モーターサイクルショーの翌日になぜか昼間から伊豆半島一周を敢行し、12時間くらい運転していたバカです、こんにちは。
TMCSの大半の時間はアグスタかモトコルセのブースで過ごしました。
無駄にBRUTALE2016の写真ばかり撮ってたよ。
そりゃそうでしょ、2015を買って一年しないで2016でFMCしたんだから。
一年経たずに倒産報道されるのもどうかと思うけどね。
ブースの各所で「大丈夫か」という声が聞こえてきたり、会場内でもアグスタという単語が聞こえれば二言目には”倒産”の声が聞こえる別な意味で盛り上がっていた気がします。
アグスタは滅びぬ、何度でも蘇るさ。
往年のファンからすれば「またか」で済むのかもしれない倒産事件。最早”倒産芸人枠”として「次はどこが買うのか?」のほうが先に話題になるそんなブランドもレアだと思うのだけれども…
ただみんながみんなそういうわけでもなし。特にアグスタ的にはブランドイメージを維持しつつも新しいユーザの取り込みに向けたラインナップを増やしてきているように思う。TV800なども今までのアグスタの路線ではなかったものだし、3気筒のとっつきやすい価格設定ならぼくのような小市民でもアグスタを買える現実性が湧く。
そういう新しいターゲットに向けた活動をしている矢先に本国の倒産報道は、普通の感覚をした一般人からすれば不安でしかないわけで。倒産してどうなるかわからない企業の商品にはなかなか手が出しづらいでしょう。それがバイクメーカでもホンダ、カワサキが倒産しましたというのとは話が違い、もともと「アグスタ 故障」で検索されるくらいにトラブルが多いメーカでもあり、部品供給が怪しいところもあるので、余程のチャレンジャーでなければ手は出しづらくなっているはず。売る側も辛いわな…
気を取り直して、本編へ。
❚ BRUTALE800 2016
極端にデザインが変わらないところが輸入車の良さ。BRUTALEも例に漏れず一見して先代からのBRUTALEのイメージを巧く継承しています。
LEDになったりちゃっかり近代化改修されていたりもする。
メータはRIVALEと同じなのかな?
好き嫌いはありそうだけど燃料計が付かないはずなので2015までのメータのデザインの方が好きです。
最初はこのメータもフルカラーTFTほしいお!と思ったけど、見慣れると案外好きになるもんで…外観よりも常に目に触れる部分だから慣れもあるのかもね。
MAP切り替えボタンが独立した!!(うらやましい。
エンジン始動後にセルを長押ししてMAPを切り替えるという、なかなかどうしてややこしい仕組みだったものが地味に改善された。
左側は変化なし。
ホーンとスイッチの位置関係は改善して欲しかったなぁ… 指が短くて届かんのよ(ぉ
個人的にはこの変化が一番気になった。
油圧クラッチだよ!!
BRUTALEはワイヤーでもそこまで重くない。
だけどさワイヤーって伸びるじゃん?
伸びきったら取り回しに根性使って交換しなきゃいけないじゃん??
幸いにしてBRUTALEはクイックシフターが搭載されているので言うほどクラッチも使わないため伸びは1.2万km超えてもそこそこだけど、距離乗る人にすればワイヤー交換は面倒です。200dukeもその生涯で2回クラッチのワイヤーは交換しています。油圧はフルード交換が面倒じゃないかって話ですが、フルードはブレーキついでに交換すればいいので別にそこまで…って感じですかね。
マフラーが巨大化したせいかわからないけど、リアブレーキフルードタンクが移設。
(2016)
ここにあったものが矢印の場所まで移動しました。
(2015)
ただでさえ熱でフルードがやられてすぐにリアブレーキが効かなくなるのに、更にエンジンに近づいたのでどうなるものか。。。フルードタンクが邪魔でエンジンオイル交換がやりづらそうなので頂けないw
規制対応で巨大化したマフラー。
メーカとしてもギリギリのところで頑張っただろうね。
それでも2015までのサイズとバランスがよかっただけに違和感がありますね。
今までの3気筒シリーズのマフラーっていうかただのパイプ?みたいなデザインが異様で、好き。
低い斜め後ろからの写真ばかり撮影していたので変人に思われたかもしれないけれど、アグスタ3気筒の何がいいってこのマフラーが写り込んだデザインが最高にカッコいいところなんだよ!!(こだわり)
今まで以上に物が入らなくなったんじゃないかというシートレール。
その関係か、レギュレータの位置がシフトレバー付近に移設。
(2016)
(2015)
走っていれば走行風で冷えるかもしれないけど、停車中はエンジンからの排熱をもろに食らいそうだなぁ…真夏の渋滞でレギュレータパンク事例が多発するんじゃないかと…そもそもアグスタ自体、真夏の渋滞をはしることを想定して作っちゃいないと思う。
ただ気温40℃近い中の都内の渋滞通勤でも壊れはしなかった(実証済み)ので案外タフネス?日本車では普通のこともイタ車にすれば凄いことなんだYO。
タイヤがDIABLO ROSSO3に変更。
岡田商事さんブースでも展示されていた。今年から発売なのかな?
正直ハイグリップタイヤに興味が無いので、ぼくはAngelGTでいい(ぉ
通勤用のバイクにDIABLO ROSSO履いててもセンターしか減らないし無駄にしている希ガス。
改善なのか改悪なのかはわからないけど微妙に変化しつつ出てきた2016モデル。
2015のRRから比べれば正直買い換えるほどの魅力は感じられないので2015オーナーとしてはよかったです(何が)。
アグスタはRRシリーズやRCシリーズが出てきてからが本気だと思うので、メーカー事情的には「RRより経営だ」ってところかもしれないのでしばらく出てこないかもしれないけど、そういう意味では2015モデルを大切に乗って行きたい。
❚ ドラッグスターRRの限定車LH44
日本への割当は5台と噂されているLH44。
DRAGSTER RR自体がもともと半端無くカッコ良く、単純なカラー変更なんだけど更にかっこよくなっている。
カラー変更でベース車両よりも割高になっているとはいえ専用カラーで細かく塗り分けられているのがイタ車クオリティ。
bremboキャリパーも専用塗装。
タンデムステップもきちんと配色。
このカラーならタンデムステップもデザインの1つとしてはずさなくてもいいかもしれない。
ドラスタRRは軽量化とかそういうことを考えずにお洒落に乗るもんじゃん?
LH44で専用色になってさらに凄みとかっこよさが増した。
マフラーはせめて本国仕様で飾っとこうよwww
全体のバランスがいいだけにARROWの1本出しがすべてをぶち壊してくれる…
ぶっちゃけ素のRRが十分速くてエキサイティングなバイクなので性能向上ではなくデザインを変えた限定車ってのもありなのかもしれない。
高いは高いけど、それを言うなら高々800ccで200万円前後のプライスを付けるアグスタの価格自体が既に高いのだからそれを言ったらアグスタなんか乗ってられない。
なによりも日本割当数台のうちの1台に乗ることができる。その優越感はこれだけの金額を払うだけの価値がある。
❚ F3 RC
F3 RC | MV アグスタジャパン(MV AGUSTA JAPAN )
こちらもLH44同様に限定車。
F3 800はベースが189万円なので、RCになり専用カラーとおまけつきで220万円の価格設定。LH44に比べれば割りと良心的なお値段。あちらはルイス・ハミルトンとのコラボだからそれでお高いのかな?
性能は標準車と変わらないけども自分でこのペイントやステッカーを貼ろうと思ったらいくら掛かるかわからないし、レーシングスタンドや専用カバーなどなどついての価格ならバーゲンプライスじゃなかろうか…
WSSでアグスタを応援している人ならなおのこと。
F3 800はトラブルが多いみたいなのでそこだけ改善してくれたらなぁ…
❚ F3の黄色いやつ(適当)
モーターショウで見ているけど、あのときは右側面だけだったので今回は外周見れます。
F3 RCよりもこちらを出して欲しいなぁと思う、黄色だし。
イタリアンスポーツに黄色はよく似合う。
なのになかなか純正色で黄色を出してくれないという悲しさ。
ぼくらでも買えるレベルのイタ車に黄色の普及を…
MVアグスタちゃん息してないの!状態になる前に、AMGさんまじ助けたって!!
❚ F4 RC
F3のそれとは明らかに違うF4 RC。
F3 RCが220万円が高いとか、そういう次元じゃなく469万円。
アクラボ付けたサウンドが行きつけのアグスタ代理店のFacebookだかにあがっていたけれど、この4気筒の音を聞くためだけにF4はあると言っても過言ではないっ!
正直アグスタの4発、その快音に酔いしれるためだけにこのバイクは300万円以上のお金を払う価値がある。
正直性能で言えば、間違いなくその半額で買えるようなジャパニーズレーサーレプリカの方が上だろうね。R1Mとか買えば基本設計が古いF4RCよりは誰でも速く走ることは可能だと思います。
けれどF4の価値はそんなところにはないと思う。
4気筒の奏でる音を聞くために、走る宝石を所有する喜び。そうしたものに浸るための1台。
RCは特に美しい。
自動車やオートバイを買うときにタイヤの数で価格の高い、安いを決める人ならきっとこの469万円はバカ高いと思えるのだろうけど、逆に考えればこのお金を払えれば誰でもF4がもたらしてくれるであろう快楽の世界に溺れることができる。
お薬とは違って割りと合法的な範囲でw
高崎IC近くにあるラブホに買い付けにいかずとも、お近くのアグスタ正規代理店に堂々と行くだけでよいのだから社会的なリスクも少ないよね。
そもそも一家でクルマを2台持っているような家であれば恐らくF4以上の金額は払っているはずだし、そこはもう価値観の問題で、”買わない理由”をつけて自分を納得させなきゃならない。どう考えたってぼくに言わせればたかだか660ccのツーシーターのオープンカーで200万円を越えるS660の方が走る宝石なんじゃねってこったい。
同じような金額を払って大昔に新車でフェアレディZを買っているけど、あのときもし大型二輪免許を持っていて、アグスタを知っていて、このF4RCがあったなら多分日産ではなくてこちらを買っただろうなぁ…
(家賃2万円のボロアパートの駐輪場に投げておくバイクかどうかは別としても)
こういうものをさくっと買える、そんな大人になりたいものですね…
アグスタは(倒産したけど)ブランドでそのイメージを巧く作っている。
モーターサイクルショーでもバイクの前にプライスタグを置いていない。
故に値段もわからないし、皆のイメージの中で”高級”というものがより強固になるんじゃないかな?
価格だけ見ればドゥカティのパニガーレRも似たようなもので。
実に390万円。
ドゥカティはご丁寧にデスモプランを使えば月々3.1万円で乗れるよ!と割りと現実的な提案をしてくれていて、「これなら買える!」と思う人も多いはず。
高いクルマやバイクにありがちなローン設定の魔術ってやつですが、とにかくこういうところで現実感を与えているのはさすがはドゥカティですね。
好き嫌いはあるにしろ、ぼくはツインよりもアグスタの3発や4発が好きなので多分次にバイクを買うにしてもそれはF4あたりなのかなって思ってます。
通勤車両に速さはいらぬ。
一人の時間をいかに充実して過ごせるか、そこが重要だ(きりっ
いやぁ…F4ほんと美しいわ…走る宝石っていうか、ぼくにとれば走る滝川クリステルだ!