我が家の3008も納車されてから早いもので1か月が経過。
前代未聞のGW10連休をはさみ、自分も転職で休暇が増えたこともあるけど・・・。
なんとすでに7000kmを超えた。
このペースは歴代でも2位くらいの早さだと思う。
そんなわけでだいぶ距離も乗ったので1か月7000kmの所感をば。
【評価】
100点満点中527点。
2018 PEUGEOT 3008 GT Blue HDi F.C.P(ファースト・クラス・パッケージ)
◆エクステリア・インテリア
都会派SUVとしては抜群の格好よさ。シャープなデザインでありながら曲線美もあり、男女問わず受け入れられそうなエクステリアは3008の魅力の1つ。
国産・輸入車含めてもここまでのデザインはプジョーくらいでしかお目にかかれない。どちらかといえば直線基調だったり逆に丸みを帯びたデザインが多い中であえてとがらせた。
だが、そこがいい。駐車場に止めているのを眺めるだけでほれぼれする。
インテリアは先代3008からコンセプトは継承されているのにかなり攻めてきた。近未来感すごい。宇宙船かよ、お前wwwwって感じが好き。インテリアは乗っている限り絶対に目にして、手に触れるものなのでそこの雰囲気や質感が自分の好みに合うか、合わないかは重要だと思う。
PEUGEOTのインテリアは第一世代i-Cockpitも含めて好きだなぁ。
308も物理ボタンを極力減らすチャレンジングなデザインだった。
センターディスプレイに機能を集約してしまうのはどこのメーカもやっていることだけど、あえてトグルスイッチを付けたのはいい。
この意匠が昨今のプジョーデザインの特徴だけどやはり元は3008で生まれたデザインなので一番似合うのは3008だと思ってる。使いやすい?使いづらい?そんなことはどうでもいい、何か操作している感があるから満足!逆にこれが受け入れられないなら3008は買わない方がいいと思う。
SUVなのに!!
こんな攻めた小径ステアリングをSUVに採用。ドライバーズシートに座っている限りはSUVとは思えない。
何よりi-Cockpitのステアリングより高い位置にあるメータが凄く見やすい。
なんで他のメーカも積極的に採用しないのかと思うほどにいい位置にある。人間工学なにそれおいしいの?の部分とメータのレイアウトのようにすごく考慮された部分が同居する変態クオリティがぷぜう。
◆エンジン
PEUGEOTはディーゼルモデルのリリースに積極的だけれど、それは自社がディーゼルの歴史が長いことの自信の表れかもしれない。
2000ccのディーゼルターボエンジンは外で聞くと「あ、これディーゼルや」と気づいてしまう音がするけれど、車内にいる限りはそこまで気にならない。遮音性の高い窓ガラスを採用していたり、ミドルクラスSUVの車格があるからエンジンが遠いせいかわからないけれど遮音は今まで乗った車のどれよりもしっかりしている。
ディーゼルのトルクは物凄い。1600kgを超える車体をたったの2000回転で放出される400Nmのトルクで持ち上げる。
この感覚を気に入るか否かは試乗してほしい、ガソリンとは違う。
もちろんガソリンターボをぶん回して気持ちよくなるのもありだと思う。
ガソリンモデルも先日8AT化されたし、燃費だってよくなる機構になった。ディーゼルにもガソリンにも良しあしがあり、使い方でオススメが変わる。
ぼくは長距離が好きだし、前車も3年で6万kmをこえる距離を走ったほどだから経済性の面でディーゼルをとった。
軽油の安さと高速で20km/Lを超える燃費はディーゼルの特徴だ。
ガソリンよりもノイズが・・・という話もほとんど気にならない。なぜなら普通に走る限りはエンジンはたったの1500回転ほどしか回さなくて十分なんだから。ガソリンターボエンジンでその領域ではさすがにきつい。大排気量じゃなきゃ無理だ。エンジンの回転があがらなければ音は必然的に小さくなる。だから巡航においてはガソリン車よりもディーゼルのほうが静かなんじゃないかと思う。
これに取りつかれるともうダメだ、ガソリンには戻りたくない。
◆プジョーらしさ
ご自慢のディーゼルエンジンと同時にフランス車は足回りもいい。
リアのホイールハウスを眺めたときにストラットが見えなくてこいつがトーションビームであることを思い出すんだけど、そんなことはドライビング中に微塵も意識することがない。
そもそもストラットやトーションビームの違いなんか識者であってもわかるものなんだろうか?
巷で評価の高いマツダ3もリアはトーションビームになった。
スペース効率なんかを考えてもメーカーとして望む性能が手に入るのであれば別に足回りなんかどうでもいい。
雪道さえも走れるオールシーズンタイヤを純正で履くGTモデルはさすがにグリップ力も低いし、無理は禁物だけれど、しなやかな足回りはタイヤの性能に頼らずしっかりとサスペンションの仕事として路面をとらえて離さない。
これがまた痛快で気持ちいい。
鼻先の重さは感じるしロールもそれなりに大きめではあるけれど、箱根の登坂でスポーツカーを相手についていける性能があるというのは驚きだった。
タイヤの銘柄を変えてあげるだけで往年の猫足が完全に復活するんじゃないか?ってくらいの乗り心地で、後部座席からも不満の声は聞かれない。
このしなやかさは長距離ドライブでも生きてくる。
◆長距離が見せ場
近所のお買い物に使いたいならプジョーは買わない方がいい、どうしたってこいつは長距離を走りたくなるクルマだし、そもそもフランス車は長距離が得意なのだからそういう使い方をしないとむしろもったいないと思う。
1000km走ったヘルニア持ちが死なない絶品シートは、旅の可能性を広げてくれた。
そもそも長距離ドライブが好きでも体の限界が先に来たんじゃ話にならない。
簡易マッサージもなかなかいい。適度に指圧してくれるからこれも疲労削減に効果的。
期待していなかったけれどACCの出来栄えもなかなかで右足が疲れない。30km/h以上からしか使えないけれど渋滞でも思った以上に使える。
どんどん長距離ドライブに行きたくなるものだから、距離も伸びる。
◆ユーティリティ
まずは3008を買うのであればF.C.Pをオススメしたい。装着率の高さが物語るように、パノラミックサンルーフとシートヒーター・簡易マッサージ付きのアルカンターラ&レザーのコンビシートに360度カメラはかなりいい。
こんなものはいらないと思っていたけれどあればあったでいい。前向き駐車のときは縁石の確認に役に立つ。なんだかんだでミドルクラスのSUVともなると全方位の死角が増えてしまうので安全面でも有用。事故を起こしたらシャレにならないからね。
パノラミックサンルーフは3008にはぜひとも欲しい。というよりかはフランス車であれば絶対につけたいOPだと思う。
後部座席の開放感が全然違う。
助手席を倒せば後部座席は一気に開放感があふれるし、今までは罰ゲーム的に乗るだけだった後部座席が我先に乗りたい席に変わってくる。
二人乗車だとあまりサンルーフの恩恵もないけれど多人数乗車で特に後部座席に人を乗せることが多いからこれは付けて正解だった。
助手席を倒せることによって車中泊の快適性もあがる。
ミドルクラスSUVのサイズがあれば車中泊での快適性は当然ながらコンパクトSUVの比じゃない。大人二人が並んで寝れるサイズ感だ。ただ、リアアームレストの位置がへこんでいるのでそこだけかわせるように対策をしたい。
Apple CarPlayにも対応したのでますます純正ナビの必要性を感じない。もともとスマホナビ使いなのでね?ただ自分のモデルは標準でCarPlayに対応しているけれどなぜかホームボタンが左に来る。
この位置は時計とかも地味に見づらいのだけれど車両側のファームウェアバージョンの問題らしいのでどうにもすることができないのが辛い。アップデートに期待。
収納が少ない問題も小物入れを付けたり工夫すれば案外そんなに少ないとは感じない。
サイズ的にはボックスティッシュも車検証も飲み込める。国産車ほどではないにせよ一昔前のフランス車では考えられないほどに収納は便利になった。
リアのアームレストのドリンクホルダサイズが微妙なのは変わらないけどw
電動パワーゲートやルームミラーに左側面を映せるカメラもいい。
デザインを壊さず視認性も向上したので幅が広い3008には必須だと思う。
◆3008のネガは?
当然ながら優れたところばかりではないだろうし、一応。
試乗のときは優れていたと思った8ATだけどやっぱり長く乗るとここはというところが出てきて、それがパドルシフトで変速したときの自動復帰のタイミング。下り坂でエンジンブレーキを使いたいと思ってダウンシフトしても、ディーゼルはそもそもエンジンブレーキが弱いので思うほど減速せず、しまいに速度に合わせて元のギアポジションに戻ってしまう。たまになかなか戻らないことがあるので勾配で判断しているのかもしれないけれど、とにかく戻られると急に加速したような感じになるのでいただけない。最も「M」ボタンを押して完全にマニュアルに切り替えてしまえばいいんだけど、面倒。あとは2速と3速の間に変速ショックが出るのも気になるところ。出ないときもあるので温度かな?
意外に頭上に余裕がない。
スタイリングからわかる通り、そこまでルーフは高くないこともあって乗り込むと意外に頭上に余裕がない。5008ほどではないと思うし、パノラミックサンルーフを搭載すると余計に余裕がなくなるそうなのでこの辺は確認したい。なので後部座席はパノラミックサンルーフをつけないと解放感がなくなるのでせまっ苦しい印象はあるかもね?この辺は身長(座高)が関係するので実際に乗って試したいところ。
突然死するディスプレイもこの手のものは仕方ないとはいえ不便w7000kmで二回発生なので頻度としては高くないし、発生したらエンジンをとめて放置しておけば元に戻るので慣れれば仕様なんだけど、ここが動かないとエアコンからなにからなにまで使えないのは不便極まりないw
液晶ついでに言えばフルデジタルなんだからもう少し表示できる項目を増やしてほしい。時計と外気温くらいは欲しい。無駄に余白があるような感じ・・・もったいない。センターディスプレイに温度計や時計は表示されるけど、せっかく見やすい位置にあるメーターなんだから有効活用しないとね?
ディーゼルの将来的なコストも未知だったりする。AdBlueの補給はそこまで心配することはないとはいえエンジンオイルが高い(´;ω;`)ブワッまた使用量も同クラスのガソリンに比べれば多いし、銘柄にもなかなかこだわらなきゃいけない。
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今までは3000km交換だったオイルは6000kmまで引っ張ろうと思うw1か月点検が6000kmだったのでそこでオイル交換を実施したし、メーカ推奨危難ももっと長い。さすがに6000kmも無交換で走るとガラガラ音は大きくなるんだけど、そこまで気にならない、だってほらディーゼルってもともとガラガラ言わせて走るものやん?
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あいつらはグルメじゃないから、音はそこまで気にしない。
話を戻せばそういう長期的なランニングコストがどうなんだろうね?とか思ってしまうんだけど、ディーゼルエンジンのタフさを信じたい。プラグ交換とかがないのはいいね。500Xでもしたことないけどw
アイドリングストップが毎回ONになるのもどうかなと。
OFF設定は毎回センターディスプレイの設定からやらなきゃいけない。せめて物理ボタンでON/OFFしたい。バッテリーの負荷はディーゼルエンジンなのであんまり頻繁にON/OFFしたくないというのが理由なんで1割程度の燃費向上が見込めるとはいえ常にOFFにしたいなぁと思う。これからは熱くなるし、気温が30度を超えると機能は働かなくなるみたいなのでその辺はまぁ・・・うん、でもやっぱり面倒。
なんでかMYPEUGEOTが連携しないのも気になるけどね。
これも仕様らしい、そのうち復帰するだろうか…
◆3008でよかった
発売当初から惚れこんでいた一台に縁あって乗れることになった。その経緯は二度に渡る追突事故だったので決して幸福なものではなかったけれど、やっぱりそういう乗り換える経緯みたいなものってあると思う。普通に考えて5年は乗ると思っていた500Xを3年ジャストで降りるとも思わないし・・・車自体に不満はそんなになかった。
500Xだって、日本での売れ行きが微妙だったかもしれないけどぼくにとればいいクルマだった。SUVなのにこんなにドライバーをやる気にさせてくれる車があっただろうか?やたら速度を出したくなる、そんなやつだ。3008は真逆でそんなことがない、ゆったり走ろう、燃費をたたき出してやろうと思ってしまうw
旅する楽しさや可能性を魅せてくれる3008、さぁこれからどこまで走ろう?
日本中を走り回りたいという野望はあり、車中泊をどんどん快適になるように工夫したいとも思える。
車における楽しさっていろいろあると思うけど、3008はオールラウンドにその楽しみを提供してくれる。
まずは一か月、特に不具合もないしこれからもよろしくだぜって感じ☆
出張中で乗れないのが辛い(´;ω;`)ブワッ