クルマを乗り換える間際は何かが起きる。
そういうことを言う人を稀に見かけると思うけれど、それは確かにある。
ぼくの場合は乗り換え当日にパンクしたり、バッテリーが突然死したり、これまで何度か経験があった。
オカルトでもなんでもなく、もっともらしいことを書けば乗り換える=今の車への愛着が薄れる=メンテナンスや扱いが適当になることから起きる不具合などとも言える。
ランエボは最後の最後まできっちり使命を遂げた、さすがはラリーカーだ、信頼性は重要。ただ、500Xでそれは起きた。
納車の前日深夜、それまで当たり前にエンジンが掛かっていた500Xはセルが回るもエンジンがボボボと音とたてタコメータがタコ踊りしながらエンジンが掛からない状態になった。
おいおい、ここまで着てまさかのレッカーでディーラーに行くとかないよな??
とにかく、エンジンは掛からない状態だったのでバッテリーを抜いてしばらく放置してセルを回し、タコメータの上昇に合わせてアクセルを踏み込んだら回転は重いがなんとか始動した。。。
焦った、さすがに焦る。
納車まで残り12時間というタイミングだった。。
原因は定かではない。
少し前にRaceChipを外したのでその不具合では?と思ったけど、よくよく思い返すと500XのRaceChipはどこにもつながっていなかった。
単純にエンジンルームにタイラップで固定されていたものなので外したところでなんの影響もない。オイル交換だってなんなら先月行ったばかりだ。それに前日にもエンジンはかかって数十km走っている。突然死の理由がみあたらない。
イタリア娘が捨てられることを察して拗ねてしまったか・・・。
不思議なことはあるもんだなぁ。
そんな4月13日(土)・・・大安だったらしい。
特に気にして日を選んだわけじゃない、最短納期を告げたらそうなった。
ディーラーまでの30kmの道のりを最後のドライブ。
72700km、3年間での総走行距離。
時間ぴったりに到着。
10時のOPと同時に入店。ほかにお客さんは誰もいない。今回の納車はそもそも契約したときのセールスがいなくなるというメイクミラクルの下で行われるなかなかぼくにとっても異例の事態だ。
まぁそもそも自分が元いたブランドだし細かな説明はいらない。なんならAmazonで買って自宅に納車されて説明書を読んでおけでもいいくらいだ。だから事務的に淡々と行われる説明で何も問題ない。
待ちわびた3008との対面だ。
500Xに見慣れているせいかベールを被っていても大きさが際立つ。
光り輝くマグネティックブルーの車体が姿を見せた。
なんだかんだ言ってもこの瞬間は、何度経験しても興奮するものだ。
じゃじゃーんと登場、3008GT BlueHDi FCP!
クルマの説明は正直3回も試乗したのでおおよそわかっているのであっさりと。
500Xの鍵と3008の鍵を交換する。
イタリアからフランスへの乗り換え。まぁ好き者なんだろうなぁという感じ。
新旧愛車の撮影だ。
デザインも真逆で丸顔から鋭い顔つきになった。
どちらが好みかは人による、ぼくは正直どちらも好きだ。
500XはSUVになってもチンクエチェントの雰囲気を継承しているし3008は新しいプジョーのデザインを生み出した。どちらも個性がある。
事前に500Xの荷物は下ろしていたから必要最低限の積み替えを行い30分そこそこで引き渡しを終える。
今までありがとう500X。
そしてこれからよろしく3008!!
3年間ほんといろいろあったけど、そんなときいつもそこにいてくれて、自分のストレス発散に付き合ってくれたイタリア娘に最大の感謝を。
そして、次のオーナーのもとで誠心誠意奉公してほしいと願います。
RaceChipは外したけれど、スロコンはついているんでなかなか過激な走りをするはず。
さぁ、軽油を満タンにして最初のドライブにでかけよう。