◆事の発端
祝日の快適な時間をぶち壊すように前職の同僚からの連絡・・・。
社内のコアであったNASが壊れてしまったがバックアップは取られているか?という質問でしたw
知らんがな。
このNAS、自分が入社した当時で3年目・・・経験的にもメーカー的にもHDDは3年を超えると障害率があがってくるものなので、そろそろ危ういですよとリプレイスの提案をしたものの壊れるまで使うという代表の意向の元、リプレイス提案が通らず放置されてきた過去があります。
弱小ベンチャーの場合、システムに理解がある代表でもいない限り、この手のシステムは予算的に最後に回されるのが常です。何しろ自分が入社するまで物理も論理も意識ゼロでした。
オフィスには施錠もされていないし、PCにはアンチウィルスソフトなんかもないし、だれでも顧客情報をダウンロードできちゃうし、ダウンロードしてもログは取れないから何かあってもわからないし、、、業種的にアナログなのでシステムに理解がないとはいえシステム担当者としては爆弾を抱えたような現場だったことは確かですね。
その爆弾のひとつがNASだったのです。
もともと従業員個人のPCの中にあった情報を自分の前任がRAID0で組まれたNASに集めてローカル環境から削除して管理した体にし、経理・労務・顧客・法務・・・二十年にわたる社内のすべてを1TBのHDDに保存することの恐怖、時季外れですがぞっとするようなものですね★
その危険性を訴えてもおバカな役員は「壊れたら復旧してもらえばいいし、困らないからお金は1円も使わない」と言い切ったのでこちらもエンジニアである前にただの血の気の多いおっさんなので「あ、そうっすか」と放置プレイ。そもそもGoogleアカウントのお金を従業員分払えないから必要な人にしか会社のアカウントを付与しないと言い切るような会社がNASにお金を使うとも思えないwそのくせ会社をキラキラに見せかけるイベントにはお金を惜しみなく使うのだからエンジニアとしてもたまらない。
退職後半年で後任者が3人いたので結局はロシアンルーレット的に誰かの番で爆発したのでしょうね。
バックアップにしても自分はAmazonなりクラウドに保管しようとしたのですが、予算的に却下され、1TBのHDDに格納したものの、そのHDDを誰かが勝手に抜いて個人用HDDに利用されるメイクミラクルが起きたのでもうしら寝状態でした。
サーバールームなんてたいそうなものがないから備品倉庫にラックを構築してそこにNASを保管していたとはいえ、わざわざラック内のNASに刺さったHDD持ち出すか普通wwwwまぁいろいろ備品が盗まれる会社だったのでお察しかなぁとw
そんなわけで5年目を迎えたNASはこのたび天寿を全うされましたとさ。
壊れてから慌てるなんて目に見えているし、幼稚園児じゃないんだからそのインパクトくらい考えられるだろうにと思うんだけど、死ぬまでわかってもらえないことってあるんだよなぁと思いつつ、、
元部下より復帰枠ありますよと冗談で言われましたが、誰が年収350万円で24時間365日土日祝なしで働かされる環境に戻るかとw
ただ、こうしたイベントはある意味でよいことだと自分は考えます。
口で言ってもわからないのであれば、危機的状況に陥るしかないと思うんですよね。
今回のNAS死亡案件も前向きに考えれば死んだHDDなり筐体はお金を積めばある程度は復旧できると思うんです。HDDにしても専門業者に高いお金を積めば(それこそNASリプレイスより高いでしょうが)100%ではないにせよ何割かのデータは戻るかもしれません。筐体故障なら修理費用だけなのでもっとお手軽でしょう。勉強代を払って、今後このようなことがないようにNASのRAID化やクラウドにバックアップを作成するなどが図られればいいと思うんですよね。
痛みを知って人は成長する、まぁ起きちゃったことはしゃーないとして頑張ってもらいたい今日この頃。。。
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