早いもので
プジョー3008は2019年4月13日にフィアット500Xに代わる次世代機としてやってきた。
納車初日にいきなり箱根行ったよね。
初日にいきなり370kmも走っているんだな。。。
1年で40,000kmオーバー。。。
日本で5本の指に入る過走行なプジョー3008ではないかな??
ただでさえ売却価格が絶望的なプジョーでこの走行距離だともう値段つかないかもねw
乗り換える気もないから全然いいんだけど。
それもこれもプジョーが悪い(何
プジョーというブランドは最悪だった
プジョーというブランドを1年乗って感じたこと、それは「最悪」の2文字だ。
乗れば乗るほど遠くに行きたくなり、ステアリングから手を離す気が失せる。
こんなブランドはオーナーのお財布に悪影響を与えるし、緊急事態宣言が出ているさなか、近所に買い物へ行こうとするだけで車が「ねぇ熊本まで行こ、サウナしに」と誘惑してくる。
だめだ、いまはだめなんだ!
「本当に在宅してていいの?」
「近所のスシローに行くだけで満足?」
違う!行きたいんだよ、熊本に!でも湯らっくすは休業中なんだ(´;ω;`)ブワッ
自粛ムードをぶっ壊し、オーナーをより遠くへ誘おうとする車が他にあるだろうか、いやない。
だからプジョーは最悪だ。
間違いなくドライブをSNSに投稿させ、オーナーをソーシャル的に大炎上させてくれる悪魔だ。
この自粛ムードの中、プジョーを所有するにはSNSにドライブを投稿しないという精神的な自粛を求められるし、せっかくのロングドライブ性能を自慢できない(ぉ
だから最悪なんだ。
ディーゼルエンジンも最悪に追い打ちをかける
GT BlueHDiに搭載された2リッターディーゼルターボエンジンも最悪だ。
ディーゼルエンジンとプジョーというブランドの組み合わせが最悪だ。
ロングドライブを得意とするプジョーに、長い航続距離を実現するディーゼルエンジン、そして軽油の安さが組み合わさり気軽に片道1,000kmの自走を叶えてくれるようになったことでその最悪に磨きがかかった。
これがガソリンモデルであれば感想は変わって「ちょいわる」くらいで済んだ。
いくらガソリン価格が下がっているとはいえ、これが何年も続くとは思えないし、そもそもガソリンと軽油の価格差は少なくとも日本においては逆転することはないだろうから単価が低いというコストメリットは変わらない。
車両価格が高いという話もある。
3008でガソリンとディーゼルの価格差はGT LINE同士で見れば41万円だが、カタログベースの燃費で計算すると年間4万km走ったとしてディーゼルの場合は1,886Lを消費し、ガソリンの場合は2,666Lを消費する。
計算するとガソリンの場合、年間4万km走った際は373,240円の燃料費がかかり、ディーゼルの場合は207,680円と年間あたり165,560円もディーゼルのほうが燃料費が安く済む。
車両価格は2年半以上乗れば逆転する計算だ。
なので年間の走行距離が多ければ多いほどディーゼルのメリットが大きくなる。
このコストメリットがより遠くへを叶えてくれるので自粛が難しくなる。
ディーゼルは確かにノック音が独特でガソリンに比べれば騒がしいが、そのディーゼルノックは乗っているうちに「どうしたんだい、今日は本当に100km先までのドライブでいいのかい?燃料タンクは満タンだぜ、九州まで行こうじゃないか」と言われているように聞こえてくるから不思議だ(病院にいけ)
なんだ3008、やっぱりお前は悪魔なのか?
最悪のインテリア
多くのブロガーがきれいなi-Cockpitの写真を載せるので、あえて生活感あふれるコックピットの写真を載せてみよう。
どうだ、このインテリア、実に最悪だと思わないかい?
なにしろ見れば見るほど好きになるデザインだ。(息子が自分の母に「ママって見れば見るほど好きになるデザインだね」と言っていたが、まさにそれ)
飽きるどころか、シートに座りステアリングに手をかけた瞬間に気分が一気に高揚し、頭の中は1,000km先にあるサウナのことしか考えられなくなる。
これは最悪というより呪いだ。
ドラクエで呪いの装備をしたときに流れるあの音楽が、シートに座った瞬間にスピーカーから流れてくるように感じる。
人気のSUVなので車の数だけインテリアはあるが、プジョーのそれはSUVに多くの人が求めるような高級感とは違いスポーティーで男心をくすぐるインテリアになっている。
実際、素材は高級なものを取り入れていないにもかかわらずフランス車はデザインで安っぽく見せない、上手い。
そんなインテリアを前にし、SUVとしては異例の小径サイズなステアリングを握り、電子式のシフトレバーをくぃっと手前に引けばもう気分は「ガンダム、行きます!」だ。
ぼくの世代だとガンダムSEEDなのでストフリのこれかな。
「エンジンコントロールユニット正常」「グロープラグ予熱正常」、「AdBlue量正常」、「エコモード解除」、3008エンジン始動! って言いたくならない?
はいはい、死ねばいんでしょ(´;ω;`)ブワッ
それくらいに気分が高揚する。
デジタルメータやセンターディスプレイが表示されていく過程はガンダム世代にはたまらないギミックだし、だからフルデジタルの液晶はたまらない。
3008伝統のトグルスイッチによる操作を面倒だと感じる人もいるかもしれないけど、ぼくはこのギミックがあってこその3008だと思っている。便利で快適な操作がしたいならおすすめはしないが、「物理スイッチを押す」というワンアクションを挟むことでよりガンダム的な男心を擽る操作ができてまったくもって不便だとは思わない。毎回オフにしなきゃいけないアイドリングストップだけは508のように独立スイッチにしてほしかっとか思ってない。
このインテリアを体感するために用もなく車に乗り込む日が納車から少しの間あったくらい現行プジョーのi-Cockpitは刺激的だ、家にいる時間よりも3008にいる時間のほうが長くなるとか、最悪と言わずしてなんという?
家のローンを組むくらいなら3008のローンを組んだほうが遥かに刺激的な人生が送れるかもなんて思わせてくれる、こんな車は最悪だ。
プジョー3008が最悪だ
1年オーナーをやって感じたことを率直に書けば「プジョー3008は最悪だ」の一言に尽きる。
こんな運転していても飾っていても魅力に溢れた車は多くはない。
SUVという「家族のための車」というイメージは少なくとも3008にはあまり感じられない。家族のための車を選んだつもりが、結果じぶんの可能性を大きく広げてくれる。
休日のイ○ン駐車場で「プリウスのアクセル踏み間違いをしたら当たる」レベルで溢れているM社のCXシリーズやT社のラブホみたいな名前の車、そんな溢れ蔓延した車が嫌ならプジョーを選べばいいんだ。
ノーマルなら乗り心地だっていい。
それにハンドリングだって最高だ。
小径のステアリングを握り、ドライバーのやる気を引き出すと同時に、そんなやる気ドライブでも3008は裏切らずきっちりついてきてくれる。
箱根のワインディングを楽しく走れるSUVだ。
楽しいからついつい距離が伸びてしまう。
消耗品にもお金がかかるが、それはもう楽しさと引き換えにするもの、自分の可能性や旅することで得られるものに比べたら些末なものだ。
ロングラン・・・1,000km走るとして、先進の運転支援装置にすべてを安楽を求めるのか、道中のワインディングを自分の技量でとことん楽しむのか、あなたが後者であれば次に買うSUVはプジョーで問題ない。
プジョーは1,000kmをただの移動から旅に変えてくれるのだ。
チューニングで最悪に磨きがかかった
納車の朝は気温14℃もあったのに1年後は雪が降るような寒さだ。
本当に4月半ばなのだろうか・・・。
納車1年後、3008はほとんどいじるところがないくらいにチューニングされた。
外装はホイールくらいしか手を入れていない。ぼくはエアロパーツはあまり好きではなくって、デザイナーが良かれと思ってデザインしたものはいじるべきではないと思う。整形している人間とはウマが合わないのもそういう理由だ。改造人間に興味はない。
だからボディには手を入れず、走行性能に磨きをかけるパーツを取り付ける。
まずダウンサスとホイールとリジカラで3008の動きを変えた。
乗り心地は悪化した。
もしノーマルの3008の乗り心地が硬いという人がいればぜひともぼくの3008の助手席を体験してほしい、あなたの3008が魔法の絨毯に感じられるはずだ。
伝統的に足回りに定評のあるプジョーの乗り心地を悪くする、しかもSUVで。
ちゃんと理由はあるし、ワインディングはどの3008にも負けない楽しさがあると自信を持って言える。
サブコンとスロコンで鍛えたエンジンとレスポンスも抜群で、同じ3008と走ればその差は歴然とするだろう。
通常、サブコンかスロコンかと問われたらスロコンと答えるのだけど3008というよりディーゼルなのかもしれないが、燃費が悪化するのでスロコンよりもサブコンのほうが出力もあがり燃費も向上するのでおすすめだ。
これらによって3008は楽しく、毎日でも乗りたい車に変貌した。
だから「最悪」に磨きがかかり、自粛期間を自粛できない可能性だってある。
1年乗って恐ろしい車だとつくづく思う。
後悔はゼロだ、プジョー3008を買ってよかった。
旅することの楽しさ、もっと、より遠くへ行きたいと・・・。
そう思わせてくれた最高の相棒。
こいつとなら日本のすべてを見ることができる、そんな気がする。
もし旅すること、運転することに楽しさを感じたいのであればプジョーという選択は1つあるとぼくは思う。
あなたの直感にこの車が響いたのであれば買って後悔はない、ぼくもしていない。
そんな1年だった。