ぴよこ☆くらふと☆わ〜くす

イタイタしい生活を送ってます。

絵に描いたような。

www.sankei.com

なかなかどうしてスズキらしい不正だったようですw

むしろ正しく測定すると良い方向になるってなるともう国の測定法も何もかも信頼できないし、ざっくり10km/L〜20km/Lの間とかにしときゃいいんですよ燃費なんざ。

 

うちの子なんざ燃費書いてません(バイクだけどw)

BRUTALE 800 RR | MV アグスタジャパン(MV AGUSTA JAPAN )

実際に測定すると街乗りはランエボ並に悪いし、二桁にも行かない。

仕様:MT-09 - バイク スクーター | ヤマハ発動機株式会社

似たようなこちらは燃費出してるのにね。

燃費の記載もなければ実燃費も極悪というある種の割り切りぶりになっとくしているし、奇跡的に二桁燃費が出ると赤飯炊きたくなるくらいにめでたいことだと、少なくとも3気筒ブル乗りのみなさんは思っているはずだ…ぶっちゃけ街乗りならフィアット500Xの方が全然燃費がいい。ライダー含めて200kgそこそこで800ccのバイクと、1.5tを越える1.4Lのクルマだとクルマの方がいい時代…HVでもなんでもないのにw

それでも燃費なんかどうでもいい、魅力があるから素敵です。

 

さて肝心の三菱自。

 

既にオーナーでもないけれどDM、来ましたね。

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みなさんのところにも来たんじゃないでしょうか(誰だよ、みなさんて)

ディーラーも大変です。

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わずか十数年の間に何度謝罪のDMを送るのか…というより何度目だこの手のDM受け取るのorz...

 

昔ながらの三菱ファンなので別に気にしもしないし、燃費で人が死ぬような事故が起きるわけでもないし、そもそもリコール問題のときですらリコール箇所はチューニングされていて問題が発覚しても別に何の問題もないどころか改造車扱いで入庫すらできなかったりともう三菱は車体だけありゃいいよ状態な我が家にとっては数々の問題も気にならないレベルでした。

 

が。

 

客商売であるディーラーとしてはもうやってらんないでしょう。心の底から信じていたわけではないにしろ、ここまで辞めずに三菱を続けてきた人たちです。

headlines.yahoo.co.jp

岡山県が三菱自関連部品メーカー32社に実施した聞き取り調査の結果、年間売り上げに占める三菱自の割合について、100%が2社▽80%以上100%未満が9社▽50%以上80%未満が6社-などと判明。従業員数は1千人以上が3社▽500人以上1千人未満が6社▽200人以上500人未満が7社-などだった。一時停止を含む操業停止となった関連企業は15社、派遣中止を含む自宅待機は9社に上った。 

 大企業と取引する中小企業故仕方ないところもあり、自動車という製品性質上流用が効かない部品の製造を行うところもあるんだろうけど、それにしても三菱自だけの売上で生計を立てる会社ってある意味凄いと思うんだよね…それで経営が成り立つのかと。。。別に経営者でもなんでもないのでお前が言うな感はあれど、今の御時世に大企業との取引だけで売上を立てるのはリスキーすぎます。自分の勤める会社だって大企業で売上の大半を占めていた時期こそあったようですが、今やそれからは脱却しました。一時期はいいんですよ、かなりの利益があがるから。長期的に見れば、そこに切られると一気に赤字転落してしまう。

とはいえ自動車業界はどこもそんな感じだし、製造業が他に技術を転用するとかは契約の関係とかで難しいんだろうね…なので三菱は全力で補償するべきであることは間違いないと思うんです、自らの会社を潰してもね

割りとふざけんなと思ったのは先日の会見ですね。

http://mainichi.jp/premier/business/articles/20160519/biz/00m/010/017000c

 益子会長は「三菱自動車は軽自動車の燃費とりまとめについて子会社に委託、丸投げしていた。その子会社が、性能が良くなっている軽自動車の開発をする実力を持っていなかった。力のない子会社にレベルの高い車の開発を丸投げし、(子会社は)支援がないままデータ改ざんに追い込まれていった」と述べた。 

 ネット上でも騒ぎになっているようにありえない発言。ぼくはこの会見を見れなかったんですが、最初に聞いた時は相川氏がそんなことを言ったのだとすれば、それは言わされたに違いないと思ったんですが、どうやら益子氏の発言のようですね、安心しました。

 

技術畑を歩んできた人間が、経営者の立場としてでもそんな言葉は出せないはずです。技術を知らない益子氏だからこその発言で典型的な古き悪しき日本企業経営者を地で逝ってます。某都知事並にとんでもない発言を何気なく出してしまうほどに、ある意味で感動してしまう。

 

これほどまでに美しい責任逃れの言葉もあるまいね、本気でそう思う。一度で良いから言ってみたいけど、後ろから刺されるだろうなぁこれやって人を解雇したら。。

business.nikkeibp.co.jp

この笑顔はどっから出てくるんだよ、お前…

はっきり言ってむかつきますね。ここまで来ると企業小説化するまでもなくお前ら二人の間で何か企んでいたんじゃねーの?!って思います。だって該当車種が販売された当時に社長だった益子氏が会長としてまだ居座り、これからの三菱を担うはずだった相川氏が辞任なんだもん。そりゃ経営責任はあったり子会社まで目配り気配りができなかった相川氏にも責任はあれど、三菱を立て直すに適任だった相川氏を切り、悪びれる様子もないこの笑顔の写真は正直ファンとしては◯ねと思うわけです、本当に。

 

相川氏は親もそうだけど、三菱を愛して三菱の技術畑を歩んできた人間だと思います。もう役職を解かれたらその力を活かして三菱を抜けて他のメーカで生きて欲しいと思います。もう今の三菱は救う価値もないと心から思えます。

 

クルマが悪いわけじゃない、クルマに罪は一切ない。

技術陣営も悪いわけじゃない。往年の三菱を見て三菱の技術陣営がカスだったなんてそんなことはただの一瞬も思ったことはない。

子会社に実力がなかったわけじゃない。なかったのは上層部の経営判断能力だ。NMKVという会社を作りながらそれを活かした製品を作れず、燃費という安易な項目で戦うことを選んだ上層部の無能さだ、戦争と一緒。無能な上層部を持ったことが敗因だった。

燃費をよくしろと言われてもノウハウもなければ与えられたリソースは古臭い3B20エンジンと限られた開発資金だけ。スズキのように割りきってとにかく安く、とにかく軽いアルトのようなものを作ればもしかすれば三菱だって軽自動車版ゼロ戦と讃えられる燃費仕様のクルマを作れたかもしれない。けれどそれも上層部はきっと許さなかったんじゃない?

燃費もよくしろ、でも快適性も求めろ、安っぽいものを創るな、NMKVから出たデイズやekを見ているとそんな気がします。

少なくとも軽量化を狙ったり、品質を犠牲にしてまで軽く燃費のいいクルマに仕立てられてはいないから。

むしろ限られたリソースの中であれだけのものを産んだ三菱陣営はよくやったと褒め称えられるべきであり、決して上層部に無能扱いされていいわけがない。

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他メーカと違い新世代のエンジンを作れたわけでもない。

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十年も昔になるアイのエンジンをリファインして搭載した。

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3B20型エンジン。もともとあの超個性的なクルマのミッドシップに搭載するために生まれたこのエンジンを、エコカーに流用するのはそもそも無理がある。このエンジンはダイムラーとの提携時代に普通車に使うことも想定されての設計だったから、そもそもエンジン自体が軽自動車専用を想定はされていない。きっと重量などでも不利だったはずだ。

デイズ/ekに搭載されるにあたり、アイ搭載当時に4ATだったものはCVT化され新開発できない分、ありきたりとは言え持てる技術でチューニングした。

それでも乗れば古臭いエンジンであることはアクセルから伝わってくる。

3B20自体そこまで高燃費を叩き出せるエンジンではなかったし、ライバルに比べて有利なボアxストロークの関係性もなかった。

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それでも実燃費でこれだけ叩き出せたのだから優秀だ。

アイの実燃費をご存知だろうか?知らなければぜひとも調べていただきたいけれど、街乗りで言えばうちの500Xよりも走らないこともある。

三菱からの仕事を受けていたことがあってアイにはしばらく乗っていた時期があったけど、燃費は確かに極悪で、都市部で使うと絶望的だった。でもアイはよいクルマだった。燃費を無視してもいまセカンドカーにほしいくらいだ。値落ちが激しいクルマだったので10万kmくらい走っている数万円のアイを買ってきてレストアして乗ろうかとも思ってる。3B20も三菱車も、古臭いが趣味で治すにはタフネスが売りなのでちょうどいいw

 

話がそれたけれど、つまりそんな古臭いものしかない環境で求められる要求を叶えようとすれば正攻法では最早不可能だ。きっと普通車だって限られたリソースの中で世間の要求もとい上層部の要求に叶えようとした結果に正攻法を捨てた。

 

追い込まれた人間はどんな組織でもダメだとわかっても不正に走る。

その原因を作ったのは誰か?罪を犯す人も当然悪いが、人間の基本は性善説であると仮定するなら人を追い込んだものが悪いのはずだとぼくは思う。

 

三菱に復活してほしいと願うけれど、でも同時にこんな三菱ならもういっそ消えてくれたほうがいいとも思う。復活したところでそれが自分たちが知っている、自分たちが愛した三菱であるかどうかは分からない。そして経営者に無能扱いされるリスクがある多くの三菱関係者は愛した組織を見限る方が懸命ではないかとさえ思う。

 

ぼくがそんな組織にいたら、厳しいけれど辞めてしまうだろう。

 

悲しいね、技術陣営を小馬鹿にする無能経営者を観ると本当に悲しくなる。

 

責任は技術側にあれど、そういう風土がなければ誰だって自分を欺いてまで技術屋としての誇りを捨ててまでこんなことはやろうとは思わんさね…

 

胸が痛い話です。

 

とりあえず、辞めるのは益子会長、あなたではないのか?とそうずっと思ってぼくは生きていこう。エボは捨てたけれど、それでもまだぼくはこんな状態になってもどこかで三菱が好きなんだ。

ブランドはなぜ墜ちたか―雪印、そごう、三菱自動車事件の深層 (角川文庫)

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