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PEUGEOT3008 | Honda X-ADV(2021) | Kawasaki Z H2(2021)で主にツーリングに行ったりしているブログです。

そうだ、サウナへ行こう#1

プジョーでどこのサウナまで行けるのだろうか

srdk.rakuten.jp

1月末にこの記事を読んだとき「もしかしたら会社帰りに東海道サウナ巡りできるんじゃね?」とずっと思ってた。

 

いろいろなサウナに相応しいクルマを見てきた中で、偉そうにこのクルマはこのサウナまで行きたくなると書いていたけど、じゃあお前の乗るプジョー「3008」はどうなんだよ?ということになると思う。

 

プジョーじゃせいぜい静岡「しきじ」が限界なんだろ?

 

そんなことはない!

 

でも、お前さ口だけじゃん?

 

そんな頭の中に響く声を無視できなくなった2月末、では見せてあげよう、会社帰りにそのままプジョーで行く「サウナ」というものを。

 

プジョーがどれほどにサウナに行きたくなるクルマなのか、その実力を!

 

かなり久々のエクストリーム帰宅、長い長い帰宅のはじまりだ。

エクストリーム帰宅は突然に

「2月の残業時間がやばいことになるぞ、お前はもう休め」

 

そんなニュアンスのことをいきなり言われても困る、自分はコロナでも出勤するつもりでいる社畜王を目指しているのに・・・たかだか残業時間が法定45時間を超えるから休めというのは酷い話だ。

 

「とにかく今月はもう休め、金曜日を休んで4連休にしていいぞ」

 

ほう・・・それはそれは。

 

つまりサウナに行けと言うことだな。

 

会社から合法的にサウナに行っていいという許可をもらえたと判断した自分は木曜日に定時退勤を決めてプジョーに乗り込んでサウナに行こう計画をした。

 

退勤してサウナに寄って帰るだけ、それはいつもの水曜サ活となにも変わらない。

 

ただ、どうしても行きたいサウナがあり、それが少々遠いだけのことだ。

 

覚悟を決める必要はない

たとえば会社帰りに「白銀荘」に行けと言われたらどう思うか?

片道1300kmなのでストックホルムからヘルシンキまでの1700kmに比べたら近所のコンビニにレッドブルを買いに行くくらいの気持ちでいける。

 

そういう気持ちにさせてくれるのがプジョー「3008」というクルマだ。

 

とはいえ、北海道に行くわけじゃない。

 

暖冬とはいえ冬の北海道にオールシーズンタイヤで向かうほどの無謀さは持ち合わせていない。

 

向かうならば温かい西だ。

 

西の聖地「湯らっくす」へ

 

経費削減の下道アタック

ヨッピーさんは高速道路で東海道サウナ巡りをやっており、それに習うのも面白くはない、だから自分はあえて「会社帰りに自家用車で九州のサウナに行って家に帰る」というプランを思いついた。

 

唐突な休みに給料日前でお金がないので極力経費削減のために下道を使うことにする。

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要所要所は高速道路を使うけど。

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水曜サ活をさぼったので身体は限界に近く、小田原あたりで既にサウナを求めている。

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このまま熊本まで向かえば、途中でサウナにいきた過ぎてその辺の民家を燃やしてサウナにしてしまうかもしれない!!

 

西の聖地へ行くのなら、まずは東の聖地にご挨拶が必要だ。

 

それが仁義というものだ。

 

#1 絶対王者「静岡 しきじ」

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平日23時前だというのに「しきじ」の駐車場は8割くらい埋まっている。

 

改めて「しきじ」の王者たる強さを思い知ることにはなった。

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水風呂の素晴らしさに気づかせてくれたのは「しきじ」だったが、サウナを覚えてから行く「しきじ」はこれがはじめてだ。

 

「しきじ」の水風呂はやはり凄い。語彙力が崩壊するくらいに凄い、この水は宇宙の真理であり、命の水だ。

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「湯らっくす」も天然水の水風呂だが、果たして「しきじ」とどう違うのか・・・楽しみだ。

 

#2 節子は死なずに済んだかもしれない

「しきじ」の水を浴びてからは奈良まではノンストップだ。

 

実のところ名古屋勤務が月に数回あり、下道で東京から名古屋まで夜中に走ることが多いためこのくらいの距離では本当にただの帰宅(名古屋にも部屋があるので帰宅ではある)だ。

 

だから、このくらいの距離で身体が辛いとかはない。

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奈良あたりで眠くなり、30分ほどの仮眠。

 

出発して12時間が経過した。

 

ここから先は金曜日の通勤ラッシュと闘いだ。

 

朝の関西都市部をどれだけ早く抜けられるかでこれからの時間が変わってくる。

 

予定では土曜日の朝に「湯らっくす」したい。

 

いま「はぁ?」と思ったあなたはそれで正常だ。

 

木曜日の夜に出発して土曜日の朝に目的地につくとか日本からイギリスに行くより時間がかかっている、というより単純にイギリスに行くだけなら奈良の時点で12時間なので到着している。

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奈良で事故渋滞に遭遇し、お昼前に神戸に到着。

 

「神戸サウナ」はヨッピーさんも記事の中で行かれていたサウナだったので自分はあえて今回は三宮「神戸クアハウス」にした。

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 天然温泉と天然水が楽しめるサウナで疲れを癒す。

 

三宮といえば火垂るの墓だ。

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あの時代にクアハウスがあったなら、節子は死なずにすんだのではないか・・・そんな風に思いながら三宮を後にした。

 

終わらない絶望

九州に行くときに毎回辛くなるのがこの神戸から先、下関までのおよそ500kmだ。

 

あのいつまでも終わらない静岡区間を更にひどくしたようなイメージで、どれだけ走っても九州が見えないという絶望との戦いになる。

 

静岡の全長は東西におよそ150kmだしバイパス区間を快走できれば下道でも3~4時間もあれば浜松を超えて愛知県に入ることは可能だが、500kmを下道というのは東京から青森まで行くのとそれほど変わらない距離だ。

 

時速50km平均でも10時間・・・九州は遠い。

 

岡山を抜け、広島に入り洗車をした。

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花粉で酷い目にあっていた「3008」をねぎらう意味と休憩も兼ねて。

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19時前、なんだかよくわからないがたぶんアルトと思われるクルマに絡ませてもらった。

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ちょっと楽しいワインディングアタック。

 

いや待て、リアバンパーどこいったん?(ぉ

 

プチ観光の夜

そういえば、まともなごはんを食べていない。

 

運転中はあまり食事をとらないのが人なのだが、それにしたって広島まで来ているのにずっとウィダーしか食べていないのはどういうことだ?とさすがに冷静になって、閉店間際の広島つけ麺の店へ駆け込んだ。

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辛いつけ麺が絶妙に美味い(´;ω;`)ブワッ

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喉をとおり、胃に沁みる味だ。

 

21時を過ぎた。

 

広島市内に来て、実は一度も降りたことがない場所へ行った。

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原爆ドーム。

 

日本人なのにここに来たことがない無礼を詫びたい。

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夜の空気もあるのかもしれないが、表現できない気持ちに包まれる。

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22時半、廿日市のPAで二度目の仮眠をとった。

 

絶望は続くよ、どこまでも

山口県に入ってODOメータは1,000kmを超えた。

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まさかサウナに入りに行くためだけに1,000kmを走るとは思わなかったが、感動している場合でもない。

 

1,000km走っても目的地には全然届いていない。

 

少なく見積もってもあと300km。

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土曜日午前1時半、やっと壇之浦までたどり着いた。

 

神戸ー下関区間がどれほどの絶望区間であったとしても、人はみんなこの壇之浦に来るとテンションが一瞬だけ爆上げになる。

 

九州に、上陸できる。

 

自走で来たものは特に、その感動に酔いしれることができる。

 

自分はプジョーでは2回目で、しかもなんなら初回からまだ1年経過していない。

 

感動そこそこに仮眠し、朝を待つ。

 

西の聖地へ 

ガラスルーフをカタカタと叩く音で目が覚めた。

 

「雨か」

 

ぶるっと震える寒さで慌ててエンジンをかけて暖を取る。

 

時計を見ると、午前3時半だった。

 

なんてことだ、本来ならば30分の仮眠のはずが2時間も寝てしまった。

 

慌てて壇之浦を出発し、感動もそこそこに豪雨の九州へ上陸した。

 

九州エリアはバケツをひっくり返したような雨だ。

 

寝ぼけた頭にこれはきつい。

 

MADMAXをする前に、まさか天然のMADMAXを受けることになるとは思っていなかった。

 

湯らっくすは8時から掃除でサウナに入れなくなる。

 

本来ならば下道で行くのがいいが、下道だとせいぜい1時間しかサウナを愉しめない。

 

36時間もかけて熊本に行って1時間サウナを入るのはさすがの自分でも「頭が悪い」と思ったのでここは大人の力をフルに発揮して高速道路で熊本まで向かう。

 

熊本市街地へ行くのははじめてだ。

 

ガンパレードマーチが好きだったくせに熊本行ったことがないもぐりだが、まぁそういうこともある。

 

過去九州に上陸したときにサウナの楽しみを知っていれば、熊本を素通りするような愚行はしなかっただろう。

 

残り数km・・・まるで付き合いたての彼女の家に遊びに行くときのようなドキドキ感を36歳にもなって持つことができるとは!!

 

残り1km・・・

 

ナビに「G」の文字が見える。

 

 

 

 

そして・・・・

 

午前5時半、遂に来た。

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壇ノ浦からおよそ190km!

 

キタワァ*・゚゚・*:.。..。.:*・゚(n‘∀‘)η゚・*:.。..。.:*・゚゚・* !!!!!

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この鼓動の高まりはこの場所に立った人間にしかわからない、語彙力が全力で崩壊するほどの素晴らしいものだった。

 

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