雨の大分
Day6の朝は雨音で目が冷めた、それくらいに激しい雨がパノラミックサンルーフを叩く。
シェードを閉めれば若干静かにはなるが眠気に負けてそのまま雨を眺めながら二度寝をし、8時ごろに起床した。
平日の道の駅とはいえ車中泊をしている人は結構いる。普段なにをしている人たちなんだろうなぁと思うけど、自分も人のことは言えない。
どこでも働けるのだから道の駅で働いたっていい(ぉ
それは違うか・・・でも大分の道の駅はWi-Fiが整備されていてワーケーションするには最高の環境が整っている。
1時間に1度再登録が必要とはいえフリーWi-Fiがあるというのは便利だ。大分なので外国人観光客が多かったからこのあたりの整備は進んでいるのかもしれない。
2時間ほど仕事をして場所を変える。エンジンONで充電しながら仕事をするわけにはいかないから、ある程度PCのバッテリーを使ったところで移動し、移動の合間に充電するのがいい。場所を変えるのもいい気分転換だ。
2時間ほど走って佐賀関に移動した。
佐賀関だけど佐賀じゃない、というか位置的には宮崎だ。
雨を楽しむ
雨は由布院から激しく振ったり、やんだりを繰り返す。
そんなコンディションでもNANKANGのNS-25は抜群の安心感で走れてしまう。
格安タイヤ、アジアンタイヤとバカにするのは簡単だけど、走行性能に不安がなければなんだっていい。特に3008のような実用車においてはレインコンディションで安心感があるというのは大きな魅力だ。
由布院のワインディングも晴れていれば気持ちのよいものだが、雨は一転して恐怖の路面になる。とにかく滑るし、舗装がよくない。ドライであればコントロールも容易いがレインではどこに吹っ飛んでいくのだろう?と思うような状態だ。
そんな中、滑ってもコントロールできるのは3008のブレーキ制御が俊逸なこともあるけれど最終的には路面と接するタイヤのグリップ力がいいってことなんだろう。
限界がそこそこ高く、でもそこまで高くないのもいい。
コントロールできるところで「危ないぜ」と伝えてくれるタイヤなのでどんなドライバーでも「これ以上はあかんな」というのがステアリングを通してわかる、無理をしない。
ハイグリップなタイヤは限界が見えづらいからこそコントロールできる領域を超えたところで突然破綻し、自爆する。
ロングドライブにはこういう限界がわかりやすいタイヤがいい。
コンフォート性もたかく乗り心地も、騒音も低い・・・ロングドライブにはもってこいだ。
燃費が悪化した気がしないでもないが、出るところではしっかり20kmを超えるのでそこまでか?って気もする。燃費とグリップはトレードオフなのでこればかりは仕方ない。騒音もひどくグリップもそんなに高くない前のタイヤよりは全然いい。
大分サウナを味わう
佐賀関でMTGのため数時間滞在した。
このあたりから自宅へ帰ろうとすると四国を通らされるらしい。
0円ではないだろう、フェリーも使うし、そもそも四国から本州に渡るのにお金がかかる。3008のサイズならフェリーで9000円近いはずだ。それに雨の海峡を小型フェリーで渡るのは、酔いやすい自分には鬼門だ。帰りもおとなしく下関を経由したい。
もう随分と車内での仕事には慣れた。
お気づきかもしれないが3008がワーケーションに向く理由のひとつに助手席の機構がある。
グレードにもよるかもしれないがファーストクラスパッケージの助手席シートは前方に倒れてくれる。国産車でもなかなか見ない?機構で、ここをテーブル代わりにもものがおけるのがいい。寝るときもフルフラットにできる。
ドライバーズシートのようにマッサージ機能はないものの、ひとりで移動して仕事をするならこの機構はかなり役に立つ。さくっと起こして後部座席を少しきれいにすれば数分で大人3人が移動できる空間にもなる。
なかなか便利だぜ3008!
さて、仕事も終わりかけだったので大分市内に移動してサウナを堪能しよう!!
今日のサウナは大分駅に併設されるシティスパてんくう。
サウナイキタイ見る限り割と良さそう。
仕事をするにもなかなかいい。
シティスパてんくう、何がイイって眺望が最高だ。
露天風呂なんか遮るものはなにもなく快晴であればかなりの絶景風呂になる。
快晴であれば(大切なことなので2度書きました
大分1高い建物なんじゃないかな?って位置にある。
サウナはオーソドックスながら窓があり、その窓からプジョー・シトロエンの看板が拝める。
※サウナではなく休憩所からの展望
プジョー・シトロエンを拝みながら入るサウナは本場フィンランドでも味わえないだろう魅力があり、これがシティスパが高く評価されている理由の1つでもあるんじゃないかと個人的に思うんだけどどうだろうか。
雨が降る中の露天風呂だったけど展望もあって気持ちよかった。
大分は温泉だけじゃなく普通のスパも充分にいい。
大都会大分だ。
サウナと露天風呂を珍しくローテした、それほどに展望がよく気持ちがいい。
ヒーリングスパも付けたのでそこもローテして3時間くらいまったりしていた。
せっかくだから夕飯もここで食べよう。
今更なんだけど九州にきてまるで魚を食べていなかった(ぉ
ほぼ最終日になってやっとひゅうが丼で魚を得る。なんでかしらんけど丼についていたわさびを「九州なんだから柚子胡椒だろ!塩分補給や!」と一気食いして吐いた←
涙がしばらく止まらず、咽て周囲の視線が痛い(´;ω;`)ブワッ
ごめんね、、、コ■ナじゃないから(´;ω;`)ブワッ
普通どんぶりに柚子胡椒はつけねーよ・・・orz...
大分といえば唐揚げだ、食べなきゃね。
おわかりのとおり、胃袋のキャパは超えているし普段ならこの量は食べきらない。それなのに食べられたのは九州補正があったからだろう。本当に、九州に着てから食欲もあるし、ストレスフリーに生きられている。
なんで自分、東京で働かなあかんねん(´;ω;`)ブワッ
そう考えさせられる日々だった。
追悼のために
大分に着てODOメータが60000kmを達成した。
3008になって九州はこれで3回め。だいたい往復で3000kmは走るから3回ならどんなに少なく見積もっても1万kmぶんくらいは九州を走った距離になっている。特に縁もゆかりも無い九州をこれだけ走らされた3008はたぶんうちの個体だけだろうね、そんな自信がある。
さすがに出発して2400kmも走れば平均燃費も固定される。17.5kmがリアルな数字だ。
高速道路もあまり使わずにこれだけの燃費が出せるのは道路事情が優れているからだ。
都内のゴミゴミした道でこれはなかなか難しい。
今日は車中泊スポットに戻る前に寄りたいところがあった。
先日の豪雨で犠牲になられたすべての方に追悼の意を表するとともに、個人的にここ数年で一番ショッキングであった電脳女将の件、どうしても現地に行きたいと思っていた。
今年はコロナもありただでさえ観光業は打撃を受けた。自粛も落ち着き始め、これからというときにあの災害と事故だった。ほんと人の死はいつどのようにして訪れるのかわからない。ついさっきまでTwitterで投稿していた人が、数時間後にはもうこの世にはいないそのリアルを突きつけられた。
仕事柄事故現場も知ってはいるが、そこで立ち止まる勇気はなかった。
ただこのような災害で命を落とす人がひとりでも減るように、次への教訓として何ができるのかを考えたい、そんな気持ちだった。
Day6の車中泊スポットはDay5と同じ由布院だった。ここは高速道路からも近くアクセスがいい。広いしね。
いよいよ明日は最終日、もう一日だけ九州を味わってから関東に帰ろう。