ADV150の限界を探る
GWも元気に仕事☆ミ
本決定する前から世間は緊急事態宣言の延長戦突入が想定されており、その対応のために担当する愛知の拠点まで行かねばならないのでADVで行ってきた。
片道ざっくり400km以上、こんな距離は小型二輪では初だ。
過去には200Dukeも所持していた。
セカンドバイクでは一番排気量が小さかったが、これは通勤用。たまに霞ヶ浦や奥多摩や箱根に行ったくらいで長距離をやろうとは思えないバイクだった。そもそも200kmくらい連続で走るとなぜかシフトペダルのナットが緩んでやばいことになる←
Dukeもおもちゃだと思ったけどADVは更におもちゃだ。
150ccでロングなんか想定したこともない。
そもそもサウナ用に買ったバイクで勤務先の愛知まで走ること自体が間違いだ。
ただGWは高速代も安くならず、自粛でパーツ買いまくりでお金がないので(そこ?)経費削減のために下道&ADVという我が家のもっとも安価な組み合わせでスタートした。
積載性能は見事、快適装備が身を救う。
人に極力会わないは大前提。そもそも平時でも人が嫌いで近づいてほしくない人なので大してコロナでも影響がないのだけど移動する以上は・・・ということで食料品などをメットインに搭載する。出張道具と合わせてもぜんぜん余裕で収納できた。
おかげでライダーはリュックも背負わずその身ひとつでライドできる。
今まではバッグを付けたり、リュックを背負ったりしたがそういうことを考えなくて済むようになったことは大きい。
とりあえず放り込めばなんでも入る。
250ccより容量は少ないだろう、でもクラスが違うのだから仕方ない。
そのかわりADVは125並のサイズで取り回せるし、軽い。
このサイズ感があとあと都市部での移動で大きなメリットになる。
それにしてもキーレスは便利。
なくても困らないが、バイクでこそこれは必要だろうと最近思う。
あのキーを挿してエンジンをかけるという動作にはもう戻れそうにない。
ポケットに入れた鍵の出し入れをグローブを付けてやるのはしんどいし、パーカーのチャック付きポケットに入れたときも面倒だ。
うまく書けないが、これだけは使ってみないとわからない。
クルマよりもバイクの方がその恩恵を受けることができるだろう。
150ccでも疲れない
気温30℃近い中、ADVは東京→神奈川→山梨と快走する。
驚くべきことに疲労は全然なかった。
しっかりしたフレームと適度に硬い足回りは多少攻めても不安感がなく、脚付きは悪いものの軽い車体なので特に問題はない。
アイドリングストップも効く、マフラーが変わっていることもあるが停車時に無音になるのは耳から聞こえてくる疲労が減る。
爆音とは言えないもののそこそこうるさいマフラーなので停車時くらいは音と振動から解放されたい。
下道をゆっくり走ることが気持ちいい。
道を外れて人気のない河川敷などで休憩をするにも、こいつの扱いやすさがいい。
途中八王子から相模湖あたりまで高速は使ったけれど、100km/hは辛い。
下道を60km/hくらいで流して瞬間燃費も50〜60kmのあたりで推移するそのペースがADVにとっては最高の領域だ。
もちろん回せば100くらいは出るものの、快適ではないし、瞬間燃費が30〜40の間で止まるのは高燃費を求めると精神衛生的によくない。
長野までは下痢で死んだ神奈川と、職場への電話のために止まった山梨の一回だけ。
あとは写真撮影で小休止はしたものの基本はそんなもので行ける。
それだけ疲れないのだ、こいつは。
SUVスクーターの魅力
ADV150は、「限界を超えていく都会の冒険者」を開発コンセプトに、スクーターの魅力である快適性や利便性、機動力に加え、個性的で力強い外観と優れた走破性により、通勤や通学から趣味や非日常も楽しめる軽二輪スクーターを目指しました。
Honda | アドベンチャースタイルの新型軽二輪モデル「ADV150」を発売
ADVのコンセプトに沿う使い方をしていると思う。
確かに個性的な外観で都会にマッチするし、かと思えばオフロードも行ける。
そのコンセプトはクルマでいうSUVだ。
そう、プジョーも同じで都会が似合うし、多少のオフロードもいける(はず、ぼくは砂道で埋まったが)という基本は街が似合うけど、ちょっとの冒険は許してくれるなんでもできるクルマであり、バイクだ。
ハヤブサなら考えもしない道へADVは入れる。
滑るし、埋まるし、砂はやっぱり嫌だがADVはその軽さもあって余裕で走破可能だ。
撮影したこの場所に他にいたのは古いオフ車とアフリカツインだけだったw
スクーターで入ってきたのかよみたいな顔をされるもADVなら怖くない。
サイドスタンドもこの軽さなら大丈夫だ、一度ハヤブサが砂に埋まったことがあるが、あのときは死んだと思った、いろいろな意味で。
出力特性も穏やかでシングルながらスムーズに回り、言い換えれば躍動感に欠けるエンジンもオフロードでは単純に扱いやすいエンジンという評価になる。
刺激的なエンジンは楽しいが、いくら低排気量とはいえピーキーなエンジンは疲れる。
espはわりとロングするには最適なエンジンだと思う、さすがはかの国で使われるだけあって信頼性・耐久性・扱いやすさに関しては重要視されているんだろう。
そんばADVだからこそ非日常へ足を踏み入れられる。
オフロード未経験でもADVなら特に怖くないと思える、それくらいに扱いやすい。
コンビネーションブレーキが非採用なのでリアだけブレーキで軽くリアをスライドさせながら進めるのもいい、こんな道でABSがあるとはいえフロントブレーキは積極的には使いたくないしね。ABSも極低速(10km/h以下)では非作動だしね。
日常が突如として非日常に変わる瞬間が来る。
整地がコーナーひとつ抜けたら未舗装路に変わるのだ。
こんなときに感じるストレスもADVは非常に少ないから逆に楽しんで走れる。
15馬力と非力に感じるエンジンでも山登りは不満がない。
攻めるわけではない、あくまで安全に目的地につくという前提がある。その前提を踏まえれば必要にして十分なパワーもトルクもあり山道でも問題がない。
唯一センタースタンドの位置の問題かバンク角が浅くスタンドをガリガリ言わせることが多かった。
このあたりが改善されればより攻め込めて面白いバイクになるんじゃないかなぁ。
下道クルーザー
125ccがあれば・・・という声もあるみたいだけどキャラ的にこいつは150cc以上でいい気がする。やるならX-ADVとADV150の中間のADV250とかADV400だろうかw
とにかくロングクルーズがこれほどまでに楽とは思わなかった。
ADVは下道クルーザーだね。
60km/h以下でちんたら走るのが一番燃費がいいし、高速は使いたくなくなるw
出張先までの片道460kmは平均燃費はリッター54kmだった。
燃料タンクが見づらくて毎回給油量が変動してる気がしないでもないけど、満タン法で計算してみると行きは6.91Lの給油で356km走ったからざっくり52km。
いずれにしても高燃費。マフラー変えて低速域は抜けているから燃費は当然悪化しているんだろうけどそれでもカタログ燃費を超える数値が出ているから十分だ。
プラグやオイルやコイル交換も効いているかもなぁ。
どうだろうw
この燃費は高速道路では出せない、100km/hで走れば瞬間燃費は30〜40km台になるからADVは「高速は使えるが積極的に使おうとは思えない」という思いになる。
ただ、いざというときに使えるのは125以下にはないメリットだね。
自動車専用道を気にしなくて良いのも楽。
何の気負いもなく、安心して距離を稼げる。
疲れないから休憩も最小限だ。
ちょこちょこ写真は撮ってたけど途中トイレ休憩3回と給油くらいだった。
しまっている施設が多いけど、駐車場だけあれば十分。
メットインに放り込んだ缶コーヒーがごちそうだ。
この日はとにかく暑くて、山の中でも25℃を下回らないし、トンネルが寒いなと感じるくらいであとは薄手のパーカーで十分だ。
そんなこんなであっという間に愛知県。
途中、結構ツーリングしていた人にすれ違い、手を振られたりしたけどスクーターに見えないのかな??
スクーターが走ってたら地元の農作業のおぢさんだと思うから自分なら手を振らないけど(何
長野から愛知に入るのは初だった。
残念なことにうちのADVは純正の電源ソケットが撤去されており、スマホの充電ができず愛知入のころにはすでに電池が切れかけていた(写真と電話のやりすぎかw)、会社まで持ったのでよかったけど早急に電源ソケットは復活させたい。
途中で有料道路へ入る、ここまでくればもう名古屋市は目と鼻の先だ。
150ccで400km、ほぼ下道で進むという苦行のようなイベントも、ADVは実に余裕&快適で会社について普通に仕事をしてまた400kmの帰路につくことに何の抵抗もない。
ただ、それはやっぱり排気量のおかげもありこれが125だと帰りの静岡経由はバイパスが使えなかったり苦労するところもあるだろうし、ADVなら高速道路を使うかーという頭にもなれるから実に気が楽だ。
さて帰ろう。
これで緊急事態宣言延長戦も戦える(´;ω;`)ブワッ
馴染みのラーメン屋も閑古鳥(´;ω;`)ブワッ
名古屋勤務のときによく使う山ちゃんも当面休業らしい(´;ω;`)ブワッ
GWだしそんなに人気がないオフィス街とはいえなんか寂しいなぁ。。。
駅前の駐車場の利用料金が千駄ヶ谷よりも安かった。
どんだけ高いんだよ、千駄ヶ谷。
帰り道に大須に立ち寄った。
ひとけも疎らな商店街、営業している店も少なそうだ。
PG Cafeの営業時間に間に合わなかった(´;ω;`)ブワッ
まぁでもADVで名古屋までの経路は確認できたのでもう迷わずに行けるかな。
ペンギンを愛する人のための店、コロナ影響で大変そうだけど踏ん張ってほしい。。
帰り道は毎度お馴染みのR23とR1を経由してひたすらに東へ向かうコース。
ODOが生まれ年になったw
次に2000km到達。
それにしても愛知から静岡までのバイパス区間はADVには地獄だ。
毎週のようにプジョーで通る道なのでなんとなくそんな気はしていたが、バイパス区間は平均速度が妙に高い、ここ法定速度どんだけだよ?コロナのせいで交通量が減って余計に速度がでているのかもしれないが、普通に100以上で流れているし、二車線が一車線になったときに真後ろから猛スピードで煽られるので何度路肩に退避したことか(´;ω;`)ブワッ
おまけに周りに合わせようとスロットルを捻れば燃費もみるみる悪化する。
山岳地帯の下道である長野経由よりも快走路が続く静岡経由の方が燃費がリッター5km近くも悪化する結果に(´;ω;`)ブワッ
こちらは法定速度きっちりで走りたいんだけどね、、、
トラックも多く、ADVで愛知まで行くならR20経由で長野から南下したい。
バイパスも高速も走れるが、走れるというだけでヒエラルキーの最下層にいるのが150ccなんだ(´;ω;`)ブワッ それを嫌というほど痛感させられた。
愛鷹から高速に乗る。
時刻は24時になろうとしていた。
GWの休日割はなくとも深夜割は生きているし、バイクは軽自動車料金なのがいい。
高速道路を法定速度で流しながら東京を目指す。
午前3時には東京に着いた。
合計走行距離は860kmだったが、全然疲れていない。
なんなら全然余裕で1000km以上走れると思った、最近の軽二輪はすごい。
バカ売れしているみたいだけどほんといいバイクなので売れるわこれって気がする。
何にでも使えるし、旅だってできるスクーターだね。
知らない道を進める、行動範囲が広がるその楽しさはおっさんになって忘れていたバイクの楽しみ方を思い出させてくれてなんだか高校生に戻った気持ちだけどほんとコロナがなければ九州くらいまで行きたかったね。
とりあえず会社までのルートは確保できたので、プジョーの距離を抑えるためにも今後は積極的にADVを使っていきたい。