気が付けば早いもので11月、街中を歩いているとクリスマスイルミネーションの準備がはじまっていたりはたまた自動演奏のピアノがクリスマスソングを流しており「さすがにそれは気が早すぎやろ」と思わずにいられない今日この頃です。
完全に私事ではありますが今月で38歳になるわけです。
別に誕生日がどうのという年齢でもなければこの年になると単純に「老いる」ことを素直に喜べない自分もいるため複雑な心境ではありますが昨年から割と仕事も頑張ってきた自分に対するご褒美的なものがほしいよなぁということで時計を買いました。
え、この前も買ってたろって?
あれはバイク用のアクセサリだから…
38年目のフルメタルG-SHOCK「GMW-B5000」
祝日前の火曜日にヨドバシまで足を運び時計コーナーへ。性格上、買うものはすでに決まっているので店員さんにも試着されますか?と聞かれても「大丈夫、これください」で秒で買い物が終わるわけです。
そうなのです、買ったのはフルメタルG-SHOCK、ずいぶん前に発売されていますがGMW-B5000のゴールドカラーです。
GMW-B5000は偉大なるG-SHOCKの起源(オリジン)でもあるDW-5000Cのフォルムをフルメタルで再現したモデル。もともとは販売目的ではなく展示目的のネタモデル、金無垢G-SHOCKだったのです。
今回時計を1本買うにあたり、なぜこのGMW-B5000を選んだのかといわれればそのままずばり誕生日だから。G-SHOCKの登場は1983年4月、同い年なわけです。
過去にも触れたかもしれませんが自分はG-SHOCKが好きでスマートウォッチを除けば自腹で買った時計にはG-SHOCKしかありません。それはタフだからという理由もそうですが自分と同い年の時計であるからというところも大きいわけです。
もうここまでくると自分が死ぬのが早いか、ブランドがなくなるのが早いかみたいななぞの勝負がはじまっているわけですが、とにかくそうした自分なりのこだわりから今回は誕生日ならばオリジンだろうということでGMW-B5000を選んでいるのです。
オリジンは好きではなかった
自分でも何十本、今までG-SHOCKを買ってきたのか覚えていませんがただひとつ確かなことはオリジンは1本も持っていなかったということです。
G-SHOCKを買い始めたのは当然ですが1983年の登場時ではなく、オリジンに対してそこまで格別な思いがあったわけでもありません。どちらかといえば小学生の頃にはじめて買った丸型ボディのG-SHOCKが自分にとってのGであってオリジンの四角いデザインはどうしても好きになれなかったのは否めません。
割とごちゃごちゃした、そう先日買ったGWG-2000のようなデザインが好きなのです。
なので今回買ったGMW-B5000が初のオリジンだったわけですが、すごくシンプルなんですよね日付と時刻しかない、本当に時計としての表示しかTOPにはないわけです。
ボディがゴールドで液晶がブラックアウトされているのでシンプルながら派手ではありますが見た目のごちゃごちゃぶりではGWG-2000のほうが上。いかにも強そうと思えるのは断然マッドマスターなわけですがかれこれ一週間近く使ってみると意外や意外、今までオリジンを好きではなかった自分も結構惚れちゃっていたのです。
見た目は古いが中身は最新
見た目は38年前の時計そのものですが中身は最新でソーラー発電に電波時計、スマホと接続し設定や時刻同期もできたり上位機種に負けず劣らずの機能が盛り込まれていながら高級感のある金属製ということでもうなんでもありなところが凄い。
一番すごいと思うのはそれだけの機能をオリジンのデザインにぶちこんでいること。
新開発のデザインであれば自由度はかなり高いんでしょうけどGMW-B5000は83年に登場したデザインに最新機能を盛り込む、つまりデザインを変えることができないし、極端な大型化などもできないという制約の中でこれだけのことをやっているのがすごい。
見た目はレトロなんだけど中身はハイテクって萌えポイントじゃないですか??
ブラックアウトしている液晶も見づらいかとは思いましたが高コントラスト・広視野角のSTN液晶を採用していることもあるのか意外と見やすいのです。
バックライトもパッとついてパッと消えるタイプではなくゆっくりとつき、ゆっくりと消えるフェードイン・フェードアウトタイプを採用。
最長4秒まで点灯させることができまた充分な明るさを持つので実用性は十二分といえます。
オリジンとはいえ機能面では最新、これがGMW-B5000の魅力かもしれません。
使いどころがわからない?いやいやそうでもない
この派手派手な時計、使いどころはある意味でGWG-2000以上に難しいと最初は思いました。
元々スーツに合わせる時計ではなくバイクに乗るときに似合う時計という意図で買っているのでそれも当然なのです。今回メタルを選らんだことにはスーツに合う時計がよかったというのもありそれでフルメタルを買ったのですが「そこでゴールド?!」と思われる方もいらっしゃるかもしれません。
実際スーツに合わせてみるとこれが意外と悪くない。
黒系のスーツであればまったく問題ないと思いますし袖口から見えるゴールドがいい感じ、自分はこのGを「成金ショック」と勝手に呼んでいますがそういう雰囲気がいいのです。
職場での評価はおおむね好評。
・特殊詐欺の主犯にいそう
・地方の税務署にこういう奴いる
・悪い意味で似合ってる
職場でいただいた評価もこんな感じなのですが、もちろん職場によっては完全NGってところもあるでしょう。弊社は割とラフな格好もOKだし、時計もAppleWatchなどを普通に付けている人も多いのでだったらこのくらいの派手さは許容という感じなのかもしれませんね。
よくSNSで見かける構図でも撮影しました。
時計とクルマでマウントとっちゃお☆彡みたいなやつですね。
プジョーとカシオなんでなんのマウントも取れないのが逆によいもので、ゴールドながら「いうてG-SHOCKだしなぁ」という嫌味のなさがよいのです。
まぁ自分あまり時計に興味もないのでSNSでよく見る構図を見てもそれがいい時計なのかもよくわかりません、シンプルでダサいアナログの時計やなぁと前にそんなことを仲間内で話したら「ここに上がってる時計は100万円くらいするぞ」といわれたこともあります。たたきつけたら壊れる時計が100万っておもしろいこともあるものです。
GMW-B5000は実売価格6万円未満と低価格のフルメタルながらその耐久性は「G」。
水圧かけても壊れないし、たたきつけたくらいじゃびくともしないでしょう。もちろん樹脂に比べれば傷などは目立つかもしれませんが時計としての機能が失われないことが「よい時計」だと自分は思っていますのでその点では衝撃に弱くなりがちなフルメタルでGを生み出しているカシオはやっぱりすごいなぁと思うのです。
個人的に「よい」と思ったポイントは日本製であること。これは完全に自分のこだわりではあるのですがそのブランドの発祥の地で作られたものというのはどうしても愛着がわきます。
あまり丁寧に使う方ではないからこそのGなのですが、1週間で線傷は多少ついてきていますがそれでもかなり気に入っている1本です。
カラーバリエーションも複数あり、価格も1本6万円未満という低コスト帯なのでひとによっては複数カラーを揃えるという人もいるそうですが、自分はもうゴールドがかなり好きなのでこれ1本を今後もスーツのときには使うことでしょう。
先ほども書いたように丸型のGが好きなのでいま日常的に使っている3本のうち2本は丸型なんですがそこに入ってきたスクエアのオリジンは変わった雰囲気でいいなぁと思います。
時計っていまやスマホがあれば不要なものですがやっぱり身に着けて、それが視界に入ったときによいものだとテンションがあがります、だからこそこの時代にも高級な機械式時計とか売れたりするんでしょうけどこのGMW-B5000もG-SHOCKなのに思いっきり「外し」ができて面白い、そしてゴールドが視界に入るとめちゃくちゃテンションあがります。
気になった方はぜひ、この派手派手なGに挑戦してみてください。