ぴよこ☆くらふと☆わ〜くす

PEUGEOT3008 | Honda X-ADV(2021) | Kawasaki Z H2(2021)で主にツーリングに行ったりしているブログです。

突き抜けたクロスオーバーの世界と500Xの1年点検!

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最近、休みの日がずっと雨で憂鬱になる(´;ω;`)ブワッ

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久々にアルカキットに買い物!500Xのサイズだと駐車場がギリギリ感があるんだけど、実際地下に降りると500Xより明らかに巨大な車が多数止まっている。というより高さ的には500Xは余裕で入らないんだけど普通に入れた。なぞい。

 

買い物を終えて、向かった先はお台場。

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お目当てはNEWミニ・クロスオーバー!!

cp.mini.jp

ミニ・クロスオーバーといえばミニ最大のミニ。そのサイズからして「ミニとは?」と哲学的な質問を誰かに投げかけたくなるような車になる。それはまるで若い頃に憧れた細身の女性が年齢と共にふくよかになっていくような光景に似ていますね。でも、そういう女性は別にそれが悪いのではなく、ふくよかになっても魅力的な女性であるようにクロスオーバーもまた、巨大になっていくものの美しさと洗練さは失わない車になっているのです。

 

そんな新型は「俺はミニをやめるぞ、ジ◎ジ◎」状態。

 

あまりにミニじゃないと言われ続けたBMWが、今度はキレてヤケクソでやったとしか思えないボディサイズにまでなった!!

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先代より大幅にサイズアップしたボディは遂に全幅が1820mmに到達!!

 

ちなみに先代は1790mmだったので実のところ500Xより若干幅だけは小さかったんだねぇ。それでもランエボよりは巨大で、前職の上司が乗っていたときは「ハマーH2あたりと比べればMINIだからMINIなんですかね」って気持ちになりますた。

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ただ、ここまで突き抜ければ逆にメリットもそれなりにあるものだし、MINIというブランドもクロスオーバーをクロスオーバーで終わらせずに1ランク上のカテゴリでも戦える車として質感などを一気に向上させてきた感があります。

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500Xで自分の理想のポジションに合わせると運転席の後ろは子供くらいしか乗れないスペースになるけれどこの車は全然レッグスペースに余裕があるね。長くなったホイールベースの恩恵はこういうところにも当然でるし、サイズの拡大はこの手の車では別にネガにならないというのも大きいところ。

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シートの背もたれも角度を付けられるし、アームレストもある。

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かなり快適な後部座席な気がするし、これであれば大人4人で長距離移動も快適なはず。荷物だってそれなりに乗るみたい。

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質感や空間の向上、そして高級感と演出なのかエンジンは国内仕様はすべてディーゼル。価格は上がってしまうかもしれないけど、すでにミニを買う層は価格でなんか選ばないだろうなという気はする。何しろ普通に400万円の車。国産ならなにが買えるだろうというクラスだし、そのクラスであればもういっそディーゼル一本でブランドイメージを作るというのは正しい戦略なのかなという気が物凄くする。

 

ディーゼルエンジンは本当によくできている。

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車重を感じさせない軽さ、この車はディーゼルが正解だと思わせてくれる。法定速度まではほんと一瞬でATのスムーズさも合わせて物凄く上質。高回転まで回したい用途にはJCWのハイオク仕様を待つしかないだろうけど、それは逆にクロスオーバーではなく普通のミニでやるべきだと思うからディーゼル1本で攻めるのはほんと戦略としては全然あり!

 

おろしたてでまだ40kmしか走っていないバリバリの新車の感想だけれどもとにかく硬い車で、ステアリンもかなり重め。好き嫌いの問題はあるだろうけど、個人的な意見を言えばステアリングが重い車はかなり好き。軽いステアリングはどうもフラフラする感じがあって好きじゃない。コーナーでもビシッと舵が決まるのは安心感がある。

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スマートもそうだったけれど、お金を払えばカスタマイズの自由度があるのが面白いね。ドイツ車は相当に日本で売れる、ミニも当然に売れている。だから街中ですれ違い、見かけるミニは自分だけのカスタマイズで個性を出さないと埋もれてしまう。ミニのオーナーは好きな人が多いからきっと自分だけのカスタマイズで色を出すだろうけど、わざわざアフターパーツやショップに出さなくてもメーカが純正で多数のOPを出しているところは最高の配慮だ。

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先代とあまり変わらないところもあれば、変わったところもある。日本車のようにFMCのたびにスタイリングが大きく変わるようなことはしないので言い方を変えれば目新しさはないかもしれないけれど、それだけインテリア・エクステリアのデザインに自信があるということ。使い勝手を向上させながら、伝統的なデザインを崩さないことはデザイナーに対する最大の敬意の示し方だと思う。日本車もそういうデザインを見せてほしいなぁと思いつつ・・・まぁこれも文化の違いだよねぇと思う。新しいものが大好きな島国日本では、FMCイコール全く新しいを出さないときっと買ってくれない。欧州車はその点ちゃんと文化を大切にしている。そのお国柄を楽しむことが輸入車だ。

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ほんと一気に巨大化した。ただそのサイズアップをネガと感じさせるか、させないかだ。500Xもそうであるようにミニ・クロスオーバーだって登場時はミニじゃないと言われたことだろう。でもそれを何代にも渡りだしつづけることによって最早ブランドのひとつとして完全に定着させた。定着させてしまえばあとはそのブランドを磨いていくだけ。最早誰もクロスオーバーの巨大化を否定はしないだろうし、むしろこれだけ広くなり快適になった車でミニを楽しめるのであれば望んでいたユーザも多いだろう。500Xでもこういう路線で巨大化と快適性の向上を果たしてほしいところ!

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ドイツ車で買うなら間違いなくMINIだ。というよりこれしかない。前職のときは上司と被るという理由で避けたけど、それがなければ選ばない理由が特に思い浮かばない。

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600万円するけどね!

 

選ばないというより、選べない理由になるな、こりゃ・・・

 

OPでJCWのホイール(50万円くらい)を付けたのでこんな金額になったけれど、やっぱりMINIはいいお値段になる。この価格帯ならBMWだってメルセデスだって別なクラスの車に手がとどくだろう。

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さすがにEクラスは買えないけどw

 

ただ趣味性だけではなく実用性も兼ねているし、輸入車のこのクラスに色々付けたら当然それなりのお値段にはなるので好きな人からすればそれほど割高ってわけじゃないかもしれない。

 

クロスオーバーも様々。

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ミニもクロスポロもクロスオーバータイプだけど、500のクロスオーバーである500Xよりは最低地上高が随分低い。クロスポロは145mm、ミニ・クロスオーバーは150mm、500Xで165mmだそうで並べてみると随分違うし、実際にみると500X最低地上高めっちゃ高ぇな!と驚きのクオリティ。よりクロスオーバーSUVぽさがあるのは500Xだ。どこでも乗り越えられる安心感は大きい、どこを乗り越えるんだって話だけど。

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試乗記念プレゼンツがあった。

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どうやらふりかけを挟むツールらしい。

 

いつもテーブルに転がっているふりかけをクリップで止めておけるので一気に部屋が華やかになるようで。さすがはミニ!

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そうこうしているうちに我が家の500Xもいよいよ1年点検の季節を迎えるので点検に預けにいきました。ちまちましたエラーは多く出ていたので、それらの確認も含めての一週間預かりコース。1年で2万km、そこそこ走ったほうだと思うけど、まったく飽きがこない車だったなぁと。

 

そして、ディーラーでついに禁断のアレに手を出した。

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アバルト595コンペティツィオーネ!

www.abarth.jp

595シリーズ最強の奴。これより上を望むならギリギリ公道を走ることが許されているビポストくらいしかない。

 

「借りるよ。」by三日月さん

 

そんな感じで乗り込んで見る。

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フルデジタル化されているメータはなかなか( ・∀・)イイ!!。実のところTFTではあるもののフルデジタルだとは思っていなくって、スポーツモードで絵面が変わって「かっけええええ」と妙に感動した!

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スポーツモードの表示で最高にハイになれる!タコメータが見づらいとかそういう意見はそれなりにあるようだけど、こんな車でタコメータを眺めながら運転することは経験上まずない。とにかく煩いのからだ、ゲロゲロと・・・学生時代にプレオを直管マフラーにして乗っていたことがあったけれどそれと似た輩感全開のサウンドだ。これだけ煩い車ならシフトポイントなんか音と振動でわかる。そうなれない人が乗る車じゃない気がする。

 

内装は前に見たときからハイカラさんだと思った。

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実際に運転すると手触りや目に触れるところの質感はかなり向上している。5速ASGの試乗だったけど、ぼくはATで十分だ。癖があるとはいえABARTHは標準車に比べればシフトスピードが向上されている関係で、マニュアルモードでシフトしていればクラッチがないMTという感じで非常に楽、かつスムーズだ。

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スムーズだし、高級感がある、だからといってこれが最適な街乗りカーであったり、デートカーであるかと聞かれると答えは当然に「NO」だね。

 

この車は硬派すぎる。今時この手の車を探すほうが難しい。少なくともメーカーがカタログモデルとして売る車としては多分1番硬派なんじゃなかろうかというレベルで全てが、色々な意味で硬く、動きは当然にスパルタン。ドライバーを支援するツールは最小限だし、快適なのはクラッチレスなMTだということくらいで、舗装路でも前後左右に容赦なく振られる足回りの硬さや、鳴きが煩いブレンボのモノブロックだったり、運転している人間は楽しいが、助手席はたまらなく苦痛だろうというレベルの辛い車。

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だからこそこの595は楽しい!古き良きスポーツカーを知る世代の心には間違いなく刺さる。どんな車も最近はここまで硬派にはならない。ならないというより需要がないんだろう。BMWならMシリーズやアルピナ、メルセデスならAMG、スポーツチューンをする自動車メーカに近い位置のチューナーブランドはあるものの、どれもここまではハードに出してこない。というより、ベースとなる500の素性を考えればこうなってしまうののは当然なのだろうけどね。

500の余裕のないリアサスでは乗り心地のマイルドさとスポーティさは両立できないんだと思う。結果としてばかみたいなパワーを軽自動車並のサイズの車で叩き出し、かつ横転させないためにはハードを貫くしかない。結果として生まれた595。だけど、ほんとこれは楽しい車!

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124はそういう意味では優しかった。硬さはあるけどシャシー自体の余裕がある。そりゃ最新のNDロードスターをベースにしているし、サイズも全然違うから。エンジンが同じだとはいえ、124であればまだデートカーとして成立するだろうけど、595コンペで同じことをやるのは無謀だ、やめたほうがいい。ドライバが綾野剛並のイケメンなら助手席で耐えてくれる女性もいるだろうけど、初めてのデートで595がやってきたら「きゃーかわいい車」から数分後には車内が吐瀉物まみれになることだろう。そういうことを考えれば吐瀉物の匂いを発散させられる595Cはデートカー向きだし、そもそも595Cは多分ここまでハードじゃないと思う!

 

でもそんな595コンペだけどドライバーにとってはある意味で優しい。

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それはすべてにおいて丁度いいこと。

かの三日月さんも言っていた・・・

 

「うん、ちょうどいい。これなら殺しきれる」

 

公道を走らせる上でランエボは高性能すぎた。

名車の記憶 三菱 ランサーエボリューション (Motor Magazine Mook)

名車の記憶 三菱 ランサーエボリューション (Motor Magazine Mook)

 

ランエボクラスになるとドライバーの技量は、特に第三世代では電子制御を如何に使いこなせるかにかかっており、そうなると最早車が速すぎるのか、ドライバーが上手いのかその判断は微妙なところになる。そして公道においてはオーバースペック過ぎる。大半のオーナーがその性能の半分も使わずに車の一生を終わらせてしまうだろうというくらいにはオーバー。

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けれど124は595に積まれるエンジンはターボとはいえ所詮は1.4Lの170馬力、180馬力のエンジンで車体を考えれば過激だけどそこまで高出力ではないし、最高速だってたかが知れているから、極端に危ない目にはあいづらい。けれど過激は過激なので楽しい、もろにドライバーが車と一体になると感じられるサイズ感。いつか人生に余裕ができたときはこんな車で走りたいものだなぁって思いましたね。

 

サソリの毒に気をつけろとは言いますが、やっぱハマる人はハマるでしょう。

 

MINIのあとの595はキャラは違えど、その用途を極めた感がどちらもあり楽しい試乗の時間でした。 

NEW MINI STYLE MAGAZINE 2017年6月号VOL.53

NEW MINI STYLE MAGAZINE 2017年6月号VOL.53