地獄への道程
いい朝だ、6時に目が覚めた。
今日は福岡に帰省中の彼女を連れて別府へ行く。
別府は人生初九州のときに最初に行った場所、別府温泉の安ホテルに宿泊したが、あのときは雨と霧で視界がほぼなく死を覚悟した。
さすがに今日はそんなことはないだろう、それくらいに気持ちがいい天気だった。
勝手なイメージで福岡は暑いというものがあるけれど、地味に寒い。そりゃそうだ、南に来たわけではなく、ただただ東京から西へ移動しただけだ。朝6時半、気温は15℃と着替えるうちに身震いするが窓をあけて走り出せば目が覚めるような気持のよい空気が流れ込んでくる。
地獄めぐり
別府で観光らしい観光をしたことがない。以前訪れたときは別府ICで降りて、ちょっと行った坂道の途中にあるかっぱ寿司で500円ぶんくらい寿司を食べて別府タワー近くのホテルに泊まっただけだ。大雨でそれどころではなく、翌日の天気は快晴だったがとにかく装備を乾かすことに必死だった。
あのときと打って変わって本日は快晴だ、最高に気持ちがいい、むしろ暑いくらいだ。
遠くに見える別府の町並みがきれいだ。せっかくだし地獄めぐりをして温泉へ行こう。
到着は9時すぎくらいだったのでまだ駐車場も入れたが、出るころには大行列だった。
まずは坊主地獄からスタートする、ここは別府ICから最も近いので立ち寄る人も多そうだ。地獄めぐりは全部巡れるチケットもあるけれど時間的に3か所が限界かと思ったので地獄の入り口で個別に支払うことにした。っていったいどれだけ地獄があるんだw
有名な地獄めぐり、坊主地獄は泥がぐつぐつと煮えるような場所だった。
現代人には理解できることであっても、大昔の人からすれば地面からいきなりぐつぐつと音を立てて泥が煮え立つ光景はまさに地獄だったのだろう。知らずに入れば骨しか残らないような灼熱の場所。
めんだこも溶けてしまうだろう。
今となっては足湯もある素晴らしい地獄だ。
ある日、こんな岩場から湯気があがっていたら??今の人なら温泉か?と察するかもしれないが、本当に大昔の人にとればこの世の終わりを感じた瞬間かもしれない。
阿蘇山が噴火すれば本当の地獄が待っているから安心安全ってわけでもないけどさ。
次いで向かうはお隣の海地獄、ここは綺麗な地獄らしく人気が高いそう。知らんけど。
名勝 海地獄というパワーワードよ。
ここは池。なんか温水を利用してワニとか飼っていたり、熱帯植物を育てていたり熱海味がある地獄だった。
大丈夫、書いてなくてもわかるくらいに危険な香りがぷんぷんする場所だ。水しぶきがやばい。
こんな場所でめんだこと写真を撮っているおっさんはぼくくらいなものだね★
確かに池の色は綺麗なもので、ここが人気スポットな理由もわかる。昔はなかったという池の前にある施設では地獄について学ぶことができる。
聖なる地獄ってなんやねんwwww
地獄に来たら地獄蒸焼プリンを食べなきゃいけないと言われた。
有名なのか?
プリンは好きだから全然食べるけど。
カラメルが苦くてとてもいい、Good!!これは美味いよ、別府に来たら食べなきゃだめだ。
あと1件血の池地獄へと移動する。クルマで10分くらいかかるので一旦坊主地獄と海地獄横の駐車場から3008を引っ張り出した。車内は激熱だ、東京は天気が悪かったみたいだがこちらはとにかく暑い、蒸し焼き地獄だ。ちなみに隣に泊まっていたレクサスも関東方面のナンバーだった、案外みんな自走で来るもんだね。
すげー色してる。。。
鬼がいた。
まいにちめんだこネタで部下めんだこが突き落とされそうな場所だね(ゲス顔
爆発したんかいw
切れたお尻にも優しい軟膏を買いました(´;ω;`)ブワッ
あとはTシャツも購入、このあとこれに着替えたんだけど周囲の注目が半端ない。
っていうかどっかで見たことあるよな、これ・・・って突っ込みはNGな。
しれっと「02(おに)」になっていたり無駄にクオリティが高いのが好き。
別府に来たから温泉へ!
日本有数の温泉地なので日帰り入浴する場所も無数にあり、かなり迷う。というか決められないので家族風呂があるところにしようぜってとこで血の池地獄からもそう遠くないひょうたん温泉へやってきた。
温泉の種類はたくさんあるが、ゆったり二人で入れる家族風呂をチョイス、これが正解だった。
なんと家族風呂には一人用のサウナがあるwwwww
水風呂もあるぞ!!受付でもらったコインを入れて浴槽にお湯を注ぐスタイル。源泉なのでかなり熱い、水で薄めながらお湯を適量まで入れる。
たまらんばい(´;ω;`)ブワッ
蒸し風呂というかサウナというか、これが地味に熱い。天井からあっつい雫が垂れて体に当たるとうげぇって感じになる。でもこのプライベートなサウナ空間を堪能し、掛水もせずに水風呂に突撃し、窓を開けて床にごろんとなるとめちゃくちゃ気持ちがいい。圧倒的に自由だ。
これで2000円…ひとり1000円ってことでしょ?もうめちゃくちゃお得だよね。。。当然のことながらお湯は抜群にいいし、サウナもあるし、破格というかなんでみんなこっち使わないの?ってくらいに感動した。ひょうたん温泉に来たら家族風呂も候補に入れてほしいね。
風呂のあとは施設の食堂へ。そういえば朝からプリンしか食べてないw
写真の撮り方安定の下手くそすぎて美味そうに見えないけどむちゃくちゃうまいからひょうたん温泉行ったらこれたべたほうがいいよ2000円!!
熊本のばーちゃん家でよく出てくる料理らしい、しらんけど。
なんっうかもうすべてが美味い(´;ω;`)ブワッ
これで2000円とか破格すぎるでしょ、東京でこのクオリティでこの価格は無理だろ、大分まぢで神じゃん?
というかかなりのボリュームで吐きそうになったw
廃棄前提おぢさんのような文句も言わず、きっちり食べました!!
食にあんま興味ないんだけどそんな自分が大興奮するくらいにはうまかった。
さて移動しよう。
それにしてもめちゃくちゃ暑い。。。関東が天気悪かったのが信じられないくらいにこちらは快晴すぎた、エアコンないと死ぬ。
由布岳かな。
普通に噴煙あがっているあたり九州凄い。
九重のほうへ向かってやまなみハイウェイを南下する。
大昔にバイクで通ったルートだ。
吊橋行くよ!前回は有料だったから素通りしたw
大人になるってお金に余裕があっていいね(違
高所恐怖症には耐えられないだろう高さ、高さよりも便意が襲ってきて橋を渡りきるまでUNKが我慢できるかどうかが気になってそれどころじゃなかった。
渡りきってセーフ!
時間もあれなのでさくっと橋を渡って先に進む。
今日は熊本で宿泊予定!
橋で今日の宿を慌てて探す(とってないんかよ)、Go Toが適用されてかなり安い。
もともと安いんだけど二人で4100円って、ひとりあたりは満喫よりも安いんじゃないのかね・・・寝るだけならこれで充分。
ひたすら南下を続ける。
九州の大地の雄大さは北海道のそれと違ってまた味がある。ただまっすぐな道をゆく良さは北海道にはあったけど、九州はワインディングを思う存分に楽しめる。
3008のハンドリングの良さを堪能するにはこのワインディングがいい。
まったり走れば高燃費で踏めば怒涛のトルクでストレスなく登る。下りも1.7tを超える車体でもしっかり止まり、曲がるのは立派。クルマを快適な移動手段として見たいのであれば他にも選択肢はあるだろうけど、ワインディングを思う存分に楽しめるSUVという点で3008は相当に楽しい。
新しいタイヤも九州のワインディングにマッチしてる。格安タイヤとは思えないほどによく食う。燃費は悪化したが、微々たるものでエコに走ればしっかりリッター20kmは超えてくるし荷物を積みすぎていることを考えても相当優秀だ。燃費のよい低グリップタイヤよりしっかりとグリップを感じられるタイヤのほうが好みだ。
阿蘇山が見えてきた!!
前に来たときは噴煙すごかったけど今日はそれほどでもない。
阿蘇山はつい9月に火口見学ができるようになった。
http://www.aso.ne.jp/~volcano/
とはいえこの日も風向きが悪く火口見学はできない模様。それが自然。
ハヤブサで訪問したときは運がよく火口まで行くことができた。
8年前の8月6日だった。いまは3008で快適に移動できるが、バイクで行くってまぁなかなかだよなぁ。。。今はそこまでの気力がないwそもそもADVで自走で九州は相当つらいだろうし、バック含めて装備がないしね。。。
あのときと同じように大観峰にやってきた。
閉門間際だってのに駐車場は大渋滞だった。
この大観峰のあたりから見下ろす阿蘇の町並みが好きで、実に九州らしい?地形に見える。山を1000m近く登ったはずなのに、そう低くないに町並みが広がり、更に遠くには阿蘇山が聳える。この風景は何度みてもいい。こう見るとたしかに寝ているように見える気がしないでもない。
17時過ぎだがまだ明るい、九州は日が沈むのが遅い。それにしてもほら、駐車場は安定の混み具合だ。展望台付近の駐車場に入庫するのに20分近く掛かった。
やまなみハイウェイを熊本市内まで降りる道は渋滞らしい。ここから先はえげつない渋滞と戦いながらだった。
気温は低いのでエアコンを消してまったり進もう。空気がいい、気持ちがいい。
日が落ちてきた、BGMは遠き山に日は落ちて、だ。
なんだかんだ一時間半くらいかかって熊本市内へと突入する。
目的地は当然ここだ。
キョ混みだったけど彼女も「押した側」の人間になることができた。
サウナから上がったらプジョーのCM歌ってる人たちがTVに出てた。
ここに着た目的のひとつであるこれをGETするため(´;ω;`)ブワッ
これで関東サウナを巡っても「こいつ・・・MADMAXした側のやつか」とマウントとることができる。マウンティングオスゴリラとでも読んでくれたまえ。
自走で来るの2回目だし、このために熊本まで来る3008乗りは自分だけだって思ってる。その時点でマウンティングだね☆意味不明。
ホテルが熊本市内の繁華街にあったので駐車場に放置して飯へ。
こんな格好で徘徊していたせいか、キャッチぽい兄ちゃん誰も声かけてこないw
せっかく熊本に着たんだから馬刺し食べたいよなぁ・・・というおいどんの希望を叶えるために二人で店を探し、やっとこさ見つけた。
コロナの影響もあったのか、多くの店が時短か予約制だったりしてなかなか馬肉な店に出会えなかったけどここはなかなかだった。食べ物のことは食べることが好きなやつに店を選ばせるのが一番だ。
もう今日は運転しないので飲める(´;ω;`)ブワッ
おおお(´;ω;`)ブワッ
口の中でとろける馬肉がもうね・・・たまらんばい(´;ω;`)ブワッ
何が衝撃ってそれは馬刺しじゃなくって鶏についてきた柚子胡椒。
柚子胡椒がかなり好きなんだけど地元で食べる機会があるとすればリンガーハットw
リンガーハットでは柚子胡椒を食べるために餃子を頼んでいるといっても過言ではないほど柚子胡椒が好きなんだけど、彼女いわく「本場」の柚子胡椒はリンガーのそれとは違うらしい。
その本場をはじめて味わってビビった、、、すごいしょっぱいし辛いwwwリンガーの柚子胡椒感覚で大量に口に放り込む直前に彼女が「ええええ」と叫んだのが印象深かったが確かに咽た(´;ω;`)ブワッ
箸にちょんと付けて食べるだけで身震いする、すごいぞ本場の柚子胡椒!!
柚子胡椒ってこの辺の人だと買うものというより自宅で作るものらしい。凄いね、九州(´;ω;`)ブワッ 惚れ直したわ。
締めに卵焼きと・・・
焼きおにぎり!!
ごちそうさまでしたー。
これでDay3も無事終了。
ホテルに戻ったら爆睡で、翌日はチェックアウトぎりぎりまで爆睡でした。
今回の旅行における唯一のホテル滞在はこの1日だけ、貴重なおふとぅんタイム。