その日は朝から大雨だった。
激しい雨音で目をさます、雨雲レーダーアプリを見れば太宰府の頭上に強烈な雨雲がある。つい先日、九州に大きな被害をもたらした線状降水帯がまたしてもこのとき九州を襲っていた。どうするかと一瞬考えたが、アプリを見る限り吉野ケ里より南は降っているが、それより北はなんとか天気が持ちそうだった。
なら観光しよう。
忘れていたが、アドブルーが限界だった。朝の時点で残走行距離は1000km手前、九州をドライブしたらギリギリ関東まで戻れるかはわからない。スマホでアドブルーを取り扱うスタンドを調べてみる。幸いにして佐賀へと抜ける幹線道路沿いはトラックの往来が多く、そういう意味ではアドブルーの補給には困らない。ただ、乗用車にアドブルーを入れてくれるスタンドは1件もなかった、さいたまナンバーだからか?
仕方がないので非常用アドブルーを2リッター購入した、地味に割高だった。今にして思えば1リッターで十分、関東まで戻ることができたけどまぁこれも地域貢献というやつだ(違
吉野ケ里遺跡にも久しぶりにやってきた、実に6年ぶり。
歴史に大きく興味があるわけでもないけれど、たまにはいい。エンジニアだからこそ、こういう文系のことを学ぶのはいい頭のリフレッシュにもなる。とにかく最近疲れている、息抜きは大切だ。
遺跡に来る観光客もまばらではあったが、もともとの来客数なんかわからない。ただ屋内施設よりはソーシャルディスタンスが確保できるこういう場所に集まりたくなる。吉野ヶ里は本気で見て回るなら半日は必要だ。それくらいに広いし、とにかく歩く。
時間も時間なので古代蓮だけ見て遺跡をあとに佐賀市内へと向かう。
途中でリョーユーパンを見つけた。
あのマンハッタンで有名な店だ。前回サウナめぐりをしたとき、マンハッタンがどこにも売っていなくて結局ドラッグストアに行けばあるということに気づいたのは九州を去る数時間前だった。そんな思い出の店。福岡名物だと思っていたが、工場は佐賀なの?
直売所ではマンハッタンはもう売っていなかったが普通のパンを買ってきた。普通のパンでも十分に美味しいし、地元に愛されるパン屋を感じられた。
そして佐賀まで来て昼飯をいただく。
資さんうどんを選んだ。九州には何度も来ているはずなのに、うどんが強い福岡でうどんを一度も食べたことがない。どちらかといえばとんこつラーメンの印象が強いが、調べてみれば福岡はうどん激戦区で資さんうどんに牧のうどんなど有名チェーン店が数多い。
福岡から出てきた彼女に言わせると東京のうどんとは別物で、彼女は東京ではじめてうどんを食べたときに出汁のドス黒さに驚いたし、麺の違いにもびっくりしたと語っていた。確かに、東京で食べるうどんとも香川で食べるそれとも違う。福岡のうどんは甘くて美味い。
なぜかぼた餅が売っていて、なんでも資さんうどんは帰りにぼた餅を買って帰る人が多いほどぼた餅が定番らしい。郷に入れば郷に従えじゃないけれど、地元の人がやることを真似するのがぼくの旅のスタイルなので例外なく買った。
資さんうどんの近くに行きたい場所がもう一箇所。
江藤新平の墓だ。
どんよりとした天気、人もいないがお参りに来れた。
江藤新平が何者なのかは適当に調べてね★
そのまま気が付けば長崎へ。
でじまー。
長崎も前回訪れているが、そのときは佐世保のサウナサンに行くのが目的だったので長崎市内には足を運んでいない。
九州はエリアを絞らないとみて回る場所が多すぎて困る。
長崎でちょっと早めのディナーを頂く、最初は長崎ちゃんぽんを食べる予定だったが急遽海鮮ものになった。
海があるんだからね、海鮮食べないとね。
6年前、長崎にあるリンガーハット1号店に行った。なんとなく道を覚えているもので、逆走ルートだったけど「覚えがある」という道ばかりで懐かしい。
長崎は坂の町だという。確かにリンガーハットもすごい場所に立っている。
そんなリンガーハットの近くにペンギン水族館があったのは盲点だった。
閉館時間を過ぎていたので今度ゆっくり訪れたい。
さて、この日は門司まで移動する。移動距離だけを考えるととんでもない。
到着は夜中だった。
自分にしては珍しく宿を取っている。Go toなんとかの恩恵はゼロだけど、3人で宿泊しても1万円そこそこで泊まれる場所ばかり選んでいた。ひとりあたり3000円でそこそこのホテルに泊まれたのでとても連休の価格とは思えない。観光客が少ないのだろうか。
ちょっとだけ夜の門司を散歩する。前もそういえば訪れていたね。3008では2度目だ。
門司の雰囲気はなんだかとても好き、いいよねここ。
今回のお宿は映画「オーバードライブ」でもちらっと目の前が映ったりしたところ。
Go toなんちゃらを使わなくても十分に安く泊まれたので助かりました。
というわけで二日目も終了、翌日はただ帰るのみ…安定の弾丸ドライブだw