エアクリフィルターを交換したい病
マフラーを交換したのにエアクリ変えてないやついる?いねーよな!
このブログを御覧になっている古い方ならもう書くまでもないですが自分が乗る四輪、二輪は今まですべて社外品の純正形状のエアクリに交換しています。
四輪でも使っているのはK&Nで二輪でもラインナップがあれば必ずK&Nにします。
メーカーを統一するのはクリーナーとオイルも使えるから。
他社のフィルターにも使えると思うけど気持ちよくないので自分はフィルターとオイルのメーカーは必ず合わせるようにしています。
エアクリフィルター交換をする理由は「吸気効率のアップ」と「メンテコスト削減」という理由があり前者に関しては四輪にせよ二輪にせよ大きな変化を体感でき、特にマフラーを交換しているのであれば給排気のバランスを取るために吸気効率を改善できる高効率なフィルターに交換するのは定石とも言えます。
納車後すぐにマフラーだけは交換していましたが肝心のエアクリフィルターは交換しておらず、その理由はシンプルに「日本で普通に買えなかったから」。
初代と現行ではエンジン出力の増加や回転数の変更など全体的に性能アップしておりそれに伴う吸気効率の改善からかフィルターの形状も変更されているので流用ができません。AmazonやWebikeなどでは初代X-ADV用のフィルターはありましたが2021年モデルはまだ取り扱いがないのです(2021年12月現在)。
海外まで視野を広げればSNSで各社ラインナップに追加しましたと発表があったりしていましたが、日本のバイクなのに日本ではそれらがなかなか売られないという状況だったのです。バイクは日本だけどパーツメーカーは日本じゃないしねw
そのうち取り扱いは始まるだろうと思いましたが距離も1万kmを超えているし、早い段階でパーツを交換したいというのが自分の気持ちとしてもあったので仕方がないので今回は海外サイトで購入し個人輸入する形を取りました。
個人輸入はハードルは高くない、ただ注意も必要
インターネットで全世界と繋がれる昨今、海外からの個人輸入のハードルは著しく低くなっており、マニアックなバイクを乗っている人なら日本向けに作られた海外の通販サイトを利用している人も多いと思います。
いっときはコロナで輸出が遅延しており時間も掛かりましたが、自分が購入した2022年1月頭時点では発注から数日で届きました。
買うのは簡単なのですが海外サイトなのでトラブルが起きたときは英語対応になりますし、クレカの情報を盗み取られるなどの被害もあるにはあるので自分は必ず「可能な限りその商品を作っているメーカーのサイトから買う」、「支払いはクレカ情報を使わないPaypalなどの代行を利用する」で予防はしておりクレカの不正利用などのトラブルにあったことは幸いにして一度もありません。
万が一に備えてPayPalに登録しているクレカも使うとメールで使用通知が届く設定をしているのですぐに気づくことはできるでしょう。
怪しい利用はクレジット会社から確認が入るとされていますが、それも確実に連絡が来るわけじゃないようなので可能な限り自分で不正に気づく体制などを敷くと安全です。
そういう手間がないのがAmazonやWebikeなどを経由することですが、早く入手したいということであれば多少のリスクは許容する必要もあると考えています。
送料とレートに注意
日本で購入するよりパーツ単体の価格は安いことが多いですが、それは海外の製品であり日本で買う場合は当然ながら代理店が間に入るため手数料的な上乗せがあるからその分は高くなるというのは仕方ありません。
※NC750X用を参考までに
参考までに日本で買えるNC750X用のフィルターと比べてみると12,939円となりますが海外で買うとこれを書いている時点のレートでは11,323円と1,600円ほど安いことがわかります。
ただ日本で買う場合の多くは送料がサービスになりますが、海外の場合は送料や場合によっては税関手数料などが上乗せされることになり結果として日本で買うよりは高くなり今回も送料がかかった分トータルで14,982円と2,000円ほど高くかったことになりますがただ海外から購入したにも関わらず2,000円しか掛かっていないのかと安いんじゃないという印象はありました。
もちろんトラブルなどが発生する可能性もあり、最悪の場合はお金は払ったが物は届かないなどということも発生しうるとは思いますのでそういったリスクを考慮するのであればいつ発売するかはわかりませんが日本の代理店で買うのが一番よいとは思います。
DNAフィルター
今回購入したのはK&NではなくDNAというメーカーのフィルターで日本ではアクティブさんが代理店となり取り扱っているらしい。
サイトで検索すれば適合として2021年モデルのX-ADVも表示されますが特に購入フォームもなく、問い合わせればよいのかもしれませんがそれにしても日本に在庫があるとは限りません。
そもそも普通に買えるのであればAmazonとかでも売り出されていてもおかしくないのでやり取りする方がコミュ障な自分としては辛いのであえての個人輸入に踏み切ったわけです。
今回は日本時間の1月5日15時に注文して1月9日の夕方には届いたので4日くらい、正月明けだったので下手をしたら日本の代理店とやり取りし、手配してもらうよりも早く届いたんじゃないかと思います。
四輪はK&Nを使っていますが今回DNAになったことでフィルターオイルの銘柄が変更となりますがオイル自体は日本でも普通に買えてしかもそこまで高くない。
1,300円くらいなのでK&N製のオイルを「使っていいのかな」と不安に思って使うよりは買ってしまったほうが精神衛生上よいのかなと思っています。
吸気効率自体は純正比34%アップとのことですが実際に取り付けてみてどれくらい変化するのかが楽しみです。
交換Letsとらい(´;ω;`)
整備マニュアルも読んでいない手探り自己流なのでやられる方は自己責任、多分スイッチ類を外すやり方があるけどこのときはそれを調べていないのでかなり雑なやり方なので要注意。
エアクリボックスはこのアッパーカウルを外したところにあります。
フルカウルのスクーターなので外すの面倒そう!って思うかもしませんが拍子抜けするほど簡単でした。
パーツリストで部品構成を見ると先の写真で手を触れていた場所が5の場所になるわけですがクリップ左右で2本を外します。
下側の5mmの六角ボルトを外します。
この4箇所を外し、次にカウルには爪が左右で4箇所を外します。
爪といっても上から下に刺さっているだけなのでカウルごと軽く上に引っ張っていけばはずれます。
カウルの下側にグロメットが左右で二箇所あります。
突起が刺さっているだけなので上に少し力を入れて持ち上げれば簡単に外れます。
最後に給油口の下あたりに爪が2箇所あるのでカウルごと前側に押しながら外します。
これでカウル自体は外れ、エアクリボックスへのアクセスができます。
ただこの状態ではまだ電源ON/OFFスイッチと給油口、シートオープナーのスイッチはカウルに付いたままで完全に外れたことにはなりません。
カプラーではなく土台ごと外すのではないかと思いますが…面倒なので今回は外さずに行います。
ケーブルの断線には十分に注意してください、断線すると特に給油口と電源ON/OFFは目も当てられない事態になります(シートは鍵で開けられる)。
またエアクリボックスにも吸気のセンサーと思われるものが刺さっているのでこれも台座ごと外しましょう。
いずれもプラスドライバーで外すことができますがラチェット式だと楽かと思います。
ボックスで8本、センサーの台座で2本、合計10本のプラスのネジを外せばボックスは外れフィルター交換ができるようになります。
こんな感じで外れます。
純正フィルターは金具も付いており社外品みたいな形ですね。
この形状のフィルターはX-ADVの他にもNC750Xの2021年モデル、日本では販売されていないFORZA750と同じものだそうで、逆に2020年までの先代モデルのものは形状が全然違うので使えません。
フィルターとケースは爪2箇所で嵌っており純正フィルターの縁は素材が硬いので外すときに怪我をしないように注意が必要です。
DNAのフィルターは素材に柔軟性があるので脱着はまだ簡単に思えました。
右が純正品で1.1万kmほど使ったものです。
フィルタ0の下側は多少汚れていますが全体的な汚れは少なめでした。
フィルターには表・裏があるようで純正も社外も「OUTSIDE」の表記があります。
この「OUTSIDE」の面をフィルターケースの吸気口側に向けて装着します。
純正フィルターに合わせる形で、OUTSIDEの表記が見えなくなるように装着すればよいのです。
こんな風に付けば大丈夫なようです。
あとは逆の手順でフィルターケースを戻し、センサーも忘れないように装着後にカウルを戻せば完了で慣れてしまえば15分とか20分もあれば脱着は完了するのでフルカウルスクーターとしてはエアクリへのアクセスは簡単だったんじゃないかなと思います。
ただスイッチ類を外す作業を省略しており、きちんと対応する場合はもう少し時間がかかるものと思われますが整備解説書を買わないとそのあたりは外したくないなというのが本音…高いものじゃないし買ってみようかな(´;ω;`)ブワッ
試乗レビュー
安定の霞ヶ浦まで試乗に向かうと、乗り始めた直後からアクセルのレスポンスのよさがわかります。
過敏になって乗りづらくなったわけではなくアクセルに対してパワーとトルクがちゃんとついてくるイメージで逆に乗りやすくなっていました。
高速走行をしてみると今度は上まできっちり回るようになり、トータルでの体感は街乗りから高速までスムーズで乗りやすいバイクになったなという印象です。
マフラー交換だけでもパワーアップは体感できますが、吸気が追いついていない面は確かに体感でき、ガバ開けしたときに加速がスムーズではないいわゆるドンツキな傾向が出ていましたがそれがかなり薄れたように思います。
スムーズになるち面白みがなくなるという人もいますが自分は逆で乗りやすいというの長時間走る人には重要なことだと思っています。500km程度の近距離を走るのであれば別にドッカンだろうがなんだろうがあまり関係ないですが1日1,000kmを超えますみたいなことを連日やっていると疲れにくい癖のないフィーリングこそ最高だと思うはずです。
吸気音もアップしたのはわかりますが、四輪と違い外からのノイズが多い二輪の場合はそこまで気にならないと思います。
やはり吸気・排気のバランスを取るというのは重要ですね。
よく吸って、よく吐くです。
さて霞ヶ浦!
ADV150がいた!実は行きの守谷でも遭遇していますw
ADV150いいバイクなんだよなぁ…置き場所の関係で手放したけど頑張れば置けた気がしないでもないし手放さなきゃよかったなと思いますw売っても二束三文にしかならなかったしね(過走行のためw)
X-ADVとADV150、そして今度出るADV350(日本では250?)を所有するとか最高じゃないですか、どんだけADV好きなんだよって感じになると思いますがデザインとコンセプトは最高に好きです。
どんなものでもそうですがハマる人、ハマらない人がいると思いますがこのX-ADVと相性が悪いのは「過走行ラブ」な人でこれに乗るとどこまででも行けてしまうと思い走行距離がとんでもないことになります。
自分は3ヶ月で1万km程度しか乗れていませんがオーナーの大半はその倍くらい行ってるんじゃなかろうかと思うほど、乗っても乗っても乗り足りない、ツーリングから戻ってきた数時間後にはツーリングに行きたくなるから困るw
結局この日もエアクリフィルター交換後の試走だから近所でいいやと思ったら霞ヶ浦から房総半島まで抜けてましたw
某所ですね、某所。
そういえばフィルター交換後の燃費は変わらずでした。
高効率フィルターは低速トルクが落ち気味になるのはあるあるですが、そうしたことも感じられずむしろオイルが冬場なのにホンダのG3を入れており硬いというほうが燃費に影響しているかなとw
X-ADVにはG1が指定オイルなのでそちらでいいと思いますが長距離を連続走行した際のフィーリングはG3のほうが好きなんです。G1は高速長距離巡航だと後半でタレ気味になります。
ただ冬場のような寒い時期はG1のほうがよいとは思います。
燃費は実感としては1割くらいG3のほうが落ちてます。
G1であれば1,000km走っても30km/Lに届くかというところですがG3にするとそれはほぼ無理です、高速だけでもそこまで燃費は上がりません。なので燃費を求めるのであれば間違いなくG1でしょう、というわけでフィルターよりもオイルのほうが燃費に影響しており単体交換では燃費への影響はあまりないというのが実感でした。
この日の走行距離は見事に345.6kmとなりましたw
前にもまして乗りやすくなり、疲れづらいバイクになったのでマフラーを交換しているのであればフィルターは絶対に交換したほうがいいよなぁと思う今日このごろでした。