読者です 読者をやめる 読者になる 読者になる

ぴよこ☆くらふと☆わ〜くす。

FIAT500Xとハヤブサ、時々家族を愛でるおっさんのごった煮ブログ。

アウトランダーPHEVをレンタルしてみた。

四輪・二輪 おでかけ

アウトランダーPEHV、すごく気に入っています。

もう2ヶ月くらい前の話なのですが、1泊2日でアウトランダーPHEVを借りました。

www.mitsubishi-motors.co.jp

三菱車が好きで、子供の頃から三菱が側に常にあり続けた家に生まれ育った者としてはエボを捨てて何に乗り換えるか?というのは割りと悩ましい決断で、可能であれば三菱にしたい。そう思っています。

 

ただ既に三菱はスポーツカーが壊滅し、残っているクルマはFMCも長らくしていないような言い方は悪いけど枯れたクルマと、ただ唯一ビッグマイナーチェンジされたアウトランダーPHEVくらいしかない…PHEVかぁ…プラグインハイブリッドかぁ…内燃機関フェチとしては少々の物足りなさも感じるんだろうけど、嫁さんはPHEVを試乗した時にその静寂性に惚れてしまっているので物は試しで借りてみました。

ちなみにレンタカーで一泊二日借りようとするとMMCレンタカーでは…

MMCダイヤモンドファイナンス株式会社

f:id:kumawo0017:20150914194002p:plain

うわぁ…という金額。

それを無料で貸し出すのだから、メーカーがどれだけ売り込みたい車であるか?

その本気度が伺い知れる

レンタルの朝、ディーラーで対面したのは先日MCした新顔のPHEV。

走行距離はわずか647km

新車だ…初回点検もまだの新車だこれ!!

f:id:kumawo0017:20150912101103j:plain

今回の1泊2日で670kmほど走り、もろもろ感じたことを書き連ねます。

 

PHEVといえば何よりも先に燃費が気になるところ。 

【メーカー公称値】

f:id:kumawo0017:20150918155146p:plain

この手の数値は話半分に信じるとしてハイブリッドカーとはまた違い基本はモーター、エンジンは発電と補助動力として機能するというクルマの場合は乗り方ひとつで燃費が大きく左右される気がする。

エコを意識しすぎれば苦痛だし、その逆はまた正確な評価に欠ける。。。

なので今回の一泊二日は以下の3条件で燃費を試してみた。

 

1.満充電から一度も充電しないで目的地まで走る

2.電池を使い切った状態で走る

3.充電しつつ走る。

 

1のシチュエーションは「出発前に満充電にはするけれど、目的地まではノンストップで行きたい」というめんどくさがりの自分がPHEVを買ったらよくあるだろうパターン。そもそもうちは賃貸マンションの為、自宅に充電設備がない。近所の三菱か日産におじゃまして充電して自宅に放置しておくパターンは一番ありうるところ。

自宅から外環道に乗り関越三芳SA手前までのおよそ40kmを電池だけで走行できた。

メーカ公称値には及ばずとも、十分な電費性能だと思う。

そもそも一般道と違い高速走行は電池で行うメリットがほとんどない。ある程度速度が乗ってくればむしろ内燃機関でも燃費はよくなるので高速走行時はHVで走行しても燃費はよくなるはず。

実際高速走行時にアクセルを少し強く踏むと面白いほどに電池が減る。

  

なので電池を使い切る頃…外環道から関越道三芳SAを超えたあたりで PHEVの「チャージモード」を使いエンジンを発電機代わりに回して充電してみた。

f:id:kumawo0017:20150912113742j:plain

液晶メータにEVドライビングとあり、電気とガソリンで走った割合が表示される。

ディーラーで借りてから50km走った時点で平均燃費73.2km/Lって恐ろしいねw

行程の92%を電池で走行しているので当然といえば当然なんだけど1.9tを越えるクルマの燃費とは思えない。

電池の減りが激しいし、どうせ高速走行なんだからとチャージモードを使い続ける。

f:id:kumawo0017:20150918185350p:plain

この走らせ方が正しいのか、はじめてPHEVを使う人間にはよくわからないし、オーナー目線ならもう少し高速道はこういうふうに走れば燃費はよくなる!など言いたいことはあるかもしれない。あくまで一般人が普通に運転した結果だ。

 

液晶には電池で走れる距離が出てくるので、この走行可能距離とナビにでてくる目的地までの距離を見て、電池だけで目的地に辿り着けそうになった時点でチャージモードを解除する。

高速出口手前から電気だけで無事に実家まで辿りつけた。ができました。 

f:id:kumawo0017:20150912125636j:plain

 肝心の燃費。

21.2km/L

メーカー公称のハイブリッド燃費を少し上回った。

前半40kmのEV走行と、後半10km弱のEV走行がそれぞれよい感じになったようです。

EVドライビングの68%と見ても大体そんなものでしょう。

  

二日目は条件 (2)で試す。

電池がほぼ空の状態からのスタートで、高崎市からひたすら山をのぼり草津温泉を経由、ツーリングでも定番の白根山を超えて長野県へ至るルートです。 f:id:kumawo0017:20150913100840j:plain

白根山の日本一標高の高い〜地点まではひたすらの上り…こうなると電池はほとんど充電されずエンジンもずっと回り続ける感じです。

MC前のPHEVは知りませんが遮音性も高いようでエンジンが回っていてもすごく静かなところはいい。

 

峠を超えてひたすらの下りはパドルシフトを使い回生ブレーキ全開です。とにかく空になった電池を下りでどれだけ充電させられるか?

f:id:kumawo0017:20150913093822j:plain

後半の下りで持ち直し…燃費は

14.4km/L

一時期は14.1km/Lとか「13km/Lまで落ちるか?」と思いましたが、ぎりぎりのところで長い下り坂になって回生されたので燃費が回復した。ただ下りを回生ブレーキをB0にして空走させて下った方が燃費はよかったのかもしれない。B0は本当にクルマが怖いくらいに空送する。ただ普通の自動車のニュートラルとは違い、アクセルを踏めばトラクションは掛かるので怖くはない。電気自動車特有の走らせ方だね。

 

空走ではなく回生で充電してみたけれど、HV車とは違い馬鹿でかい電池を搭載するPHEVはなかなか充電されない。

f:id:kumawo0017:20150821155209j:plain

だからこそ空走(B0)をうまく活用しましょうということなのかも。

回生ブレーキ自体はよく効くし、B5なんかは恐ろしいくらいに減速するのでうまく使ってとにかくアクセルを踏まないドライブを意識すること。

知的な走りが求められるクルマですね。

 

(3)は結果として一番燃費が稼げた。

白根山を下り高速道路に入って東京を目指しながら、充電スタンドを見つけては充電する走り方。

 

すべての充電スタンドで充電はできず、東部湯の丸横川三芳で2.5回充電しつつ、信州中野ICから高速を使い自宅まで270kmを走り…

f:id:kumawo0017:20150913174103j:plain

33.3km/L

東京から鹿児島らへんまで無給油で行けるんだ…

理論上ではそうなる。休憩の度に充電すれば燃費は更によくなるし、ガソリンをとにかく使わずに目的地に行けるという夢が広がる燃費だった。

と同時にこの走らせ方は自分には最も苦痛だった。

 

急速充電は30分で80%だったかまで充電できるはずだけど、どんなに電費がよくても高速走行では数十kmで電池を使い果たす。自分はそれほど休憩回数が多くはないドライバーなので、充電のために休憩はしたくないし、500kmくらいは無休憩で走ることも稀にある。そうなると充電する機会が少ないのだ。

休憩の度に充電するが、充電の為に休憩するになると手段と目的が入れ替わる。

数十kmで使い切る電池、高速道路ではほんの30分少々の距離で消えてしまう。

充電だって無料ではないから、充電費用と時間を考えればHVモードで走るのが現実的だろうか?

 

燃費はさすがPHEVというだけあり、各シチュエーションで優れた燃費を記録する。

当然このクルマより燃費がいいものは多々あるけれど、1.9tに届くクルマの燃費としてみれば驚異的。

けれど400万円以上払うのだからそれ以外の付加価値が欲しくなるのは人間だ。

なにしろ価格帯だけ見ればBMWやレクサスに届かんばかりの勢いで、この価格帯でいくらPHEVが優れていても三菱とレクサスがそんなに変わらない価格で買えるのであれば中には憧れでレクサスに手を出す人もいるだろう。

 

MC前のアウトランダーの内装は価格に見合わない貧相さだった。「PHEVのシステム部分にお金掛かっているから仕方ない」と思っていたし、そもそも三菱車なんだからこんなものだろうと思ってた。

それが今回のMCで質感があがり同クラスのハリアーに勝てるとまでは言いませんが、値段相応のものになっている。

f:id:kumawo0017:20150821155213j:plain

若々しいかは微妙だけど、一応高級車ぽい雰囲気は出した。

LEDライトも標準だ。結構明るい。

f:id:kumawo0017:20150912214932j:plain

高級車であれば静寂性などを求める人も多いだろうけど、アウトランダーPHEVはロードノイズも少ないし、何より基本電気自動車の為にエンジン音が聞こえる時間が少ないことでライバルに較べてもとにかく静かだ。

まるで電車のような音が微かに聞こえるだけ。

このうるさいエンジンから乗り換えれば感動的ですらある。 

f:id:kumawo0017:20150912172625j:plain

時々、発電のためにエンジンが動き出すけれど別にそれが不満な音とは思わない。

ランエボ乗りなのでもともとが相当うるさいクルマなのだから、この静寂性には感動する。子供が静かすぎて速攻で寝たのが印象的だった。

f:id:kumawo0017:20150912172603j:plain

電池を完全に使い切ると発電の為に4000rpmくらいまでエンジン回転数が上がるらしいのでそうなると少し賑やかな感じはするけどそれでも十分静かなほうだ。車格があり、遮音に気を使えるSUV形状なので音のチューニングはコンパクトカーやセダンに比べると余裕があるのかもしれない。

 

クルマとしての使い勝手はどうだろう?

f:id:kumawo0017:20150913081508j:plain

後部座席も相当広い。

OPを付ければ後部座席にも家庭用100Vがとれる電源が備わる。

f:id:kumawo0017:20150913081520j:plain

いちいちシガーから電源をとりUBSに変換してとかやらずに普通に家で充電している充電器を持ち込めばスマホだろうがPCだろうが気兼ねなく使える。

f:id:kumawo0017:20150913081524j:plain

車自体はもともとのアウトランダーガソリン車の作りが良いため話は割愛するけれど、このクルマの真骨頂は「豊富な電気を有効活用できる可能性」にあると思う。

 

ひとつはノマドワーク的なことが自分ではできるかもしれない。ということ。

以前、ランエボで車中泊しながら九州を周り何日間か仕事をしたことがあったけれどエボで文字通りのノマドワークはしんどかった。できないわけではないけれど、数時間PCを使うためには充電しなきゃいけないし、電池に不安もあるのでエンジンをうるさいし…おまけにスペースがないので作業が終わったら助手席で無理やり寝るみたいはスタイルだった

アウトランダーの広大なスペースなら後部座席にも余裕で寝れる。

家電製品がすべて使え、サーバすら稼働させられるPHEVならPCどころかポットを持って行ってお湯も沸かせるしなんでもできる。

ノマドワークがしんどいって話も見たことがあるけど、少なくともエボの助手席で縮こまって何日間も仕事をしてきた人間から言わせてもらえばアウトランダーは十分にノマドワークに使える、移動オフィスの可能性を秘めている。 

f:id:kumawo0017:20150913081735j:plain

ガソリン車が3列シートなのでその名残で2列シートのPHEVもなぜか後ろにドリンクホルダが残っている。このあたりは三菱ぽい。

ただ車中泊で寝たりするとき、ここにドリンクホルダがあるのは便利だしあって困るものじゃない。

f:id:kumawo0017:20150913082800j:plain

荷物も十分載る。椅子を倒さず適当に積んでこれなのだから、うまくやればもっと載るだろうね。

 

そしてもう一つの可能性は災害時の避難場所として使えるかもしれないということ。

東日本大震災や先日の鬼怒川の反乱など日本ではいつどこで何が起きるか分からない。地震列島であるのでいつか大きな地震で自分たちが住む地区も壊滅的な打撃を受けるかもしれない。

そんなとき確かに避難所は心強いけれど、子供がいたりお年寄りがいたり、病気だったり事情があったりでなかなか避難所に行きづらい人もいるはずだ。そういうときにアウトランダーであれば荷室も広く荷物もたくさん積めるし人も乗る。そのまま移動して逃げることもできるし、家電製品がそのまま使えるということはそこに1日なら家族で住めるかもしれない。

小さな子ども、乳児がいるところだとミルクなどは割りと切実な問題になるけれど、お湯は水を買えればクルマで沸かせる。

 

災害時にはあらゆるものが不足しがちだけれど現代社会において必要なものはまず電気だ。ライフラインが寸断されたりすると電気が止まることが多い。最近はラジオがない家も多いし、情報収集はPCやスマホの場合が多いだろうけどこれらだって何日も使えるわけではない。電池に限界はあるし充電を考えればPHEVは移動する巨大な電池という見方ができる。

 

明るいヘッドライトも電気が消えた被災地を照らす明かりになるだろうし、車高の高いSUVのPHEVなので瓦礫が散乱するような場所でも普通のセダンや軽自動車よりも進んでいける可能性がある。

 

ガソリンさえ満タンなら一般家庭10日分の電気を蓄えて置けるし発電ができるそうだ。

f:id:kumawo0017:20160416011128p:plain

水や食料は割りと早い段階で支援が来るそうだけど、電気の復旧には時間も掛かることが多い。何より避難所などで電気が戻っても使えるコンセントには限りもある。そうなるとPHEVは活躍の場面も様々ある。

普通のクルマはさすがに洗濯機までは使えないw

けれどPHEVは洗濯機も使えるそうだから震災時にどこかから洗濯機を借りてこれれば汚れた服の洗濯なんかもできる。

とにかく災害時の活用方法は大いにある。

電気自動車でも同じように電気を使えるが、あちらは電池が切れたらただの鉄の箱だ。アウトランダーよりでかい電池を持つとはいえ、PHEVは発電もできるのだからガソリンさえ入手できればなんとでもなる。手で運べるガソリンと違い、急速充電器を持ち運ぶわけにはいかないから電気自動車よりもPHEVのほうがこういう場面では活きる可能性が高い。

 

さすがに一家に一台、備えあれば憂いなしが理想だけどそうは行かないし。そうなりと自治体が進んで導入していくとか、たとえば地方の会社であれば社用車として何台か持っておけばいざというとき地域貢献もできるだろうしよいと思う。

 

災害が起きなければそれにこしたことはなく、普段は燃費もよく悪路走破性も高い三菱の4WDであるということを武器に普通に使えばいい。

f:id:kumawo0017:20150913155417j:plain

意外とPHEVのサイズは小柄で、取り回しもいい。サイズはいざというときに被災地区に入れないという問題も出てくるだろうからね。

理想的な最強の災害支援マシンはジムニーだという意見はごもっともだけど、PHEVは現代社会に欠かせない電気を持ち運べてそこそこの悪路もいけるクルマであることが売りだ。ジムニーでPHEVほどの電気は持ち運べないし発電もできない。

ジムニーPHEVがベストなんじゃね?

 

ぼくはその2つの可能性に惚れた。

f:id:kumawo0017:20150912171638j:plain

値段はそれなりにするけれど、先進装備も付いているし悪くない。むしろ家族のためのクルマというのであればいざというときに使えるSUVという意味でPHEVしか選べないのでは?と自問しちゃうほどだ。

 

けれどまったくネガがないわけではなくて、それなりに思うところもある。

f:id:kumawo0017:20150912135032j:plain

純正シートが腰痛持ちには厳しい。すぐ腰が痛くなる…

 

ナビがしょぼい…

f:id:kumawo0017:20150913232835p:plain

ランエボで使っているケンウッドの彩速ナビの動作レスポンスが良すぎるだけか、とにかくレスポンスの鈍さが気になった。

f:id:kumawo0017:20150912214614j:plain

社外ナビはレーダとの干渉の問題があるそうでなんでも使えるわけではないらしい。

 

最後に最大の問題はインフラ面だ。

f:id:kumawo0017:20150913120958j:plain

充電しようにも充電スポットが少ないし、特に高速道で限られたSA・PAにしかそれがないと充電渋滞が発生した。

試乗した時期では上信越道では東部湯の丸と横川にしかなかった

今後も増えるだろうけど1SA・PAに1つの充電器というのは割りとありがちでそうなると先客がいると辛い。急速充電は30分だが、仮に2組待ちがあったら自分が充電できるのはどれくらい先で、更に30分が掛かると同じ場所に何時間いなければいけないんだ?という話になってくる。

f:id:kumawo0017:20150913123747j:plain

特にリーフのような100%電気自動車が売れているのかよく走っており、その電気自動車が充電待ちしているとPHEV車に対する冷たい目が辛い。

「お前は充電しなくても走るだろ」

そう言われている気がする。

 足柄のように3台分スペースがあるようなところは結構少ないのでは??

f:id:kumawo0017:20151103155825j:plain

高速道は限られた場所しかない区間もあり、そうなれば他の電気自動車やPHEVとバッティングする可能性が非常に高い。

まだまだインフラ整備は満足とは言えないし、これから増えることに期待したい。

また電池性能もこういうものは日進月歩なので次のMCではもっと走るようになっているかもしれない。

何にしろ日本でもっとも実用的なPHEV車両はこのアウトランダーだと思うし、家族の為に尽くせるクルマでもあると思う。