いよいよオープンとなったBMW Group Tokyo Bayへ遊びに行きました。
はじめに書いておくと、ぼくはBMW含めドイツ車が物凄く嫌いです。
日本車で言えばトヨタとホンダは絶対に買わないと言っているようなやつなので、そんな奴がドイツ車なんて絶対に買わないというのは考えるまでもなく分かることだと思いますが。
当然、クルマが好きと言っている人なので、その目で見てドイツ車を選ぶことはまず間違いなく幸せなカーライフを送れるだろうと思うし、自分がたとえば全メーカのクルマを売れるようなディーラーで働いているとしたら輸入車を欲している日本人客には間違いなくドイツ車を薦めるし、きっと友人が悩んでいるとしたら希望を聞き、予算を聞いた上でドイツ車を薦めると思う。そもそも悩んでいる人にイタフラの世界はオススメしないし、あの世界に来る人間はそもそも悩まない。
例外的にたとえばポルシェを乗っているような人がセカンドカー需要でアバルトを買うことはあっても、1台だけという条件でオススメしづらいクルマというのも絶対にあるわけです。
そんなぼくですが、やっぱり元販売側の目でみてもGroupをまとめた大型ショールームというのは気になります。
9・10日と特別イベントで敷地内の駐車場が使えなかったので無料で使えるパレットタウン近くの臨時駐車場に案内されました。
さすがはBMWなのでドイツ車で来る人は当然多かったですが、もちろん日本車も多々居ました。イタ車はぼくの500Xとアルファロメオを見たくらいです(ぉ
MINIもあります、当然ですね、グループですから。
FCAもやりゃいいのにね。FIAT・アルファロメオ・クライスラー・ジープ・アバルトetc...いろいろ集めりゃそこそこの規模になると思います。お金がないならプジョー・シトロエン・ルノーと連合やって変態イタフラの館をすればいいと思います。
ぼくはBMWはすきじゃないですがMINIは結構好きで、コンバーチブルはかなりほしいと思いました。やっぱ屋根が開いて、適度に洒落てる、快適なクルマという点でMINIは一押しでしょうね。
嫁さんもかなり気に入っていましたが、ベビーカーも入らない荷室じゃ生活ができないので子供がベビーカー不要になるか、子供が自立したあとじゃないと乗れないと割りとリアルな意見をありがとう!でしたorz...
BMW側にはBMWの歴史的な古い車両がいくつか展示されてました。
イセッタや!
そうこうしていると屋外から爆音が聞こえてきた、どうやらイベントのようです。
GTカーとかがデモランやってました。
ラリー仕様のJCWも出てました。ほとんどノーマルと変えられないとのことで、馬力的にはRaceChipを入れた公称値の500Xと変わんない感じです。最高時速は240km/hらしいのでそこで負けちゃうかもしれないですけどね(何する気だ。
ノーマルのM4もなかなかのもので、凄くいい走りをしてました。
ドリフトも自由自在な感じで、電子制御もあるんだろうけど多分ドライバーのやりたいことを阻害しない感じでうまいことやっているのだと思います。この辺り、BMWなどドイツ車はうまくやります。走る、止まる、曲がるの基本性能に関して、いくらBMWがきらいだと言っているぼくであってもそれが優れているのはBMWだと思っていますからやっぱ目の当たりにすると「凄いなぁ」と感心します。
ぼくにとってはベスモでお馴染みの荒選手も来てました。
さすがは一大イベントッて感じですね。BMWは勢いがある。
そんなイベントを肩車で見ていた息子も「凄い!」と大喜びで、こりゃ今年のモータースポーツジャパン的なイベントは息子と遊びにいけるなぁと思った次第。
かき氷の無料サービスやってました。
有名な店だったらしいです。こんなものを無料で配布する精神がBMWの儲けを表していますね!普通のディーラーなら、営業マンが市販のかき氷機でかき氷作らされてるよ(ぼくは店舗のリニューアルのときに餅ついてました)。
美味かったらしい。
BMWは嫌いだと言っていますが、実はE46M3を除いてただ1台買おうと検討したクルマがあります。
それがこちら。
現行X1
先代の後輪駆動ベースからFWDベースになったことで、賛否はあるのだと思いますが、FWDベースが好きなぼくとしてはFRが多いBMWのクルマにおいては割りと正直にほしいと思えたクルマです。
ベーシックなFWDの1.8L3気筒エンジンで500Xよりも40万円くらい高いプライスタグはさすがBMWだと思います。2Lで4気筒のモデルだと500万に行く価格帯なのでとてもじゃないですが予算オーバーだったので早々と興味の対象から消えましたがorz...
4WDを諦め、3気筒エンジンのクルマに400万円近いお金を払うか?という点ではプジョーの308と自分の中では競合していましたが、全体的な作り、使い勝手に関してはBMWが圧勝です。
後部座席だって広々だし、日本車に備わっているような快適装備などはBMWでも当然のようにあるし日本車から何の違和感もなく乗り換えていけるというところでは”さすがBMW”と唸るしかないですね。。。
ベーシックなグレードなので華飾みたいなものがないのかもしれないのだけど、おとなしい内装で機能的に創るというのはドイツ車のお手本みたいなメーカです。いやほんとこの車は今は買わないけれど、次に乗り換えるSUVとしては物凄く魅力的。
別にFIATの500Xを気に入っているし、多分この1.8Lと比べれば500Xのクロスプラスの方が競技では速いでしょう。軽さもパワーも1.4Lターボの方が上です。え、そういう車じゃないって??
しかしBMWってなんで高級車でも鍵がこれなんだろうか…
唯一ダサいと思うのがこれなんですねよ。。。うーん。
ショールームにはBMWのバイクも新車展示してあったり、MシリーズもあるのでBMW好きにはたまらん場所でしょうね。しかも普通のディーラーと違い、ゆっくり見ていられるというところではトヨタのメガウェブ的な気軽さがあります。BMWなんてそんな気軽に見れないので、明らかにターゲットとする客層とは違う客層も増えそうですが、それはそれで?って感じなのかもしれないですね、BMWくらいになると。
さて、そんな台場のBMWですが、ショールームとしてやばいと思ったところがあり、それ故に”子供を連れて行くべきではない”と強く思いました。
トミカや遊べる場所は普通のディーラーの比じゃない。広々したスペースに遊具が多々あるので、男の子であれば小一時間はここで時間を潰せます。
ディーラーに商談に行く時に何が困るかって、親になって思ったのは子供がいるとゆっくり話ができないことでした。
それは子供がいなかった営業職時代には気づかなかったことで、どんなディーラーにも大抵子供が遊べるスペースは確保されていますが、このBMW Group TokyoBayクラスの広さは見たことがない。完全にショールームとは区切られているので静かという点でも強いでしょう。施設時代が広いので歩かせているだけでもなかなか飽きないと思うし、これはなかなかやばいと思いました。
子供を遊具で味方につける戦法か…えげつないぞBMW。。
そりゃかわいい子供にさ、「パパ、またあそこ行こうね」なんて言われたらぼくだってFIATじゃなくてMINI買うわな、多分(ぉ
ディーラーって子供にとっちゃ多分つまんない場所なんですよ。
狭いし、大声だすとうざがられるしwぼくは商談のときは嫁さんに子供を外に連れて行ってもらってましたけど、それだと嫁さんも外に出なきゃいけないし、歩かなきゃいけないしでなかなか負担はあるし、でもこんなBMWみたいな施設だと椅子に座って子供の様子を見ていればいいから気が楽です、体力も使わない。
したら嫁さんだって「BMWにしようや」というかもしれまへんよ??
そういうやばさも感じました、よかったよFIATを買ったあとで。じゃなきゃ我が家の車はMINI コンバーチブルだった(だからチャイルドシートが積めないって)
そのやばさは子供が帰りたがらないという点でやばかった。(ぉ
いつもは早く帰ろうぜオーラ全開で泣くのに、今日は帰りたくない!で全力号泣。
無理やり抱きかかえてでてきました。
下ろすとBMWの方に戻っちゃうので無理やり手を繋いでいたら泣きわめき、一度下ろしたらアスファルトにごろんして「もどるー!!」と絶叫。
恐ろしい施設だ、BMW Group TokyoBay...
特設駐車場までかなり大変な目にあって帰ってきた…
こんな施設で商談でもしようものなら、本当に他ブランドという選択肢を排除されてしまう。”子供のため”という免罪符でBMWに手を出してしまうかもしれない。。。BMWが買えないあなたにはちょっと手が出しやすいMINIもあるよ!って感じになりそうだし、中古も薦められる…バイクまであるのだからたちが悪い。ディーラーながら子供を連れてこれるというのは整備のときも家族に睨まれずに済むし(ディーラーに行くっていうと毎回ね…時間の無駄じゃんと睨まれるわけですよ、はい)、この大型店舗の造りはドイツ軍による日本占領作戦を有利に進めるための恐ろしいものだと思い知らされた次第…
なので子連れの皆さんはお気をつけを(ぉ
多分二度来ることはない。
いや、二度目があるとすればそれはぼくがFIATを売却してX1でも買う日のことで、それは永久に来ないであろうなと思いつつ。
いや、もう少し物分りよくなる年齢になれば来れますけどね…
とりあえず2歳になろうとしている我が子を連れて行くべき場所ではなかった…腕を噛まれたり、ひっかかれたりして、そんなことを思いました…
商談がメインじゃないかもしれないですが、こういう施設が他ブランドにもあると面白いと本当に思います。
BMWみたいにぼくのような平民からすれば敷居が高すぎて、跨ぐ前に躓いて後ろに転ぶようなブランドであっても気軽に見れるといつかの選択でBMWが出てくるかもしれないし、BMWが買える人からしてもこういう施設で一挙に車が見れるというのはなかなかない機会ですね。大体希望するグレードってなかったりするけれど、ここまで大きな施設だとあるんじゃないですかね??という点でも機会損失を減らせるところは素晴らしい。
大人のココロも、子供の心も掴んで離さない、BMWのマーケティングはさすがです。
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