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PEUGEOT3008 | Honda X-ADV(2021) | Kawasaki Z H2(2021)で主にツーリングに行ったりしているブログです。

プジョー308アリュール(1.2リッター/8AT)

代車で「308」を借りる

相棒のプジョー「3008GT BlueHdi」も間もなく12か月が経過する。

 

そのため土曜日は購入店へ12か月点検に出していた。

 

当初は代車は必要ないと告げていたのだけどアウトドア・サウナ・ミーティングが昭島で開催されると知り、彼女と移動するために急遽代車を貸してくださいと1週間くらい前にお願いしたところ、登録から1年経っていない「308」の試乗車を貸してくださった。

 

プジョー「308」はステーションワゴンを以前検討したことがあった。

 

フィアット「500X」を買う前の話なので4年以上前の話で当時ディーゼルがあったかどうかは定かではないけれど、1.2Lガソリンターボエンジンに感動してぶっちゃけこれでよくね?という話もしていた。

 

が、どうも嫁さんの機嫌が悪かったのかけっきょくそのときはプジョーではなくフィアットになったのだけど、それでも「308」は自分にとってベストバイな1台だと信じてやまず、そんなこんなでまともに長時間乗れたのはつい先日の話。

 

散々サウナに使えるクルマというテーマで試乗してきた身だけど、ものの数十分程度の試乗でわかることがごくわずかで、本当なら街乗りから高速までトータルで数時間は試したい。国産車であればレンタカーがあることも多いので試せるけれど、輸入車は難しい。

 

大人の事情はあるだろうけどロングラン試乗はぜひやっていただきたいなと。

 

そんなわけでプジョー308をまじまじと確かめる時間ができたので、無理言って貸していただいたお礼?も兼ねて今更のプジョー「308」ハッチバックのインプレを。

 

都内や山道、高速道路を入れておよそ160kmのドライブだった。

プジョー「308」

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現行のプジョー「308」の登場は2013年、PSAが当時最新と謳った「EMP2」プラットフォームをC4ピカソと共に初採用した記念すべきモデル。

 

以後、今まで7年に渡りマイナーチェンジを繰り返されてきた。

 

「308」はボディスタイルにハッチバック・ステーションワゴンの2種類、エンジンは「1.2リッターガソリン」、「1.5リッターディーゼル」、「2.0リッターディーゼル」、「1.6リッターガソリン(GTi」とかなり豊富な構成となっており、7年目とはいえまだまだ日本におけるプジョーの売り上げを支える立役者であることをうかがい知れる。

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i-PhoneをUSBケーブルで接続すれば即座にCarplayが起動、便利

試乗車は1.2リッター3気筒ガソリンターボエンジン+8速オートマチックのベースモデルである「アリュール」、なんと車体価格は280万円と300万円を切る。

 

ベースグレードだけど装備は一通りついているので不満はない。

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バックモニターもアクティブ・クルーズ・コントロールも付いているし、ナビはそもそもCarplayが使えるから必要がない。

 

メルセデスでCarplay使えるんですか?と聞いたら別売りですと言われたのには驚いた。

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タイヤが205サイズ、いわゆる「フランス車はベースモデルに乗れ」というやつを地で行くアリュールだけに素の「308」のよさがわかるのではなかろうか??

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数年前に「308SW」を試乗したときはまだ6速オートマで、それでも十分よかったなぁという感想を持っていた。

 

 

そんな「308」のガソリン車にも遂に8速オートマが採用された。

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「3008/5008」から採用され始めた電気式のシフトレバーはデザインそのままでPSAグループのあらゆるモデルに採用される。

 

デザイン自体は6速時代のゲート式のほうが好きなんだけど(特に308の場合は)一瞬でパーキングに入れられた莉使い勝手はいい。

 

他の8速搭載モデル同様にシフトダウンしたときの自動復帰が早いので下り坂でいきなり速度に合わせて瞬時にシフトアップされエンジンブレーキが効かなくなる状況も発生するので注意は必要、THEフランス車。

 

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ディーゼルだけかと思ったらガソリンでも2速、3速発進ができるのはすごい。

 

ガソリンエンジンなのにトルクはあるから3速でもゆったり発進できる。

 

スノーモードがないATなので、雪道など滑りやすいところは2速か3速発進でゆっくりスタートしよう。 

 

エクステリア

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 マイナーチェンジで顔つきが3008以降のプジョー顔になった。

 

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テールライトのライオン爪も今のプジョーでは定番。

 

先日試乗したメルセデスと比べてみる。

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全長が「308」より130mmほど長く、車幅は逆に「308」がわずかに広い。

 

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セグメントわけをするとどちらも同じCクラスに分類され、日本国内でもぎりぎり使いやすく街乗りから長距離移動までを万能にこなせるクラスだ。

 

インテリア

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デビューから7年経過するとは思えないほどシンプルだけど古さを感じないデザイン。この俊逸なデザインが「308」がいまなおプジョーの売り上げを牽引する魅力でもあるのかなと思う。

 

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高級感があるというわけではないが、デザインが巧いので安っぽく見えない。

 

ほんと輸入車はこういう素材よりもデザインの工夫が素晴らしくそれが魅力でもある。

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センターディスプレイの両サイドの送風口にドリンクホルダなど取付はできるので古き良きフランス車の伝統を引き継ぐ「308」のドリンクホルダ1つしかない問題も工夫次第でどうにかなるかと。

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恐らく近い将来にでる新型「308」では改善されるはず・・・。

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アームレストを前に引き出すと缶コーヒーが消失するマジック的な要素もあり。

 

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一応ペットボトルは格納できるので実用上の不便は感じない。

 

ドアポケットも広大なスペースがあるのでなんならそこにドリンクは格納できる。

 

「308」を買ったら運転中は運転に集中し、ドリンクしたいときは休憩しよう。

 

フランスの文化に染まるのだ。

 

ちなみにこのドリンクホルダ、格納できる。

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こんなギミックに気づけるのもロングラン試乗の特権かな?

 

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試乗中にぞろ目を叩き出したメーターは第一世代i-Cockpitだ。当時も今もプジョーを物語るうえでは欠かせない逆回転タコメータも208をはじめとする2012年あたりからのモデルで採用され始めた。決して消えることなく、今なおデジタル化されてもその意匠を残すあたりプジョーの強いこだわりを感じる。 

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ちなみにリフターのタコメータはちゃんと時計回りに回転する。

 

やっぱ見づらいんじゃねーかよwwwww

 

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後部座席もそこそこに快適。フロントのシートは以前試乗した「308SW」はいいなぁと思ったけどアリュールはそこまで・・・という印象。彼女にしてみれば助手席は「3008」よりもだいぶ疲れるし、100kmくらい走った時点で腰が痛いと言っており合わなかったらしい。

 

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エンジン・オブ・ザ・イヤー受賞

1.2リッターターボエンジン

試乗車は1.2リッターガソリンターボエンジン。

 

2015年から連続でEOTYを受賞したエンジンらしい、そんなことは大多数の一般人にはどうでもいいことで要は運転してみてどう感じるかってこと。

 

その前に「308」のドライビングポジションについて。

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基本的には「3008」と同じEMP2なので足もとのスペースは違和感がない。

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フットレストも小ぶりではあるけどちゃんと使えるし、ロングランに耐えるものだ。

 

そんな「308」でガソリンエンジンを味わう。

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久々に長時間ガソリン車を運転することになって思ったのは

 

「あれ、不思議と違和感がないぞ」

 

「3008」に搭載されるAH01はサブコンの効果もあり200馬力近いパワーと450Nmのトルクを発生するのでもちろんディーゼルの強烈な加速を見せるのと同時に、1500回転前後で巡行できる有能さも持つ。

 

ディーゼルからガソリンに乗り換えたら不満の1つもあるかと思えばまるでない。

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車検証の重量で1,270kgしかない車体に230Nmのトルクは十分すぎる。

 

アクセルをちょっと踏めばいい加速をしてくれる。

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スポーツモードにして踏み込めば1.2リッターとは思えない加速をするのでまず不満に思うことはないだろう。

 

自分は燃費走行のためにECOとノーマルを多用した。

 

ワインディングはノーマルモードで十分だ。

 

3気筒エンジンにネガティブなイメージを持つ人は多い。

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先日試乗したついででメルセデスA180と比較しても謙遜ない性能で、謙遜どころかトルクだけで見れば最新のAクラスを上回ってさえいる。

 

4気筒エンジンに比べて1つシリンダーが少ない3気筒は燃費の面でも有利だ。

 

8速化されたオートマチックと低速に力強さがある1.2リッターターボの組み合わせが抜群にいい。とても基本設計の古い「308」とは思えない、まだまだ現行のライバル車とも存分に戦える。

 

何よりAH01ディーゼルターボと比べるとかなり静かで、アイドリング中は本当にエンジンがかかっているのか不安になるくらいだった。

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奥多摩までのワインディングも車体の軽さときびきび回りトルクもあるエンジンのおかげで楽しく走ることができた。「3008」に比べて400kg近くも軽い、もうすべてにおいてコンパクトハッチの楽しさを感じることができた。

 

高速道路も走ろう、ETCがないので悩んだけど青梅から所沢までなら・・・。

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「308」は登場から7年を経過してもシステムのアップデートは終わらない。

 

ちゃんとアクティブ・クルーズ・コントロールが廉価なアリュールにもついてくる。

 

この辺りはオプションでつけなきゃ何もついてこないドイツ車とは大違いで、280万円のベースグレードにさえ用意があるのだからプジョーの魅力は大きい。f:id:kumawo0017:20200215232655j:plain

8速100km/hで1800回転。

 

少し速度を落とすとエンジンが苦しそうに唸る。

 

このくらいの回転数でとろとろ流すと燃費がバカみたいにいい。

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瞬間燃費計の動きは自分の「3008」よりも明らかに高い位置にいる。

 

高速道路をおりて計測終了。

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73kmのうち41kmが高速区間だったが、20km/Lを超えた。

 

全行程が高速道路であればガソリン車でも満タン1000kmを走り切れる実力があるんじゃないか?

 

メルセデスAクラスはタンク容量が少なかったが、プジョーはディーゼルもガソリンも50L以上とEMP2の他の車種と変わらない容量なのがいい。

 

高速道路の安定感も抜群だ。全高の低さもあり直進性のよさは自分の「3008」よりも良いと感じるほど。回転数も低めなので車内は至って快適だ。

 

158kmを走りトータル燃費は14.4km/L

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うち高速区間が41kmで下道が117kmなのでこの数字は優秀だ。

 

WLTCの15.6km/Lにも迫る。

 

「308」の名誉のためにも書いておけばこの日の渋滞はえぐく美女木から昭島までなんと2時間以上、平均時速は20km/h以下というもので平均燃費もその区間は9km/Lとかだった。どんな自動車でもこんなシチュエーションでは高燃費は無理だろう。それも踏まえても「308」の燃費は優秀で、これなら九州まで走れる!!とちょっとだけ心が揺れ動いた。

 

そういえばアイドリングストップが一度も働かなかったw

 

バッテリーが弱っていたのかもしれない、試乗車だしね。。。

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返却時にハイオクを入れたときにリッター150円という金額で「やっぱ1.5リッターディーゼル買います!」と言いたくなったのは気のせいじゃない。

 

 

サウナと「308」の相性は?

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デビューから7年も経過した「308」は、デビュー当時ならまだしも「3008」に乗っている今なら正直大したことないと思ってた(オーナーさんごめんなさい(´;ω;`)ブワッ)

 

でも「308」の魅力は全然当時と変わりなく、「3008」ほどのサイズが必要ない状況であるならば、こちらを購入した可能性もある。

 

確かにインテリアなど快適装備面ではいえば「308」は「3008」にまるで及ばない。オーナーには怒られるかもしれないが、「308」のオーナーが逆に「3008」に乗り換えたら快適だと思うはずで、それくらいにグローバルに受け入れられるSUVを作ろうとプジョーが満を持して送り出した「3008」の工夫は素晴らしいのだ。

 

でも逆を言えば「不便を愉しむ要素」が残されている。

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ドリンクホルダが1つしかないことも増設する楽しみがあるし、別にそこまで致命的な問題じゃない。

 

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それどころか7年も経過するモデルに車載のディスプレイを流用したCarplayが使えるようなアップデートを施したり、決して陳腐化させずに細かなマイナーチェンジを繰り返してくれるのが最高じゃないか。

 

安全装備に関してもADASがアップデートされてカメラとレーダーによる前方監視による自動ブレーキ、アクティブクルーズコントロールも装着される。

 

それもこれも最新の「508」まで続くEMP2で使えるユニットは当然「308」にも載るという汎用性の高さ故だろう。

 

だから印象としては随分と時間が経つ「308」だけど乗ると楽しい。

 

もし自分が買うならやっぱり「308SW」だ。

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まずハッチバックでは長さが足りないので車中泊が厳しい。

 

サウナに行くのであればやはりパノラミックルーフレスは考えられない。

 

だから「308SW アリュールBlueHDi」になるだろう。

 

ガソリンかディーゼルかは悩ましいが、自分の場合は長距離移動が多くそうなるとどうしても燃料コスト的な面でディーゼルは外せない。

 

ただ本当に1.2リッターガソリンもディーゼルの陰には隠れているけど街乗りの燃費も悪くないし、輸入車でハイオクを使わなければいけないということを考えると全然ありな選択だと思う。

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貴重な体験ありがとうございました(´;ω;`)ブワッ

ニューモデル速報 インポート Vol.46 プジョー308のすべて

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  • 作者:三栄書房
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