久々に欲しい!と思える車が出ましたね♡
MEGANE R.S.
先代のMEGANE R.S.は購入候補の1台だった。
MEGANE RENAULT SPORTのすべて―走りを極めた最新フレンチロケット (モーターファン別冊 ニューモデル速報/インポーテッドシリーズ vol.13)
- 出版社/メーカー: 三栄書房
- 発売日: 2011/01/14
- メディア: ムック
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3ドアだったし、よくもわるくも古き良きフランス車の典型でドリンクホルダがね…
妻の大反対で却下されて、次に行ったフィアットディーラーで500Xを購入したという経緯がある。
MEGANE4になってGTがでたとき、あのデザインに一目惚れした♡
4CONTROLと呼ばれた4WSも良かったらしいし、何より内装がよくなった。ドリンクホルダも使えるんじゃねこれ?って気がしてたし、ただ購入候補にするには500Xもあるしちょっとね?って感じで指を加えて眺めていた。
けれどR.S.が出た今、気持ちはフランスに向いている(何
「退屈へのレジスタンス」
そんな懐かしいフレーズを響かせながら出てきたこいつのオランジュはもうね?
知っとるかね、ぼくが特定の車種の本を買いあさりだしたらそれはそういうことなんだよ?
というわけで、試乗キャンペーン中に行ってきた。
まずね、5ドアでDCTの時点で最高♪
メガーヌR.S.ってだけでファンは6MTを望むんだろうけど、そういう人はそのうち本国仕様の6MTが輸入されるはずなので待てばいい♡
仕様として存在すればより多く、今までにない層を獲得できるからね。
なのでシビックRと競いあうトロフィは別として無印R.S.はこれでいい。
GTと大きく変えていないけどデザインはマジで神がかり。
GTにはないこの機構を搭載したので全幅が60mm広がったけどデザインが破綻していないのが凄い。
パッと見た感じは大きくGTと変わらない。
もちろん控えめなエアロとか雰囲気は全然違う。
ライバルになるシビックは真逆を行く。
THE日本って感じのエボリューションモデル。かつてのランエボがそうであったように、ベースどこ行った?みたいな後付感。これが好きって人にはたまらないし、ぼくも嫌いじゃなかったけれど、実際に30半ばという年齢を考えてこれで仕事からデートまでこなせるか?と言われたら無理。
なのでシビックにまったく興味を示せなかったのだけどMEGANEは違う。
乗り込んでシートとステアリングのポジションをあわせると、500Xよりは違和感がない!フットレストが若干奥になるといいなって思ったくらい。イタリア車は日本人ポジション合わせづらいけど、この点フランス車はまだマシ♡
ドアハンドルある時点でもう買いだと思うんだよね。ほんと、これのあるなしは高級感でだいぶ差が出ると思うので全メーカ必須にしたらいいと思うよ。個人的にはこれもう義務化して欲しい。
基本はベースになるGTと変わらないので快適装備も同じ。シートの表皮がアルカンターラなのでジュースこぼしたら面倒だなって思う(ちょうど、試乗に向かう途中で同乗者がお茶をシートにこぼしたのでw)くらい。後部座席にアームレストが出てくるのはいい。これも各車必須装備にしてほしい限り。
基本は大人4名乗車を想定しているので後部座席が使えないと意味がない。MEGANEはちゃんと実用性もあるのでいい。後ろがフルフラットにならないとかそんなことは別にどうでもいいし、車中泊がしづらいくらいでしかない。そんなでかい荷物は買わないし、Amazonで買っておけばいいよってことで。
エンジンをかけたときの勇ましいサウンドはやる気を出させてくれる。
凄い時代だよねぇ1.8Lで280馬力、トルクは390Nmって。全体的な数値ではシビックRに劣るものの排気量が0.2L向こうの方が上だってことを考えればどっちもどっち。体感でそれを感じられる場面は日常では恐らくほぼないと思われる。
このエンジンアルピーヌと同じらしい。
A110は250馬力、トルク320Nmなのでまさかのアルピーヌよりも高出力になっているというのがウケる。狙うものが違うのでそれでいいんだろうけどね。
走り出すとあまりに普通に走れてしまうので拍子抜けする。
すべてにおいて何の違和感もない。圧倒的な普通。足回りはまだ500kmしか走っていない試乗車なので尖った硬さはあるけれどそれでも500Xのほうが足は硬いんじゃないか?って思うほどに普通の乗り心地。
このシートの良さも影響していると思う。衝撃の吸収性は間違いなくいいし、サポートもいい。アルカンターラなので革より全然滑らない。標準的な日本人体型より大幅に痩せているぼくでも包まれ感があっていい。レカロに変える必要性がないほど。フランス車のシートの出来栄えはいいのは定説だけど、試乗前まで腰痛がやばくて運転つらーだったのが、こいつのシートでは一切腰痛がでなかった。ヘルニア持ちにも優しいシートって身をもって体感した。それだけでも今すぐ買う理由にはなるんじゃないかな。
ブレーキもいい。ブレンボのモノブロックは扱いづらいかな?と最初は思っていたけどそんなことはまったくなくって、初めて乗った瞬間からスポーツカーどころか普通のクルマと言う感じで扱える。凄いなこれ。
車内に入り込む音が500Xよりうるさいかなって思うけれど、言われなきゃこれがスポーツカーだってまったくわからない。なんの予備知識もなければMEGANE GTと言われたってぼくはきっとわからない。
何しろ280馬力のスポーツカーが普通にアイドリングストップしちゃうしね。
エコかよ!
燃費も割といいらしい。
そんな感じは確かにする。RSドライブをナチュラルにしている限りは普通のくるまなのだから。ナチュラルであっても、500Xにスロコン入れた状態なみにスロットルレスポンスはいいし、不満はない。ナチュラルの下にコンフォートが控えているけど、あまり使うこともないんじゃないかなって思う。
ただそれはナチュラルまでの話であって「スポーツ」・「レース」は話が別。
スポーツ以降はスピーカで音の演出が入るので一気に車内が騒がしくなる。同乗者も苦笑いするほどだし「過剰演出でしょwww」と運転してても笑いたくなる。
プジョーもそういう演出をやってくれていたけど、あのときはただの違和感だった。キャラが違う。308もGTiなら話は別だけど無印308でそれは苦笑いだった。
けれどMEGANE R.S.はその苦笑いすらも許容して楽しめるキャラだ。
同乗者がいるときはナチュラルで走り、同乗者を全員おろしたあとの帰り道はスポーツにしてひとりの時間を楽しめそうだ。
排気音もそうだけれど、DCTの変速も荒々しくラフになり、ウェイストゲートバルブの音が騒がしく響く。アクセルを底まで踏み込めば280馬力をいともたやすく引き出せる。そう、きっと誰でもその最高出力を引き出せちゃうだろう。
気がつくと速度計がとんでもないところに行っている。
自慢の4コントールは試乗コースではあまりわからなかった。けれどあの絶妙な安定感とハンドリングには多少影響しているんじゃないかと思う。この手の機構はワインディングで攻めないと感じづらいし、一般道を法定速度くらいで感じられる機構だったら違和感で乗りづらい。三菱のAYCだってそうでしょ。
とにかく試乗中は終始笑顔で、同行者に楽しそうと言われた。
楽しいよ、これ。
フランス車のそれでエンジンは普通にパワーが出ていてすごいなぁだけど、シャシーの出来栄えが半端ない。ハンドリングマシンだ。
ニュルで競い合うために必要な条件はパワーだけじゃない。安心して踏めること、アクセルをONにする時間をどれだけ稼いで、どこまでグリップさせるかってことらしいけど先代までのシビックRがそうであったように硬い足と弱アンダーなセッティングはニュルでは速いだろうけど日本の一般道でそれは辛いし、峠も辛い。100km/hを超える速度で曲がるようなコーナーは日本の峠道ではそんなにないだろうし、路面の舗装だってニュルの比ではないくらいに悪い。サーキットに特化したクルマは電子制御のダンパーでも持たない限り辛いことしかない。
MEGANEは電子制御のダンパーは持たない。
4HCCというダンパーインダンパーでコンフォートからレースまでを補う。だから普通の車に比べれば足は硬いは硬いけどドイツ車並の硬さっていえば許されるレベル。飛ばさなければ不満がでる硬さではまずない。電子制御ダンパーを持たず4コントロールで安定性と乗り心地を稼ぐ方向にしたルノーのエンジニアは凄い。セッティングの段階で日本を視野に入れているとコメントがあったけれど効果はあると思う。
この手の車が圧倒的に普通であるというのは最高の褒め言葉なんだと思う。
助手席の同行者である女子もスポーツカーでありながら、これはいいと大絶賛。
デザインもそうだけど内装や電飾も女子ウケはいい。乗り心地だってスポーツでアクセル全開にされなければ酔わないと言っていたし上々の評価。ちなみにシビックRも以前一緒に試乗したけどまずデザインで「走り屋みたいで嫌」と嫌ってた。
普通の車を運転しない女子からすればまっとうな評価だろうね。
ニュルを7分いくつで走れたとか、そもそもニュルって何?サーキット速いことは偉いの?って話だし。。
なのでスポーツカーに理解がない彼女がいても、奥さんがいても、MEGANEであれば受け入れられる可能性は高い。スポーツカーだって言わなければわからないレベルだし、サイドシルが太いんで乗り降りしづらそうではあるけど、それくらいかなw
気になったところで言えばパドルシフトがぼくの指の長さだと遠く、ステアリングからちょっと伸ばさないといけないところだった。
ドリンクホルダもついただけいいんだけれども。
この位置だとシフトに手を当てているとペットボトル系は邪魔くさそうwwww
後日試乗したGTでチェックしてみる。
微妙に気になる感じ。とはいえないよりはマシだし、一昔前のフランス車ではこのあたりはまったく考慮されてない感あったのでそれに比べたらいい。
操作系の位置はタイトなのは割と好みなのでよかった。
全幅1875mmも運転している分には特に意識することもない。思いの外小回りが効いている印象があるのも4コントロールが低速で作動しているからなのかも。幅で言えば500Xのほうが遥かに幅広な印象があった。
試乗を終えるとすっかり気分はフランス車に向いている。それくらいにMEGANEはやばい。多分、求めるもののすべてがここにあるし、来週もMEGANEで大阪に行きたいと思えるほどに快適だった。
MEGANEは純正のディスプレイにナビが映し出せない(Carplayとかなら可)と聞いていたけど最近純正ディスプレイに楽ナビだかを搭載できるようになった。ただしお値段が工賃入れると35万円とかとんでもない金額になるwwww決してハイスペックなカーナビじゃなく、メモリナビだか何からしい。純正ディスプレイを活かしながらナビが表示できる点は優れているけど35万円という金額はちょっと厳しい。それも含めての見積り金額は・・・
怒涛の550万円。
これを高いと思うか、安いと思うかは別だけど定価で450万円という車体価格は決してバカ高いってわけじゃないと思う。15万円高いオランジュトニックカラーを選んだし、オプションで64万円もかかっているからねw
ライバルとなるシビックRは450万円だし、AWDも含めて見れば300馬力クラスのゴルフRは550万円だし、ミニも最廉価のJCW3ドアで432万円だけれど性能的にはMEGANEが上だったりする。なので決してバカ高い価格帯ではないって感じ。まぁ性能と価格で観るとシビックRがバーゲンプライス感はんぱない。
リアサスがトーションバーなのにとか、そういう話がこの手の車では毎度出るし、シビックRも現行FK8で独立懸架になった!みたいな喜びの声があったようだけど、MEGANEのリアがトーションバーであっても、いやいやシビックRがトーションバーであってもぶっちゃけその違いがわかる人間っていないと思う。プロでも判別に難しいというし、実際予備知識無しで「MEGANEのリアはマルチリンクなのでトーションバーより剛性感ありますよね!」って言われたら999割の人は「なるほどやっぱりマルチリンクは違うね」って言うと思う。それくらいにわからないし、そもそも気にしない。ほんとこの違いが分かる人がいたら教えて欲しいレベル。求める性能が出れば別になんであれば構わない、それが理解できればお値段以上ニトリなんだと思う。
実用性のあるスポーツカーという点でMEGANEは最高の1台。
これが3年前にあったら間違いなくこちらを買っていただろう。それくらいにしっくり来るのがMEGANE R.S.だった。
うーん、ほんといい。
この手の車に乗ったあとに500Xに乗り換えたらすげーだるいんじゃないかと不安になった。
確かにエンジンを除き、MEGANE R.S.のほうが500Xに勝ってる。
けれどエンジンだけは500Xのマルチエアのほうが上だと思う。それはパワー感じゃなくて踏んだときの気持ちよさって意味で。イタ車はエンジンだけは本当にいい。これは間違いない。高揚感とか日常における気持ちよさを彼の国のエンジニアはよく理解している。エンジンのイタリア、シャシーのフランス、その図式は古く昔から変わらないと思うんだ。だから、MEGANEはよかったけれど決して500Xがだめに感じられたわけでじゃない。むしろただのSUVなのにスポーツカーと比較して負けないところがあるってのは凄いことじゃないかなぁと思う今日このごろ。
Vol. 64 ルノー・メガーヌRS のすべて (モーターファン別冊 ニューモデル速報 インポート)
- 出版社/メーカー: 三栄書房
- 発売日: 2018/09/06
- メディア: ムック
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