法事の為レンタカーを借りました。
いつもはアルファードクラスなんですが、今日は珍しく5ナンバー。
いつも無駄にでかい車が来て、でも向かわされる場所は狭路ばかりで運転手が地獄を見ると文句ばかり言っていたら今回は5ナンバーにしてくれたらしい。全幅1,850mmのアルファードに比べたら1,735mmと120mm近く細いセレナがやってきた。
最早、モデル末期となっているC26型。
先代のC25はものすごい思い入れがあって、新卒で入ったディーラーで最初に買っていただけたクルマがC25型セレナ。正直、ミニバンに興味ゼロの自分がまさにつたない営業トークしたにも関わらず買ってくれたお客さんの名前は今でも覚えています。
C25セレナは爆発的に売れました。
ライバルはステップワゴンだった気がしますが、そのステップワゴンを引き合いに出すこともなく売れてました。
なんでそんなに売れたのかよく覚えてないんだけど、とにかく黙ってても売れた。
ステップワゴンに負けるとしたら値引き合戦に持ち込まれたときだけで、販売店側もとにかく売れるのでかなり強気で攻めて!と言ってくれて「安いのがほしいならステップワゴン買われたほうが幸せになりますよ」くらいなことは散々言った気がする。
そんなバカ売れし当時のミニバン売上No1を3年連続だかでかっさらい、ミニバン屋化したホンダを打ち砕いてくれたのがC25型。
その後継機にして現行型がC26型。
現行でセレナは4代目。
3代目セレナであるC25型は2005年5月31日販売開始、ステップワゴンは2005年5月27日とほぼ同時期に販売開始し正真正銘のぶつかり合いだったようです。
売っていた側としてはノアと競合したことは一度もないのだけどとにかくステップワゴンが引き合いにでてくることは多々あって、それでも価格面を除けばまずセレナを見たお客さんはセレナを買ってくれたし、ヘタすると毎週末はセレナの納車ラッシュってこともあったほどに売れた。正直言ってC25型の何がよかったのか、ミニバンに興味がなかった自分にはよくわからない(ぉ
MR20もそこまで燃費がよかった記憶が無いし、むしろお客さんに燃費が悪いと文句言われたこともあったくらいだし手頃なサイズと価格が売りだったのかな?全然ミニバンに興味がなくってムラーノとか自分が好きなSUVやZ33みたいな車、あと商用車を売りまくっていた自分からすればセレナとか見積もりだせば売れたのであんま魅力もわからないまま今に至りますw
けれど現実問題として売れた。ライバルのステップワゴンはセレナに先駆け2009年にステップは4代目へとFMCしました。セレナは2010年に今回レンタルした4代目へとFMCし現在に至りますが、ステップは4代目を2009年10月から2015年3月までのおよそ5.5年戦いました。
そんなセレナは今年でFMCが噂されており、多分夏過ぎには出るんでしょうねってことです。確かに、今見ればセレナの装備は一昔前のそれです。ハイブリッドにしたってマイルドハイブリッド的なものなので他社に劣るし、ホンダのようにダウンサイジングターボというわけでもなく直噴のMR20DDを搭載しているだけだし、装備に関しても他社は先進機能を搭載しますが基本構造の問題か現行セレナはやっぱり遅れています。
レンタカーに採用されるモデルは廉価版であることがほとんどですが、トヨタ系の廉価版に較べても装備が安っぽいのはやっぱり気になりますね。
ランエボがこれだったのであえてバカにするつもりはないんだけど。
今時これwwwww
キーレスが当然のご時世において差し込み式はなかなかレアな気がします。
最近のPEUGEOTみたいなメータですね。PEUGEOTはもっと変なメータですけど。
インパネはメータ表示に楕円をイメージしまくっています。
メータが無駄に楕円とかで地味に見づらいw
タコメータとか別にCVTだから意識する必要はないにせよ、なんか速度を除き最後まで見づらくってぱっと見で分かりづらかった気がします。右側のメータはアクセルの踏み加減と瞬間燃費計を切り替えられる模様。
別にここを切り替えなくても良い気がするw
高速燃費は割りと良かった。あのボディ形状で排気量2Lの自然吸気に大人5人、幼児1名。大人は2名が90kgオーバの体重で300kg近いウェイトになっていたはずなんですがそれでもECOモードで終始走って高速燃費は16km/L近い。500X並に高速燃費は出るので500Xが悪いのか、セレナがよいのかよくわからないw
ECOモードは確かにスロットルレスポンスがかったるくなったりするけどそれでも十分な走りはします。ECOをOFFにすると無駄にスロットルレスポンスがよくなります。
1.6tの車体に300kg近い重量、総重量は2tに届こうとする車です。
ECOをOFFならその車体に軽さを感じられるので大したもんです。
その動力源となるMR20DD。
MR20自体は古くからあるエンジンだけれど、先代セレナはMR20DEで、4代目は直噴化されたDD化し出力も10馬力くらい上乗せしている。ライバルに較べて147馬力というカタログスペックが高いか、低いかは別としても前述のとおり2tに届こうとする車体を軽々動かし、往復200kmの旅で都内の渋滞にはまりつつも叩きだした11km/Lの燃費は大したもんだと思います。
高速燃費はCVTの恩恵もあって、法定速度内なら1,500rpm付近で走行できるからそれで燃費がよいのかも。ただし、廉価グレードにはアイドリングストップがついていないようなので、残念ながら一般道での燃費はそこで厳しくなる。マイルドハイブリッド的なモデルもセレナには存在しているので、それなら一般道でも燃費は稼げるんじゃないかと思います。とにかくミニバンはその車体の重さが発進加速時の燃費を悪化させるので発進だけでもモータがアシストしてくれたら燃費には効くだろうなぁと。トヨタ方式のようにガツガツのHVだぜ!ってんじゃなくてもいいけどね。セレナの場合は今年に控える最新モデルでちゃんとした、X-TRAIL的なハイブリッドが出てくるだろうからそこに期待でしょう。
でも燃費は悪く無いと思うC26型も。
廉価モデルにアイドリングストップはないくせにクルコンとオートライトは付いてるw
正直、このクルコンの性能がアレすぎて、使えないと思ってる500Xのクルコンのほうがまだ使い勝手がよかった。どうせクルコン用のボタンをここに付けるならメータの表示を変えるボタンやオーディオ操作系もここに付ければいいのになぁと。
トヨタ系は社外ナビでもオーディオ操作はステアリングで操作できたので。。
インテリアの造形はTHE日産。
シフトレバー周辺のデッドスペースが異様に目立つ。
トヨタのVOXYであればこんな感じ。
トヨタ ヴォクシー | 室内・インテリア | 室内装備 | トヨタ自動車WEBサイト
ステップワゴンこんな感じ。
両車ともシフトレバー周辺にエアコンだったりのスイッチを持ってきているし、トヨタはゲート式なのでなんとなくレバーが単体で目立たない。
セレナはシルバー華飾の中央にぽつんとシフトレバーだけが存在するので妙に目立つ。
キーレスだとエンジンスタートのボタンがこの辺につくみたい。
日産:セレナ [ SERENA ] ミニバン/ワゴン | AUTECH | Rider / Rider S-Edition
これはこれでなんか色合いがちぐはぐな気がしないでもない…エンジンスタートボタンだけでなくメータの操作系なんかも持ってくると多少は印象が変わるかもしれないし、この妙なでっぱりがあってウォークスルーがしやすいわけでもない。。C27が出た暁にはいっそ電気式にしてトヨタのハイブリッドみたくシフトレバーはただのスイッチ的な感じにしてもいかもしれない。究極を言えばアバルトのようなボタン式かもw
日産 C26セレナ 青黒革×青ステッチ 3N-20L1B1L トリコローレエクスチェンジDIYシフトノブ本革巻き替えキット
- 出版社/メーカー: TricoloreExchange
- メディア:
- この商品を含むブログを見る
せっかく技術の進歩でシフトレバーはただのスイッチ化できるところまできたのに、やっぱりどうしてここはオーソドックスなレバー形状を延々と維持しますね。慣れてる方が確かに使いやすいんだろうけどミニバンのようにスペースをとにかく収納だったり、他のことに活用し利便性を高めたい車なのであれば余計にそこは小型化やボタン化することで余剰スペースを生み出すべきじゃないかなってなんとなく思います。
ついでにパーキングブレーキが足踏み式なのでこれも電気式でよいのでは。
フットレストもこのざまなのでとにかく左足の置き場に困る車でした。
足踏み式はウォークスルーなどの需要によって軽自動車とかスペース活用のために使われることが多いですが、やっぱここは電気式にしてスイッチ化することでペダルレイアウトをもっと最適化すべきではないかと思います。もう少しブレーキペダルを左に寄せるとアクセルとブレーキの踏み間違い防止にもなるんじゃないか?なんかアクセルと近い気がした。ここを電気式にできればシフトレバーと合わせて一体にスイッチをデザインできるしスペースも無駄なく使えてよいと思うんだけどなぁ…
ドリンクホルダがこことドアポケットだけってのもミニバンとしては気になりますね。
この時期、エアコンで冷やせないのはわりとつらたん。後付でええやん?
ミラリード(MIRAREED) ドリンクホルダー スマートフォン&ドリンクホルダー ガンメタ スマホのホールド感が絶妙 取りだしも簡単 DK13-03
- 出版社/メーカー: MIRAREED(ミラリード)
- メディア: Automotive
- この商品を含むブログを見る
まぁそうなんだけどさ…レンタカーにわざわざ後付はしないし、デザインからしても後付しないで格納式とかにしておいてもらったほうがいい。あとドリンクホルダって地味にスマホとか小物が入れられるし、手が届く位置にあるので便利な収納にもなりますからね。この手のクルマでそこが使えないのはなんだかなぁ…
2列め中央にいたこいつを運転席と助手席の間にスライドさせます。
地味にiPadとかおけて便利w
走行性能面で言えば横風に弱かったり、いやほんと横風を受けるとタイヤがパンクしたんじゃないかと思うほどにフラフラして怖かった。
タイヤの影響もあるのかもしれないけどね。
ブレーキもやっぱりちょっとプア。ミニバンだけじゃなく、輸入車と国産車の大きな違いはボディもそうだけどブレーキなんだよね。500Xのブレーキなんか見た目はしょぼいのに制動力はノーマルでジムカーナに耐えられるほどのものだし、性能面も不安が一切ない。競技での全開ブレーキ連発を耐えられるのだから、一般公道での信頼性は抜群ですね。でもセレナのブレーキは全然だった…1.5万kmでパッドが減っていただろうし、1.6tを超え、乗車定員の体重を合わせればゆうに1.8t近くなる車を停めるのだからABSやブレーキ制御系の努力ではどうにもならない根本的なブレーキ性能が求められます。
もちろん国内オンリーを狙えば100km/hの制限速度に耐えられるコスパの優れたパッドの導入とかになるんでしょうね。当然それは考えとして何も間違っていないし、無駄を削り手頃な価格でユーザの手元に届けるのは必須課題でしょう。目的と手段はまちがっちゃいけない。
けれども今後新東名が120km/h制限になるよと言われた時、当然どんな車も今時のものであれば120km/h出せないものはないけれどいざというときその速度から車を安全に停めることができるブレーキ性能が与えられておるか?は重要だと思います。
モデル末期のセレナですが、細かなところで直近でFMCしているライバルに比べれば劣るとこも多いんだけどとは言え気にならなければ気にならないレベルでもありモデル末期ということもあり大幅値引きも期待できるんじゃね?ってところではミニバンを今買おうとしている層には悪くない選択肢のひとつになるんじゃなかろうかと思います。
スポーツカーとか趣味に生きるクルマは割りとこだわりで選べるし、年次改良されても極端に損した感もなくその年式ごとにファンができたりもしますけど、実用第一のクルマの場合ライバルを研究して常に最新モデルは使いやすくなるのが常です(当然、デザインだったりで好みはありますが)。特に燃費や利便性においてミニバンや軽自動車カテゴリはFMCでもっとも意識して改良されるところでもあるので当然今後に控えるFMCをするC27型になるであろうセレナは今よりも本格的なハイブリッドを積むだろうし、自動運転を盛んにアピールする日産だからこそ先進の安全装備も”ミニバンだからこそ”盛り込むだろうことは予想できます。
なので当然待ちの1手もあるんだろうけど、今でもただのガソリンモデルでもそこそこ燃費はいいし、マイルドなハイブリッドでも極端な燃費を求めなきゃコスパはいいはずでそれが大幅値引きで買えるのであれば間違いなく高くなり最初は大幅な値引きは求められない新型を買うよりは現実的な買い物としてありなのではないかと思います。
あとはやっぱ好みだと思う!
燃費は正直昨今の騒ぎでお分かりのとおりドライバーの乗り方1つなので…プリウスで高速をアホみたいに飛ばす人を見ると何のためにプリウス買ったんや…と思ってしまうことがあるように法定速度で走る分にはどのクルマもある程度のカタログ値までは近づけることは可能です(偽装されてなければ)。利便性に関しても工夫ひとつでどうにかなる話だし??多くを求めればその買い物はいつまでたっても始まらない…というのは実情でしょう。欲しいと思って、実際にクルマを見て、ビビっときたら買えばいいんです、自分の直感こそが正しいものであるとぼくはそう言いたい(きりっ
しっかし5ナンバーなのに…
500Xよりも60mmもセレナが全幅が細いとか…信じらんないw
室内の広さとか、明らかにセレナが上で、知識のない嫁さんにセレナのほうが500Xより幅は細いよと告げたら驚いてました。
500Xは室内寸法が公開されていませんが、セレナは公開されていました。
日産:セレナ [ SERENA ] ミニバン/ワゴン | スペック・標準装備 | 車体寸法
1735mmという幅に対して室内幅は1480mm取られています。
500Xは実測で前席側のドアで測ってみました。
約1380mmですね。
セレナと比べ幅は60mmも500Xが広いのに室内幅でみると100mmもセレナのほうが広い。これは乗り込んだ瞬間に明らかに広いと分かるレベルです。
5ナンバーをいう枠に収めるためにミニバンはかなりの努力をしているんでしょう。
500Xはそんな努力をするまでもなくチンクエチェントより広いっしょ?が使えるのでなんか許された気がする。
狭いは狭いけど、500Xがはやっぱマイカー、落ち着きます。
出足もセレナのほうが素早いくらいなんだけどねw
小さい車には小さい車の美学がある。
チンクエチェント乗りからすれば500Xが何を語るか…と思うのかもしれないけれど、評価基準はあくまでFIATではないメーカの車とも比較しちゃう。収納もそこそこしかないし、特に広いわけでもない、でもこの適度に狭い空間がぼくら夫婦にとっては落ち着ける空間だし、逆に広すぎる空間は落ち着かない。。。
ミニバンはたまに借りるくらいがぼくにはちょうどいいです。。。
ここのところプライベートでも仕事でも輸入車にしか乗っておらず、国産車に乗るのはエボ以来なので二ヶ月ぶり、その間に500Xでは7000km近く、他のクルマでも3000kmは走っているので総計10000km近くを輸入車で走っており、身体が完全に輸入車な人になっていた。
ウィンカーの位置に違和感ありすぎwww
はい、セレナを借りて一発目でやりましたよ、晴天時ワイパーorz...
その後、十数回やって嫁さんに「なになに、自分は輸入車乗っているんだよアピール?」とバカにされました。
ウィンカーが右にないことの違和感より、左にないほうが凄い違和感あるんだけどなんでじゃろ??
ただひたすらに高速道路を走れるならアルファードみたいなLクラスのミニバンは最高だけど、日本の狭路を走るのであればやっぱ5ナンバーという独自文化の中で鍛え上げられたセレナやステップワゴンなどの5ナンバーサイズミニバンは最適だし、ロングライフモデルでモデル末期とはいえC26型セレナの実力も多くを求めなきゃ十分すぎるほどでした。
最新ミニバンのすべて 2016年 その3列目は使えるか!? 人気32車種完全ガイド (モーターファン別冊 統括シリーズ vol. 82)
- 出版社/メーカー: 三栄書房
- 発売日: 2016/03/01
- メディア: ムック
- この商品を含むブログを見る