないし、逆に100km/h以下で空力に不満が出るようなヘルメットは問題外でしょw
決して安くないお金を払うことになるので確実に欲しい性能が手に入る、それは自分が体験しているFF-5Vの正統後継モデルのF-17であれば間違いないだろうというところでF-17を選んだわけです。
フラッグシップモデルとしての品質の高さ
OGKで5万円を超えるモデルってかなり高価格帯、ぶっちゃけ4万円でもOGKなら高いなと思ってしまうほどに安価でよいヘルメットを出すブランド。もちろん価格はMotoGPでも使える安全性を確保することなどに使われているとは思うけど、それでいえばFF-5Vだってスネル規格を取得していたし、それで実売3万円未満だったので物価が当時とは違うとはいえ高い。
質感はSHOEIほどではないにせよOGKももともと悪くはないからね。
内装は結構前からCOOLMAXを採用していて肌さわりも良好。
耐久性も年数万km走る自分が使ってもそこまでぼさぼさにならないし不快な感じもしないので良いんじゃない?内装を交換する前に帽体が壊れたわ(何
シールドがセンターロックになってかなり密着性がよくなってる。
ウィンターグローブでも慣れれば片手で開けられるから問題なし。
密着性が上がっているから遮音性もその分上がっているのかな?
ベンチレーションは上部3か所、下部2か所構成。
低速でも結構風は入ってくるようになった。
ベルトはDリング方式、ワンタッチじゃないからウィンターグローブのような分厚いグローブだと着脱は難しいかも、慣れだけどね。
好き嫌いはあるDリングだけど頻繁に脱いだりしなければ自分はDリング嫌いじゃないよ、それよりGT Air2はベルトが異様に短くて顎周りが苦しいから余裕のあるから好き。
驚いたのはチークパッドがかなりきついこと。
OGKは10年以上Mサイズを使っていてちょうどよかったんだけどF-17はMサイズでもきつめで、チークパッドがきつい感じでSHOEIでSサイズでもいけると言われた小ぶりな自分の頭でMサイズだとしゃべるときに口が動かしづらいくらいにはきつい。そして脱ぐときにベルトを左右に思いっきり引っ張っても耳がひっかかってちぎれるとかと思った(´;ω;`)
チークパッドだけLサイズにするとマシになるかもしれないね。
本来であれば店頭で買ってフィッティングサービスを受けるのが一番。OGKをずっとかぶってきたユーザーほど「いつものサイズ」で買ってしまうと思うけど試着は絶対にした方がいいよ。
ただ頬あたりがきつめというのはそこでしっかり支えられているということでもある。
フィット感は今までのどのOGKヘルメットよりもよく、顔全体を包み込むような安心感がすごい。緩めのヘルメットだと頭を動かしたときにメットが一瞬遅れて付いてくるけど、フィッティングサービスを受けていない状態でも顔の動きとリンクしてヘルメットが違和感なく動いているので好印象。
レース用ということもあり軽さと強度をいい感じに両立させている?
実重量はB+COM Playを付けた状態で1690グラム。
RYUKIのMサイズにインカムを付けた状態とほぼ同重量なので数値だけ見るとそこまでの軽さはないように思う。
でも実際にかぶっているとRYUKIだけでなくフィッティングサービスを受けているGT Air2よりも軽さを感じられるのはサンシェードがないことで重心が最適化されていることもあるけどF-17のバランスの良さが大きんじゃないかと思う。
同梱のウィンドシャッターはかなりの大型で顎周りは完全に隠れるから冬場はいい。
これを付けた状態を外した状態だとメット内に入り込む音もだいぶ変わるので静寂性の向上にも寄与するパーツ。レース用と謡いながら普段使いの快適性も大きく上がっている!
自分はブレスガードを別売りのブレスガードプロ(大きい奴)に交換。
冬場の曇り防止と鼻周りを隠せるからクリアスクリーンで顔が見えちゃう状態をわずかながら改善できるよ。
ピンロックシートも同梱されてた。
他にもヘルメットのメンテキットも同梱されているし、ピンロック代金なんかを考えるとヘルメット単体では5万円を下回る価格設定になってるね。
なかなかよさそうなヘルメット!でもネガがないわけではなく、相変わらずのOGK。
シールドのちょい開けが苦手。。。センターロックは密着性が高いけど、わずかに開けた状態だとほとんどエアが入らないし、逆に1段階挙げた状態だと開きすぎるw
SHOEIはこの辺細かく調整ができたのはさすがだなと思った。OGKは昔からちょい開けが苦手だったので昔から使っているユーザーだとそこまでは気にならないけどね、「またか」って感じ。プジョーの車で助手席グローブボックスに荷物が入らないのと一緒!(違う)
磨き上げられた最新の空力デバイスを体感する
ヘルメットの質感はさておいて重要なのは超高速域での空力性能!OGKのウェイクスタビライザーとクレストスポイラー!
帽体が白だとスタビライザーが黒だから目立つけど、帽体カラーがブラックなので控えめ。
FF-5Vを買ったときには正直こんなものが空力に効果があるのかって思ったよw
クレストスポイラーも一見するとただのデザインでしょうとw
こんな突起の有無だけで空気抵抗が減るなんて素人には信じられないw
レビューを見ても効果があるよなんて言っているけど、それは一般的な速度域の話でこういうヘルメットを買う人って多分200km/hを超える速度でも果たして効果があるのかを知りたいと思うから実際にメーター読みで260km/hまで出せるコースを走ってみた。
まず120km/h付近では平穏すぎて何も起きない。
GT Air2では気流が乱れてヨーイングが始まる150km/h付近でも問題なし。
横風が強い周回では頭が多少振られたりしたけど同じ条件でGT Air2は首肩に力を入れないと真正面を向くのは難しい。
160km/hを超えても頭はちゃんと前を向いていられるし、後ろに持っていかれる力もかなり軽減されていてGT Air2のように身構え、そして踏ん張ることがなくなった。
※アプリのバグなのか230km/hを出しても200km/h弱しか記録されなかった。
風が弱い周回で260km/hまで引っ張ったけどさすがにそこまでくるとヨーイングが出始めるけどそもそもGT Air2でそこまで行くと頭を巨人につかまれてシェイクされているくらいに酷いヨーイングが発生しているのでそこから300km/hまで目指そうとすれば視界がほぼない状態の勘だけで進むことになるけどF-17なら「行ける!」と確信が持てた。
凄いのはそれだけじゃなく、200km/h付近で後方を振り向くとき首があり得ないくらい軽く振り向けるし、そのあと真正面に戻すときも軽い。空気抵抗がかなり少ないことがわかるのでレースの時にちらっと後ろを見たいときでも安心!
ネイキッドバイクでそこまでの安心感が得られるのはヘルメットの効果。
200km/hがこんな平穏な速度域だと感じられたのはF-17のすごさ。
左右に設けられたベンチレーションはバンク中でもエアが入るようにだって。
ちゃんと効果はあって高速でバンクさせると片方からもう凄い勢いでエアが入っているのがわかる。この時期は寒いから閉じておきたいけど夏場とかは蒸れ防止になるんじゃないかな。ただベンチレーションを開けるとそれなりに音も入るので遮音性は犠牲になるよ。
F-17で超高速テストを何本かしたけど、首への負担はかなり少なかった!
これはいいヘルメットを買ったわ(´;ω;`)ブワッ
一般道では不要なのか?ツーリングでは不要なのか?
X-ADVにはオーバークオリティなヘルメットではあるものの、まったく無駄かと言われればそうでもない。
まずレース用ということもあって軽さと強度のバランスが非常によく、軽いことはダイレクトに首への負荷を軽減してくれるから通勤レベルでもそこはメリットがある。強度もMotoGPライダーに供給されるってとこからしても問題ないだろうし、万が一の事故のときでも変なヘルメットよりはよほどいい。
200km/hなんか出さなくても空力のよさは100km/hでも発揮されているはずだから特にカウルやスクリーンがないネイキッドバイクで長距離を走るような人だと知らず知らずに首肩への負担が減って長距離で疲れにくくなるはず。
ヘルメット自体の安全性ももちろん重要だけど「疲れにくい」ことは何よりの安全なライディングに直結する。四輪以上に、バイクは判断が鈍ると事故を起こし、事故を起こした場合の死亡するリスクは四輪とは比べ物にならないものだから大前提として的確な判断を常に万全のライディングができる体力を残せる疲れにくい装備というのは重要。
超高速域で何時間も戦うレーシングライダーに疲れやすいヘルメットは支持されない。実績がある、支持されるということはフィット感、高速での安定感、空気抵抗の低さ、軽さ、安全性のすべてが網羅されている証拠でもあり、それは普段のツーリングにも絶対に活きる。
フラッグシップモデルを気軽に体験できるという意味でもF-17はいいんじゃない?
一度この性能を味わってしまうともうほかのメットには戻れないかもしれないし、仮に次はOGKをやめようとなった場合でも他社製のフラッグシップモデルを買うことは間違いなしだと思う。
もちろん必ずしもこれらがいいわけではなくって通勤程度であればシスヘルの方が便利だったりするし、自分自身の使い方、用途に合わせて選んでもらえばいいけれど、超高速域を多用するよ!って人はぜひともF-17も検討するといいんじゃないかと思います。