この記事は胸キュンだった。
90年台のスポーツカーでFTOに次いで好きなものはGTOだ。アメリカンマッスルきらいじゃないのか!ってよく言われるけれど三菱がこのスタイルの車を出していたことがそもそも凄い。父がチューニングされたGTOを一度借りて来てくれたことがあったが、助手席で感じた壮絶な加速Gは衝撃的だった。それまで自分が知っている加速Gはランエボ7(チューンド)のそれだったが、2Lターボの加速と3LのV6の加速感は次元が違う。重い鉄の塊を馬力とトルクで吹き飛ばす的な豪快さは今でも鮮烈に頭に焼き付いている。
三菱が日産(ルノー)傘下に入った時点で自分も含めて大勢の三菱ファンが期待したことが日産・ルノーのプラットフォームを借りたスポーツカーの登場だろう。それは三菱が単独でやっていた時代には叶わぬ夢だった。ランエボすら廃し、電気自動車屋になっていた三菱だ。アウトランダーPHEVが盛り上がり、もしかすると単独でスポーツカーを開発できる余力が生まれたかもしれないが一連の不祥事で最早それも叶わぬ夢となった。そもそも自力で再建できる見通しもなく三菱ブランド自体が消滅してもおかしくはなかった。
底まで落ちたらあとは這い上がるだけだ。日産傘下でその復活に期待したい。ただ、元とはいえ子供の頃からランサーに親しんできたぼくとしてはランサーブランドだけは日産のプラットフォームで生まれてほしくないというわがままも言いたい。日産はそこまで好きじゃない。
ただしフェアレディZだけは好きだ。なんだかんだいってクーペスタイルは美しいし、実用性とかは皆無だろうけどこのデザインを嫌いだと言い切れるほどの天邪鬼でもない。美しいものは美しい、そう認めたいし、実際一目惚れで購入したのがZ33型のフェアレディなのだ。
そのフェアレディと共通のプラットフォームで生まれるとなれば次期GTOはAWDではなくFRになるだろう。横置きのV6もちゃんと縦置きになるだろうね。元々V6で3.7Lのエンジンを積むフェアレディなのだから外側を三菱流に仕上げればGTOの完成だ。
けれども記事にあるようにやはり三菱独自の技術は欲しい。
そもそもGTOは歴史をたどればスタリオンであり、ギャランGTOだろう。元々はAWDではなかったし、それが突然変異で平成になってAWD化し3LのV6を積むマッスルカーになって登場した。原点回帰で後輪駆動も間違いではないと思うけど、せっかく三菱がやるのであれば電気モーターを前輪側に使うAWDモデルとして登場させてほしい。
NSXのように前輪をモーターで駆動させる。その技術は三菱にならあるはずだ。スバルとは違う別路線でAWD技術を磨いてきた三菱だからこそAYCも含めてその技術をいかんなく発揮したGTOを復活させてほしいと心から願う。
別にまったく新しい名前もコンセプトもいらない。三菱には過去に素晴らしい車が沢山あったのでそれを消さずにブランドを現代の技術で復刻させるだけでも今だからこそ売れると思うんだけどなぁ…かつてFTOが「三菱じゃなく日産が出せば売れていた」とかバカにされていたこともあった気がするけれど、ではGTOを日産と三菱の技術で出せば売れるのか?というのは割りと気になるところです。
とにもかくにも、三菱が復活の象徴としてスポーツカーを世に送り出す事を心より願うばかり!!
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