1ヶ月近く乗ったMitoをはじめて洗車した。
バードミサイルを食らっており壮絶に見窄らしいことになっていたからね。。。
500Xは先週部品が揃ったとかであと数週間は修理に掛るそうで、なかなかどうしてイタリア車はこういったときにも時間が掛るなぁと半ば陰鬱な気持ちになっています。自分が壊したなら受け入れるけど、他人が壊したというのはどうもね…
最初4桁で来たはずのODOも気がつけば5桁に突入!これだけの期間、代車を使ったのは人生初。
けれどそんな代車のMitoは我が家にとってはすこぶる不便な車だ。
単純にドアの開度が大きいし、子供を乗せるに苦労する。サッシュレスの窓ガラスが子供の顔に刺さってあわや・・・という状況も経験した。中途半端に開くとドアが閉まるんだよこいつ。。。かといって狭い駐車場では思いっきり開かないとチャイルドシートに子供が乗らない。クーペに小学生未満の子供を乗せるのは苦行でしかないと思っている今日このごろ。
ただデートカーとしては活躍している。
1ヶ月で助手席にどれだけの女性を乗せたことか…
レクサスに立ち寄ったらバラの花をもらい、助手席に乗せた女性に「プレゼントだYO」と渡したら「いらないwwww」と大笑いされて惨敗した。
家に送った帰りにぽつんと残されるバラの花は切ないものがあるね。。。さすがに彼氏と同棲している子にこんなものをもたせたらいくらレクサスラベルがあるとはいえやばいことになるのは明白だし、渡す相手を間違えた。
前にも書いたかもしれないがMitoもといアルファロメオは人を選ぶ。
自分より上の世代、30後半から40代の女性とデートするならアルファロメオのブランド力はまま通じる。「若い頃に乗せてもらった」とか、バブル時代ですからね!と思うようなことは多々あり、その気品あるブランド力はなかなか強い。
逆に自分より若い世代にはアルファロメオ?なにそれおいしいの。になりがちだ。
コアラみたいな顔で可愛い、だ。アルファロメオってそういうブランドじゃないだろ!!と言いたくなるけど若い女の子はあまりクルマに詳しくない。そもそも乗せた二十代は軒並み揃って都内在住で親がクルマなんか持ってないって人ばかりだったのでそもそもアルファロメオなんて単語を足してもイントネーションがエロいくらいのイメージしかないんだろう、悲しいことです。
でもそんな子たちと話をしていても外車といえば?で出てくるのがメルセデス・ベンツだったりBMWだ。あとMINIも出てくる。無知であってもそのくらいは知っている。輸入車=高級車=ドイツ車なのだ。当然、フェラーリやランボルギーニだって知っているだろうけど、そういうクルマに縁がありそうな子とは残念ながら付き合えていない。
別に500Xから乗り換えるつもりは特段ないにせよ、仕事でつかうクルマも探さねば・・・というところもあり、折角なのでイタ車乗りがドイツ車を買うをテーマにディーラーめぐりをしてみようかというモチベーションを持った。
とある日、遠方での仕事を切り上げたあとでメルセデスのディーラーへ足を運んだ。
人生初のメルセデス。そもそも周囲に公言しているようにドイツ車が嫌いなのでディーラーはBMWとVWしか行ったことがない。
アウディやメルセデスは買える・買えないの大前提はあれどそもそも興味がない。
けれど自分も既に30を超えている。くわず嫌いが許される年齢じゃない。
メルセデスのラインナップなんかそもそも頭に入っていないのだけど、スマートだけは知っている。
ご存知のとおりルノーのトゥインゴとプラットフォームを同じとする兄弟車だ。
都市部を移動するのにこのサイズは魅力的だ。電車を使いたくない人間としては、このサイズを業務用として使いたい。軽自動車で外回りをするのもどうかと思うし、対外的に欧州車を使っていたほうが心象はいい。クルマが好きですとほざきながら、客先にワゴンRで乗り付けたら鼻で笑われる世界も存在する。爆音のアルトワークスで行けば受けはいいだろうけど、会社的にはNGだ。
そんなわけでスマートを見ていたのだけど、このサイズ感で後ろから衝突されたら生き残れるのだろうか?という不安はある。いくら欧州車で国産よりも硬いと自負するところはあってもサイズは軽自動車クラスだ。
そんな不安を口にしてみるとオススメされるのはAシリーズだ。
Aシリーズといえばシフトがコラムシフトであるということくらいしか知らない。
なんでもコラムにした理由は事故のときの怪我を少なくするとかそんな理由らしい。
では全車両コラムシフトにすればいいのに!なんて屁理屈はこの際言わないことにするんだけど、Aクラスも確かにいいクルマだと思った。Aクラスって昔のイメージしかなくって、横転するクルマくらいなイメージしかない(最低だ)。
それからすると今のAクラスはデザインからして昔の面影はない。
メルセデスといえば実態とかけ離れたブランドイメージで割りと有名だった。仕事の中でどうしたらメルセデスのブランド・イメージを変えられるか?という話を耳にしたこともある。
そこまでクルマに詳しくない人でもメルセデス・ベンツくらいは聞いたことがあるはずで、そういう層はほぼ間違いなくベンツ=その筋の人のクルマや超高級車というイメージのはずだ。でも実際はAクラスなんて300万円を切る定価だ。
https://www.yanase.co.jp/mercedes-benz/a-class/price/
Styleは受注生産だけど標準のA180でも326万円だ。1.6LターボのFWDモデルではあるが7速DCTだし動力性能で何か不足を感じるところはおそらく無い。クラスを無視して話をしても輸入車で300万円前半で買えるのは相当に安い。装備とかそういうものに目をつむってもその価格でメルセデスが買えるというのは割りと知らない人も多かったんじゃないかとは思うし、知ってしまうと国産じゃなくてメルセデスブランドに手を出してもいいかな?と思う人はいるのではないかなって若干思う。求めやすい価格ではあるけれどメルセデスでクルマを買うというのはブランド信仰を持つ日本人にとっては凄いことだし、一度は欧州車を経験してみるのも悪くないと思う。
よく欧州で鍛えた日本車というのが出てくるけれど、野球詳しくない前提でたとえると日本人野球選手が米国メジャーリーグで鍛えて凱旋帰国するようなものなんじゃないかと思っている。
自動車はその国の文化が育ててきたものだと思っている。
他国のレベルに合わせようとしたって米国人と日本人の身体の作りが遺伝的なもので違うようにクルマだってプラットフォームからして違う。真似して作ることも可能だろうけど、そもそもそれが必要か?という議論になったときに日本車では犠牲にされるものが輸入車には備わっている。それが走行性能なのか、はたまた他の要素なのか、それも含めての輸入車だ。
そういう視点でみたときに、自分がSUVを普段乗っている人間だから・・・というところでメルセデスではAシリーズではなくGLAが気になった。
展示車ではじめてGLAを知ったのだけどカテゴリ的にはSUVだという。随分と車高が低く、SUVぽくはない。
グレードによって車高が変化し、オフロードであれば1535mmとなる。それでも随分低い。立体駐車場に高さだけ見れば入る寸法だ。ただし全幅は1800mmを僅かに超えるので数値だけでは立体駐車場が厳しいところもありそうだ。500Xと10mmしか変わらない寸法のはずだけど随分と大きく見えた。
AシリーズでもそうなんだけどGLA180というのでてっきり「1.8Lですか?」と馬鹿げた質問をしてしまった。まったくもってメルセデスの顧客としてはふさわしくないと見られただろう。排気量は1.6Lらしい。では180馬力なのか?と思えば馬力は122馬力だ。どこからでてきた180…全幅か?と思えば「1.6Lで1.8L並の動力性能」って話を聞いた、本当かよ!トルクだけ見れば20.4kって2L並なんじゃないですか?
GLA45AMGになるとその動力性能は2Lターボで381馬力となる。
2Lターボで280馬力の時代はとうの昔に終わったということですかね…。AMGなのでもちろんカタログモデルでありながらもメーカーチューンド、富士重工であればSTI的なモデルなので当然この出力も理解できる。なによりドイツ車嫌いと言いながらこのGLA45AMGには激しく胸キュンした。ただし、ぼくのキャラ的にメルセデスもAMGも似合わない。そもそも779万円の価格を出すとなると他にも候補はいろいろ出てくるし悩ましい。メルセデスとAMGをこよなく愛する人間であれば迷うこと無くGLAだろう。時間の関係でGLAの試乗ができなかったけどいつか試乗はしてみたい。展示車に座っただけでもそのポジションが標準的な日本人より小柄なぼくでもしっくりきたことに感動した。
時間的な都合で試乗はできなかったけれど、GLAがメルセデスの中では一番の好みだ。もし仮にメルセデスに手を出すならほぼ間違いなくGLAだってくらいに第一印象は気に入った。
次いで行ったのがBMWだった。
お台場のBMWに久々に足を運んだ。仕事ついでというのもあったけれどここなら一同に車を見れるだろうという思惑もある。何しろ毎日仕事なのでいつ休めるのかまったくわからないので予約してから訪問するということができない。営業からすれば最悪の客だ。
BMWにはX1を見に行った。
改めていい車!走行性能に関しては少しの不満もない。とにかく走る、曲がる、止まるの基本性能に少しの不満もない。強いて不満があるならフットレストの位置が気に食わないくらいでSUVとしての使い勝手も含めて輸入車でSUVを選びたいと相談され予算が500万円と言われたらぼくは大多数にX1をすすめるだろうってくらいには好き。
VWと違いBMWはトルコンATをトランスミッションに採用している。最廉価モデルのみ6ATで試乗したモデルも6ATだったけどATのマナーは大変よく、ぶっちゃけどこぞの9ATとくらべるのも馬鹿らしいほどにスムーズだった。
正直、6速あれば十分だって・・・。
8ATの試乗車があったとしても公道試乗ではまず使い切れないだろうし、トランスミッションの評価ってのは一般人が普通に試乗して測るのは正直難しいところがあるよねーとは思うけどさ。。。
とにかく何の不満もない。それがX1だ。価格が違うだろと言われるの承知で我らがFIAT500XとX1を並べて試乗させたらおそらく大半はX1を選ぶだろうというくらいに国産車かお前は!と言いたくなるほどのできながら走らせればそのガッチリ感は間違いなく欧州車のそれだと分かる。X1、恐ろしい子!!
当然、自分が500Xを買うときにもX1は検討車種に入っていた。つまらないドイツ車を買わないという宗教上の理由があって見送っているが、そのときに乗った印象も最高だった。同時に「自分は買わないだろうな」と思ったところもあるし、妻も「これはちょっと」と言う点があった。それがインテリアだ。
ドイツ車のインテリアは決して安っぽくはないのだけど地味だ。遊び心はあまり感じられない。そもそもスイッチ類に遊び心が必要なのか?という議論はあり、ドイツ車の考え方として操作系や計器類は必要だから存在しているのであって、目的を果たせるよう使いやすくすべきであるというものがあるのかもしれない。使い勝手はいいからね。
いくら安いとはいえ400万円の車でこれか・・・と言いたくなるところもあるし、メータなんてあまりに地味すぎてつまらない。
見やすいからいいじゃないかと言われればそれまでなんだけどね…
今やフルデジタルが当たり前にSUVにも採用される時代。
同じドイツ車でもVWの新型ティグアンはフルデジタルだった。初のフルデジタルは奥行きが感じられないメータに違和感こそあれどシンプルな表示も多機能表示も意のままに!という感じでなかなか面白い。BMWにもこういう遊び心があってもいい気がする。現にi8ではフルデジタルを採用しているのでできないはずがないわけで。。
フルデジタルにするコストがどれほどかは知らないけれど、インテリアの自由度は広がるしi8よりも絶対台数が出るX1なら液晶コストは下げられるはず。プジョーもVWも新世代で採用したものをBMWが採用しない理由もないのでこの辺はぜひともやるべきなんじゃない??とか思いつつ。とはいえ、全体的にX1は素晴らしい車なのでぜひとも一度は試乗してみることをオススメします。価格帯的に買える、買えないの現実的な話はあるんだけどちょっと頑張って手を伸ばせば・・・という人には自信を持って進められる。ただ、同じドイツ車でもいまこの瞬間にVWの新型ティグアンを知ってしまったいまのぼくはBMWではなくVWに行くだろうなと思ったのだけどそれはまた別のお話・・・。
i8ほっしいなぁあああああああ
トミカは持っているけどね(´;ω;`)ブワッ