怪しい液体に心を引かれる秋
コンビニに見たことがないモンエナが売っていたから買ってみた、秋。
人間に怪しい液体を投入するように、車にも怪しい液体を投入したくなるのは漢の性。
添加剤系は割と好きな方なんだ。
ディーゼル向けの添加剤ってそれほど量販店でみかけない気がするのだけど、みんカラの記事で紹介されていた「ディーゼルウェポン」を試してみることにした。
ディーゼルウェポンを試そう
みんカラを見ていると、(単純に母数の数かもだが)マツダのクリーンディーゼルに利用している人が多いように感じた。
先進的なディーゼルで、いまの日本のディーゼルブームの火付け役だったと思われるマツダのディーゼルだけどDPF再生頻度や煤関連の問題でWebをにぎわすことも多い。
そのマツダユーザーが愛用し評価されるというのは、そういうことなんだと思う(何
PEUGEOTのディーゼルはもう何十年も前から存在する超がつくほどオーソドックスなAdblue方式なのでそこまでトラブルはでずらいにせよ、大昔に存在していたプレミアム軽油的なものを試してみたいという気持ちもあったし、半年で2万kmを超えるような過走行な3008の燃料系をいたわる為にも今回はディーゼルウェポンを購入。
単純にセタン価を向上させるだけであればセタンブースターがあり、そちらのほうが向上率は高いらしいです。
ディーゼルウェポンはセタンブースターにエンジン内洗浄効果を持たせたもので、セタン価ほどほど、洗浄作用付きってことで最初はこちらを購入♪
燃焼室、インジェクターの汚れを強力にクリーンアップ。
- 清浄作用:
軽油の場合、50リットル当たり、30mlを混ぜると、セタン価が3向上します(データ値)。
- セタン価:
セタン価向上剤を配合しているため、燃焼効率が向上します。
- 燃焼促進効果:
エンジン内部がキレイになることで燃焼効率が改善され、セタン価が向上することでさらにパワーやトルクアップ、燃費向上を実現します。また、燃焼室のカーボン付着・生成が減少するとエンジンオイルの汚れも減少し、よって磨耗によるオイルあがり(オイル減り)も減少。
- 出力向上:
超低硫黄軽油などの、潤滑性が不足しているディーゼル燃料の油性を向上させます。
- 油性を向上:
燃料経路を防錆します。
- サビ止め:
燃焼効率が上がることで黒煙の排出・PM粒子の発生を抑え、環境や身体への悪影響を改善します。
- 黒煙抑制:
塩素や界面活性剤を含まないので、乳化やゲル化による閉塞やサビのトラブルを防止。 本品原液は-40℃まで凍結しません。
- その他:
内燃機関の大原則
たまたま防火防災管理者講習に参加していたのでw
セタン価をあげるとなにがよいのかは、先のメーカの告知にも書かれていたけど、燃焼効率が上がる・・・より燃えやすい燃料になるんですね。
ガソリンとディーゼルは燃料の考え方が違い、ハイオクは「燃えにくい」燃料で、高セタン価の燃料は逆に燃えやすい。
それはノッキングの発生要因が真逆であることに起因するんだけど、今までディーゼルになんか興味がなかったからただただヘェって感じ。
燃焼の3原則に当てはめれば「可燃物」がそこに該当し、だれでもわかる話だけど、より燃えやすい燃料に着火したほうが燃焼は激しくなる。
それに伴いディーゼルエンジンはノッキングが抑えられ、音も静かになるという。
こんな技術もあるようだけど、別に音を小さくしたいわけじゃない。
ディーゼルのノッキングは正常燃焼に伴う仕様なんだけど、ノッキングがエンジンにとっていいものであるはずもなく、それを効率的な燃焼で抑えることができるディーゼルウェポンは、エンジン保護の正しいアプローチなのではと思った次第。
ディーゼルウェポンの効果
配送が西〇運輸であることを除けば非常にいい、配送は絶望的にひどいけど。金曜日に東京の営業所には届いていたのに配達が翌週火曜日とか・・・まぢイミフ。。。。
追跡で東京にあることは確認できていたから、電話で「今から取りに行くから!」と新木場まで車を走らす。
そこまでしても早く試したいものなのだ。
なにより翌日に700kmくらい走る予定があり、軽油も満タンにしなければならなかった関係でどうしても金曜日中に必要だった。
蓋を開けるとなかなかな香りがするので、車内では開けない方がいい。
セタンブースターのように比率で調整するようなものではないので洗浄効果とセタン価向上が見込まれる30mlを投与することに。
軽油が残り10Lくらいのときにタンクに注入。
給油前に入れることで軽油とディーゼルウェポンが良く混ざるらしい。
3000km~ごとでいいとはいえ、セタンブースターだとこれを毎回やるのは面倒な気がするので、栄養ドリンクとかの小瓶を集めてそこにストックしておくといいかもしれない。
実際走り始めて、燃料に混ざり始めるとアクセルに変化が出る。
アクセルが少しだけ重い。
アクセルが重いと聞くとネガティブな印象しか浮かばないかもしれないけれど、違う。
アクセルと車軸がダイレクトに繋がったかのように、踏んだだけ車が前に進む感覚、無駄がなくなったというか、ツキがよくなったというか、とにかく不思議な感覚。
特に発進加速が力強くなった。
1500回転から2000回転あたりまでは添加前より明らかに力強い。
いまサブコンであるTDI-TuningはMODE4からMODE1にパワー・トルクダウンさせている。この仕様だとエコランになるんだけど、かなりもっさりした車になる。その状態にディーゼルウェポンを投入したら、ゆったりながらもパワフルに車が前に出る。高速の合流なんかはMODE4いらなくね?って思うほどにトルクからパワーに綺麗に繋がる。
1500回転付近でアクセルをコントロールすると瞬間燃費はかなりいい、ただ高速燃費にはそれほどに変化がない。ある程度まで回転数があがれば燃焼効率にもそこまで差はでないのかもしれない。
ディーゼルノックの低減は極端に感じられるものではなかったけれど、雑味が消えてマイルドになった感はある。構造上、完全に消せるとは思っていなかったし、そもそも3008は車内にいる限りは凄く静かな車なのでそこまで気にならない。
燃焼効率があがったことと関係するのか、エンジンブレーキがかなりマイルドになった。滑走させたときの伸びもいい。内部抵抗が減ってきたのもあるかもしれない。
より多くの空気を
エコラン仕様にはサブコンのパワーを最下限まで落とし、純正エアクリにすることがいい。これだけで1km/Lくらいはあがる。けれど、レスポンス的な意味ではK&Nのエアクリをつけたほうがいい。
こちらはノーマルよりもはるかに吸気効率がいい。
燃焼の三原則の話に戻ればより多くの「空気」を取り込める。
別に空気が多ければいいってものでもない。たぶん理科の実験とか、キャンプをやっている人なら火をつけることの難しさがなんとなく理解できる、これらはバランス。
K&Nに変えて燃費が落ちてしまうのは、単純に吸気過多だったのではないかとも思う。
実際ディーゼルウェポンとK&Nではレスポンスの向上を感じながらも燃費に大きな変化はない。より燃えやすい燃料と、より多くの空気が混ざった結果の燃焼効率最適化による結果とも思える。
サブコンの設定を一時的にMODE4まであげる、これだけで200馬力450Nm近いトルクを出す3008に化けるわけだけど、この状態にディーゼルウェポンは個人的にはバランスが悪く感じた。
確かに速度は出るのだが、過激すぎる印象。
高速道路を走るくらいの、国内ではスピード違反になる100km/hを超えるようなシチュエーションでもMODE1とディーゼルウェポンで十分すぎるほどの力強さがある。これ以上のトルクは逆に乗りづらい。
ディーゼルウェポンの価格は500mlで2000円弱、50Lタンクの3008なら10回分だけど、メーカが推奨しているのは3000kmごとくらいの使用なのでたぶん普通の乗り方をしている人なら1本あれば乗り換えまでは持つのではないかと思うほど。
そう考えるとコスパはいい。
何よりディーゼルノック低減、煤の低減などはエンジンやDPFに対する長期的な保護にもつながるため長く乗ろうと思うなら是非とも惜しまず使いたいものだと思う。
今後も長期的に導入してみて、PEUGEOTのディーゼルでどこまで効果があるのかを図りたいところ。
そういえば・・・。
半年目で2回のAdblue警告。こんなペースでAdblueの補給を促される3008は日本中を見てもそんなにいないんじゃないかと思われる。
前回が11000kmで警告がついてる。
実際13000kmくらい走って13Lしか入らなかったので、その計算だとあと7000kmくらいは余裕で走れるってことだね。実際にはどうなのかわからないけど。
ディーゼルウェポンで燃焼状態がよくなるとAdblueの消費が抑えられたりとかないんですかね、よくわかんないけども。。
そのうち怪しげな強化Adblueとか、入れると燃費がよくなるAdblueとか、Adbueタンクに貼り付けるだけでトルクが増えるとか、その手のグッズが出るんじゃないかとひそかに期待している中の人でした。
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